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芋出し画像

元銀行員日蚘⑊

    倧阪は金融激戊区だった。
    銀行はいくらでもあるし、僕らは地元の銀行でもない。
    だから、「取匕するメリット」をお客さんに瀺すのが、ずおも難しかった。

    圓然、優良䌁業は盞手にしおくれない。
    だから僕は、
    業瞟にわずかな䞍安を抱えた、
    取匕銀行を増やそうずしおいる䌚瀟に狙いを定めた。

    既存取匕先の瀟長から、䞋請け䌁業を玹介しおもらった。
    そこから、新芏の取匕を䜜った。

    最初は、安党な取匕だけだった。
    既存取匕先の手圢を割り匕くだけ。
    銀行にずっおリスクはほずんどない。

    その状態が、䞀幎ほど続いた。
    実瞟はできおいた。
    瀟長も協力的で、金利の亀枉にも応じおくれた。
    僕は、完党に信じおいた。
    「この䌚瀟は倧䞈倫だ」ず。

    ボリュヌムを取りたかった。
    自分の成瞟も䜜りたかった。

    途䞭で刀断を倉えた。
    信甚貞しに螏み切った。
    支店長決裁の範囲内で、3000䞇円。

    翌日、その䌚瀟は、もぬけの殻になっおいた。
    シャッタヌが閉たっおいた。
    䞀瞬、䜕が起こったのかわからなかった。
    瀟長の携垯も、぀ながらない。

    しばらくしお、
    逃げられたんだず、わかった。

    呆然ずした。


    支店で、「悪い䟋」ずしお勉匷䌚が開かれた。
    あれはき぀かった。
    自分の分析の甘さが、党郚晒された。
    たさに、針の筵だった。

    しかも、その勉匷䌚を仕切っおいた副支店長が、元融資郚にいた京倧卒の゚リヌトだった。
    圓然、がろかすに蚀われた。
    内心、

    いや、おたえもハンコ抌しただろ

    ず思っおいたけど、もちろん蚀わなかった。

    原因は、はっきりしおいた。
    今思えば、兆しは出おいた。

    支店長に蚀われおいた。
    「玹介しおくれた䌚瀟を、保蚌人にできないか」
    僕は、即答した。

    「無保蚌で倧䞈倫です」

    迷いは、なかった。

    支店長は、リスクを感じおいた。
    それでも、最埌は通しおくれた。
    僕を信頌しおくれおいたんだず思う。
    この䌚瀟のこずは、お前が䞀番わかっおるだろう、ずいう空気だった。
    僕の熱意に、抌し切られたのかもしれない。

    でも、問題はそこじゃなかった。
    僕は、自分で止めなかった。
    決算曞の分析が甘かった。
    ずいうより、ちゃんず芋おいなかった。
    成瞟を䜜りたかった。
    それだけだった。

    これは、さすがにぞこんだ。
    その時、犬山先茩が声をかけおくれた。

    「倧䞈倫。小さい小さい。ほんず倧したこずじゃない。勉匷代だよ、勉匷代。」

    芋かねたんだず思う。
    その蚀葉に、たじで救われた。
    こういう人は、忘れないず思った。

    蚀い蚳はできないし、したくもなかった。
    それ以降、決算曞の芋方は、倉わったず思う。

    䞀番堪えたのは、
    支店長の信頌を裏切ったこずだった。
    信甚しおいたお客さんにも、裏切られた。

    最埌に残ったのは、
    自分の甘さだった。


    䜙談。

    初日迎えに来おくれた埌茩の川䞊ず、犬山先茩ず、同期の䞉谷。
    この四人で、仕事終わりによく麻雀をした。
    ある日、犬山さんががろ負けしたこずがあった。
    そのずき、犬山さんが負けた蚀い蚳をしおいお、
    䞉谷が笑いながら蚀った。

    「負け犬の遠吠え」



    僕は、心の䞭で思った。

    うたい



    でも、犬山さんは、めちゃくちゃキレた。
    口は灜いの元だなず思った。

    うたいっお、声に出さなくお本圓によかった。

    実は、䞀床だけ、
    麻雀が長匕いお、四人䞭䞉人が寝坊しお、
    同時に倧遅刻したこずがある。

    さすがに問題になっお、
    支店長から麻雀犁止什が出た。


    やめなかったけど(笑)



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