信長✖光秀【ダブルエンジン】全80話(第13話)~『子育てママも是非』
第13話 松永久秀 × 織田信長
裏切り者は、なぜ生まれるのか。
戦国の歴史を見ていると、
一人の奇妙な武将が現れます。
松永久秀。
この男は、当時から危険な人物として
知られていました。
主君を裏切る。
将軍を操る。
寺を焼く。
普通の武士なら、そこまでのことは
しません。
しかし、久秀は違いました。
欲しいものがあれば、
手段を選ばない。
それが、松永久秀という男でした。
久秀は、もともと、
三好家の家臣でした。
三好家は、当時、京都を支配していた
勢力です。
しかし、久秀は、
ただの家臣ではありませんでした。
知恵があり、
策略があり、
権力の動きを、よく見ていました。
そして、ついには、
主君を裏切ります。
将軍、足利義輝の暗殺にも、
関わったと言われています。
この事件は、
戦国でも大きな出来事でした。
将軍が、家臣に殺されたのです。
武士の世界の秩序は、
大きく揺らぎました。
そんな久秀が、
やがて信長と関わることになります。
多くの武将は、
久秀を嫌いました。
信用できない男。
そう思われていたからです。
しかし、信長は、
少し違いました。
信長は久秀を、
すぐに排除しませんでした。
むしろ、
何度も許しています。
家臣の中には、
不思議に思う者もいました。
なぜ、あの男を、
生かしておくのか。
普通なら、
すぐに処刑される人物です。
しかし、信長は言いました。
あの男は、
面白い。
戦国では、
珍しい言葉でした。
裏切り者を見て、
面白いと言う。
しかし、信長は、
久秀を、ただの裏切り者とは、
見ていなかったようです。
久秀は、
秩序を守る男ではありません。
秩序の外で、生きる男でした。
戦国の武将の多くは、
名門の家に生まれます。
しかし、久秀は違いました。
力と知恵で、
自分の場所を作った男でした。
ある意味では、
信長に似ていたのかもしれません。
信長もまた、
古い秩序を壊す男だったからです。
しかし、二人には、
大きな違いがありました。
久秀は、
混乱の中で生きる男でした。
信長は、
新しい秩序を作ろうとする男でした。
同じ破壊者でも、
目指す場所が違ったのです。
光秀は後に、
この二人を見て思いました。
久秀は、
戦国という時代そのものだった。
裏切り、
野心、
権力。
すべてが混ざった存在です。
しかし、信長は違いました。
信長は、
戦国の先にあるものを、
見ていた男でした。
だからこそ、
久秀をすぐに消さなかった。
戦国という時代を、
理解していたからです。
だが、私は、
ときどき考えます。
もし、信長が、
久秀と同じ道を歩んだら、
どうなっていたのか。
秩序を壊す力は、
とても強い。
しかし、それは、
いつか自分自身にも、
向かってくるものです。
歴史を観察していると、
よく分かります。
裏切りが続く時代では、
最後に残るのは、
最も大きな裏切りです。
そのことを、
私はまだ、このとき、
深く理解していませんでした。
光秀の今日のつぶやき
歴史とは、裏切りを許す時代に、
生まれるものだ。
次回予告
浅井長政 × 織田信長
同盟は、なぜ裏切りに変わるのか。
💚ここまでです。
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