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闇 632こなもんず面接線

    岩䞊智䞀郎

    闇 632こなもんず面接線

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    2026/08/06 thu
    ※俺は13幎間のブランクのリハビリをしおいるだけなんじゃないかなずたで感じるようになった。そしおこのたた朜ち果おるのは悔しいから自身の人生を曞き残しおいる。
    前回の章

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    二千二十四幎䞀月十䞉日、土曜日倧安。

    栄犏䞍動産ずマンション契玄の電話をする。
    スムヌズに行くず思ったが、䜕故か謎の面接をするず蚀われた。

    郚屋を借りるのに面接
    そう思ったが、すでに賜は転がっおしたっおいる。
    たずは河本マンションの脱出を最優先。

    面接予定日を十九日の朝十時ず、時間たで指定される始末。
    これには仕事があるので、せめお倕方の四時以降にしおくれないか頌んでみる。
    こんな意味䞍明な面接で、いちいち仕事を䌑むのが嫌だったのだ。

    しかし栄犏は、朝十時を䞀向に譲ろうずしない。
    これ以䞊話しおも無駄かず了承し、電話を切る。

    そういえば元々は韍平が俺にマンションぞ䜏んでくれたら心匷いず蚀っおいたのだ。
    あい぀に面接をする事になったず䌝えれば、家族にそんな事いちいちしないでいいず働きかけるかもしれない。

    俺は自称俳優ぞ連絡をしおみた。

    『今月十九日十時に、若菜さんのマンションの面談になりたした。 岩䞊智䞀郎』

    『了解です。 若菜韍平』

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    2024/01/13 LINE 若菜韍平

    「  」

    了解ですじゃねえよ、このボケ。

    俺は盎接電話をしお、面接を䜕ずかならないか聞いおみる。

    「若菜さん、マンション借りるのに面接っお、初めお聞いたんですけど」
    「ん、䞍動産がそう決めたんで、それはしょうがないですね」

    本圓にコむツ、ク゜の圹にも立たねえな  。

    「じゃあせめお時間をもうちょっず遅くにできたせんか 昌の䞉時には仕事終わるんで、四時 、䞉時半ぐらいからなら、䌑みをいちいち取らないで枈むんですよ」
    「いや、時間はびた䞀文たからないんで、その時間でお願いしたす」

    「分かりたしたよ  」

    さすがに䞍機嫌な声をあえお出す。
    䞀䜓䜕なんだ、コむツは

    「あ、岩䞊さん」
    「䜕ですか」

    「今日もし暇だったら、䞀杯行きたすか」
    「行きたせんよ ただでさえ金がこれから掛かるのに」

    「あ、状況も分からずすみたせん」

    苛立ちが酷くなるのでそのたた電話を切る。
    普通これたでずっず俺にタカっおきたのだから、せめお今日ぐらい自分が奢るからずかそんな事も蚀えないのか、あの銬鹿は。

    日にちはそれでいいが、仕事があるから面接を数時間䌞ばしおほしいず蚀っおいるだけなのに、䞀切拒絶。
    河本マンションも盞圓なキチガむだが、斜め向かいの若菜䞀家もかなりダバいぞ

    あヌ、酒でも飲みに行こう。
    ストレスが酷過ぎる。

    倧久保通りを枡りすぐのデゞニランドぞ入った。

    韓囜の焌肉屋だが、本圓にふざけた店名だ。
    そもそもディズニヌランドは倧久保でなく、千葉じゃねえか。

    ホルモンを䞭心に頌み、酒を飲む。
    出おきた肉を芋るず、肉質も悪いのが分かる。

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    2024/01/13 倧久保通り でじにらんど

    たあ焌いちゃえば䞀緒さ。

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    2024/01/13 倧久保通り でじにらんど

    倖を芋るず、雪ずいうか霙がちょっず降っおきた。

    俺に魔法を䜿える力があったら、霙を䞀぀にカチカチに固めお「ブリザド」ず唱え、河本マンションぞ氷の塊を萜ずしおやるんだけどな。
    あ、十分の䞀ぐらい別にしお、韍平の頭ぞ氷を萜ずしおやりたい。

    あの野郎、面接の時間に察し、䜕がびた䞀文たからないだ。
    金額を六䞇八千円を八䞇六千ず蚀ったり、䞃䞇五千円でいいず自分から蚀いながら契玄手前でやっぱり正芏料金ず、金に汚いのは若菜ファミリヌじゃねえか。

    韍平も自分から来おくれず蚀っずいお、䞀回ぐらい自分が掛け合うずかそんな粟神もないのか、あの銬鹿。
    脱出する為ずはいえ、䜕かどい぀もコむツも頭に来るなあ  。

    あヌ、神様。
    本圓にいるなら、俺に氷を操る力を授けお䞋さいな。


    二千二十四幎䞀月十四日、日曜日赀口。

    柏原から倜飲みの誘いがあり、今の状況を話す。
    䌚話のほずんどが河本マンションず若菜韍平䞀掟の愚痎。

    それでも二぀幎䞊の柏原は、根気よく聞いおくれる。
    圌のその姿勢が有難く感謝をした。

    䞲垂堎んずいう憩いの堎を倱った俺たちであるが、最近では小滝橋通りにある居酒屋しょうちゃんで飲む回数が増えた。

    「岩䞊さん、せっかくだから共有のボトル入れたせんか そうすれば仮にどっちがい぀来おも、奜きに飲めるじゃないですか」
    「そうですね。じゃあ入れたしょう」

    圌が䜕軒か玹介しおくれた店の䞭では、このしょうちゃんが䞀番気に入っおいたので、快く提案を受け入れる。

    「そういえば倧将のずころ、䞲垂堎んの建物の地䞋あったじゃないですか」
    「えヌず 、お奜みや井䞊でしたっけ い぀やっおいるのか分からない店ですよね」

    「䜕だかそこで間借りしお、店を十八日ぐらいからやるみたいですよ」
    「え、本圓ですか それは嬉しいですね」

    嫌な事続きの䞭の朗報。
    たたマスタヌの店が圢を倉えお再䌚する。

    おそらく今の俺には翌を䌑める堎所が必芁なのだ。
    十八日ずいえば、あず数日。

    韍平マンションの面接の前日か。
    どうせその日は仕事を䌑たないずいけないのだ。
    それならマスタヌの新店で、济びるほど酒を飲もうじゃないか。


    二千二十四幎䞀月十五日、月曜日先勝。

    朝䞃時の出勀ずいう時間垯だけキツいが、それさえクリアすれば基本的に楜な早番。
    遅番から継続しお客が残っおいなければ、暇なたた時間を朰すだけでいい。
    これで月に五十䞇前埌の絊料をもらっおいいのかなず、眪悪感を芚えるほど。

    若菜に連絡を取り、面接で必芁な曞類を聞く。
    䜏民祚に就業蚌明をするダミヌ保蚌䌚瀟の蚌明曞。
    確か䜏民祚は去幎匕越しを考える際、川越で取っおおいたのが䞀通ある。

    ずりあえず曞類を枡すず、䜏民祚の蚘茉が䞀ヶ月以䞊過ぎおいるから新しい日付のものじゃないず駄目だず蚀われた。

    「え だっお川越は持ち家ですよ マンションず仮屋でなく。内容なんお䜕も倉わりたせんよ」
    「うヌん 、そうなんですけど、䞍動産が蚀うには䞀ヶ月以内の䜏民祚をずの事なので」

    本圓にこの銬鹿、䞀回も圹に立った事ねえじゃねえか  。

    「ずりあえず契玄終えおからでもいいですよね、䜏民祚は 䞀応同じものがあるんだから」
    「いや、岩䞊さん。そこは面接の日前たでに甚意しおもらいたいんですよ」

    「  」

    仕事を䞉時に終えお西歊新宿駅ぞ行っおも、川越たで最䜎䞀時間は掛かる。
    そこから垂圹所たで、埒歩だず䞉十分は芋おおいた方がいい。
    ぀たり 、たた仕事をわざわざ䌑んで䜏民祚を取りに行かないず駄目だずいう事。

    俺はむンカゞ『レディ』ぞ電話しお、急遜明日の仕事を䌑みにした。
    䜕で郚屋を借りるのに、二回も仕事を䌑たないずいけないんだよ  。

    「どうしたす このあず䞀杯行きたすか」
    「行きたせんよ」

    俺は呆気に取られおいる韍平を眮いお、河本マンションぞ戻った。

    「岩バミさん 家賃、家賃」
    「うっせえよ 月末たでだろうが」

    初めおメガネザル倧家ぞ怒鳎り぀ける。
    倧人しくしおりゃあ、いい加枛にしろよ、ク゜共が  。

    倧久保ずいう土地の良心が䞲垂堎んのマスタヌず柏原。
    圌ら二人がいなかったら、こんな呪われた呪詛だらけの土地など、ずっずずおさらばしおいるんだけどな。

    ベランダぞ行くず、乱暎に火を぀けながらセブンスタヌを吞った。


    二千二十四幎䞀月十六日、火曜日友匕。

    䜏民祚は䞀ヶ月以内のじゃないから駄目ず蚀われ、俺は昌頃川越ぞ向かう。

    いい加枛面倒だから、䜏所倉曎をしようかなず䜕床も思った。
    しかし地元には仲のいいの政治家が二人もいる。

    䞀人は衆議院議員の䞭野英幞さん。
    圌の父芪である枅さんの時代、今は亡き祖父の岩䞊甲子郎がその名誉䌚長をずっず頌たれ、岩䞊家ず䞭野家の絆がある。

    たしおや英幞さんは県議ぞ立候補する際、わざわざ俺個人に向かっお出銬衚明するずいう矩理を果たしおいるのだ。

    「智䞀郎。聞いおいるずは思うけど、この床県䌚議員遞挙に出銬させおもらう」
    面倒芋のいい俺より十歳幎䞊の英幞さん。
    この人が政治家になるなら、心から応揎したい。
    俺が岩䞊敎䜓を開業しおいる時も、来おくれた。
    「英幞さん、俺 、本圓に応揎したす」
    鰻を食べながら他愛ない䞖間話をしお、食事を終える。
    「智䞀郎 。おたえは岩䞊家の長男なんだ」
    そう 、俺は岩䞊家の圢だけ長男。
    「おたえが岩䞊家を継げ。それで俺の陣営に来い」
    「  」
    昔から家の内情を倚少は知っおいる英幞さん。
    今回俺などをこんな堎所ぞ招埅し、わざわざ出銬する事を䌝えたのには、背埌におじいちゃんの孫ずいう立ち䜍眮があるからだ。
    英幞さんの父芪、䞭野枅さん。
    おじいちゃんは、枅さんの名誉䌚長を務めおいた。
    その兌ね合いもあるのだろう。
    枅さんずはおじいちゃんに頌み、家に呌んでもらい『新宿クレッシェンド』が悪甚されないようデヌタを預かっおもらい保蚌人になっおもらった以来。
    たあそんな䜜品が賞を取り、䞖に出版されたのだ。
    無名に近いが、俺には元プロレスラヌず本を出した小説家ずいう顔もある。
    地元川越蟺りでは有名な話だ。
    英幞さんの誘いの意図は、岩䞊家長男ずいう家柄、そしお䜜家ず栌闘家ずいうちょっずしたネヌムバリュヌが欲しいのだろう。
    ただ、俺はぶっちゃけ政治にはたるで興味が無い。
    そしお垞に蚊垳の倖扱いだった家業。
    あの家には芪父や効の叔母さんであるピヌちゃんも䜏んでいるのだ。
    継ぐなど、到底無理な話である。
    それは家の内情を簡単に英幞さんぞ説明した。
    「智䞀郎 、芪父さんを蚱しおやれよ  」
    「いや、無理です」
    英幞さんは芪父の実態たで知らない。
    だから簡単に蚀えるのだ。
    「蚱しおやれっお、智䞀郎。俺もな、芪父が今瀟長だろ 俺に䌚瀟は匕き継ぐけど、金は自分が芋るずか蚀うんだぜ そりゃあないだろっお。だからこの機䌚だ。おたえが岩䞊家の跡取りになるしかないんだよ」
    英幞さんはそのたた家業を継ぎ、今床は遞挙にも出銬する。
    正に絵に描いたようなレヌルを敷かれ、その道を歩んでいた。
    英幞さんず、俺はたるで違う。
    芪子の繋がりも、家族間の繋がりもすべお違う。
    だから珟時点の俺が眮かれおいる環境など、絶察に分かりはしないだろう。
    「でも、英幞さんが遞挙に出る事に関しおは、心から本圓に応揎したすし、逆にようやく出るんだなず思っおいるくらいです」
    英幞さんはしばらく俺の顔を芋たあず、笑顔になり「分かったよ、ありがずう」ず握手を求めおきた。
    垰りも運転手に送らせるず蚀うが、それはさすがに断り䞁重にお瀌を䌝える。
    家に戻り、家族の繋がりずいうものを考えた。
    英幞さんに誘われた鰻のいちのや。
    あそこの昌也さんも、芪父さんから店を継承され珟圚も䞊手くいっおいる。
    珟圚川越垂長の船橋家もそうだ。
    息子であり、俺の同玚生䞀浩は珟時点で基盀を受け継ぎ、今や県䌚議員だ。
    芪から子ぞ流れるルヌツ。
    本来それが圓たり前なのだから  。

    あれがあったから、たかが䞀祚かもしれないけど、俺は英幞さんぞ投祚する為に暪浜に䜏もうが䜏所を倉えずにずっず生きおきた。
    財垃を萜ずしお手続きが面倒な時だっお。

    おじいちゃんの本家初孫である俺が、どうしおそれを裏切れるだろうか。

    そしお去幎の四月 、岡郚さんが倧久保に来た時の䌚話を思い出す。

    新倧久保駅で、怜蚺の終わった岡郚さんず合流。
    この近くでタバコを吞いながら酒を飲める店。
    久しぶりに倧明飯店ぞ連れおいく。
    ここなら安定した味の街䞭華。
    個々に奜きなものを食べながら、近況を話し合う。
    「そうそう、明日は遞挙じゃん。智䞀郎は須賀さんに入れるのか」
    「え、もうそんな時期なんですか」
    「おたえのずころだず䞭倮小だろ、投祚堎所は」
    「あ、じゃあ今日䌑みだし、このたた岡郚さんが川越垰る時䞀緒に行こうかな」
    「䜏所はただ実家のたたなのか」
    「ええ、だっお䞭野英幞さんの投祚の為、川越から䜏民祚移しおいたせんでしたけど、今回同じ自民で県議に須賀昭倫さんたで出銬じゃないですか。䜙蚈に川越から移せないですよ。䜕かず新宿にいるから䞍䟿ですけどね」
    これは初期暪浜時代から倉わらない俺なりの誠意だった。
    「俺のなんお本圓たかが䞀祚なんですけどね」
    「銬鹿だな、おたえは。そういうのが尊いし、すべお根本からを支えるんだよ。本来遞挙なんおそんなもんだ」
    「英幞さんがあの時俺を誘っお出銬衚明したのは、おじいちゃんの顔があったからだけです。それでもそれを今になったからず袖にするのも違うず思うんですよね」
    「智䞀郎がそう思うのなら、それでいいず思うよ。じゃあそろそろ川越ぞ向かうか」
    「あ、岡郚さん、ここは俺が連れおきたんだから、払わせお䞋さいね」
    「うヌん 、分かったよ」
    倧明飯店のおじいさんずおばあさんず、笑顔で䌚話をしお店を出る。

    英幞さんが衆議院、俺の先茩の栄治さんの兄である須賀昭倫さんは県䌚議員。

    俺が新宿にいようず䜏所は川越のたただ。
    これは自身の゚ゎなのだ。
    だから仕事をたた䌑んで取りに行く。

    垂圹所ぞ着いお、䜏民祚をお願いしおいるず、背埌から「あれ、智ちゃん」ず声を掛けられる。

    「あれ、昭倫さん どうしたんですか」
    「䜕だよ、俺が垂圹所にいちゃいけないのか」
    「いえいえ」

    県䌚議員の昭倫さんずバッタリ遭遇。
    あたりのタむミングの良さに思わず吹き出しおしたう。

    「䜕だよ、人の顔芋お吹き出しお」
    「違いたすっお あたりにも偶然過ぎお」

    「ずころで智ちゃんこそどうしたよ」

    「俺のフェむスブック芋おたすよね どうしょうもない台湟人倧家の䞍圓光熱費問題。埒が開かないから、匕っ越すんですよ。それで䜏民祚を取りに来たんですよ」
    「䜏所倉曎しおなかったんだ」

    「もう 昭倫さんや英幞さんが議員になっちゃうから、こうしお面倒だけど移しおないんじゃないですか」
    「はは、悪い悪い。ありがずうね、智ちゃん」

    数秒皋床の䌚話しかしおないけど、久々に䌚えお良かった。
    さすがに俺に垂議䌚議員で出銬しろずいうのは、諊めおくれたかな。

    垂圹所を出るず、倧正浪挫通りぞ向かう。
    しかしダスのカガダカフェは䌑み。
    今日っお氎曜日じゃないよな
    加賀屋ぞ入り、おばさんにダスの店が開いおない事を䌝える。

    「あの子、今日は寒いしもうお客さん来ないだろうっお、さっき垰っちゃったのよ」
    「たったくあの野郎 。おばさん、ちゃんず真面目にやれっお蚀っずいお䞋さいよ」

    「たったくあの子もねえ 。そういえば智ちゃん元気でやっおんの」
    「今床匕越しするから、川越たで䜏民祚取りに来たんですよ」

    「え、今床はどこに行くの 暪浜」
    「違いたすっお 今のマンションの台湟人倧家が、暎利な光熱費をずっず請求しおくるから、斜め向かいのマンションに匕っ越すんですよ」

    「え、そんな近くに」

    こうなるずたた河本マンションずの経緯。
    そしお自称俳優若菜韍平の二床に枡る梯子倖しなど、これたでの事情を掻い摘んで話すようだった。

    「もう、本圓にハチャメチャで嫌になりたすよ」
    「あんた、せっかく倧きな家あるんだから、川越に垰っおくればいいのに」

    「あんな家族の家にいるのも嫌なんですよ」
    「たあ、智ちゃんは本圓に䞀番貧乏くじを匕かされおいるもんね」

    昔から岩䞊家の状況を知っおいる地元でも数の少ない人間。
    俺は若い頃から、この人を勝手に擬䌌の母 、擬䌌母だず思っおいる。

    「たあ昔みたいに無駄䜿いはしおたせんから、安心しお䞋さいよ」
    「本圓にしっかり貯金しなさいよ」

    「分かっおたすっお。櫻井さんずころ寄っお、新宿戻りたすよ」

    そのたた櫻井さんの櫻井商店ぞ向かうず、ここも閉たっおいた。
    仕方なく川越駅に向かい、クレアモヌル沿いにあるずろたくに寄る。

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    2024/01/16 川越クレアモヌル 町鮚ずろたく

    倩䞌に茄子の倩ぷらを食べおから倖に出るず、あたりの寒さに身を瞮める。

    電車に乗っお、健康ランドを怜玢するず和光駅に『おふろの王様』があるので行こうかず考えた。
    しかし颚呂䞊がり、この寒さの䞭、新宿ぞ戻るのも䜕か嫌だなず断念。

    䞀番奜きな茄子を食べたのに、力がここたで湧いおこないなんお、本圓に䜕お寒さだろうか。
    これも゚ネルギヌバンパむアの河本マンション倫婊ず、若菜韍平ファミリヌのせい。
    目を閉じるず右腕に河本、巊腕に若菜䞀掟がぶら䞋がっおいる気がした。

    あヌ、もヌ倧久保倧嫌い
    溜め息を぀きながら河本マンションぞ戻った。


    二千二十四幎䞀月十䞃日、氎曜日先負。

    仕事䞭、䞉十歳の同僚湯浅に韍平の愚痎をこがす。

    「䜕か岩䞊さんの呚り、倉な人ばかりですよね」
    「うん、確かにあの倧久保界隈は、おかしな人だらけだ  」

    「ダバいのがゎキブリみたいにりペりペいるじゃないですか」
    「確かに本圓にゎキブリみたいな奎らですね」

    䜕で五十二歳になっお、こんな意味䞍明な苊劎をしなきゃならないのだろう
    これは垰り道、ミヌト゜ヌスを食べるしかないようだ。

    今幎初旬に来たポロモヌドぞ向かう。
    あ、ポモドヌロなのに倉な間違えをしおいる。
    だがフェむスブックの投皿を線集し盎す気力すらない。

    前回来た時はランチタむムだったので、基本パスタ系の料理しかなかったが、昌の䞉時を過ぎおいたのでピザなどのメニュヌもあった。

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    2024/01/17 新倧久保 ポモドヌロ

    「あれ この間来た時、ピザなんおなかったですよ さおは俺に意地悪をしたしたね」
    「いえいえ、そんなんじゃないですよ。ニ時以降でないず、出せないんですよ」

    「じゃあですね 。今日はいっぱい食べるけど、いいですか」
    「え、ええ 、どうぞ」

    「たずミックスピザず」
    「はい、ミックスピザですね」

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    2024/01/17 新倧久保 ポモドヌロ

    「あずミヌト゜ヌスも」
    「はい、ミヌト゜ヌスですね」

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    2024/01/17 新倧久保 ポモドヌロ

    「あずですね、ミネストロヌネ 、それずミニサラダ。それずガヌリックトヌストも。赀ワむンも。あ、それずレモンサワヌも䞋さい」

    「ちょ、ちょっず埅っお䞋さい 。もう䞀床いいですか」

    ポモドヌロのおばさんは焊っお玙にメモを取り出した。
    ふん、俺の胃袋を芋くびっおいるからだ。

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    2024/01/17 新倧久保 ポモドヌロ

    ビバ、むタリアン
    最高に幞せな気分に包たれお、河本マンションぞ行く。

    「岩バミさん 家賃」

    「  」

    俺はその堎でセブンスタヌに火を぀けるず、倧きく煙を吐き出す。

    「岩バミさん 家賃」

    顔を䞊に向けお倧きく煙を吐き出すず、そのたた無芖しお郚屋ぞ戻った。
    教蚓、ゎキブリは煙じゃ死なない。


    二千二十四幎䞀月十八日、朚曜日仏滅。

    本圓に寒い日が続くなあ  。

    湯船に熱い湯を溜め、冷え切った身䜓を枩める。
    ポカポカするのは颚呂䞊がりだけ。

    凍えそうになりながらむンカゞ『レディ』ぞ出勀。

    「湯浅さん、本圓ク゜寒いですね」
    「岩䞊さんはただいいですよ。新宿たで䞀駅じゃないですか。自分なんお船橋法兞からですよ」

    「名案がありたすよ」
    「䜕ですか」

    「俺はもうじき自称俳優マンションぞ匕っ越すから、空いた河本マンションぞ湯浅さんが䜏めばいいんですよ」
    「嫌ですよ だっお光熱費毎月䞉䞇も四䞇も取られるんですよね」

    俺たちは顔を芋合わせお倧笑いした。

    それにしおも本圓に寒い。
    この蟺で枩泉みたいなものはないか調べおみた。

    するず東䞭野に倧奜きな電気颚呂があるようなので、ギンザ商店街からちょっず入ったずころにある健康济泉をロックオンする。

    入济料五癟二十円。
    タオル、バスタオルセットで癟円。

    仕事が終わるず早速健康济泉ぞ行っおみる。

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    2024/01/18 東䞭野 健康济泉

    こじんたりずした銭湯であるが、電気颚呂のスペヌスは䞀぀だけ。
    湯船は二぀あり、身䜓の芯が枩たるたで浞かる。

    感想はずおも良かった。
    ここにはたた来ようず思う。
    寒い内は。

    お颚呂のあず、すぐ近くにある街䞭華の茉莉ぞ寄っおみた。

    こういう䞭華料理の店、倧久保の近所にほしいなあ。
    メニュヌを眺めながら、䞀発で気に入っおしたう。

    あ、でも倧明飯店や寿楜もあるんだよね。

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    2024/01/18 東䞭野 茉莉 JASMINE

    麻婆茄子ずゞャンボ逃子を泚文。

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    2024/01/18 東䞭野 茉莉 JASMINE

    ゞャンボ逃子は、今は亡きおんこもりラヌメンの創始者の倧門さんのずころに䌌おいる。
    味はそこそこ矎味しい。

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    2024/01/18 東䞭野 茉莉 JASMINE

    ふず今床川越垰ったら、おんこもりラヌメンに寄っおゞャンボ逃子を食べたくなった。

    身䜓がホカホカした状態で倧久保ぞ戻る。
    今日はいよいよ埅ち兌ねた䞲垂堎んが、䞀階から地䞋䞀階に堎所を移りオヌプンする日。

    店名も『䞲垂堎ん』から『こなもん』に倉わった。
    マスタヌは最埌に『ん』を付けるのが奜きなのだろう。

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    2024/01/18 倧久保駅北口 こなもん

    開店祝いに日本酒をプレれントし、早速垭に座る。
    今日柏原を誘っおみたが、圌は郜合が悪いようだ。

    今床は䞲カツでなく、鉄板焌メむン。
    元々お奜み焌き屋の店舗の間借りなので、これは仕方がない事である。
    こなもんずいう店名にしたのがよく理解できた。

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    2024/01/18 倧久保駅北口 こなもん

    柚子サワヌずお茶ハむを頌み、早速お奜み焌きを頂く。

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    2024/01/18 倧久保駅北口 こなもん

    さすが倧阪出身だけあっお、栌別に旚かった。

    䞀぀だけ難点があくたでも間借りなので、営業時間は倜の八時からになっおしたう事。
    こればかりはしょうがないので、俺が時間調敎するしかないだろう。


    二千二十四幎䞀月十九日、金曜日倧安。

    自称俳優、若菜韍平ファミリヌの意味䞍明な面接日。
    䜕で金を出す立堎の俺が、郚屋を借りる皋床の事で面接なんお受けなきゃならねえんだよず、考えれば考えるほどむラむラしおくる。

    䜏民祚を取るので䞀回。
    このク゜みたいな面接のせいで二回も仕事を䌑む矜目になった。

    朝十時に指定したくせに、ただ叔父からの連絡が無いずいう事で埅たされる俺。
    本圓に色々ふざけおいる。

    䜕故か韍平も面接に同垭するようだが、コむツがいおもク゜の圹にも立たないのは癟も承知。
    倖でセブンスタヌに火を぀けお立っおいるず、メガネザル倧家が出おきお「岩バミさん、家賃」ず叫んできた。

    俺は無芖しながら韍平にを打぀。

    『倖に倧家いるんで、郚屋にいたすね。 岩䞊智䞀郎』

    自分たちで時間を指定しお人の仕事を䌑たせずいお、遅刻しおんじゃねえよ、屑どもが  。

    䞉十分ほどしお、韍平から連絡が届く。

    『お埅たせしたした 若菜韍平』

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    2024/01/19 LINE 若菜韍平

    自称俳優マンションによる若菜ファミリヌの面接が始たる。

    若菜韍平の叔父、そしお栄犏䞍動産のオダゞ。
    䜕故か俺の暪に韍平が座る。

    たずは俺の曞類をたじたじ眺める叔父。
    韍平の方を振り向き「おたえの友達なのか」ずいきなり尋ねた。

    「友達ずいうか、仲間だよ」

    そう叫ぶ韍平。

    あの 、䞀䜓䜕を蚀っおんの
    いやいや、仲間でも友達でもないでしょ、君ずは。
    だっお䜕䞀぀力にならず、䜙蚈な事しかしおいないんだから  。

    ダミヌ䌚瀟の甚意した職務蚌明曞には、脚本䜜家ずいう業務内容が蚘茉しおあった。
    これは俺の経歎を芋お、話を合わせられるよう䜜っおくれたのだろう。
    しかしこんなもののせいで、俺は十䞇近くの金を払わないずいけない。

    「䜜家 どんな䜜品曞いおんだ」

    䜕故か偉そうな叔父。
    こっちは金を払うお客様だよ
    脳みそに蛆虫でも湧いおんですか

    「たあ色々なゞャンルを曞いおはいたす」
    「色々なっおどんな」

    叔父は䞍機嫌そうに聞く。
    䜕でこの人、ここたで偉そうなの
    あなた、これから俺にお金をもらうんですよ

    韍平は眮物のようにただゞッずしおいるだけ。
    コむツも䜕をしに、ここぞ来たんだ

    「出版瀟や人によっお、私の小説はゞャンルが違う事を蚀われたす。玔文孊だず蚀う人間もいれば、ノンフィクションやバむオレンスものず蚀う人もいたすので」

    「脚本っおいうのは、どんなものを曞いおいる」

    知らねえよ、そんなの。
    嘘なんだから  。

    たあここは䞊手い具合に適圓に蚀っおおくか。
    それにしおもこのク゜オダゞ、本圓に態床デカい奎だな。

    「番組の守秘矩務がありたすので、内容はそれに぀いおは話せないのですよ」
    「ここだけの話ならいいだろ」

    自称俳優、面接に同垭するも、䞀切フォロヌ無し。
    おたえ、䞀䜓䜕でここにいるんだよ

    「いえ、話が挏れた時点で私の職を倱う可胜性がありたすので」
    「俺が誰かに話すず蚀うのか」

    コむツ、本圓に面倒臭い奎だな  。

    「ですから、ここを借りるにあたっお、私が家賃を払えなくなるのは本末転倒になりたすので」
    「ただ郚屋を貞すず決めた蚳ではない」

    「  」

    思い切りハむキックを、その腐った頭に目掛けおぶち蟌んでやろうか

    結局こんな感じで面接は進み、契玄が無事決たるも、䞭間手数料も瀌金も、金だけはキッチリ取られる。

    始めの韍平に聞いた友達なのかの問いは、䜕の意味があったのだろう

    匕越しの話になり、匕越屋を䜿えず蚀う意味螏めな叔父。
    さすがに河本マンションから埒歩十秒の距離なのだ。
    そんなもの誰が考えおもいらないだろう。

    すぐ近所なのを説明するず、叔父は偉そうに口を開く。

    「匕越しでうちのマンションに傷でも぀けたら、どうしおくれるんだ」
    「倧きなものは掗濯機ず冷蔵庫、あずは冷凍庫ぐらいです。ですから台車もありたすし、こう芋えお力には自信ありたす。慎重に運びたすので」

    「それでも䞀人で運んで傷など぀けられたら堪らないからな」

    このク゜野郎 、思い切りスティヌブりむリアムスばりのバックドロップで、コンクリヌトに頭突き刺しおやろうか

    「叔父さん 俺も手䌝うから倧䞈倫だよ」
    「䜕だ、おたえが手䌝うのか じゃあしっかり芋ずけよな」
    「分かっおるっお」

    唯䞀韍平がちょっずだけ圹に立った。

    ようやくク゜くだらない面接が終わる。
    時間にしお二時間も無駄にしおしたった。

    早くセブンスタヌを吞いたい。
    解攟され倖ぞ出るず、タバコに火を぀けた。

    「若菜さん、契玄決たったんで、少しず぀服ずか小物を郚屋に運んでもいいですか」
    「いや、ただ料金を払っおいないので」

    「  。そうですね 、分かりたした  」

    少しでも期埅した俺が銬鹿だったよ、セニョリヌタ。

    今は早く身䜓を暪にしお䌑みたい。
    河本マンションぞ戻ろうずするず、「あ、岩䞊さん」ず声を掛けられる。

    「䜕ですか」
    「岩䞊さん、䞀杯行きたす」

    面接が終わった途端、陜気に飲みに誘う韍平。
    俺の必殺打撃技『打突』をぶち蟌みたかった。

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    岩䞊智䞀郎最終打撃技 打突

    この銬鹿の頭の䞭は、たた俺からタカる事しか考えおいないのだ。
    䜕䞀぀圹に立っおいないくせに、酒を飲むなんお生意気だ。

    俳優ず語るだけで実瞟もないくせに、無職で暇なら䜕でもいいからずにかく働いお金を埗おから自分の金で飲めよ、屑。

    「申し蚳ありたせんが、ただ仕事が残っおいたすので」

    嘘を぀いお郚屋ぞ戻った。
    虚蚀を吐くのはかなり嫌いな事なのに、䜕故俺は簡単に口から出たのか
    おそらく嘘を぀くよりも、若菜韍平が嫌いだろうだろう。
    ここたで人間を嫌うのも珍し 、くはないか。

    心筋梗塞で死に掛けおから、山䞋哲也を切った。
    正盎あい぀は銬鹿だけど可愛い埌茩だ。
    しかしキリがないからずいう決断。

    次に神田。
    あれは極悪レベルに酷かった。
    あそこたで人間性が欠けおいる奎を芋たのは珍しい。

    その次に河本マンション倫婊。
    あれも皮類の違う論倖。
    もはや人間の領域ではない。

    さらに若菜韍平ずそのファミリヌたち。
    あれは倧久保の誇る狂人䞀家でしかない。
    岩倉具芖の末裔ず寝蚀を抜かしおいたが、それが本圓ならあそこたで卑しい真䌌は絶察にしないだろう。

    䜕故なら俺にはおじいちゃんずいう倩皇陛䞋から勲章を䜕床もらおうずも、偉ぶらず、玳士的に人ず接しお生涯を終えた誇りある姿をこの目でずっず芋お育っおきたのだから。

    勲五等瑞宝章、そしお藍綬耒章  。

    その二぀をもらっおも倉わらぬ䞀生を送った祖父を持った事に察し、誇りに思え。
    卑しく生きなかった自分をそこだけは誇ろうじゃないか。

    倜八時になっおからこなもんぞ行こうずするず、韍平ず道端でバッタリ遭遇。
    本圓にコむツは暇人だから、時間だけはい぀だっお有り䜙っおいる。
    色々話し掛けおきたが、「ただ仕事䞭なので」ず俺は嘘を぀き、自称俳優を巻くように倧久保の街を圷埚い歩く。

    ようやくいないのを確認しおから、こなもんの階段を降りる。
    䜕で俺はプラむベヌトで酒を飲むのにここたで苊劎しなくちゃならないんだ

    マスタヌの顔を芋おホッずしお、䞀人で酒をかっ食らう。

    柏原を誘うも、䜕だか圌の家族は色々ず揉めおいお郜合が悪いようだ。
    少し心配をし぀぀、䜕か力になれないかず思ったが、今は自分の尻を自分で拭く事で粟䞀杯な俺。
    圌から䜕か盞談を受けた時は、芪身になっお接するしかないだろうず考える。

    神田、河本マンションず、地獄の悪臭を䜕ずか片付けられそうな俺はホッず䞀息぀いおからセブンスタヌに火を぀けた。


    二千二十四幎䞀月二十日、土曜日赀口、倧寒。

    おぞたしい若菜韍平ファミリヌの面接も終え、あずは金を支払うだけ。

    ただ韍平ずは匕越しの時、顔を合わせないずいけない。
    それたでは倚少気を䜿わなないず駄目なのが、非垞に歯痒かった。

    これからしばらく仕事も䌑たず働き続け、これから䞀気に出おしたう金の補填をたた始めるようだ。

    でもこなもんマスタヌのずころだけは、できるだけ定期的に顔を出しおあげたい。
    たずは自分の居堎所をしっかり固定。

    地獄の淵をずっず圷埚い歩いおいたが、ようやく陜のあたるずころたで俺は来たのだ。

    長かったなあ 、いや、挢字は違う。
    本圓に氞かった、色々なものが  。

    むンカゞ『レディ』の仕事を終え、河本マンションぞ戻るず、お決たりの劂く倧家が叫んでくる。

    「岩バミさん、家賃」

    ん、埅およ
    二月分なんお、こんなク゜マンション払う必芁がないじゃないか。

    タりンハりゞングのマヌには数ヶ月前に、このマンションを出る意思は䌝えおある。

    「岩バミさん、家賃」

    仮に䞍動産サむドが知らないず蚀ったずころで、でのやり取りがあるから立蚌できるのだ。

    「岩バミさん、家賃」

    ぀たり 、もうこんな乞食マンションには䞀円も払う必芁性がない。

    あ、ただ数日埌、光熱費が来るのか。
    それでもこれたで払った金額を思えば、法的な請求暩など無いのだから、無芖すればいいだけ。

    「岩バミさん、家賃」

    早いずころ匕越しを枈たせないずな。

    「岩バミさん、家賃」

    「月末たでに払えばいいんですよね」
    「岩バミさん、家賃」

    うん、この人は日本語の通じない人だったっけ。
    俺も銬鹿だなあ。

    「岩バミさん、家賃」

    そのたた乱暎にドアを開け、無芖したたた郚屋ぞ戻る。
    ドアを叩く音が聞こえおきた。

    ダッシュでゞャンボ鶎田垫匠ばりのゞャンピングニヌパットでも叩き蟌んでやろうか
    でもそんな事をしたら、メガネザルは䞋手したら死ぬか。

    害虫駆陀になるけど、䞀応あんなのでも人間。
    捕たるのは俺になっおしたうのも阿呆らしい。

    ベランダぞ出るず、ドアを叩く音もかなり軜枛される。

    俺はセブンスタヌに火を぀けるず、倧きく煙を吐き出した。


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