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信長✖光秀【ダブルエンジン】全80話(第12話)~『子育てママも是非』


第12話 足利義昭 × 織田信長
滅びる権威はなぜ信長を頼ったのか


戦国の世には、まだ一つの名前が残って
いました。


将軍。


室町幕府の将軍です。


かつて日本の中心にいた存在でした。

すべての武士の上に立つ権威。


しかし
戦国の時代になると、その力は弱くなって
いました。


将軍は京都にいる。


だが、
国を動かしているのは各地の大名たち
でした。

そして、
その将軍家の中で、一人の男が流浪して
いました。


足利義昭です。


兄である将軍、足利義輝が暗殺され、義昭は
命を狙われる身になりました。


寺に逃げ、各地を転々とします。

将軍家の人間が、国を追われている。

それが当時の現実でした。


義昭は各地の大名に助けを求めました。

将軍にしてほしい。


しかし、
多くの大名は動きませんでした。


将軍という言葉は立派でも、それを
支える力がなかったからです。


そんな中で、
義昭の耳に一人の武将の名前が入ります。


織田信長。


尾張の大名。

そして、
桶狭間で今川義元を討った男です。


義昭は信長に会うことを望みました。


信長のもとへ、将軍になる男が来たの
です。


家臣たちは驚きました。


将軍を助ければ、大きな名誉になります。

しかし
同時に、大きな危険もあります。


京都は複雑な土地です。


多くの勢力が絡み、簡単に動けば
大きな戦になります。


しかし、
信長は迷いませんでした。


将軍を京都へ戻す。


信長は、そう決めました。

尾張から軍を動かし、美濃を通り、
京都へ向かいます。


信長の軍は、次々と敵を破りました。

そして、ついに京都へ入ります。


足利義昭は、十五代将軍となりました。


室町幕府最後の将軍です。


多くの人が思いました。

信長は将軍を支える忠臣なのだと。

しかし、光秀は後に考えます。

本当に、そうだったのか。


信長は将軍を助けた。

だが、それは将軍を守るためだったのか。


それとも、

将軍という権威を、自分の力にするため

だったのか。


歴史を見ていると、面白いことがあります。


権威は、力を持つ者に利用される。

そして、利用された権威は、

やがて役割を終える。


義昭は信長に助けられました。

しかし、その瞬間から、将軍は信長の

影の中に入ります。


信長は将軍の家臣ではありませんでした。

むしろ、

将軍という存在を、自分の天下への道に

使った。


そう見える瞬間が、いくつもあります。

私は後に、
信長のそばで働くことになります。


そのとき、私は思いました。

この男は武将ではない。

時代そのものを動かそうとしている。


将軍を立てることも、戦をすることも、

すべて、天下という設計、

の一部なのかもしれない。


だとすれば、この男の未来は、

どこへ向かうのだろうか。


歴史の中には、ときどき、

大きすぎる人物が現れます。


その人物は、時代を進めます。

しかし同時に、多くの歪みも生みます。


私はまだ、
このとき、その歪みの先にあるものを
知りませんでした。


光秀の今日のつぶやき

歴史とは、権威で動くのではない。

権威を使う者によって、動く。


次回予告

松永久秀 × 織田信長
裏切り者はなぜ生まれるのか



💚ここまでです。



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矢田 和也 (フォロバ84) ありがとうございます。感謝いたします。