メインコンテンツへスキップ
見出し画像

「台湾旅行の難易度は国内レベル」って本当? 初台湾で感じた実際のところ

    台湾旅行に行ってみた

    大阪・関西万博をきっかけに海外旅行への興味が高まり、4月に台湾を初訪問しました!

    日本とは違う街並み、中華文化の奥深さを感じさせる観光施設、ローカル感全開の夜市、そして美味しい台湾料理。かなり濃い旅になりました。

    費用も3泊4日で10万円弱とそこまで高いわけではなく、思い切って行ってよかったです。

    画像
    故宮博物院は質・量ともに圧倒的な展示

    ・台湾旅行はそんなに簡単?

    ところで、ちょうど台湾旅行中に、SNSで気になる議論を見かけました。

    「台湾旅行の難易度は国内レベル」と主張する旅行系インフルエンサーに対し、台湾好きの方が「さすがに言い過ぎ」と反論するというものです。

    この手の議論、SNSでは時々見かけます。

    台湾大好きだけど、ここは同意できない😂

    ・旅行の難易度は国内旅行レベル
    ・日本語が話せる人たくさんいる

    難易度は国内旅行レベルではないし、日本語を話せる人はいるけど、そんなに多くないと思う⋯こういうの見て勘違いする人いると思う⋯
    最低限の中国語か、英語はできたほうがいいと思う😅 https://t.co/cmzLwPbNcN

    — マシュマロ次の台湾旅行は6月🩷 (@8meat8) April 18, 2026

    ちょうど台湾を初訪問していた自分としては、この議論に物申したいところがあります。

    結論から言うと、
    海外なのに「国内レベル」なわけがありません。

    もちろん、他の国と比べれば台湾は旅行しやすい国だと思います。治安も比較的よく、交通も便利で、日本人観光客にも慣れています。

    それでも、「国内感覚」はさすがに無理筋です。

    このnoteでは、実際に台湾を訪れた海外旅行初心者の目線から、台湾で面倒だったことをまとめつつ、それらとどう向き合うべきかを書いていきます。

    ・このnoteで伝えたいこと

    • 出発前の手続きはそれなりに大変

    • 日本語は「通じればラッキー」ぐらいの感覚

    • 旅程を組むのが想像以上に大変

    • 物価は日本とあまり変わらない

    • ChatGPT(有料版)は旅行の相談にかなり使える

    初心者を待ち受ける「出発前の壁」

    国内旅行なら必要な準備はたかが知れています。「交通手段」と「宿の予約」さえ押さえておけば、だいたいなんとかなるでしょう。

    しかし、海外ではそうはいきません。

    台湾は手続きが比較的簡単ですが、それでも次のような準備は必要です。

    • パスポート

    • 入国カードの準備

    • 旅行保険への加入

    • 出国審査と入国審査

    • スマホ回線の確保

    • 現地通貨の準備

    このあたりを押さえておかないと、そもそも台湾までたどり着けなかったり、到着してから空港で立ち往生したりします。

    さらに、飛行機やホテルの予約にも海外サイトを使う場面が多くなります。国内の予約サイトと比べると癖があり、慣れていないと地味に疲弊します。

    何度も海外に行っている人にとっては、どれも当たり前の手続きかもしれません。

    それでも、独力で海外に行くのがほぼ初めてだった自分にとっては、かなりの負担でした。

    ・スマホ回線を決めるだけでも一苦労

    たとえばスマホ回線ひとつ取っても、使っているスマホの機種、通信会社、必要な通信量によって選択肢が変わります。

    ガイドブックにはいろいろ選択肢が記載されていますが、「自分にとっての正解」は載っていません。

    自分で調べて比較する必要があり、面倒でした。

    ちなみにスマホについては、自分は「Nomad」というeSIMを利用しました。手続きは簡単でしたが、台湾の空港で設定に少し手間取って冷や汗をかきました。

    この時点で、少なくとも「国内レベル」とは言いにくいと思います。

    台湾でも言葉の壁は普通にある

    海外旅行での大きなハードルはやはり「言語」。

    「台湾は親日国だから日本語が通じる」という話を聞いたことがあり、なんとなくそう思っていましたが、実際は微妙でした。

    確かに、自分の訪れた施設のなかでは、ホテル、国立故宮博物院、タイペイ・アイなどは日本語対応をしています。

    しかし、それ以外の施設では日本語は全く通じませんでした。空港でも英語対応が中心で、コンビニやそのへんのお店では英語すら怪しかったです。

    日本語は「通じればラッキー」ぐらいに考えたほうがよさそうです。

    ・最後は度胸と愛嬌

    日本では当たり前にできる会話すら思うようにいかないというのは、海外旅行初心者にとって想像以上のストレスでした。

    もちろん、翻訳アプリをインストールする、よく使うフレーズを準備する、海外観光客に慣れてそうなお店を選ぶなど、できる対策はあります。

    それでも、本当に窮地に陥ることもあります。

    例えば、バスから降車する際にICカードでエラーが生じ、戸惑っているところを運転手から中国語で大声で急かされたことがありました。

    台湾とはいえ海外なので、言語で困ることは一定の確率で発生すると腹をくくるしかありません。

    そういうときに最後にものを言うのは、「グダグダでも必死に伝えようとする姿勢と、周りが協力したくなるような愛想の良さ」のような気がします。

    ・日本語で挨拶されても油断はできない

    台湾の観光地では、「こんにちは」「いらっしゃい」などと日本語で挨拶してくれる店員は多いです。

    やはり異国の地で日本語で話しかけられると嬉しくなるし、ぐっと安心感が湧くところです。

    しかし、ここで注意しないといけないのが、「挨拶ができる=日本語が通じる」というわけではない、という点です。

    日本人観光客が多いので挨拶ぐらいは知っているものの、それ以上は無理という人も多いようでした。

    商品を指さして購入するぐらいはできても、「クーポンは使えますか」「再入館にはどうしたらいいですか」など、少し複雑な質問をすると日本語での対応は難しくなるケースもありました。

    ・「台湾で日本語が通じる」は昔の話

    日本が過去に台湾を統治していた影響で、その時代を知る世代は日本語を話せる人も多いそうです。

    しかし、それも昔の話。

    現代の台湾で日本語を勉強する人はそこまで多くないようで、英語の方が通じやすいと感じました。

    このように、今の台湾で「日本語でもなんとかなる」と考えるのは、かなりリスクがあります。

    そもそも、旅行者として訪れる以上はある程度こちらで対策していくべきで、現地の人にあまり甘えないようにした方がいいでしょう。

    画像
    雑然とした夜市。簡単な中国語を覚えておくと助かる

    現地ルールを知らないと普通に詰む

    台湾旅行で重要だと感じたのが、現地の文化やルールを事前に押さえておくことです。

    日本と台湾は、文化や社会システムなど、様々な面で比較的似ているとは思います。

    しかし、それでも当然ながら異なる部分も多く、何も考えないで訪れると窮地に陥ることがあります。

    最低、次のポイントには気を付けた方がいいです。

    • 地下鉄の改札内で飲食をすると罰金

    • トイレでは紙を流してはいけないことが多い

    • 入国時に肉製品、フルーツ、加熱式タバコは禁止

    • 交通事故が多いので交差点は注意

    • 蚊が多く、時期によってはデング熱リスクがある

    一方で、知っておくと便利なこともありました。

    • 悠遊カード(EasyCard)は必須級の交通系ICカード

    • 地下鉄は本数が多く、時間もかなり正確

    • 日本と同じくコンビニはちょっとしたインフラ

    • レシートは宝くじになっているので保管推奨

    こうした他国のルールを調べるのは、正直かなり面倒です。

    ただ、それは旅行者としての最低限の準備であり、現地への最低限の敬意でもあると思います。

    画像
    自分が購入した悠遊カード。
    コンビニではユニークなデザインのものが販売されている

    旅程を組むのが意外と大変

    今回の台湾旅行で意外と面倒だったのが、旅程を組むことでした。

    どの観光スポットに行くのか、どうやって行くのか、料金はいくらか、予約はできるか…調べなければいけないことは無数にあります。

    メジャーな観光地だけあってガイドブックや日本語サイトも多いですが、それでも国内と比べると情報収集は大変です。

    また、ホテルはどのエリアを押さえるのが一般的か、ホテルの相場はいくらか、高速鉄道に乗るにはどうすればよいのかなど、一般知識が全くないので戸惑うこともありました。

    海外旅行の旅程を立てるのがこんなに大変だとは思いませんでした。

    振り返ると、旅行前の下準備で一番手間がかかったのは旅程作成だったかもしれません。

    物価は日本とあまり変わらない

    台湾をはじめとするアジア諸国には、「物価が安い」というイメージがありました。

    しかし、現在の台湾はそうでもないようです。

    台北でご飯を食べる場合、屋台グルメでも一食500〜600円くらい。清潔な室内で食べようと思うと一食1,000円以上は見た方がよいです。

    宿泊費についても、駅近で快適なビジネスホテルなら一人一泊1万円以上が相場のようです。

    ユースホステルやドミトリーなどの安宿を使えば4,000円程度に抑えることも可能ですが、多くの人にとっては少しハードルが高いでしょう。

    快適さを確保するなら滞在費用は1日1.5万円ぐらいは必要で、日本とほぼ変わらない気がします。

    地方に行けば話が変わるかもしれませんが、少なくとも「安い台湾で豪遊」というイメージは捨てた方がいいと思います。

    画像
    故宮博物院のカフェの煮込み肉定食(約2,000円)

    ・交通費だけは例外

    ただし、交通費だけはかなり安く感じました。

    電車やバスは初乗りが100円程度。タクシーも日本の半額くらいで、Uberアプリで目的地も伝えられるので気軽に利用できます。

    この点は旅行者にとってありがたかったです。

    まとめ

    台湾が旅行しやすい国であることは事実です。

    フライトの時間も短く、治安も比較的よく、交通も便利で、親切な人も多かったです。確かに海外旅行初心者に向いている国でした。

    しかし、それはあくまで「海外旅行の中では簡単」という話で、国内と同じ感覚ではありません。

    自分の感覚だと、国内と比較して、台湾旅行は3倍ぐらい面倒でした。

    冒頭の旅行系インフルエンサーの「台湾旅行は国内レベル」という過度な簡単アピールは誇大広告もいいところです。

    海外に慣れていて本気でそう思っているのか、大げさに言って興味を惹きたいのかは分かりませんが、客観的な情報発信を心がけてほしいところです。

    ・頼れる助っ人

    ところで、今回の旅行ではかなりの部分をChatGPT(有料版)に頼って進めました。

    初心者には分からないことだらけで心が折れそうでしたが、なんとかやり遂げられたのはChatGPT(有料版)のおかげです。

    • 入国カードなど手続きの不明点を聞く

    • 自分の興味にあった観光スポットを提案させる

    • 施設の見学にかかる時間や現地評価を調べる

    • ホテルや航空便のプランをチェックさせる

    • 行きたい場所を伝えて旅程を考えさせる

    といったガイドブックやネットでは手に入らない情報をカバーできました。技術の進化を感じます。

    生成AIについては回答の正確性が問題にされがちですが、今回の旅行ではそこまで致命的ミスはありませんでした。

    ChatGPT(有料版)は「ネットの情報を活用して回答するのが得意」と言われるので、旅行プランの相談相手としてはかなり優秀と言えます。

    とはいえ、間違えた場合に不利益を受けるのは自分なので、最終確認を自分で行うのは必須です。

    なお、ChatGPTの無料版はイマイチな性能なのでお勧めしません。

    ・台湾旅行は最高

    ここまで台湾旅行の面倒な点を説明しましたが、決して止めとけというわけではありません。むしろ、最高でした。

    異国の地での生活は、圧倒的な非日常体験です。

    故宮博物院などの観光地はもちろんですが、街を歩いているだけでも風景やすれ違う人の雰囲気が日本と異なり、面白く感じます。

    食べ物もおいしいです。
    小籠包や魯肉飯などの日本で人気のメニューであっても、やはり現地の味付けは一味違います。

    さすがに「人生が変わる」というような大げさなものではありませんでしたが、世界観が少し揺さぶられる体験でした。

    最近の日本人は海外旅行に行く人が減っているようですが、やはり海外でしか得られない経験もあると思います。

    「国内レベル」は言い過ぎにしても、台湾はしっかり準備すれば海外旅行初心者でも大丈夫。ぜひ訪れてみて欲しいと思います。

     
     
     
    万博の話ばかりしています。本業は特許事務所に勤務する弁理士で、メーカーの開発した技術を特許化するための支援を行っています。専門は化学とバイオです。 このnoteでは、万博の情報と科学知識を紹介していきます。

    あなたへのおすすめ