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Photo bysnow0_0wnos

人生の縮図のような数日間― 生と死、家族、そして「どう在るか」ということ ―

    Prologue 人生の縮図のような数日間

    ここ数日、まるで人生の縮図を見ているような、壮大なテーマを感じる日々を過ごしていた。

    数日の間に、家族が増え、私は「叔母」という新しい肩書きをもらった。
    祖母の一回忌があり、友人の結婚式があり、そして母の誕生日があった。

    生と死。
    家族。
    歳を重ねながら人生を歩んでいくということ。

    そんな大きくて、普段はあまり真正面から考えることのないテーマに、数日の間で向き合うことになった。

    ここまで重なることも、また面白い。

    「人生に起こることには、すべて意味がある」

    そう信じている私にとって、この流れにもきっと意味があるように感じた。

    正直、これらの出来事が続くと知った時、少し怖さもあった。

    赤ちゃんという存在に会うことも、少し不思議な感覚だった。

    まだ言葉も話せない、小さな生命体。
    未知の存在に出会うような、宇宙人や未確認生命体に会うような戸惑いと怖さがあった。

    もちろん、自分の子供ではないのに。

    そして、結婚式に参加するのも28歳になって初めてのことだった。

    新婦以外に知り合いがいない、ひとり参加の結婚式。

    楽しみな気持ちと同時に、緊張や不安で胸が少し締めつけられるような感覚もあった。

    祖母の死を通して、「死」というものを身近に感じたのも初めてだった。

    「あぁ、この数日間の私のテーマは、きっと『家族』と『人生』なんだな。人生の縮図みたいだよね」

    新しく生まれた家族に会いに向かう車の中で、私は父にそう話した。

    父は「確かに、すごいな」と笑っていた。

    この数日間で感じたこと、考えたことを、ここに残しておきたい。

    そして、この人生の流れを、たくさん、しっかり感じようと思った。

    ライフステージが変わることへの恐れ、その正体

    ずっと心のどこかで感じていたことがある。

    学生時代から、結婚や子供の話題になった時、私はあまり積極的になれなかった。

    「早く結婚したい?」
    「子供が欲しい?」

    そう聞かれたら、私はいつも「No」と答えていた。

    結婚や子供というものに、どこか抵抗感があった。

    どうしてなんだろう。

    でも今回、その気持ちの正体に少し気づくことができた。

    私の中には、恐れがあったのだ。

    結婚すること。
    新しい家族ができること。
    妻になること。
    親になること。

    それによって、自分に新しい肩書きや役割が生まれ、自分自身が何か別の存在になってしまうのではないか。

    変わらなければいけないのではないか。

    そんな不安があった。

    「私には無理かもしれない」

    そう思っていた。

    でも今回、弟に子供が生まれ、弟は父になり、私は叔母になった。

    両親は祖父母になった。

    産まれる前は、これまでの家族の形が変わってしまうことが怖かった。

    嬉しいはずなのに、どこか複雑な気持ちもあった。

    でも、実際に会ってみると気づいた。

    弟は変わらず弟だった。

    両親は祖父母になっても、変わらず私の両親だった。

    肩書きが変わっても、その人自身が変わるわけではない。

    友人の結婚式でも同じことを感じた。

    彼女がこれまでの人生で出会ってきた、私が知らなかった彼女の姿をたくさん見ることができた。

    でも、彼女の核となる部分、本質的な部分は変わっていなかった。

    結婚したからといって、関係が変わるわけではない。

    彼女は、ずっと彼女だった。

    子供ができても、親になっても、結婚しても。

    外側に見えるものや肩書きが変化しても、その人の本質は変わらない。

    では私は、一体何をそんなに恐れていたのだろう。

    これまでだって、私はたくさんの肩書きを経験してきた。

    これからもきっと更新されていく。

    でも、どんな時でも私は私だ。

    外側がどれだけ変わっても、私の本質は変わらない。

    当たり前のことなのに、私は気づいていなかった。

    結婚式を終え、少し酔った状態でひとり帰りのバスに揺られながら、ふとはっとした。

    どんな人生を選んでも、私は私でいられる。

    そのことに気づいた瞬間、嬉しさと安心感で、心が温かくなった。

    愛に包まれて生まれ、愛をもって生きる

    新しい命を目の前にした時、不思議なほど自然に「愛おしい」、「尊い」という感情が湧いてきた。

    あれほど不安だった気持ちが、ふわっと消えていく。

    赤ちゃんという存在は、そこにいるだけで人を癒し、愛を感じさせる力を持っているようだった。

    赤ちゃんを見つめる弟夫婦の姿。

    そこには、今まで見たことのないような愛情があった。

    親になるということ。

    私はきっと、彼らの姿からたくさんのことを学んでいくのだと思った。

    そして、少し視点を変えて考えてみた。

    私は今、親の立場ではない。

    だからこそ、親になった人を間近で見て感じることが多かった。

    でも、もし自分が赤ちゃんの立場だったら。

    私たちが「かわいいね」と愛おしそうに見つめるように、私が生まれた時も、きっと周りの大人たちは同じような温かい目で私を見てくれていたのではないか。

    そう思った瞬間、胸がいっぱいになった。

    弟が子供の名前を発表する姿を見た。

    そこにはたくさんの願いや想いが込められていた。

    その時、ふと思った。

    私の名前にも、両親の想いや願いが込められているのだ。

    私は、自分の名前が大好きだ。

    そして、自分という存在もまた、新しく生まれた命と同じように、大切で愛おしいものなのだと感じた。

    翌日は祖母の一回忌だった。

    新しい命の誕生と、ひとつの命を見送った日。

    生と死というテーマが、濃く重なった2日間だった。

    私が生まれた時に、私の周りにいてくれた人たち。

    そして、自分が人生を終える時、誰がそばにいてくれるのだろう。

    そんなことを想像せずにはいられなかった。

    未来のことはまだわからない。

    でも、どんな形であっても、そこに愛があればいいと思う。

    家族愛なのか。
    友愛なのか。
    まだ知らない形の愛なのか。

    どんな愛なのかはわからない。

    でも、生まれた時に私の誕生を喜んでくれた人がいたように、人生の最後にも私を想ってくれる人がいたら嬉しい。

    誰かの心の中に、私という存在の何かが残っていたら、それだけで幸せだと思う。

    だから今は、まだまだ多くのことを経験したい。

    たくさん見て、感じて、考えて、全力で生きたい。

    私の誕生を喜んでくれた人たちへ、

    そして、日々関わってくれるすべての人へ、

    愛と感謝を伝えたい。

    みんな、生まれてきてくれてありがとう。

    みんな、大切で尊い存在だと思う。

    Epilogue どう在るかという生き方

    生と死、結婚、家族。

    そんなことを考え続けた数日間の最後に、母の誕生日があった。

    毎年必ず訪れる誕生日。

    それは、生と死を繋いでいくものなのかもしれない。

    歳を重ねること。

    人生を歩んでいくこと。

    普段は明日が来ることを当たり前に感じてしまうけれど、毎日は決して当たり前ではなく、尊い積み重ねなのだと思う。

    最近、自分の中で大きく変わった考え方がある。

    以前の私は、「何になりたいか」を追いかけていた。

    目標や憧れ。

    こうなりたいという理想。

    もっと頑張らなければ。

    自分にはまだ足りないものがある。

    そんな気持ちがどこかにあった。

    でも最近は、今の自分をすごく肯定できるようになった。

    例えば、ずっと海外に行きたいと思っていた。

    これまでは、今いる場所から抜け出すような気持ちも少しあったのかもしれない。

    でも今は違う。

    今の生活にも、ちゃんと幸せや満たされる感覚がある。

    だから海外に行くことも、「足りないものを探しに行く」のではなく、「そこでしかできない経験をしに行く」という選択になった。

    どこにいても、自分でいられる。

    だから大切なのは、

    「どうなるか」ではなく、

    「どう在るか」なのだと思う。

    環境や肩書きではなく、自分自身が豊かだと感じられること。

    何者かにならなくてもいい。

    ただ、私でいればいい。

    私は、どんな自分で在りたいのか。

    そこを大切にしていきたい。

    そこが決まれば、きっと日々の選択も自然と変わっていく。

    どこへ行っても。

    何をしていても。

    自分の心が満たされている。

    そんな在り方で、これからの人生を歩んでいきたい。

     
     
    Sensory Explorer. 感じること。考えること。愛すること。 自分を生きる中で見つけた、 小さな気づきを言葉に。 「私を知っていく記録」から、 「私を愛しながら生きていく記録」へ。 ありのままの私で、 心がときめく方へ。

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