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おれ匏 二呚目 第䞃話 そ それでもシヌリングファンは回っおいる

    冬は寒い。

    倖に出られないほどではない。

    ただ、倖に出る理由が匱いず、倖に出ない皋床には寒い。

    俺の秘密基地郚屋には、もうベンチ台が届いおいた。

    ロフトベッド。

    その䞋の机。

    怅子。

    ベンチ台。

    そしお倩井には、シヌリングファン付きラむト。

    郚屋ずしおは、だいぶ敎っおきた。

    こないだ、シヌリングファンの電球が䞀個切れた。

    昌癜色。

    四぀あるラむトのうちの䞀぀。

    郚屋が暗くお困る蚳ではない。

    䞉぀は点いおいる。

    生掻はできる。

    だが、四぀のうち䞀぀が切れおいる。

    薄暗い。

    同じ色の電球を䞀個だけ買えばいい。

    だが、しかし。

    俺は芋぀けおしたった。

    リモコンで奜きな色に切り替えられる電球。

    郚屋の色がリモコンで倉わる。

    めっちゃいい。

    秘密基地感がアガる。

    䞀個切れただけだった。
    だが、四個セットを買った。

    電球は、もうセットした。

    シヌリングファンの電気を赀にする。

    グッず雰囲気が出る。

    筋トレしたくなる。

    人間は、思ったより気分で動いおいる。

    ベンチ台に寝る。

    ダンベルを䞊䞋する。

    これは効く。

    筋肉に効いおいるのか。

    挔出に効いおいるのか。

    気分に効くからスむッチが入る。

    次に青にする。

    たるで深海だった。

    萜ち着く。

    玫にもできる。

    オレンゞにもできる。

    緑にもピンクにもできる。

    ただ、ピンクは䜿わない。

    カトちゃんみたいになる。

    俺は青い郚屋の䞭で、ベンチ台に座った。

    そしおスマホを芋た。

    い぀ものメルカリ。

    ブルックス。

    サドル。

    ハニヌブラりン。

    これは、ただ䜕ずなく探しおいた蚳ではない。

    ロヌドバむクのマンモリを買った時から、決めおいた。

    サドルはブルックス。

    色はハニヌブラりン。

    バヌテヌプも同じ色。

    それが俺の䞭の完成圢だった。

    しかし、新品のブルックスは高い。

    新車のマンモリは癜いサドルだ。

    ハンドルも癜いバヌテヌプ。

    これは、俺の䞭では仮だった。

    仮のたた䞉幎乗った。

    い぀か出るかな くらいの気持ちで埅っおいた。

    ブルックスのハニヌブラりン。

    䞉幎芋た。

    そしお、出た。

    やっず出た。

    写真を芋る。

    䞞い跡があった。

    写真を拡倧する。

    䞞い。

    さらに拡倧する。

    やっぱり䞞い。

    熱い猶コヌヒヌでも眮いたのだろうか。
    いや、分からない。

    これがあるから安いのだろう。

    安い。

    しかし䞞い。

    䞞い。

    しかし安い。

    俺はスマホを眮いた。

    䞉幎埅った。

    毎日芋た。

    これを逃せば、次はい぀出るか分からない。

    だが、䞞い。

    俺はベンチ台に座り盎した。

    倩井ではシヌリングファンが回っおいる。

    青い郚屋の䞭で、俺は考えた。

    青は決断できない。

    郚屋のラむトを癜にする。

    結論。

    座れば芋えない。

    俺はメルカリでサドルを買った。

    それからAmazonを開いた。

    同じブルックスのハニヌブラりンのバヌテヌプ。

    これは新品でいい。

    サドルは䞉幎埅った。

    バヌテヌプは揃える。

    郚屋の色を倉える。

    マンモリの色も倉える。

    数日埌、サドルずバヌテヌプは届いた。

    サドルは写真で芋た通りだった。

    写真で芋るより倉ではない。

    写真で芋た通り䞞い。

    むメヌゞ通り、くっきり䞞い跡だった。

    俺はマンモリにサドルを付けた。

    癜いサドルが倖れた。

    ハニヌブラりンのブルックスが付いた。

    いいね。

    ただ、ハンドルは癜いたただった。

    茶色いサドル。

    癜いバヌテヌプ。

    これは違う。

    䞋がグレヌのズボンで、䞊が孊ラン。

    ダンキヌスのナニフォヌムに、ドゞャヌスのキャップ。

    俺的には、ありえない。

    ずにかく、ハンドルも茶色にしなければならなかった。

    ガンメタ時代、黒のバヌテヌプを自分で巻き替えたこずがある。

    だから今回も、自分でやる぀もりだった。

    できるず思っおいた。

    しかし、本革のバヌテヌプは䌞びなかった。

    普通のバヌテヌプの感じで匕っ匵れない。

    革は革だった。

    党然䌞びない。

    俺はチャットAIにそう蚀った。

    「サドルだけ茶色で、ハンドルが癜っお倉だよね」

    AIは蚀った。

    「どのような違和感ですか」

    「䞋がグレヌのズボンで、䞊が孊ランみたいな」

    「制服ではあるけれど、組み合わせが違うずいうこずですね」

    「そう。なんか蚱せない」

    できないこずは、できる人に頌む。

    しょうがない。

    俺はマンモリに乗っお、茶藀愛さんの自転車店ぞ向かった。

    道䞭、俺は恥ずかしかった。

    サドルは茶色。

    ハンドルは癜。

    䞞い跡は座れば芋えない。

    だが、癜いバヌテヌプは芋える。

    走っおいる間、ずっず芖界に入っおくる。

    誰も芋おいない。

    誰も気にしおいない。

    向こうからロヌディヌが来た。

    いや 自転車乗りは芋る 。

    茶色いサドルに、癜いハンドル。

    俺は少しだけハンドルを握る手に力を入れた。

    「くっ 」

    道䞭の自販機の前に、四角い顔の男がいた。

    ホットの猶コヌヒヌを買っおいた。

    おでこにホクロがあるその男は、カむロみたいに猶コヌヒヌを䞡手で包んでいた。

    俺はサドルの䞞い跡を思い出した。

    眮くなよ。

    手は枩めおいい。
    だが、革の䞊には眮くなよ。

    自転車店に着いた。

    「バヌテヌプ、お願いできたすか」

    茶藀さんはマンモリを芋た。

    「本革ですか」

    「はい」

    「分かりたした」

    茶藀さんは䜜業に入った。

    革のバヌテヌプが、ハンドルに巻かれおいく。

    俺がやるず玠盎じゃなかった革が、茶藀さんの手にかかるず、少し玠盎に芋えた。

    ただ、巻かれおいる。

    そこが技術なのだろう。

    「どこたで走ったこずありたす」

    茶藀さんは、手元を芋たたた聞いた。

    「矜田ずか、荒川ずか、暪浜ずかですかね」

    「茪行はしたす」

    「したすよ」

    革を匕きながらうなずいた。

    茶藀さんは、バヌテヌプを巻きながら、どうでもいいこずを聞く。

    どうでもいい質問なのに、少し现かい。

    どこたで行ったか。

    どこで茪行したか。

    どのルヌトを通ったか。

    䞀応、俺も普通に答える。

    最埌の凊理が終わった。

    茶藀さんはハンドルを軜く抌さえた。

    「はい、これで䞡方ずも孊ランになりたした」

    「そうですね。助かりたした」

    ハンドルを芋る。

    ハニヌブラりンのバヌテヌプが芋える。

    今床は芋えおいい。

    家に着いお、秘密基地郚屋に戻る。

    電気を青にする。

    深海になる。

    萜ち着く。

    ハンドルは茶色になった。

    サドルには䞞い跡がある。

    座れば芋えない。

    倩井では、シヌリングファンが回っおいた。



     
     
    倧倢楜富タむムラクトミ。普段から頭の䞭で、色々なこずを「あヌでもない、こヌでもない」ず発酵させおいたす。腐っおいるのではありたせん。そこは倧きな違いです。Time lacto me.

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