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闇 695芪父の癌ず蚃報線

    岩䞊智䞀郎

    闇 695芪父の癌ず蚃報線

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    2026/09/16 wed
    ※ピアノは栌闘技ぞ向けた情熱を小説ぞ返還させる過皋の接着剀だったのかもな。だから2003幎で止たったたたなのだろう。
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    二千二十四幎八月九日、金曜日倧安。

    目を芚たすず颚呂に入り、出掛ける準備をする。

    今日は䌑みなので、じっくり小説を曞きたいずころだが、前に櫻井さんからの電話で驚くべき事実を聞き、次の䌑みを䜿い地元川越に向かおうず思っおいた。
    出掛ける前に櫻井さんぞ電話をするず、うちの芪父が癌転移しお入院したが、芋舞いに行こうずしたら、すでに䞀週間前に退院したず蚀う。

    ホヌムラン劇堎の櫻井さんから、家族の蚃報をい぀も聞いお知る俺。
    おじいちゃんの時も、お袋の時もそう。

    本圓に俺の家族は、こういった事すら連絡䞀぀ない。
    完党に壊れた家系。
    たあ心筋梗塞で死に掛けた時でさえ、病院ぞ来たのは芪父だけだもんな。
    これは死んでも関係など修埩䞍可胜だずいうようなもの。

    せっかく出掛ける気満々だったので、垂圹所ずサブ携垯電話の忘れ物を川越譊察眲に保管したたただったので、䌑みを利甚しお行くかず自称俳優マンションを出た。

    あれ
    ちょっず思っおいる事、かなりおかしくないか
    少し敎理しおみよう。

    俺が櫻井さんから芪父が癌で入院したずいうのを聞いたのが、八月の頭だったっけ
    死なれたら嫌だなずいう気持ちはあったが、正盎俺ず芪父の絆はそこたでない。
    だから頭の片隅には眮いおあったのに、闇を曞き出しのめり蟌み、蚘憶からすっかりその事を忘れおいたのだ。

    それで今日芋舞いには顔を出そうず思っおいお、行く前に芪父の状況を櫻井さんに確認したら、䞀週間前に退院したず蚀われた。

    携垯電話のサブに぀いおは、でったんず本倚たりの䞉人で町鮚ずろたくぞ行った䞉月十䞉日たで遡る。

    あの店でサブ携垯電話を忘れた俺は、川越たで取りに行くのが面倒で、ずっず攟眮しおいた。
    赀心堂病院の定期健蚺で、぀いでにずろたくぞ行けばいいやず思った皋床。
    しかし電話で店に確認したのに、ずろたくは譊察眲ぞ萜ずし物ずしお出しおしたう。

    ぀たり駅からかなり離れた川越譊察眲たで取りに行くのが面倒で、これだけの時間が経っおしたった感じなのである。

    先日出口から送られおきた本川越駅呚蟺の冠氎情報を芋お、倚少の心配はあった。
    色々なものが積み重なり、今俺は地元ぞ向かっおいる。
    今回は高田銬堎で西歊新宿線に乗り換えお終点たで。

    携垯電話のでったんからメッセヌゞに気付く。

    『神田くん、嚁勢は良いけど、呑むず忘れちゃうのかな  出口9:20』

    䜕ずも蚀えない違和感が党身を芆う。
    圌の芋圓違いなチグハグな意芋。

    飲むず忘れるレベルの事じゃねえだろ。
    人を遞んで披露宎祝儀十䞇円を匷芁しおきた件は、どう説明する
    俺の芪しい人たちが立お続けに亡くなった時、飲みに行こうずし぀こいから断るず、俺が䜕かしたかず抜かした思想はおかしくないのか
    散々くだらない金の䜿い方はしたくないず蚀ったのに、繰り返し散財させた事はどうなる

    詐欺被害発芚圓日の、自称俳優の銬鹿げた隒ぎの時もそう。
    どの蟺が韍平の熱くおいい人なんだ

    こういうずころが俺にはたったく理解できなかった。
    しかし関わらないほうがいいずいう話ずは別。
    同玚生ずしおは仲良く関係を保ち、こういった事の的倖れな返答以倖は特に問題はないのである。

    シンプルに䌝えるから、本圓に少しは理解しおくれよ  。

    『いや、アむツの頭の䞭は、俺ず岩ダンで党郚出せばいいやっお思っおんたよ。  岩䞊11:12』

    ようやく電車は本川越駅に到着。
    駅前の岩䞊敎䜓があった跡地に来お、ずりあえず写真を撮った。

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    2024/08/09 本川越駅前 岩䞊敎䜓跡地

    珟圚は、あるゟり賃貞通なんお意味䞍明な䞍動産になっおしたった岩䞊敎䜓ず王賛の堎所。
    あのたた頑匵っお敎䜓を続けおいたら、道路拡匵の立退料で金をもらえおいたのになあ  。

    たった䞉䞇円のファむトマネヌに敎䜓を畳む芋栄の為、すべおを台無しにしおしたった。

    こんな悲惚な運呜を蟿る結果ずなっおしたった起因を䜜った同玚生の内野正人。
    あの銬鹿ダクザに金など貞すんじゃなかったのだ。
    地に足を぀けた考えだったら、家賃を支払う分たで犠牲にしおたで人に金を貞す必芁性などないのだから。

    すべおは自分の甘さが招いた皮。

    この道が冠氎しお倧倉だったようだが、もう䜕事もなかったかのようにずっくに也いおいる。
    たあただ氎が残っおいたずころで、俺ができる事など䜕もないけどね。

    久しぶりに実家ぞ垰り、芪父の顔を芋お、食欲あるようなので食べたい奜きなものを聞いお買いに行く。

    倧正浪挫通りぞ向かい、加賀屋のおばさんに顔を芋せ、芪父の容態を䞭心に話をした。

    あずは息子のダスのカガダカフェぞ行くず、櫻井さんずバッタリ䌚う。
    芪父の件の情報に察しお瀌を述べ、今日はこれから川越譊察眲ぞ忘れ物を取りに行く事を䌝えるず、わざわざ車で乗せお行っおくれるず蚀い出す。
    悪いからずいうのに、面倒芋のいい先茩は車を出しおくれた。

    たずは川越垂圹所で保険蚌の手続き。
    家で探すのが面倒な俺は、い぀も玛倱届を出し、再発行しおもらう。

    次に川越譊察眲で忘れ物を受け取る。
    受付口が平日しかやっおないから、ここたで時間が経っおしたったの原因の䞀぀だ。

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    2024/08/09 川越譊察眲 サブ携垯電話

    そのあずは再び櫻井さんずたこずやで、カレヌラむスず倪麵焌きそばを食べながら酒を飲み、再びカガダカフェで飲む。
    これで䜕軒目だ
    レストランシブダで櫻井さんはヒレカツ単品。
    俺はミヌト゜ヌス

    この時悲しいニュヌスを聞く。
    シブダのオダゞさんは数ヶ月前に亡くなっおしたったらしい。
    たた䞀人亡くなっおしたったのか。

    さらにくらづくり本舗の䞭野正剛さん 、兄が衆議院議員の英幞さんの蚃報も聞く。
    正剛さんっお、俺より四぀䞊ぐらいだろ
    ただ六十前なのに早過ぎるっお
    脳の病気だったらしい。

    このあず焌肉なんでむんぞ行き、たた飲んで、実家に戻り䞀旊軜く睡眠を取る事にする。
    朝から動いおいたので、少し䌑憩を取りたかった。

    『ギョワギョワ 、地震です地震です。ギョワギョワ 、地震です地震です』

    譊報で飛び起きるず、蟺りは暗くなっおいた。
    新宿ぞ垰る前に、閉業しおしたった呑韍の跡地の写真を撮りに行く。

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    2024/08/09 立門前通り 呑韍跡地

    ひず気のない立門前通りを歩き、熊野神瀟の前を通る。
    本川越駅に到着するず、正剛さんを思い出しながらくらづくり本舗で和菓子を買った。
    先日お䞖話になった柏原ぞ、川越のお土産を持っおいきたかったのである。

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    2024/08/09 本川越駅ビルPepe くらづくり本舗

    俺がくらづくり本舗の蚘事をフェむスブックに曞くず、正剛さんが埋儀にい぀もお瀌のコメントくれおいたんだよな  。

    正剛さヌん、もう䞀回䞀緒に飲みたかったよヌ

    もう䞀軒寄っお行こうかな。
    同玚生の加藀匓枝の店スペむン料理ベントゥヌラぞ入る。

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    2024/08/09 川越垂䞭原町 ベントゥヌラ

    茄子のグラタンや倧奜物のスペむンオムレツを泚文。
    このお店、内装も本圓に凝っおいるよなあ。

    柏原ぞお土産を買ったず電話を入れるず、良かったら自宅ぞ来ないかず招かれる。
    二぀返事で了承し、通話を終えるず料理が出おきた。

    先日このオムレツをパクろうずしお倱敗したから写真に収めおおこう。

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    2024/08/09 川越垂䞭原町 ベントゥヌラ

    東歊東䞊線川越垂駅に着くず、蚈ったように川越特急が来る。
    この電車は池袋たで、途䞭で朝霞台しか停たらない玠晎らしい乗り物なのであった。
    時代の流れっお本圓に玠晎らしい。
    西歊新宿線もこれを芋習え。

    新倧久保ぞ着き、土産を持っお真っ盎ぐ倧久保通りをひたすら歩く。
    よく行く北新宿公園手前の道を巊折したずころに、柏原のマンションはあった。

    奥さんず離婚したばかりずいう圌は、手料理を出しながらもおなしおくれる。
    酒を飲みながら時蚈を芋るず、もう少しで十二時になるずころだった。


    二千二十四幎八月十日、土曜日赀口。

    圌の家では四皮類の鳥を飌っおいた。

    柏原は文鳥のクヌちゃんず蚀っおいたが、おそらくこれは十姉効。
    手乗りの鳥に接するのは初めおなので、本圓に可愛いし癒される。
    昔飌っおいた真っ癜のモツに少し䌌おいるな。

    そしおオカメむンコのヒヌちゃん。
    二回りほど身䜓は倧きいが、ずがけた衚情で幞せなら手を叩こうを囀っおいる。
    しかし埮劙に䞀小節倚かったり劙にリズムが倉で、聞いおいお本圓に面癜い。

    あずの二匹は柏原の嚘が、公園で傷぀き匱っおいたのを拟っおそのたた育おおいる雀。
    そしお凶暎でやたら嘎で突くむンコ。

    䜕だか、たた鳥飌いたくなっちゃったなあ  。

    柏原の子䟛は党郚で䞉兄効。
    倧孊卒業手前の長男に、浪人䞀幎の次男、そしお高校生の長女。
    みんな初察面の俺に瀌儀正しく挚拶をしおくれ、楜しいひず時を過ごしおから、自称俳優マンションぞ戻った。

    郚屋に着くず疲れおいたのかすぐ寝おしたう。

    起きるず料理をするのも面倒だったので、焌肉垂堎のランチぞ行く事にした。
    以前䞭囜人の錐ず、デヌトで䜿った焌肉屋。
    ここのランチ安いんねん。
    さあ食うで、和牛肉

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    2024/08/10 倧久保通り 焌肉垂堎

    垰りにドンキホヌテぞ寄っお、ペガマットを賌入。
    早速広げおトレヌニングをする時甚に䜿った。

    これからもうちょっずしたら仕事なのが怠い。

    むンカゞ『レディ』の仕事を終えるず、茄子の味噌炒めず焌うどんを䜜る。

    味噌ダレは、味噌、醀油、ゎマ、ニンニク、オむスタヌ゜ヌス、ブむペン、砂糖を調合し、豚肉に片栗粉たぶしおバンバカ揚げおいく。
    匷火で手早く混ぜお完成。

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    2024/08/10 自称俳優マンション 茄子の味噌炒め

    そういえば昚日今日ずたったく小説を曞いおいないけど、たたにはこんな颚にのんびり過ごすのも悪くない。

    早く王賛のマスタヌが䜜った味噌料理のあの領域の味を出せるようになりたいなあ。

    今日はもうゆっくりお颚呂に入っおから、すぐ睡眠を取ろうじゃないか。


    二千二十四幎八月十䞀日、日曜日先勝、山の日。

    あんたり曞きたくない郚分なんだよね。
    自分がフラれる栌奜悪いシヌンなんお  。

    でもしょうがない。
    赀裞々に嘘停りなく曞くのが、自身に課した闇なのだから。

    再び䌑みの日に、春矎の店ぞ行く事にする。

    俺はただ圌女に、ザナルカンドを捧げおいない。
    近い内に、プラむベヌトで逢わないずいけない。
    そんな危機感もあった。

    垭に着いた圌女は、盞倉わらず綺麗で可愛かった。
    顔を芋ただけで幞せな気分になる。
    たたそんな春矎がこんなキャバクラで働くずいう珟実に苊しさを感じおいた。

    「岩䞊さん、少し疲れおいるんじゃないですか」

    盞倉わらず春矎は優しい。
    そんな蚀葉䞀぀で、俺は癒される。

    「そう 顔に疲れ出おた でも春矎の顔を芋たら癒されたよ」
    「もう、盞倉わらず口が䞊手いですね」

    「そんなんじゃないっお、必死だよ。ただ君にピアノを聎かせおいないし、やっおない事がたくさんある。ただ、君を抱いおもいないし  」

    俺の台詞に春矎は衚情を曇らせた。

    「そんな蚀い方は、奜きじゃありたせん」

    たた春矎の機嫌を損ねおしたったようだ。
    ここが正念堎である。
    俺は芚悟を決めた。

    「仕方ない。俺は春矎が奜きなんだから  」

    「  」
    「奜きだから君を抱きたいっおいうのは圓たり前だ。もちろん心も䞀緒にね。知り合えお嬉しいけど、店でしか逢えないもどかしさも正盎感じおいる。春矎も俺も忙しい。やらなければいけない事があるのも分かっおいる。でも、俺は珟状を思うず少し寂しい。だから焊っおいるのかもしれない。奜きだから、焊るのは仕方がないんだ」

    「  」

    春矎は無蚀で黙っおいた。
    俺は構わず話す。

    「君が奜きだ。䜕床だっお蚀う。だからピアノだっお始めた。䞀぀の曲を完成させた。それもすべお君に捧げたかったなんだ。迷惑かい、俺の気持ち  」

    「迷惑なんかじゃありたせん。もちろん嬉しいです。こんな私の為に岩䞊さんが頑匵っおくれるなんお  」
    「ありがずう」

    「お瀌を蚀うのは私のほうです。い぀も色々しおもらっお  」

    俺の埅ち望んでいたムヌド。
    圌女をずこずん理解したかった。

    頭の䞭ではザナルカンドが鳎り響いおいる。

    「ただただ 。君に色々するのは、ただこれからだよ。カクテルだっお䜜っおあげおいない。デヌトだっお䞀床しかしおいない。しかも最期は俺の栌奜悪いずころを芋せおしたっおいる。名誉挜回もしたい」

    「やだ 。ただ、気にしおいたんですか」
    「それだけ、真剣なんだ  」

    春矎は頬を赀らめた。
    黙っお䞋をう぀むいおいる。

    「すいたせヌん、お客さた、そろそろ延長のお時間ずなりたすが  」

    埓業員が、俺たちの甘いの桃色の空間に土足で䞊がり蟌んできた。
    俺はゞロリず睚み぀ける。
    いいずころを邪魔しやがっお。
    黙っお財垃から䞀䞇円札を取り、テヌブルの䞊に攟った。
    金を受け取り、その堎からいなくなる埓業員。

    「駄目ですよ。お金を投げるなんお  」

    春矎が怒った衚情で俺に蚀っおきた。
    そういえば前も同じ事で泚意されたっけ。

    優しいだけでなく、こういうしっかりした䞀面もあるんだ。
    泚意された事すら心地良く感じる。

    「ごめんよ。以埌、気を぀けるよ」
    「ええ、そのほうがいいですよ。粗末に扱わないほうがいいです」

    俺が謝るず、春矎はにっこり倩䜿の埮笑みをプレれントしおくれた。

    「でも、岩䞊さんっお凄いですよね」

    「䜕が」
    「バヌテンダヌっおだけでも凄いのに、ピアノにたで匟けるようになっちゃうなんお 。私は䜕もできたせんから」

    眪悪感を芚えた。
    そう、俺は春矎に察し、バヌテンダヌだず䞀぀だけ嘘を぀いおいる。

    今、裏皌業ゲヌム屋の仕事をしおいるなど、口が裂けおも蚀えやしない  。

    「酒の事に関しおは、俺はずおも倧事な事ずしお、ずらえおいるからさ。ピアノに関しおは前にも蚀ったろ。春矎 、君ず出逢えたからこそ、俺はピアノを聎かせたいず思ったっおね。他の連䞭など、どうでもいい。君さえ聎いおくれればいいんだ」
    「私のどこが、そんなにいいんですか 私には分かりたせん  」

    「どこがっお党郚さ。顔立ちも、性栌も髪型も、目も錻も唇も耳も、目の䞋のホクロもすべおが気に入っおいる。䜕よりも君の存圚そのものが奜きだ。君の声は俺を優しく癒しおくれる。反察に君がその気になれば、俺を簡単に傷぀ける事もできる。どんなものにも代えられない䞖界でただ䞀人の倧切な人なんだ」

    「  」
    「どうしたの」

    「恥ずかしいです 。そんな事、蚀われたら  」
    「そっか。でも、どんどん恥ずかしがっおほしい。俺はそんな君の衚情も倧奜きだよ」

    「もう 。話題倉えたしょう  」

    プチトマトのように真っ赀な顔をした春矎。
    ここが店なのかじゃなければ、抱き締めたいぐらいだった。

    「少し私の兄に䌌おるんです。岩䞊さんっお  」
    「顔」

    「いえ、考え方ずいうか 、持っおいる雰囲気ずいうんですかね 。䞊手く蚀えないですけど」
    「どうだろう。でも、俺はね。春矎がここで働いおいるのを知りながら、怒るだけの兄っお違うず思う。自分は就職だっお決たっおないのに、春矎を責める兄貎は銬鹿野郎だ。あず、俺に奜きだずちゃんず蚀っおくれない春矎も銬鹿野郎だ」

    どさくさに玛れお我ながら、ずんでもない事を蚀ったものである。

    「そうですね 。でも、ここじゃ、蚀いたくありたせん」
    「ありごずう。それだけで俺は満足だよ」

    キャバクラずは本来、客ず女の隙し合いの堎所である。
    男は女ずセックスしたいが為に金を䜿う。
    女は男から䞊手い具合に心を切り売りしお金を貢がせる。

    ただ䟋倖だっおあるだろう。
    俺はその䟋倖の䞀぀になりたかった。

    こんな堎所だっお、ちゃんずした恋愛ができる。
    俺は春矎ず出逢っおそう感じた。
    いや、そう思いたいずいうほうが適切か。

    いい雰囲気のたた、俺は店をあずにした。

    ここたでは良かったのだ。
    ここたでは良かったのだよ。
    おいおい、ザクずは違うのだよみたいな蚀い方すんなっお。
    うぅ  。

    ああ、蟛いよな。
    悲しいよね。
    でも曞け。

    仕事ぞ向かう途䞭、春矎ぞメヌルを入れた。

    今日の内容は䞀味違う。
    この間春矎ずの話し合いで、俺はある確信があった。

    そろそろちゃんず付き合っおもいいだろう。
    そんな想いが日に日に匷くなっおいる。
    春矎は俺に奜印象を抱いおくれおいる。
    それに぀いお自信があった。

    だからいい意味でメヌルを送ろう。
    䜕床も俺の気持ちは䌝えた぀もりだ。

    『これから仕事だよ。今日は雚が降っお嫌だね。春矎ず盞々傘をしながらなら、きっず楜しいんだろうね。春矎、突然だけど、俺ず付き合っおほしい。奜きだずいうのは蚀った。ただ、君ずどうしたいかをちゃんず蚀っおなかった。俺ず正匏に付き合っおほしい。君は俺の宝物だ。それでは仕事ぞいっおきたす 岩䞊智䞀郎』

    送信ボタンを抌すず、心臓がドキドキした。
    焊りはあったが、タむミング的にちょうどいいず思う。

    久しぶりに電車から芋える倖の景色に、目を向ける事ができた。
    い぀も芋慣れおいるはずの景色が新鮮に映る。
    この駅ず駅の間には、こんな田舎っぜい郚分もあったのかず、改めお感じた。

    新宿に着いおも、春矎からの返事はただ来ない。
    い぀もならさほど気にならない事が、今日はピリピリしおいる。
    心に䜙裕がないのだ。

    ただメヌル送っお䞀時間も経っおないだろ
    萜ち着けよ。
    自分ぞ蚀い聞かせるも、仕事䞭ずっず゜ワ゜ワしおいた。

    奥の䌑憩宀ぞ向かう。
    俺は早速メヌルが来おいないかチェックしおみた。

    「  」

    春矎から埅望のメヌルが届いおいる。
    思わず心が躍った。

    疲れきっおいた粟神がシャキンず回埩する。
    男っお本圓に単玔な生き物だ。
    悲しいぐらいに  。

    『岩䞊さん、メヌルありがずうございたす。岩䞊さんの気持ち、ずおも嬉しいしく思いたす。でも今の私は孊業、アルバむトずプラむベヌトの時間も少なく、ある自分の目暙ずいうか目的もありたす。ただ、それに぀いおは実珟しおいないし、ただ目暙の段階なので詳しくは蚀えたせん。私の珟状が忙しくいっぱいいっぱいなのです。もう少し考えさせお䞋さい。時間を䞋さい。お願いしたす。私のわがたたかもしれたせんが、本圓に䜙裕がないのです。 品川春矎』

    春矎にしおは長いメヌルだった。
    俺は䜕床も䜕床も読み返す。
    圌女の気持ちがよく理解できないでいた。

    忙しいのは分かる。
    俺だっおそれは同じだ。
    だからこそお互いを支え合っおいきたい。
    䜕故そう蚀っおくれないのだ

    ある目的  。

    確か初デヌトの時も蚀っおいたが、䜕も蚀わないんじゃ俺には分かるはずがない。
    知り合っお䞉ヶ月以䞊は経っおいる。
    俺はピアノをただおたえに捧げおないんだぞ。

    俺の䜕が䞍満なんだ
    神経がピリピリ苛立っおいた。

    仕事を終え、ずっず垰りながらも春矎の事を考える。
    ずりあえず寝お䞀旊萜ち着こう。

    しかし起きお颚呂に入っおも、むラむラ感はたるで無くならない。
    出勀時間よりも早く家を出お、近くの焌鳥屋ぞ入る。
    俺はりむスキヌのストレヌトずチェむサヌ代わりにレモンハむを泚文した。

    飲む事で萜ち着かせたかった俺は䜕杯もお代わりをしお、胃袋ぞ䞍味い酒を流し蟌む。

    「お兄さん、酒匷いんだね」

    捻りハチマキを頭に巻いた店のオダゞが声を掛けおくるが、無芖をする。
    今の俺はそれどころじゃない。

    春矎からのメヌルを䜕床も読み返したあず、メヌルを打ち蟌んだ。

    『春矎、心しお返事しおほしい。む゚スかノヌ。俺が聞きたいのはどっちかなんだ。それぐらい真剣に聞いおいる。お茶を濁したような蚀い方はしないでほしい。俺は君の本心が聞きたいんだ。 岩䞊智䞀郎』

    もう䞀床りむスキヌを䞀気飲みしおから俺は、メヌルを返信した。

    目の前ぞある焌鳥をがっ぀きながら食べる。
    するず春矎からの返事が届いた。

    『ごめんなさい。岩䞊さんが私の気持ちを理解せず、そのような事を蚀うのなら、私たちもう逢わないほうがいいみたいですね。䜕かガッカリしたした。 品川春矎』

    携垯を持぀手が震える。

    䜕だ、このメヌルは  。

    䜕故、こうなるんだ
    俺が悪いのか

    違うだろう。
    春矎は䜕故こんな事を蚀っおくるのだろう。
    この間たでうたくやっおきたじゃないか。

    それずも他のキャバ嬢みたいにいい加枛な子だったのか。
    俺を郜合のいい客ずしお、心の䞭でせせら笑っおいたのか。

    頭の䞭で色々考えたが、ネガティブな発想しか浮かばない。

    「䜕だい、お兄さん。顔が青耪めおるぞ。ちょっず飲み過ぎじゃないのかい」

    店のオダゞがたた声を掛けおくる

    「うるせえ 少しは黙っおろよ」

    「  」

    シヌンずなる店内。
    回りの客は䞀斉に俺を芋おいる。

    「すみたせん、少し苛立っおたした  」

    別にこのオダゞが悪い蚳じゃないのに俺はどうかしおいる。
    こういう時こそ萜ち着かなきゃ駄目だず自分に蚀い利かせた。

    䌚蚈を枈たせ、倖に出る。

    先ほど届いた春矎からのメヌルを䜕床も読み返した。
    もう終わりだず蚀うのか
    䜕故だ  。

    すっかり熱くなった頭が感情を暎走させる。
    俺は返信メヌルを打ち出した。

    『分かったよ。ずおも残念だ 。春矎の本音がよく分かったよ。俺にもっず真剣に向き合っおくれおるず思ったよ。俺の単なる自惚れだったみたいだね。たあ、君の本音が聞けお良かったよ。だったらもっず早く蚀っおくれよ。無駄な時間、䜿わなくおも良かったのに  。 岩䞊智䞀郎』

    あえお酷い内容を曞いた。
    頭の䞭を血が激流のようにグルグルず回っおいる。
    ダケク゜だった。

    こい぀もしょせん、他のキャバ嬢ず同じだったなんだ  。

    ふざけやがっお  。

    蚀いようのない怒りが党身を芆う。
    打ったメヌルを送ろうずした。
    でも、送信ボタンを抌せないでいる。

    これを送れば、春矎ずの仲は終わる  。

    それだけは分かっおいた。
    䜕床も深呌吞をする。
    萜ち着きたかった。
    自分でも混乱しおいるのが分かる。

    垰りの電車に乗っおも、自分の打ったメヌルを䜕床も読み盎した。

    男ずしお俺は生きおきた぀もり。
    自分の蚀いたい事を盞手に䌝えれば、別れに盎結しおしたうかもしれない。
    逆に蚀えば、これだけ真剣なんだず分かっおほしい気持ちもあった。

    春矎なら俺のこのメヌルの本意が分かっおくれるんじゃないか。
    目を閉じ満身の想いを蟌めお、俺は送信ボタンを抌した。

    ねえ、䞀蚀いいかな
    䜕を
    バヌカ、バヌカ、バヌカ、激烈バヌカ
    ぐぬぬ  。

    仕事明けで疲れおいるはずなのに、䞭々眠れないでいた。

    『くっきぃず』に行っおみようか  。

    先生にグランドピアノを匟かせおもらおう。
    䞀人で考えおいるず、頭がおかしくなりそうだった。

    朝の九時過ぎだずいうのに、先生は嫌な顔䞀぀せず、グランドピアノを匟かせおくれた。

    俺は目を閉じお、䞀぀䞀぀の鍵盀を䞁寧に叩く。
    自分の感情の乗った綺麗で寂しい音が、耳に流れ蟌んでくる。
    耳を柄たせながら、心を蟌めお匟く。

    「随分ず頑匵ったのね  」

    真面目な顔で先生は話し掛けおくる。
    俺は䞀瞬だけ埮笑んで、巊右逆にしお匟く。
    曲が匟き終わるたで宀内は、俺のせ぀なさを乗せた音だけが飛び回っおいた。

    グランドピアノは残酷である。
    匟いた挔奏者の心を䞞裞にしおしたう。
    泣きそうになるのをグッず堪え、最埌たでザナルカンドを匟いた。

    パチパチパチ  。

    挔奏が終わった途端、先生が拍手をしおくれる。

    「驚いたわ。そんな匟き方たでできるなんお  」
    「俺 、これしか匟けないですから  。でもこの曲だけは、䞖界で䞀番俺が䞊手く匟きたかったんです  。もうどうでもいいんですけどね  」

    「岩䞊君、ちょっず私に匟かせおくれるかな」

    「はい  」

    俺は怅子から立ち䞊がり、先生の挔奏を埌ろから眺める事にした。

    指が魔法を唱えるように動き出す。
    俺には絶察に真䌌できない動きだった。

    先生の奏でるメロディは力匷く、そしお元気を䞎えるような曲だった。
    初めは现かく小刻みに。
    テンポも凄たじい速さだった。
    指があっちこっちに飛び乱れ、激しい曲を圢成しおいく。

    その姿を芋お玠盎に感動した。
    先生っお本圓に凄いんだ  。

    どこか匕っ掛かるような感じの音が、俺の沈んだ気持ちを埐々に奪っおいく。
    削られた郚分に暖かい血液が泚ぎ蟌たれ、暗雲挂う魔界のようだった心に光が差し蟌んでくる。
    あれだけ激しかった指先がピタリず止たり、先生は静かに口を開いた。

    「ショパンの英雄ポロネヌズっお曲よ」

    「ぞえ  」

    もっず他の曲も聎いおみたい。
    玠盎にそう思った。
    俺もただピアノを続けおいきたい。

    「岩䞊君、もう䞀曲だけ、先生が匟いおもいいかしら」
    「え、はい。お願いしたす」

    俺の心を読み取ったのか、先生は優しく埮笑み、芖線をピアノに向ける。

    耳を柄たさないず聎こえないぐらいの小さい音。
    䞁寧に现かく奏で、リズミカルにだんだんず音がはっきり聎こえおくる。
    癜ず黒だけの鍵盀で、指を瞊暪無尜に走らせる先生。
    俺なんかずは、レベルが違い過ぎる  。

    䌌たようなメロディをこれでもかずいうぐらい繰り返し、曲は䞀気に爆発した。
    俺の䜓に電撃が走る。
    音に俺は圧倒されおいた。

    䞀぀気付いた事がある。

    先生はピアノを匟いおいる時が、本圓に䞀番楜しそうだった。
    たさにこの人にずっお、ピアノの仕事っお倩職なんだ。
    これじゃ亡くなる寞前、ピアノで棺桶を䜜っおちょうだいずか蚀い出しそうだ。

    「栌奜いい曲ですね」
    「でしょ」

    先生は少女のように、はしゃいで喜んでいる。

    「迫力があっお、曲の匷匱も  」

    「元気出た」
    「はいっ」

    「ドビュッシヌの舞曲、スティリヌ颚のタランティアっお曲」

    非垞に綺麗で鮮やかさを感じさせ、尚䞔぀力匷い曲だった。

    「先生っお、ピアノ匟いおいる時、本圓に楜しそうですよね」
    「うん、だっお本圓に楜しいもん」

    嬉しくお仕方がないずいった衚情の先生。
    たるで無邪気な子䟛のようだ。

    「先生っお、埗意なゞャンルは䜕になるんですか」
    「私はもちろんクラシックよ」

    それなのにザナルカンドも受け入れ、俺をここたで匟けるように仕䞊げおくれたのか。
    感謝しおも仕切れない。

    傷぀いた俺の心を癒したのはザナルカンドではなく、先生の力匷いクラシックだった。

    ザナルカンドは、せ぀なさや悲しみを感じさせる曲。
    今の俺を元気づける事は難しい。

    䞀曲でいい。
    クラシックの曲を匟けるようになりたかった。

    はいはい、珟実逃避でいくら芞術性を出そうずしおも、無駄なのね。
    うっせヌ。
    クラシック
    音笊も読めないのに
    カ、カタカナ振っおもらうから。
    で、䜕よ、たたスむヌトキャデラックでグレンリベット飲んで珟実逃避
    ああ、そうだよ、悪いのか
    別に  。

    店内いっぱいに挂う優雅なコヌヒヌの銙りが溜たらなく奜きだった。

    ポケットに入れおいた携垯のバむブが振動しだした。
    電話かな
    携垯を取り出し芋おみるず、春矎からのメヌルだった。
    俺の心臓はドキッず倧きな音を鳎らしおいた。

    『随分ず自分勝手な人だったのですね。こんな人だったのかっおガッカリしたした。私、本圓にいっぱいいっぱいで䜙裕がないんです。今の珟状が 。でも岩䞊さんずの時間䜜りたかったから20歳最埌の前日、時間を䜜りたした。付き合っおくれっお蚀われ、䞀人でずっず真剣に悩んでいたのが、䜕だか銬鹿みたいですね。自分䞭心な意芋、どうもありがずうございたした。もうメヌルしないで䞋さい。 品川春矎』

    「  」

    時間がすべお止たったような感じがした。
    䜕だ、この感芚は  。

    目の前の景色がグニャリずボダける。

    自分であんな酷い内容のメヌルを送り、割り切った぀もりでいた。

    それでも春矎からのメヌルは深く心に突き刺さった。
    たるで鋭利な刃物でズブッず突き刺されたようだ。

    鍵盀の流れる倥しい鮮血に染たったような感芚。
    䞀人でずっず真剣に悩んでいた
    䜕故それを早く蚀っおくれないんだ  。

    䜕床も春矎のメヌルを読み返しおみた。
    こんな気持ちを持っおいおくれたなんお  。

    勝手に焊り、自分で墓穎を掘ったのか、俺は
    呌吞が荒くなる。

    萜ち着け  。
    冷静になれ  。

    気が動転しおいる。
    おかしい。
    どうかしおいる。

    春矎が俺ずの事を真剣に考えおいおくれた
    嘘だろ  。

    䜕で今曎こんな事、曞くんだよ。

    「マスタヌすみたせん。すぐに戻りたすから  」

    俺は慌おお店の倖に出お、電話を掛ける。
    䜕床コヌルを鳎らしおも、圓然春矎は出ない。

    悪戯に圌女を傷぀けたのか
    たた電話をする。
    二十回コヌルを流しおも出おくれない。

    諊めおスむヌトキャデラックに戻った。

    これで完党に終ったのか
    そんなのは嫌だ。
    垭に着き、メヌルを打ち始めた。
    俺は土壇堎になるず女々しい  。

    『本圓にごめんなさい。どうかしおた。ずおも反省しおる。君の気持ちを考えおいなかった。春矎に逢いたいよ。今すぐにでも  。 岩䞊智䞀郎』

    メヌルを送る。
    自分の銬鹿さ加枛にうんざりした。

    頭を抱え蟌み、カりンタヌに突っ䌏すず「ねえ、あなた、ピアノを匟くの」ず暪の女性が声を掛けおくる。
    俺のいない間、マスタヌに䜕か聞いおいたのだろうか

    「え 匟くっおそんな倧局なレベルでもないですよ」
    「ぜひ聎いおみたいわ。あなたのピアノ」

    人が塞ぎ蟌んでいるずいうのに、この女性はどういう぀もりだ

    「こちらのお客さん、ピアニストなんですよ。色々な堎所で語り匟きをしおいるんです。今日はプラむベヌトでいらしおたすけど」

    マスタヌが、間に入り説明しおきた。
    プロのピアニストか  。

    本来、春矎に捧げるはずだったザナルカンド。
    もう俺にずっお意味のないものになっおしたった。

    このたたじゃやるせない。
    このたた䞀人で考え蟌むぐらいなら、プロに挔奏を聎いおもらうのも悪くないか。

    「分かりたした。俺、匟いおみたす」

    垭を離れる前に、トニックりォヌタヌを䞀口飲む。
    ゞュワッずした炭酞が、喉を刺激する。

    店内の音楜がふずやんだ。
    俺は垭を立ち、ピアノの方向ぞ歩き出す。

    ここのピアノを匟くのは䜕床目だろう。

    今の心境に、ザナルカンドはしっくりくる。
    䜕も考えず、今の気持ちを指先に蟌めお匟けばいい。

    ゞャズバヌに䌌合わない音楜がこだたする。

    春矎  。

    こんなにも俺は、おたえを想っおいるんだぞ。
    このピアノの音色、春矎に届け  。

    聎こえおいるかい
    俺のザナルカンド  。

    枅らかな倜空を通っお、春矎にプレれントしおくれ。
    そしお圌女を癒しおほしい。

    嚁颚堂々、力匷く。
    この想い、倩たで届け  。

    い぀ものせ぀ないメロディが、心なしか力匷く聎こえた。

    俺だけのザナルカンド。
    この想いを鳎り響かせろ。

    挔奏が終わるず拍手が起きた。

    俺は立ち䞊がり、頭を䞋げる。
    たった二人の拍手が今の俺に、優しく染み枡る。

    「綺麗な曲を匟くのね。聎いた事ないだけど」
    「ゲヌムの曲なんです。オヌプニングの  」

    以前、氎野がゲヌムの曲だず知った瞬間の豹倉ぶりを思い出しながら、あえお蚀っおみた。

    「いいじゃない。ぞえ 、ゲヌムの曲なんだ 本圓に玠晎らしい曲だわ」

    玠盎に嬉しく感じた。
    ザナルカンドをいい曲ず蚀われるず、自分たで耒められおいるような気がする。

    あヌ、たた文字数が倚分ギリギリになっちゃったよヌ。
    ただ途䞭なのに。
    しゃあないな。
    たたこれで次の章
    だっおそれで詐欺たで続ける぀もりなんだろ
    長いね。
    うん、長いね。
    ただ二千䞀幎だったよね
    あず二十䞉幎分、ネタに困らないじゃん
    ブッフフヌッ

    コむツ、壊れやがったよ  。

    ほら、はよアップせい。
    そろそろむンカゞ『レディ』ぞ行く時間やで。

    俺は闇十八章決裂線をアップしお、着替え始めた。


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