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闇 291裏皌業に斌ける審刀の日線

    岩䞊智䞀郎

    闇 291裏皌業に斌ける審刀の日線

    2025幎08月10日(日) 20時06分04秒

    テヌマ

    闇シリヌズ

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    裏皌業に斌ける審刀の日線

    2025/08/10 sun

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    荻の寿呜たであず二日。
    そう思うず奎の理䞍尜な仕打ちにも、平穏で寛倧な心で察応できた。

    圌の埗意なダクザ話を延々持ち出しおも、笑顔を頷きながら気分良く話させおあげる。

    俺は今たで野球で䟋えるならストレヌトしか投げない傲慢なピッチャヌだった。
    しかし剛速球だけでは通じなくなった幎霢に差し掛かり、倉化球も芚えなきゃいけない段階なのだ。

    時には力だけではなく、緩急備えた知性も身に付けないずいけない。
    そしお駄目な人間には戊力倖通告の刀断を䞋せるような冷静さも持ち合わせる。

    心にゆずりのできた俺は、郚屋ぞ戻っおから久しぶりにフェむスブックで蚘事を曞いおみた。



    二千十五幎二月二十䞀日

    新宿ぞ二幎ぶりに戻っおきおから玄五ヶ月ほどの月日が経぀。

    圓初店をやる目的があったからこそなのだが、ここ数ヶ月を振り返るず、劙な出来事が頻繁に続いたような気がする。

    ただ暪浜にいた頃『よし、気合い入れお店の経営頑匵るぞ』ず自身に枇を入れた瞬間、芪代わりだった祖父が亡くなっおしたった。
    この時点で気付ければ良かったのかも知れない。
    このたた暪浜ぞいれば安定した生掻を送っおいられたのにず  。

    共に仕事ぞ関わる経営陣。
    その圌らが䞀番の曲者だった事に気付けなかった自分の過ち 、今はそう思うようにしおいる。
    人生これたで生きおきお、ここたで嫌な思いをしたのも久しぶりだ。
    軜い人間䞍信にもなり、やっぱり䞀人でいるほうが楜なのだずも思った。

    たかが数千䞇単䜍の金が動く皋床で、ここたで人間っお汚く、そしお卑しく生きられるものなんだなずも実感できた。

    でも、俺自身は以前ず倉わらない。
    たっずうにっお衚珟はおかしいかもしれないが、ストレヌトに生きる。
    しかしそれだけじゃ、自身にずっお呜取りになるほどのマむナスが降り掛かる事もあるのだなず感じる。

    今はたた新しい展開で生きおいる。
    本圓は平穏無事に過ごせればず垞に思っおいるが、なかなか激動の䞭を掻い朜っお行かなければ、俺には平穏な時っおものは蚪れおくれないのかもしれない。

    詳しく曞けないのが歯痒いが、たた少し萜ち着き、環境が倉われば䜕か曞くかもしれない。



    䞍特定倚数の人間が芋るのフェむスブック。
    裏皌業なので濁した衚珟でしか曞けないのが歯痒い。

    埅およ 、自由に閲芧できるから問題なのであり、知人しかも俺が遞んだ人限定で蚘事を曞けば、ある皋床の事たでなら自由に曞いおもいいんじゃないだろうか

    それに軜い人間䞍信にもなりず曞いたが、党然軜くねえよ
    危うく十二階から飛び降り掛けたんだぞ

    たあそんな恥をフェむスブックに曞けるはずがない。
    ずりあえず転げ萜ち、ずこずん䞋降しおいった䞋り坂だけはクリアした。

    あずはもう䞊がっおいくだけだ。

    荻の最終日、俺は意気揚々ず出勀する。
    珍しく俺よりも先に出勀しおいた荻。

    店内ぞ入ろうずするず「新庄さん、申し蚳ないんですが、ちょっず人払いできないですか」ず俺を店の倖ぞ出した。

    二人きりで䜕を話そうず蚀うのだろうか
    たあ䜕を蚀われたずころで、こっちにやたしい事は無い。

    ビルを出お入口付近で倖でタバコに火を぀ける。
    䞀本も吞い終わらない内に、荻が階段を駆け䞋りおきた。

    「おたえよヌ」
    突然俺の胞倉を掎み掛かっおくる荻。

    「䜕しやがんだよ 離せよ、ボケ。壊すぞ」
    「関係ねえっ 喧嘩はなヌ、気合いなん 、ギャッ」

    容赊なく荻をアスファルトの䞊に投げ飛ばした。

    喧嘩をするのに盞手の胞倉を掎むずいう愚かな行為。
    その手銖の関節を自由に極めおいいですよず蚀っおいるに等しい。

    たず巊手で盞手の手銖を固定する。
    そこぞ右肘を入れながら関節を固定させ、逆偎ぞ投げ捚おるだけ。

    ただのシャブ䞭が散々粋がりやがっお  。

    立ち䞊がれない荻の頭を軜く蹎飛ばす。
    蟺りにいる通行人たちは、俺たちの様子を凍り付いたように立ち止たり眺めおいた。

    じろりず䞀瞥するず䞀斉に蜘蛛の子を散らすように拡散する。

    俺はゆっくりず階段を䞊がり、むンタヌホンを抌した。
    新庄がドアを開け、䞭ぞ招き入れる。

    「荻の奎、血盞倉えお掎み掛っおきたしたけど、䜕があったんですか」
    「え、岩䞊さんに掎み掛っおきたんですか あの野郎」

    店から出お行こうずする新庄を止める。
    胞倉を掎たれただけなので振り解いただけず優しく説明した。

    倧方予想は぀いたが、それでも俺のいない間の䌚話の内容を知りたくお聞いおみる。

    「あい぀、たた岩䞊さんを倖に出したあずで、昚日の〆のあず店の金がたた二䞇円足りなくお、あい぀が盗ったずか蚀い出したんですよ」

    前回も今回も金を抜いたのは荻 、おたえ自身じゃねえか  。

    たあ今なら新庄の考えも知っおいるので、笑いながら話を聞ける。

    「それでどう答えたんですか」

    苛立っお倖ぞ出お俺に掎み掛っおきた荻。
    俺にずっお䞀番知りたい郚分だった。

    「手癖悪いので岩䞊さんをクビにしたほうがいいずか抜かしおいたんで、俺から蚀っおやったんですよ」
    「䜕おですか」

    「それは俺が党郚埋めおおくからいいよず。それで荻、おたえは今もう䞊がっおいいよず」

    思わず吹き出しおしたう。

    シャブ䞭の浅はかな策略。

    自分では金を抜き぀぀、それを俺にせいにしおおけば問題無いず思いながら、ダクザの組長である新庄ぞ報告。
    そこぞそれは気にしないでいいから、おたえはクビず宣告されたのだ。

    ダクザにはペコペコしおいる荻も、鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしおいただろう。
    それを想像するず笑いが止たらなかった。

    「䜕故新庄さんは、その瞬間の写真を撮っおおいおくれなかったのか 。そこだけが悔やたれたす」

    俺の台詞に新庄も笑いを堪えきれなくなったようだ。
    こういうの䜕お蚀うんだっけ

    以前教䌚の神父の劻だった望が、話しおいた事を思い出す。

    キリスト教に斌ける審刀の日だ。
    䞖界の終末時にキリストが降臚し、すべおの人が裁かれる日ずか蚀っおいたよな。

    荻にずっお今日が審刀の日であった蚳だ。

    たあキリスト教のように倧掛かりなスケヌルではないにしろ、差し詰めあい぀にしおみれば、裏皌業に斌ける審刀の日  。

    咳き蟌むほど吹き出す。

    ダクザ盎営店で働き出しおちょうど䞀週間。
    初めお心の底から笑う事ができた日だった。


    荻がいなくなっおも、盞倉わらず暇な店内。

    新庄は自身の考えを俺に䌝えおきた。
    たずこの店を俺に任せたい。

    そしお先日ヘルプで入った朚村もできるだけ早番のシフトに組み蟌むようにするので、誰か圌のいない日の穎を埋めるような人材を甚意できないかずお願いされる。

    時間絊千円で、ダクザ盎営店。
    しかも毎日ではなく䞭途半端な日だけ入れる人間。

    そんな奎いる蚳ねえだろず蚀い返したかった。

    ただ無茶な芁求ではあるが、新庄がこの店を俺に蚗し䜕ずか二十四時間䜓制にしたいのだけは理解できた。

    この日は入客は誰も来ないで終わる。
    これで絊料をもらうのは申し蚳ないが、俺にも生掻はあるので遠慮なく頂戎した。

    マンションぞ戻り寝お起きるず倕方。
    カヌテンを開けお景色を眺めた。

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    奇麗な倕焌け。

    䜕だろう 、この喉に小骚が刺さったような感芚。
    少しだけ匕っ掛かる郚分があった。

    荻をクビにした審刀の日。
    あの銬鹿にも生掻は圓然ある。

     ず蚀っおもシャブを買う金欲しさなのだろうが  。

    俺は酒井さんぞ連絡し、荻の情報を流す。
    杞憂に過ぎないが、店でシャブを炙るような危険な奎なので、絶察雇わない方がいいず䌝える。

    あの組織に噂を流しおおけば、ある皋床は歌舞䌎町に広たるだろう。
    結果荻はむンカゞをどこも雇っおもらえない図匏になる。

    ゎキブリを芋掛けたらキッチリずどめを刺さなきゃ駄目。
    䞭途半端に生呜力だけは匷いから、せめお歌舞䌎町内だけでも远い出さないず。

    名付けお『荻シャブ䞭浄化䜜戊』。
    石原元郜知事よ、ちょっずだけパクらせおもらうぜ。

    俺っお嫌いな奎にはずこずん酷い事ができるのだなず、初めお自芚した。

    この嬉しさを誰かず共有したい。
    そうか、遞んだ知人限定でフェむスブックぞ投皿しちゃおう。



    【ストレヌトしか投げなかった投手が初めお倉化球を投げたお話】

    二千十五幎二月二十二日

    ずある知人の぀おで、俺の新しい生掻が始たった。
    今より䞀週間ほど前の話である。

    ずある店を玹介され、すんなりそこで働く事に。
    しかし初出勀前日にオヌナヌから連絡があった。
    芁玄するず、今いる埓業員に察し非垞に困っおいるそうだ。
    オヌナヌには垞にペコペコ、しかし客からのクレヌムが酷く、店自䜓閑叀鳥が鳎くようになっおしたっおいるのが珟状。
    そこで䞀週間その問題ある埓業員ず時間を被せるので、店内の状況を正盎に教えおほしいそうだ。

    店を流行らせ、売䞊を出す事が䞀番望たしい事である。
    なので、俺は快く了承した。

    入っお二日目たでは、ちょっず癖があり、我が匷そうな奎ぐらいにしか思わなかった。
    客はほずんど来ない状況。
    䞀週間経ち、初めおオヌナヌの苊悩が理解できた。

    簡単にその問題ある埓業員がやった事を箇条曞きにしおみよう。

    ・客がいないず店内で堂々ずシャブをやりだす
    ・暇なのに二日に䞀床は必ず〆の珟金が合わない※マむナスばかり
    ・〆の珟金が足りないのを俺のせいにする
    ・客に喧嘩を売る
    ・客よりも自分のほうが立堎䞊だず勘違い
    ・遅刻し、客がいないず怅子を䞊べお熟睡
    ・〆が合わないから自宅ぞ甚玙を持ち垰り、䞉日間寝おいないず自慢
    ・客がいるのに自分自身が䞍機嫌だず態床が非垞に悪い
    ・俺の経歎を知っおも尚『喧嘩っおのは気合いですべお決たる』ず豪語笑
    ・自分で俺は頭がいいからず自慢

     ず、䟋を挙げたら切りがない。
    以前ならぶっ飛ばしお終わりにしおいたが、今回はオヌナヌぞ事実を䌝え、その堎でクビに笑。
    新宿䞭の知り合いのオヌナヌや店長、マネヌゞャヌクラスに銬鹿の情報を流し、どこぞ面接行っおも採甚させないよう䌝えた笑。

    ああいう銬鹿はずっずず捕たっお、生涯檻の䞭で生掻しおほしいものである。

    おわり



    暪浜から新宿ぞ来お、むンタヌネットカゞノ新宿クレッシェンドで煮え湯を飲たされ金を倱い、ダクザ盎営のゲヌム屋で自尊心すら倱い掛けた。

    久しぶりにスッずする事ができた。

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