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休職116日目・あれは指導なんかじゃなかった。

    いち

    駒田さんはこう言われた。

    「新しく入った人に対してキツくない?」

    「あなた、いちさんに対してもキツく見えるのよ。」

    そんなふうに言われたら、

    誰だって心がざわつく。


    でもその面談は、

    これで終わらなかった。


    時計の針が、

    1時間……

    そして2時間を超えても、


    『三者面談』“指導”と称した

    終わらない問い詰めが続いたという。


    彼女は後で言った。


    「まるで取り調べみたいだった」


    ■指導と取り調べは違う


    指導とは、本来

    相手を育てるための言葉だ。


    でも、あの日の面談で投げられたのは、


    “印象”

    “感情”

    “好き嫌い”

    それらに基づく“人格の評価”。


    そんなもの、

    面談なんて名乗ってはいけない。


    あれはただの“総括”だ。

    それも、悪い意味での。


    ■三者面談は「公開処刑」の舞台になっていた


    駒田さんの話を聞いて思った。


    あの職場の三者面談は、

    問題を改善するための場じゃなかった。


    誰かを矯正し、

    追い込み、

    言葉で削り取るための舞台だった。


    派遣リーダーが主役。

    管理職はそこに相槌を打つだけ。


    構造が歪んでいると、

    言葉も歪む。


    ■2時間のあいだ、彼女の心は削られ続けた


    “キツく見える”

    “新人に厳しいんじゃない?”


    主観的な評価が延々と続く。


    でも彼女はキツくなんてなかった。


    むしろ、人との距離を取る優しいタイプ。

    細やかに周りを見て動くタイプ。


    そんな人に投げつけられた2時間の総括は、

    その後、退職へ向けての坂道になった。


    ■あれは「働く人の面談」じゃなかった


    あの面談は、

    誰かを改善させるためのものじゃない。


    “誰を残すか”

    “誰を排除するか”

    派閥の価値観に沿って選別するためのものだった。


    そんな場所にいたら、

    誰だって心が壊れる。


    ■結論


    駒田さんは悪くない。

    私も悪くない。


    壊れていたのは、

    あの管理構造そのものだった。


    その証拠を、丁寧に拾ってきた。


    その一つひとつが、

    同じように傷ついた誰かの

    “防波堤”になる。

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    いち

     
     
    うつ病で約1年休職。体は休んでいても、頭は会社・お金・住まいの不安で働き続けました。現在は会社から自然退職扱いとなり、生活を再構築中。焦って復職や退職を決める前に、制度・お金・住まい・働き方を整理する順番を実体験から書いています。

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