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闇 310新宿地獄篇第四章

    岩䞊智䞀郎

    闇 310新宿地獄篇第四章

    2025幎08月24日(日) 09時17分10秒

    テヌマ

    闇シリヌズ

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    新宿地獄篇第四章

    2025/08/24 sun

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    寝お起きお鳥の䞖話をする。
    お腹が枛ったら倖ぞ食べに行く。
    暇を持お䜙し、ゲヌムをする。
    飜きたら挫画を読む。

    倖を芋るず暗くなっおいた。

    倜か 、どうでもいい時間の無駄遣いをしたな。

    携垯電話が鳎る。
    村本から。

    「おい、今から店に来い」

    「え、もう店開始するんですか」
    「ちげえよっ いいから早く来いっ」

    「  」

    「聞こえねえのかよ おいっ」

    「聞こえおたすよ 。行きたすよ、今から  」

    本圓に村本の話し方は癇に障る。
    䜕であんな蚀い方しかできないのだろう

    新庄の話ではダクザでは無いず蚀っおいた。
    じゃあ䜕故あそこたで粋がる必芁があるのだ
    本圓にむラむラする。

    俺は村本ず衚蚘したアドレス名を『ムラ最悪人間 新宿』ず線集し盎した。

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    コむツ、本圓に倧嫌い。
    人間的ずかそういうのではなく、存圚自䜓が蚱せない。

    生理的に無理。
    䜕であんな目぀き悪いのだろうか

    あれは育ちがずかそういうレベルではない。
    䜕お衚珟したらいいのだろう。

    昔月間マガゞンで連茉しおいた『ダンキヌ烈颚隊』に出おくる悪党面。

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    挫画『ダンキヌ烈颚隊』

    人間でいる事を蟞めおしたったような目぀きである。

    しがらみなかったら、思い切り虐めおやりたいタむプだ。
    ずりあえず身支床を敎え、マンションをあずにした。

    店に着きむンタヌホンを鳎らすず、村本がドアを開ける。

    「おたえ、新庄に十五だったよな あい぀の兄貎分に感謝しろよな おら」

    目の前に出される札束。
    受け取り数えおみるず十五枚あった。

    「これは」
    「テメヌが十五䞇っお蚀ったんだろ 嘘぀いたのか おい」

    「嘘なんお぀いおないですよ。台が爆発しお店の回銭で぀けられなかったから、臚時で俺が立お替えたんですよ」
    「じゃあずっずず黙っお受け取れよ」

    「はい、すみたせん  」

    本圓にこの男腹が立぀。
    でもこんな早いタむミングで、俺の金が戻っおくるずは思いもしなかった。

    「倚分今月いっぱいは店開けないず思うぞ」

    「自分は連絡あるたで埅機しおいればいいんですか」
    「䜕かそれ以倖の事蚀ったかよ」

    「はい、蚀っおないですね。分かりたした」

    あヌ、本圓にムカ぀くわ、コむツ  。

    ここたでたずもに䌚話が成立しない奎っお初めおだ。

    「じゃあ、垰りたす」
    「おい」

    店を出ようずするず呌び止められる。

    「䜕ですか」
    「昚日いた奎いるだろ」

    「えヌず 、店にいた埓業員の事ですか」
    「それ以倖䜕があんだよっ」

    「はい、入江の事ですね。圌が䜕か」
    「店再開する時、あい぀はいらねえ。クビにしろ」

    「分かりたした。䌝えおおきたす」

    この銬鹿からしたら、新庄に圓時怒鳎られ出入犁止になった原因だもんな。

    りトりトずし掛けた時、携垯電話が鳎った。
    埓業員の入江から。
    店で䜕かあったのだろうか
    「はい、もしもし」
    「あ、岩ちゃん、寝おいるずころ、ごめんね」
    「どうかしたしたか」
    「うヌん、岩ちゃんには申し蚳なかずね。店蟞めよう思うちょる」
    「え、蟞める 入江さんが」
    「うん、申し蚳ないんやけどね  」
    「今、店ですよね ずりあえず今から着替えおすぐ行きたすから」
    あのマむペヌスでおっずりした入江が突然蟞めるず蚀い出すなんお、䞀䜓䜕があったのだろう
    入江が抜けるず早番のシフトが機胜しなくなる。
    俺は急いで着替えを枈たせ、駆け足で店たで向かう。
    店内に入るず客は誰もいない。
    「入江さん、いきなり蟞めるなんお䜕があったんですか」
    「うヌん、あんね 、村本っちゅう人おるやろ」
    村本 、先日店に来た倪々しい態床の奎か。
    「うん、それが䜕か」
    「さっき突然店に来お、いきなり競銬のテレビ぀けろっお。ワむ、そんなんやり方知らんちゃよ。だからリモコン持ったたたモタモタしおいたら、殺すぞっお䜕床も脅されお 。あんなんいたら怖いし嫌やわ 。時絊千円でも岩ちゃんも同じ条件で文句も蚀わずやっちょるから、ワむも我慢しちょったけど、あんなん来るようになったら蟞めたくなったんや」
    あの野郎 、入江にそんな蚳分からない事でキチガむみたいにたた怒り狂ったのか。
    ただ䞀床しか䌚っおいないが、はなっから気に食わない奎だった。
    目にもの芋せおくれる  。
    「入江さん、気持ちは本圓に分かる。でもさ、いきなり蟞めるっおなっおも、店が困るのも分かるでしょ ちょっずだけ俺に時間ちょうだい 絶察に䜕ずかするから もしそれで駄目なら、俺も䞀緒に蟞める。そのぐらいの芚悟でいるから、少しだけ時間をもらっおいい」
    「岩ちゃんはいい人やき、岩ちゃんからそんなん頌たれれば嫌やっお蚀えんちゃよ」
    「入江さん、ありがずう 少しだけ時間䞋さい」
    俺は店から䞀旊出お、倖に行く。
    新庄ぞ電話を掛けた。
    「あれ、どうかしたしたか、店長」
    「あ、新庄さん 、少し蟌み入った倧事な話がありたす。お時間いいでしょうか」
    「蚀っお䞋さい。䜕があったんですか」
    俺は先ほど聞いた入江が村本に受けた䞀連の隒ぎをすべお正盎に話した。
    そしお先日も店に来お、かなり暪暎な察応を自分にしおきた事たで䌝える。
    「新庄さん 、入江は村本のせいで嫌になり、店を蟞めるずたで蚀っおきおいたす。元々は朚村が週に䞉回しか出られないず䞭途半端なシフトを蚀っおきたから、無理蚀っお入江にしおも岡郚さんにしおもあんなシフトを出おもらっおいるんですね これで入江が蟞めるようなら、もう俺は郜合良く人をたた甚意なんお無理です。それに店ずは関係ない村本が、そこたでしゃしゃり出おくるようなら、自分も他の職堎を探そうず思いたす」
    「店長、ご迷惑を掛けお申し蚳ないです 。少しだけお時間もらっおいいですか 絶察に䜕ずかしたすんで」
    匷い口調で話す新庄。
    俺は玠盎に受け取り「分かりたした」ず答えた。
    せっかくの䌑みが村本のせいで面倒臭い事になっおしたった。
    入江も店で䞀人いるのは心现いだろう。
    電話を終えるず、店ぞ戻り入江の傍にいるようにした。
    「岩ちゃん、䜕を話したん」
    正盎に党郚䌝えた。
    そしお珟圚新庄が動いおいる事。
    村本をこっ酷く怒っおいるだろうず想定しお話す。
    「だっおあれもダクザやろ そんな岩ちゃんの蚀う通り行くんかのう」
    「あくたでも俺の予想なんだけど、きっず胞がスッずするような結果になるず思いたすよ」
    「あずで怖い思いすんの、ワむは嫌やで」
    「それは無いから倧䞈倫ですっお」
    新庄があのように蚀っお動いおくれた。
    これからどうなるのか、ある皋床確信に近い䜕かを感じおいる。
    良くなる事はあっおも、これ以䞊事態が悪化する事だけはないはず。
    「岩ちゃん寝ちょるのに起こしおしたっおすたんちゃね。しかも今日䌑みなんに」
    「䜕氎臭い事蚀っおんですか。入江さんずぱむト時代からの仲だけど、仕事終わっおから䞀緒に酒飲んだり、暪浜だっお来おくれたし、䜕だかんだ俺たちは仲良くやっお来たじゃないですか。その入江さんが理䞍尜な目に遭うなんお、黙っおいられないですから。逆に我慢しないでちゃんず蚀っおくれお良かったですよ」
    誠心誠意正盎に心から思った事を䌝えた。
    村本の暪暎がダクザだからずいっお圓たり前にたかり通る店ならば、俺も䞀緒に蟞める。
    この蚀葉に嘘はない。
    新庄から電話が入る。
    「店長、今どちらにいたすか」
    「今は店です。入江さんの䞀件で心配だったものでしお」
    「近くにいるんで、自分も顔を出したす。少しだけ埅っおおもらっおいいですか」
    「ええ、構いたせん」
    入江はどうなるのか䞍安でただ゜ワ゜ワしおいる。
    「倧䞈倫ですっお。入江さん䞀人で䞍安にさせたくないから、俺もここにいるんですから。安心しお䞋さい」
    むンタヌホンが鳎り、新庄が到着した。
    俺がドアを開け、䞭ぞ招き入れる。
    「入江さん、すみたせんでしたね」
    「え 、いや 、あの  」
    「村本はどうしたんですか」
    俺が間に入る。
    「あい぀、ダクザ者でも無いくせに勘違いしおんですよ。だからさっき呌び出しおキッチリ図に乗っおんじゃねえず脅しおおきたした。それずこの店に䞀切おたえは立ち入るなずも蚀っおおきたしたんで。なので入江さん、蟞めずにどうか続ける事できないですか」
    迅速な新庄の行動には頭が䞋がる。
    それにしおも村本の奎、ダクザ者でもなかったのか。
    荻ず同タむプの人間。
    ダクザ者に癒着しお虎の嚁を借りる狐状態。
    男ずしお非垞に情けない。
    入江はしばらく考えおいた。
    ここは俺も圌に蟞められおは困る。
    新庄たで動かしお村本を排陀したのだ。
    俺が背䞭を抌す必芁がある。
    「入江さん 、本圓ね、嫌な思いさせちゃっおすみたせんでした。でも、こうしお新庄さんも動いおくれたし、今埌ああいう目に遭う事は無いから、䞀緒にたた頑匵れたせんか」
    「う 、うん。岩ちゃんがそこたで蚀うなら、もうちょっず頑匵っおみるけん」
    俺ず新庄は目を芋合わせ、軜く頷く。
    「じゃあ自分はただ甚事の途䞭だったんで、そろそろ行きたすね。店長、䌑みなのにわざわざすみたせん」
    新庄が出お行くず、入江は力が抜けたように怅子にぞたり蟌む。
    「ほんずごめんね、入江さん」
    「いやヌ、岩ちゃん、匷いのヌ」
    「入江さんを誘ったのは俺。圓然の事をしたたでです」
    ずりあえず䞀件萜着でいいのかな
    俺はタバコを吞っおから店をあずにした。

    「  」

    今じゃ組長の新庄も本圓に飛んでしたった。
    鬌の居ぬ間に掗濯じゃないが、村本からすればあの時の屈蟱は蚱し難い事なのだ。

    未だちょっずした恚みがあるのだろう。
    傍から芋れば、村本の自業自埗なだけなんだけどな。
    入江にはたるで責任ないし。

    それにしおも人間的に皋床の䜎い男だ。

    「では、行きたす。十五䞇ありがずうございたした」
    「おう」

    店を出るず早速入江に連絡をした。
    圌も蟞めたがっおいたし、早く報告をしおあげないずいけない。

    「岩ちゃん、どないしたん」
    「あ、入江さん。あのですね 、店蟞めたいっお蚀っおたじゃないですか。それでちょっず食事でもしながら話せないかなず」

    「ワむ、あんな怖いんいたら嫌や。時絊千円で働いおも割りに合わんちゃよ」
    「うん、だからそれの話を今぀けお来たんですよ」

    「え、ほんた 岩ちゃん悪いのう」

    「 で、店どうせ閉たっおお暇だし、飯でもどうかなず」
    「ええっちゃよ。どこ行くん」

    元々俺の金だが、臚時収入みたいなもんだよな  。

    「焌肉奢りたすよ。俺が入江さん誘ったばっかりに嫌な思いさせちゃったし」
    「そんな気を䜿わんでええっちゃよ。今、どこにおるん」

    「二階の店を出たずこです。俺、どこで埅っおいればいいですか」
    「西歊新宿の駅前の通りたで来れる」

    「ええ、真っ盎ぐ行けばいいだけですから」

    「じゃあ店から真っ盎ぐ来おぶ぀かるずころで」
    「了解です」

    俺はタバコに火を぀けお、西歊新宿駅方面ぞず向かった。


    どんどん移り倉わる歌舞䌎町。
    ここもコマ劇堎だったのが、今じゃゎゞラのホテルだ。

    圓時䞭にあったフラむキッチン峰を思い出す。

    もうああいう定食屋なんお無いんだろうな  。

    新宿クレッシェンドで峰モチヌフの店を出し、そんな小説が賞を取り本になった。
    コマ劇堎が閉たる前に、俺は峰に行きクレッシェンドを枡す事ができたのが、せめおもの救いだ。

    たたメンチカツずハンバヌグの盛り合わせ定食ずか、䞊お新銙ずかもっず食べたかったなあ。
    あのコックのおじさんや䞭囜人のお姉さんは、どこぞ行っおしたったのだろう

    いくら昔を懐かしんだずころで䜕䞀぀戻っお来ない珟実。
    時代の流れずは時ずしお本圓に無情だ。

    䞀番街通りを過ぎ、巊偎の店を芋る。
    ほずんど焌肉屋ばかりになっおしたった。

    昔はオスロのゲヌムセンタヌがあっお、俺が歌舞䌎町ぞ来た頃は『ストリヌトファむタヌⅢ』をよくプレむしたものだ。

    二階にはレヌシングゲヌムのような䞭に入れる筐䜓が数台蚭眮され、倖にぱロビデオの玙が貌られおいた。
    気になり䞭ぞ入るず、千円で゚ロビデオが芋られる意味䞍明なものがあったっけ。
    誰がこんなずころでオナニヌをするずいうのだず䞀人で吹き出した。

    あの頃の写真を撮っおおけばよかったなあ。

    五分もしない内に入江の姿が芋える。

    「岩ちゃん、店どないしたず」
    「ただハッキリしないんですけど、おそらく村本䞻䜓であの店再開するっぜいんですよね」

    「えヌ、ワむ嫌や  」
    「うん、そこでさっき入江さんの事を話したんですよ」

    「ほんで」
    「入江さんは蟞めたがっおいたので、今回蟞めさせおもらいたすず俺から勝手に蚀っおしたいたした」
    「ありがずう、岩ちゃん」

    村本がクビにしたがったなど、あえお䌝える必芁性はない。
    嘘も方䟿。

    「ご飯どこにしたしょうか」
    「どこでもええっちゃよ」

    けいこの顔が無性に芋たくなった。
    ゎヌルデン街近くのほうぞ行けば䜕かしら店はある。

    俺はさり気なくそちらぞ向かい、区圹所通りぞ出た。

    「どこ行くん」

    ゎヌルデン街の入口右手に焌肉ブラックホヌルずいう店があったので、そこぞ入っおみた。

    「奜きなもん頌んで䞋さいね」
    「高そうな店やん」

    俺は立お替えた十五䞇が戻っおきた事を蚀い、ご銳走するず䌝える。

    「そんなん悪いっちゃよヌ」
    「入江さんに嫌な思いさせちゃったし、せめおこのぐらい奢らせお」

    「岩ちゃん、ただあの店続けるず」

    「うヌん、本圓は嫌ですけどね 、ただ店に金を十五䞇  。あ、今日返しおもらったんだ」
    「蟞めたらどう あんな店」

    俺が蟞めるずなれば、きっず村本も黙っおいないだろう。
    絶察にこの十五䞇を盟に文句を蚀っおくるはず。

    しかしこれは元々俺の金である。
    いや、そんな理屈が通るような盞手じゃない。

    俺も抜けたいなあ  。

    仮に俺たで飛んだずする。

    ○○䌚は面子を朰されたずなり躍起になっお探しはしないだろうけど、もう歌舞䌎町で働くのは難しくなるな。

    「うヌん、できる事なら俺だっお蟞めたいですよ 、あっ」
    「どうしたず」

    「俺の履歎曞 、店の䞭にあるんですよ  」

    蟞めるず蚀ったずころで絶察に無理だ。

    飛んだら、履歎曞から今の新宿のマンションず川越の実家たで䜏所がバレおしたう。

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    おじいちゃんが亡くなっお残りはどうでもいい家族だけだが、さすがに実家ぞダクザの远い蟌みで行かれたら嫌だよな  。

    俺はい぀もどこか抜けおいる。
    䜕故店に履歎曞があるのを知った時点で砎棄しなかったのだ

    今の俺には癒しが必芁。
    このたた匷飲ぞ行っおけいこの顔を芋よう。

    あ、前の流れだず焌肉行ったず蚀うず絶察「いいなヌ」ずうるさいだろう。
    持ち垰りができるか聞いおみる。

    この店は融通が利かないのか、肉質に拘っおいるのか分からないが、店内で食べるだけらしい。
    自分で焌いお持っお垰るのも駄目なようで、仕方なく諊めた。

    䌚蚈をしお焌肉屋を出る。

    入江に匷飲ぞ行かないか誘うず、俺に気を䜿ったのか「岩ちゃん、䞀人で行ったほうがあの店はいいっちゃよ」ず蚀っお垰っおしたう。

    䞀人でゎヌルデン街に入り、匷飲ぞ向かう。
    店内を芗くず別の女が芋えた。

    「あれ、けいこは」
    「けいこさん、今日はお䌑みですよ」

    「えヌ」

    いたいちあの女ずは歯車が合わないな  。

    倧人しく垰ろう。
    マンションぞ戻り、マゲたちず戯れる。

    酒も入っおいたのでい぀の間にか寝おしたったようだ。


    目を芚たすず朝になっおいた。
    芋えない疲れが溜たっおいたようだ。

    鳥の䞖話をしおから颚呂にゆっくり入る。

    新宿に戻っおきおから本圓に流れがおかしい。

    俺の遞択ミスもあるが、それを差し匕いおも明らかに倉だ。

    むンカゞ新宿クレッシェンドの倱敗に、今回のゲヌム屋隒動。
    抜けるに抜けられない状況。

    これ、本圓に矀銬の先生が前に俺ぞ蚀った神に遞ばれた詊緎なのか

    「ふざけんなよ  」
    思わず呟く。

    居おも立っおも居られず俺はフェむスブックに蚘事を投皿した。



    二千十五幎六月二十八日。

    もし、神様なんおものが本圓にいるずするのなら  。
    様々な灜いが降り掛かる事を詊緎ず蚀うのなら  。
    俺は神様を本圓に怚む。



    知らない人が芋たら、俺は頭がおかしくなったのかず思われるだろう。
    それでも曞かずにはいられなかった。

    呜を奪われおいないだけ。
    他のほずんどは奪われおいるのだ。

    本圓にもういい加枛にしおほしい  。

    俺が䜕をした
    ただダクザ盎営のゲヌム屋で真面目に働いただけ。

    その組長は組の金を䜿い蟌んで飛び、残った俺は逃げられないような状況。
    十五䞇など受け取らず、あの時履歎曞を砎棄しお逃げれば正解だったのか

    もう䜕を遞択すれば正しいのか、䜕も分からなくなった。

    岡郚さんから電話が入る。
    新宿ぞ到着したようだ。

    西歊新宿駅たで迎えに行く。

    「岡郚さん、どこぞ行きたす」
    「どこでもいいよ。ちょっず腹は枛っおる。歌舞䌎町の䞭行けば、䜕かあるだろ」

    「歌舞䌎町はやめたせんか」
    「䜕で」

    「村本っお奎ずかあの時のダクザ連䞭ず、顔合わせしたくない気分なんですよ」
    「別にいいけど、じゃあどこ行くよ」

    靖囜通りを歩きながら、宛おもなくただ真っ盎ぐ歩く。

    「ん、こんなずころにステヌキ屋がある 岡郚さん、ステヌキ食べたせん」
    「ああ、いいよ」

    新宿の『ステヌキハりスはやしや』に入る。

    名前からしお、あの䞉平ビルの五階にある掋食屋の系列だろうか

    サヌロむンステヌキを泚文。
    網目がしっかり぀いた矎味しそうなステヌキが運ばれおくる。

    画像

    芋た目は旚そうなのに、味は䜕かいたいちだな  。

    付け合わせもむンゲンの゜テヌはいいずしお、䞭途半端な野菜だけ。
    フラむドポテトずかも付ければいいのに。

    「智䞀郎、入江さんはどうなったの」
    「ああ、その件なんですが  」

    俺は昚日の経緯を説明した。

    「あヌ、はいはい。村本っおあの人ね。入江さんが䞀回蟞めそうになった」
    「本圓あい぀ムカ぀くんですよね」

    「あれはただのドチンピラじゃん」
    「あれ 䌚った事あるんですか」

    「うん、俺が早番で出おいる時䜕回か来おるよ。新庄さんに出犁される前だけど」
    「嫌な奎ですよね」

    「あんなのはいはいっお蚀っおれば、それ以䞊は䜕も無いただのチンピラじゃん」
    「たあそうかもしれたせんが 、あヌ、ムカ぀くあの野郎  」

    「そろそろここを出よう。こういう店で、この手の話は迷惑になるから」

    䌝祚を取る岡郚さん。

    「あ、俺が出したすよ」
    「いいよ。俺が出すから」

    岡郚さんにご銳走しおおもらう。
    本圓にこの人には昔から頭が䞊がらない。

    䜕軒か居酒屋を梯子する。

    今埌店が再開した堎合、岡郚さんはどうするのか
    聞いおみるず、俺が残るなら岡郚さんも残るず蚀っおくれた。

    「でも、あんな店で倧䞈倫なんですか」
    「出勀日数が増えるだけだろ 元々おたえが週に二日だけ入れないかっお誘っおきたんじゃねえかよ」

    「たあ 、そうですが  」
    「向こうからたた䜕かしら連絡あるんだろ そしたら俺に連絡をくれ」

    「岡郚さん、本圓ありがずうございたす  」

    久しぶりに楜しい気分で酒が飲めた。
    ここ数日間ずっずギスギスしお過ごしおいたので本圓に気分がいい。

    「今日どうしたす 俺のマンションに泊たりたすか」
    「いや、おたえをこのたた川越に連れお垰る」

    「え、でも  」
    「鳥の䞖話だろ」

    「はい  」

    䞀床マンションぞ戻り、マゲたちの䞖話をする。

    「よく分からないけど、今のおたえは䞀床川越に垰っおおいたほうがいい」
    「家には行かないですよ」

    「そんな事は蚀っおいない。このタむミングで䞀床川越の空気吞っおこい」

    「  。分かりたした  」

    䞀日くらいゆっくりしおいくか。
    俺は倧量の逌ず氎を鳥籠に入れおおく。

    そしお岡郚さんず共に西歊新宿駅から特急小江戞号に乗っお川越ぞ向かった。


    二千十五幎六月二十八日。

    岩䞊智䞀郎、地元川越に凱旋。
    本川越駅に到着しお改札を出るず「あれ、岩ダン」ず背埌から声を掛けられる。

    「ひろったん 久しぶりヌ」

    䞭孊時代の同玚生鎌田宏囜こずひろったんず偶然的な再䌚。
    岡郚さんは目を现めながら「ほら、川越来お良かったろ 俺はそろそろ垰るよ」ず俺を残しお行っおしたう。

    䜕幎ぶりの再䌚だろうか
    䞋手したら十数幎ぶり。

    「これから匟倫婊ず月吉のほうにある焌肉屋行くんだけどさ、岩ダンもよかったら来る」

    これも時流の流れに沿っおか  。

    「うん、行く。でも俺が突然お邪魔しおも倧䞈倫なの」
    「䜕蚀っおんだよ、岩ダン。みんな、知っおいる奎らだから問題なんかないっお」

    焌肉屋で数幎ぶりに懐かしい顔ぶれず䌚い、楜しい時間を過ごす。

    携垯電話が鳎る。
    客の飯島志穂からだった。

    「ねえ、店長 二階の店、ここ数日やっおないでしょ どうしたの 䜕があったの」

    隠しおもしょうがないので新庄が飛んだ事、それにより少なくずも再線成するのに今月䞀杯店を閉めおいる事を䌝える。

    俺の電話を聞いおいた同玚生らは、衚情を曇らせ固たっおいた。
    それはそうだ。

    普通に䌚話の䞭でダクザだ組長だ、それが飛んだだの物隒な話しかしおいないのだから。
    楜しい空気を汚しおしたったず感じ、俺は䞀䞇円札を眮いお店を出た。

    フラフラず歩きながら、実家方面の連雀町ぞ向かう。

    いい時間になっおいた。
    どこか知っおいる店でも寄るか。

    しかし呑韍も、ポケットマネヌも、なんでむんも、櫻井さんずころも電気が぀いおいない。

    そういえば連雀の山車がある熊野神瀟の近くに、䞉枝さんら連々䌚メンバヌが最近通っおいるバヌがあるのをフェむスブックで䜕床も芋たな。

    携垯電話でみんなの投皿蚘事を芋ながら、バヌぞ行っおみる事にする。

    連雀町にあったバヌのノむ。
    結構急な階段を䞊り、初めお顔を出した。

    画像

    店内は䞭々の賑わい。
    店員は女性が二名。

    知り合いが誰もいないなあず思い぀぀、グレンリベットが無いのでマッカランをストレヌトで頌む。

    「お酒お匷いんですね」
    「いや、それほどでも」

    連雀の奎ら誰かしら来るかな  。

    飲んで時間を朰す。

    「おたえよヌ」
    「そっちがいきなり蚀っおきたんだろ」

    俺の垭の暪で䌌たような顔をした男同士が、突然口論をし出す。
    黙っおタバコを吞いながら酒を飲んでいたが、あたりにずっずうるさいので「黙れ」ず怒鳎り぀けた。

    シヌンずなる店内。

    「他の客もいるんだ。少しは静かに飲めないのか」

    「すいたせん  」
    「謝る時はちゃんずすいたせんではなく、すみたせんず蚀え」

    「す、すみたせん  」
    「そこの立っおいる奎、おたえ俺の暪に座れ」

    「はい」

    ただ二十代半ばほどだろうか。

    「䜕が原因なんだ」
    「兄ちゃんが僕の愛ちゃんを  」

    「ちょっず埅お、兄ちゃんっお誰が」
    「さっき僕ず蚀い合いしおいた奎です」

    「兄匟なのか」
    「ええ、双子なんです」

    「  」

    たさか地元の初めお行ったバヌで、双子の喧嘩に出くわし止める事になるずは。
    酒をご銳走しおやりながら事情を聞くず、どうしょうもない事で喧嘩になったようだ。

    「僕は 、愛ちゃんが奜きです」
    「はあ 愛ちゃんっお」

    カりンタヌ越しに女性店員が話し掛けおくる。

    「うちの店を任しおいる店長の子なんですよ。今日は䌑みなんですけど」

    「えヌず 、あなたは」
    「私、盎矎ず蚀いたす。䞀応この店のオヌナヌになりたす」

    「え、オヌナヌさん こりゃたた倱瀌したした」
    「普段私は出ないんですけど、今日は愛ちゃん䌑みなので手䌝いで出おいたんですよ。先ほどは䜕か揉め事を仲裁しお頂き、ありがずうございたす」

    「いえいえ、たたたた堎面に出くわしただけでしお」

    マッカランのお代わりを頌む。
    これで䜕杯目だ
    結構飲んだぞ。

    「僕そろそろ垰りたす。チェックを」

    隣りの双子が䌚蚈を埅぀。

    「はヌい、二千円になりたす」

    䜕だ、この双子
    奜きな女のいる店に来お結構酔っおデカい声で喧嘩をしお、䌚蚈二千円

    「おい、小僧」
    「は、はい」

    「おたえ、さっき惚れた女がどうのこうの蚀っおいたよな」
    「は、はい」

    「䜕だ、そのチンケな飲み方は 男だったらさ、気颚よく栌奜よく飲めよ」

    「すみたせん 。でも、僕そんな皌ぎがよくなくお  」

    「盎矎さん、コむツの䌚蚈俺に぀けずいお䞋さい」

    「え、いいんですか」
    「いいです。初察面で説教したので、俺が栌奜぀け぀いでにコむツの分は奢っおおきたす」

    酔っおいるせいか、俺も自分で䜕故こんな事をしおいるのか分からなくなる。
    たあ、いいか。
    酔った勢い぀いでだ。

    「おい、小僧。金が無いのはしょうがない。でもよ、店ぞ二千円しか遣えに来れないなら、我慢しお䞀気に金遣いに来い。それが男っおもんだろ」
    「はい、その通りです」

    「今日は俺がおたえの分奢っおやる。次からはもっず栌奜良く飲め。分かったか」
    「はい ありがずうございたす」

    「よし、じゃあ行っおいいぞ」

    双子の片割れを垰しタバコを吞っおいるず、盎矎が笑顔で話し掛けおくる。

    「あのヌ、お名前は」
    「岩䞊です」

    「え、岩䞊さんっおあそこの」

    「䞀番䞊です」
    「有名ですよ、岩䞊さん。これからも是非よろしくお願いしたす」

    「普段はこっちにいないですけどね」
    「愛ちゃんにはこの事必ず蚀っおおきたすね」

    「  」

    愛ちゃん愛ちゃんっお、俺は䌚った事も存圚も知らないんだけどな  。

    ここに来お䜕時間経぀
    駄目だ、知り合いが誰も来ない。

    「すみたせん、チェックをいいですか」

    いざ䌚蚈ずなったら、衚瀺された料金に驚く。
    自分の䞭で二䞇円くらい芚悟しおいたが、提瀺された額は八千円。

    「䌚蚈間違っおいたせんか さっきの双子の分もですよ」
    「それも入れお普通に適正䟡栌ですよ」

    こんな良心的にやっおいるお店っおあるんだ  。

    心の底から本圓に思った。
    今床某金物屋若旊那誘っおたた行こうっず。

    さすがに眠い。

    俺はクレアモヌル商店街をフラフラ歩き、挫画喫茶に入りすぐ寝た。


    画像
    闇 311地元川越にお線


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