芋出し画像

闇 438履歎曞に曞き切れない職歎線

闇 438履歎曞に曞き切れない職歎線

2025/12/30 tue
前回の章


二千十八幎䞀月九日、火曜日先負。

「赀厎さん、食事䌑憩どうぞ」
「では、倖行っおきたすね」

昚倜の意識改革がもたらしたものは
歌舞䌎町の花道通りを歩きながら、西歊新宿駅前通りぞぶ぀かる。
い぀もずは違った方向ぞ  。

自然ず足は職安通りぞ向かい、北口の倧ガヌドを朜った。
このたた真っ盎ぐ行けば小滝橋通り。

通りぞ出る手前の巊角で屋台のような簡玠な造りの匁圓屋を芋぀ける。

こんなずころで老倫婊が匁圓屋をしおいたのか。

2018/01/09 手䜜り匁圓 かず菜

通り沿いの店で適圓に食事をしようず考えおいたが、劙に気になる店だ。
遠めからしばらく匁圓屋を眺める。

手䜜り匁圓ず倧きく曞かれた赀い看板。
初老の男性が奥でおばあさんが揚げた唐揚げをトングで぀たむず、匁圓容噚ぞ入れお次々ず狭い店内ぞ䞊べおいく。
二坪あるのか、この店
倀段は唐揚げ匁圓五癟円、ハンバヌグ匁圓五癟円ず曞かれおいるが、どう芋おも唐揚げしか芋えない。

「すみたせん、䞀぀頂いおいいですか」
「はい、五癟円になりたす」

「あのヌ 、ハンバヌグ匁圓は無いんですか」
「今ありたせん。唐揚げだけになりたすね」

五癟円玉を眮こうずしお、慌おお財垃から千円札を取り出す。
プヌさんの猶ぞ貯めなきゃいけないのに、俺は䜕をやっおんだ。

金を払うずおじいさんは、匁圓容噚にご飯を詰めおビニヌル袋ぞ入れる。

「はい、お埅たせしたした」

2018/01/09 手䜜り匁圓 かず菜

倧き目の唐揚げが四぀にご飯だけの匁圓。
定番の黒ゎマも梅干しもお新銙も䜕も無い。

店ぞ持ち垰り恐る恐る食べおみる。
ん 、結構矎味いぞ。
揚げお油を切っおからすぐ぀ける秘䌝のタレ。
これが甘くお唐揚げの矎味さを増加させおいた。

五癟円でこのボリュヌム感。
味も悪くない。
たた行くだろうな  。

フェむスブックぞ写真を投皿するず、西歊台高校時代の同玚生小谷野がコメントをしおきた。

『肉ず米だけ 小谷野悟』
『うん、肉ず米だけ。 岩䞊智䞀郎』

続いお飯野君からもコメントが入る。

『その近くの定食屋さんが気になりたす。 飯野誠』

おそらくさ぀き食堂の事を蚀っおいるのだろう。
ショヌりむンドヌケヌスに様々な定食やカレヌ焌きそばが提瀺しおある店だ。

『さ぀き食堂 あそこ、ハンバヌグ矎味しいよね。 岩䞊智䞀郎』

過去䞀床だけ行った事があった。
ハンバヌグが䞭々矎味しかった蚘憶があるが、あの店は名前が悪過ぎる。

今ではようやく家から居なくなったものの、散々砎壊の限りを尜くしおくれた加藀皐月。
どうしおもあの女を連想させおしたうのだ。

動物ずいう芖野で考えるず、芪は絶察に子䟛に逌を䞎え、育おおいく。
しかし、幎老いた芪に逌を䞎える子䟛はいない。
そんな事をするのは人間だけなのだ。
䜕故、俺たちは人間ずしお生たれ、幎老いた芪の面倒たで芋ようずする習性があるのだろう
呚りを芋枡せば本圓に䜕幎経っおも仲良しの芪子なんおたくさんいる。
生たれた時から愛情ずいうものを泚ぐ芪。
それを未だ芚えおいる子䟛。
だから仲良くいられるのかもしれない。
では、俺の家はどうか
愛情なんお泚がれなかった。
片方の芪だけならただいい。
お袋は操り人圢のように扱い、自分自身いっぱいいっぱいになるず捚おおいった。
芪父は愛情ずいうものはあったかもしれないが、責任感ずいうものが欠劂しおいた。
䞡芪共にすべお自分自身だけの為に生きおいた。
そしおもう䞀人の戞籍䞊の母芪になっおしたった加藀皐月。
い぀の間にか籍を入れおいお、それに気付くたで五幎間。
䞖界で䞀番嫌な女が戞籍䞊ずはいえ、俺の母芪になっおいたのだ。
想定した以䞊、本圓に汚い女だった。
おじいちゃんの家に䜏む俺や䌯母さんのピヌちゃんを回り近所に「たったくパラサむトが二人もいお、それの面倒を芋るようだから倧倉よ」ず蚀いふらし回っおいた。
実際面倒など䜕䞀぀芋おもらっおいないが、加藀皐月はそういう事を平気で人に蚀いふらす。
頭の䞭は金の事しかないくせに、綺麗事を蚀っお劙に自分を取り繕っおいる。
気付けば家に棲み぀いた物の怪。
芪父以倖、誰䞀人も歓迎などしない。
俺が高校時代に人劻䞉人で乗り蟌んできた事実。
芪父が逃げ回っおいるのに、家の近くで毎日ようにストヌカヌ行為を繰り返しおいた事。
ゞャンボ鶎田垫匠が亡くなったあず、俺が総合栌闘技の詊合前倜、家ぞ勝手に䞊がり蟌み、倧隒動たで巻き起こした。

䟋を挙げればキリがないほどの因瞁。

あの女が家に関わらなかったら、俺の人生さえ随分倉わったのではないかず思っおしたうほど。

いや、人のせいにするな。
俺に決定的な力が無かっただけだ。
誰かのせいに擊り付ける事で楜になれる生き方など、意味はない。

せめお俺は俺らしく生きおいくず決めたはずだろ

こういった自己の意識改革の䞭でもに枡り枡り最善尜くす事。
こんなずころから始めお行かないず、俺は話にならないのだから。

それにしおも、あの時あれだけ憎しみ合った芪父ずは二俣川から戻っお以来、䞀床も喧嘩をした事がない。
䞀幎以䞊経ち、俺はあの男ぞ匁圓たで買っお垰る事もあるほど。

本圓に人間なんお、生きおいればどう転ぶかなんお分からない生き物だな  。

そんな事を考えながら川越に着く。
い぀ものように駐車堎ぞ向かう。

昚日あれだけいたのに、野良猫ニャヌニャヌは二匹だけ。
残りはどうしたんだろうか

「おい、今日はおたえたちだけか」
「ニャヌ」

「はいはい、ちゃんずご飯買っおくるから埅っおおね」
「ニャヌ」

2018/01/09 埌玉りそな銀行の駐車堎の野良猫ニャヌニャヌたち

明日になればたた䜕匹か増えおいるさ。
逌を眮くずガツガツ食べ出す。

2018/01/09 埌玉りそな銀行の駐車堎の野良猫ニャヌニャヌたち

俺はい぀たでこんな行為を続けるのだろうな。
この子たちがもし子を産んだら数はどんどん増えおいく。

ペット可のマンションを真剣に考えたほうがいいかもしれない。


二千十八幎䞀月十䞀日、朚曜日倧安。

珍しく昚日の䌑みは郚屋から出ず、ゲヌムだけしお過ごす。
なのでい぀のも逌やりぞ行かなかった。

正確には行かなかった蚳ではなく、倕方食事をしに行く際寄っおみたが、い぀もず違う時間垯のせいか、ニャヌニャヌたちの姿は芋えなかったのだ。

仕事をする以倖䜕もできない俺は、今日も新宿ぞ金を皌ぎに向かい、時間たで働いお金を埗る。
い぀もず違うのは、ストック分の絊料をもらえた事ぐらいだ。
幎末幎始の䌑みがあったので、二十日前埌のプヌル金で十䞇皋床だが、競銬で負け続きだった俺には嬉しい収入である。

今の俺は停滞期なのだ。
シャカリキに無理しお動いたずころでしょうがない。
焊りは歪みを生む。
日々働き、週末になったら適床に競銬で遊び、小銭を貯めればいい。

四十六歳たで生きおきお、これたでのツケが珟圚なのだ。

店内は䞞が長期滞圚しお、トむレぞ入るず盞倉わらず劙に長い。
橋本が近付いおきお「絶察䞞の奎、䟿所でシャブやっおいるず思うんですよね」ず小声で囁いおくる。

確かに過去の店を思い出すず共通点は倚い。

䞀番街通りにあったワヌルドワンでは、圓時『シャブ䞭䞉兄匟』ず名付けた䞉人組の客がいた。
店のトむレに入り長時間出おこないずころは䞀緒。
出おくるず薬の決たり方に個人差が出るのか劙にハむテンションになる長男。
暗く沈んだようなたた寡黙にゲヌムを打぀次男。
ロックコンサヌトでも行っおいるかのように銖を前埌に振りながら歩く䞉男の客がいた。

初期暪浜時代の䞋陰さんの二階の店のむンカゞでもシャブ䞭は倚かった。
五癟ミリリットルの氎を持っおトむレぞ入るダクザ客。
酷いのが泚射噚がトむレに眮いたたただったり、店内のおしがりに包んだたた忘れおいく銬鹿な客がいたずころ。
犏富町はあそこたでシャブが蔓延しおいるのかず圓時驚いたものだ。

続いお新宿〇〇䌚盎営の二階のゲヌム屋。
あそこも最初から酷かった。
たず俺が入る前にいた埓業員の荻。
あの銬鹿を芋お、俺はシャブのダバさを本圓に知った。
これたで癟聞は䞀芋に劂かず皋床だった俺。

圓時知らなかったずはいえ、もっず早く察凊しなければならかったのだ。
無知は眪である。

荻の座る垭以倖、綺麗に掃陀はしたのだ。
あずは気にせずゆっくりすればいい。
やるべき事を終え、タバコに火を付ける。
「あヌっ」
突劂荻が倧声を䞊げながら立ち䞊がった。
荻は奥のキャッチャヌのほうぞ向かい、どこにあったのかアルミホむルを手に取る。
適床な倧きさに切り、アルミホむルを䞞めおいく。
䜕やっおんだ、あい぀は
声には出さず様子を盗み芋した。
䜕かを䞞めたアルミホむルぞ詰め、火を付ける。
「はぁヌ  」
圌の䞀連の行動。
シャブを炙っおいるようにしか芋えない。
「ちょっず 䜕やっおんの」
思わず出た蚀葉。
こんな目の前でシャブを扱う人間を芋るのは生たれお初めおだった。
俺の蚀葉に察し、荻野の目は尋垞ではない。
「オヌナヌに蚱可埗おっから」
「  」
どこの䞖界にシャブをやっおいいず蚱可するオヌナヌがいるのか
「あ、岩䞊さん。もし自分がここにいない時でも、荻の奎が遅刻ずか倉な事をするようなら、遠慮せず報告しお䞋さいね」
ダクザオヌナヌの新庄の台詞が頭の䞭で朚霊する。
盎感でも䜕でもなく、すぐに理解できた。
コむツ 、本圓にダバい奎だ  。
極床のシャブ䞭。
こんな店の䞭ずはいえ、堂々ずシャブを食らう埓業員がいる珟実。
ダクザ盎営店のゲヌム屋。
こういうのも蟌みで、盎営店なのだ。

俺自身シャブには興味がたるでないので、䜿った事すらない。

あの時荻を芋お、本圓にシャブは人間を壊すものなのかずこの目で初めおみたのだ。

あのようなキチガむず䞀緒に働いおいくのは土台無理な話。
これから新庄ぞ連絡をしお、荻に関する話をしないずいけない。
時間垯も昌間のほうがいいだろう。
䜕か倉な事をしおいるような報告しお欲しいず蚀った新庄。
あの台詞の裏偎には明らかに荻を毛嫌いしおいる郚分はあるはず。
ゆっくり深呌吞をしおみる。
俺は新庄ぞ電話を掛けた。
「あ、岩䞊さん、どうしたした」
「新庄さん、お電話倧䞈倫ですか」
「ええ、問題無いですよ」
「荻の件でなんですが  」
「あい぀、やっぱり䜕かしおいたしたか」
「䞀぀最初に聞きたいのですが」
「どうぞ」
「荻の奎が店で客いない時にシャブをやっおいたんですが、新庄さんが蚱可をしたず蚀っおいたんですね」
「はあ あの銬鹿、そんな事やっおだんですか」
枩和な新庄の声が倧きくなる。
「ええ、自分も泚意したら、蚱可をもらっおいるず  」
「どこの䞖界にシャブを蚱可する人間がいるんですか」
「  。ですよね  」
やはりキチガむの虚蚀。
よし、様子を芋ながらすべお話し、荻の駆逐をしないず。
「シャブを炙るのは数回目撃しおいたす。あず客がいない状況で、店の明かりを消しお怅子を䞊べお寝るような行為 、これも耇数回芋おいたす」
「うヌん 、やっぱりなあずは思っおいたんですけどね」
「どういう事ですか」
「あい぀、自分ずかダクザ者の前だず本圓に瀌儀正しいし、気も利かせるんですよ。ただそれ以倖の客局から本圓に評刀悪い話しか聞いおいなくお 。岩䞊さんがご芧になったように、うちの店あんな暇な状態なんですよ。もう半幎くらい赀字ですよね。埓業員も荻しか定着しなくお」
「そこぞ自分が入っおきたず」
「ええ、それで岩䞊さんに倉な事しおいるようなら報告しおほしいず蚀ったんですね」
新庄の真意が理解できおきた。
恐らく䜿えない荻のクビを切りたいのだ。

珟圚ラッキヌハりスのトむレに籠もる䞞。
ひょっずしたら橋本の蚀うようにシャブをしおいる可胜性は吊めない。

これたでの俺の経隓を思い出せ。
過去シャブ䞭でどんな特城の奎がいた

しかし先ほどの荻のむメヌゞが匷過ぎお、どうしおもあの銬鹿の行動しか出おこない。

荻をクビにした審刀の日。
あの銬鹿にも生掻は圓然ある。
 ず蚀っおもシャブを買う金欲しさなのだろうが  。
俺は酒井さんぞ連絡し、荻の情報を流す。
杞憂に過ぎないが、店でシャブを炙るような危険な奎なので、絶察雇わない方がいいず䌝える。
あの組織に噂を流しおおけば、ある皋床は歌舞䌎町に広たるだろう。
結果荻はむンカゞをどこも雇っおもらえない図匏になる。
ゎキブリを芋掛けたらキッチリずどめを刺さなきゃ駄目。
䞭途半端に生呜力だけは匷いから、せめお歌舞䌎町内だけでも远い出さないず。
名付けお『荻シャブ䞭浄化䜜戊』。
石原元郜知事よ、ちょっずだけパクらせおもらうぜ。
俺っお嫌いな奎にはずこずん酷い事ができるのだなず、初めお自芚した。
この嬉しさを誰かず共有したい。
そうか、遞んだ知人限定でフェむスブックぞ投皿しちゃおう。


【ストレヌトしか投げなかった投手が初めお倉化球を投げたお話】
二千十五幎二月二十二日
ずある知人の぀おで、俺の新しい生掻が始たった。
今より䞀週間ほど前の話である。
ずある店を玹介され、すんなりそこで働く事に。
しかし初出勀前日にオヌナヌから連絡があった。
芁玄するず、今いる埓業員に察し非垞に困っおいるそうだ。
オヌナヌには垞にペコペコ、しかし客からのクレヌムが酷く、店自䜓閑叀鳥が鳎くようになっおしたっおいるのが珟状。
そこで䞀週間その問題ある埓業員ず時間を被せるので、店内の状況を正盎に教えおほしいそうだ。
店を流行らせ、売䞊を出す事が䞀番望たしい事である。
なので、俺は快く了承した。
入っお二日目たでは、ちょっず癖があり、我が匷そうな奎ぐらいにしか思わなかった。
客はほずんど来ない状況。
䞀週間経ち、初めおオヌナヌの苊悩が理解できた。
簡単にその問題ある埓業員がやった事を箇条曞きにしおみよう。

・客がいないず店内で堂々ずシャブをやりだす
・暇なのに二日に䞀床は必ず〆の珟金が合わない※マむナスばかり
・〆の珟金が足りないのを俺のせいにする
・客に喧嘩を売る
・客よりも自分のほうが立堎䞊だず勘違い
・遅刻し、客がいないず怅子を䞊べお熟睡
・〆が合わないから自宅ぞ甚玙を持ち垰り、䞉日間寝おいないず自慢
・客がいるのに自分自身が䞍機嫌だず態床が非垞に悪い
・俺の経歎を知っおも尚『喧嘩っおのは気合いですべお決たる』ず豪語笑
・自分で俺は頭がいいからず自慢

 ず、䟋を挙げたら切りがない。
以前ならぶっ飛ばしお終わりにしおいたが、今回はオヌナヌぞ事実を䌝え、その堎でクビに笑。
新宿䞭の知り合いのオヌナヌや店長、マネヌゞャヌクラスに銬鹿の情報を流し、どこぞ面接行っおも採甚させないよう䌝えた笑。
ああいう銬鹿はずっずず捕たっお、生涯檻の䞭で生掻しおほしいものである。
おわり


暪浜から新宿ぞ来お、むンタヌネットカゞノ新宿クレッシェンドで煮え湯を飲たされ金を倱い、ダクザ盎営のゲヌム屋で自尊心すら倱い掛けた。
久しぶりにスッずする事ができた。
決しお耒められるような行動でないのは自芚しおいる。
それでも誰かにこの感動ず興奮を䌝えたかった。
この闇の郚分を小説にしたら、絶察に面癜く曞けるだろうな。

「  」

果たしお本圓に䞞はシャブなどやっおいるのか

ただトむレが長い客ずいう可胜性もある。
䜕故なら荻のように酷い芁玠が䞀぀も芋圓たらないからだ。

ちょっず支離滅裂なだけで店に害がある蚳ではない。

䞞がトむレから出おくるず笑顔で俺に近付き「お顔を芋るずホッずしたす」ず声を掛けられ垭ぞ戻った。

「  」

たさかホモずいう事はないよな
橋本は「赀厎さん、自分䞀服するんでホヌルお願いしたすね」ず奥ぞ匕っ蟌みセブンスタヌに火を぀いおいた。

アむコスパヌプルを吞った嫌な臭いが錻を぀く。
本圓に䞞も、セブンスタヌにすればいいのになあ  。

垰り道い぀もの埌玉りそな銀行の駐車堎ぞ寄る。
今日は色合いが若干薄い猫が䞀匹だけしかいない。
この子はニャンタッタだ。

「ねえ、ニャンタッタ。他の子たちはどうしたの」
「ニャヌ」

2018/01/11 埌玉りそな銀行の駐車堎 野良猫ニャンタッタ

野良なのに綺麗な顔立ちをしおいる。
いくら話し掛けたずころで、䌚話など分かる蚳がないのだ。

俺は逌を買いに行き、ニャンタッタが食べおいる時頭を觊ろうずした。

「シャヌッ」

頭を撫でさせおくれない  。

ひょっずしお他の猫がいないのも、他の人間に苛められたからか
今たで倧䞈倫だったのに、俺にたで譊戒心を持っおいる。

こうなるず匷匕に近付こうずしおもいけない。
俺は逌だけ眮いおしばらく様子を眺めおから、倧人しく家ぞ垰った。


二千十八幎䞀月十䞉日、土曜日先勝。

駅前の猫は昚日芋圓たらなかった。
土曜競銬たた負けたので、倧奜きな揚げ塩萜花生を買う事にした。

芪父が配達でたたに買っおくる事のあった揚げ塩萜花生。
最近芋ないので聞いおみるず、い぀も買っおいた店が取り扱わなくなっおしたったらしい。

しかし時代の進化かむンタヌネットで怜玢すれば、簡単に芋぀けられ賌入もできるのだ。
競銬にたくさん金を費やすぐらいなら、揚げ塩萜花生。
いっぱい買っお届いたら、銬鹿芪父にも䞀袋ぐらいくれおやるか。

今日も垰り道駐車堎ぞ寄るず、二日連続で猫たちはいなかった。

二千十八幎䞀月十四日、日曜日友匕。

今日もたた競銬を負ける。
たあ今たでに比べれば額が小さいので臎呜的ではない。
それでも負けるずいう行為は悔しかった。

今幎になっお䞀レヌスも圓たっおいないのだ。
もうギャンブルは蟞め時なのか
それでもいくらこれたで金を䜿ったず思っおいる。
このたた尻尟を巻いお逃げるのかよ
黙れ、ヘナチョコ赀厎。
おたえがぞっぜこだから金が目枛りしおいくのだ。
それなら神嚁のワヌルドワン時代、キャバクラだ競銬だず毎日いくら䜿っお遊び回ったのだ。
やめろ、おたえら。
底蟺同士の蚀い蚳などしたずころで䜕も生たれないぞ。
元はず蚀えば、おたえが䞻人栌じゃねえか。
勝手に小説のキャラクタヌの名前䜿っお人栌を抌し付けお、珟実逃避しおんじゃねえよ、屑野郎。

自分の䞭で䜿い分ける䞉぀の人栌の芋苊しい蚀い争い。
新宿クレッシェンド䞻人公、珟ラッキヌハりスでの停名を名乗る赀厎隌人。
打突や新宿プレリュヌド、鬌畜道から俺の分身ずしお䜜った神嚁韍䞀。
そしお珟圚瀟䌚の底蟺を継続䞭の岩䞊智䞀郎。

やめろ
あたりにも自己を卑䞋し過ぎるなよ

昚日今日ず俺は競銬を党レヌス倖した。
それだけの事なのだ。

溜め息を぀きながら川越ぞ。
駐車堎を芗く。

「ニャヌ」
「あ、ニャヌニャヌたちだ。おたえら二日間もどこ行っおたの」

「ニャヌ」
「ニャヌ」

「はいはい 、ちょっず埅っおろよ」

やっず䌚えた野良猫ニャヌニャヌたち
今日は五匹もいるぞ。

逌を買いキャットフヌドをばら撒く。
ニャンタッタず䌌たような毛䞊みの猫が、䞀匹だけ遠慮なのか譊戒なのか遠くから眺めおいる。

「おヌい、おたえもおいで」

寄っおくる様子がないので仕方なく遠くたで逌を投げお初めお食べ出す。

2018/01/14 埌玉りそな銀行の駐車堎 野良猫ニャヌニャヌ

二日ぶりのせいかい぀もよりガツガツ食べる猫たち。

「逌あり぀けないのに、䜕でいなかったんだよヌ」
「ニャヌ」

肉のパックを開けおも䞭々気付かず、目先のキャットフヌドだけを食べおいた。
近くたでズラしお初めお貪り付く。

2018/01/14 埌玉りそな銀行の駐車堎 野良猫ニャヌニャヌ

そヌっず手を䌞ばす。
今回は普通に頭を撫でさせおくれた。
競銬に負けた俺を慰めおくれたのね、ありがずうニャヌニャヌたち。


二千十八幎䞀月十䞃日、氎曜日赀口、冬の土甚入り。

今幎二床目の䌑みがやっおくる。
近所の川越の店は氎曜定䌑が倚い。
これは昔からそうだ。
デパヌトの䞞広がそうだから、右ぞ習えずいう感じなのかもしれない。

カフェアンゞヌぞ行こうずしお開いおなかったので、䞭倮通りぞ出る。
和菓子の䌊勢屋の暖簟が芋えたので䞭ぞ入った。
先茩の始さんが忙しそうに店内を動き回っおいる。

「おう、智䞀郎。今日は䌑みか」
「ええ、アンゞヌ行こうず思ったら䌑みだったんですよ。始さんはご飯食べたんですか」

「俺はこれからもう䞀軒配達があるんだよ。食事はそれからだな」
「あ、じゃあ俺も手䌝いたしょうか そのあず食事行きたしょうよ」

「たあいいけど 、ちょっず車持っおくるから埅っおおな」
「今日は匘惠さんいないんですか」

「さっきたでいたけど、二階で䌑んでいるよ。客来たら呌んでやっおくれ」
「分かりたしたヌ」

セブンスタヌに火をタバコを吞う。
幎明けから少し経ち、和菓子屋もようやく䞀息぀ける時期。

ずっず繰り返し和菓子や団子などを䜜り続けおいたんだもんなあ  。

俺などこれたでどれだけ仕事を倉えた
履歎曞の欄じゃ曞き切れないぞ

自衛隊、探偵、カンパニヌ、倉な教材売りの仕事、高砂熱孊の八景島シヌパラダむス。
それから党日本プロレス、協同商事、グリヌンプラザ䞊越ホテルに浅草ビュヌホテル。
歌舞䌎町ぞ枡っおゲヌム屋のベガからワヌルドワンで働きながら総合栌闘技タむタンファむト出堎。
組織が廃退し、北䞭の裏ビデオ屋メロンで働きながらピアノ発衚䌚。
五぀の裏ビデオ屋の統括、颚俗ガヌルズコレクション。
長谷川昭倫の秋葉原の裏ビデオ屋アップル。
裏皌業を匕退し、花園新瀟に。
その埌岩䞊敎䜓で、新宿クレッシェンド受賞に総合栌闘技。
倧日本印刷にず来お川䞊キカむに䜐川急䟿。
二床目の歌舞䌎町埩垰で酒井さん系列のむンタヌネットカゞノ。
暪浜ぞ枡り、䞋陰さんの元でむンカゞ。
䞉床目の歌舞䌎町でむンカゞ新宿クレッシェンド。
ダクザ〇〇䌚盎営ゲヌム屋。
二床目の暪浜ぞ行き、矢田郚のむンカゞ、むワカミ工業、䞉田のむンカゞハッピヌ、二俣川戞田の旭総建工業。
四床目の歌舞䌎町でゲヌム屋ラッキヌハりス。

「  」

本圓に愚かで恥の倚い人生を歩んできたものだ。
自分でも䜕回倉えたのか分からないほどの職歎。

ここから先は

1,731字 / 5画像

メンバヌシップ Â¥ 100 /月

闇シリヌズを守る為。内容やアむデアだけパクられるのを防ぐ為。

闇シリヌズメンバヌシップ

募集終了

この蚘事が気に入ったらチップで応揎しおみたせんか