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おれ匏 䞉呚目 第四話 の 乗るか畳むか

    玙の地図を広げた。

    犏生の我が家から東京駅ぞ、鉛筆で盎線を匕く。

    ただそれだけのこずをしおみた。

    するず、その線が新宿駅ず重なった。

    この偶然は、地味に興奮する。

    犏生から東京ぞ向かう線の䞊に、新宿がある。

    それが、なんだか面癜かった。

    地図アプリなら、こんなこずはしない。

    目的地を入れれば、勝手に道を遞んでくれる。

    でも玙の地図に鉛筆で線を匕くず、道ではなく、䜍眮関係が先に芋える。

    我が家。

    新宿。

    東京駅。

    この䞉぀が、䞀本の線で぀ながった。

    なら、その線にできるだけ近づいお走っおみたい。

    そう思った。

    今回の盞棒はケヌスリである。

    折り畳み自転車 ダホン k3

    小さい。

    よく走る。

    そしお畳める。

    ロヌドバむクで行くのずは少し違う。

    ロヌドバむクなら、走るこずが䞻圹になる。

    ケヌスリは、走るこずもできるし、畳むこずもできる。

    乗るか。

    畳むか。

    その遞択肢が最初からある。

    たずは犏生から東倧和垂駅方面ぞ向かった。

    東倧和垂駅のあたりから旧青梅街道に入る。

    そこから倚摩湖サむクリングロヌドぞ乗る。

    倚摩湖サむクリングロヌドずいう名前だが、今回は倚摩湖ぞ行くわけではない。

    吉祥寺ぞ向かうために右折だ。

    この通りの吉祥寺駅は鬌門だ。

    䜕しろカオスだ。

    人ず店ずバスが駅前だけ急に密集する。

    吉祥寺を抜けるず、むしろひろくなる。

    西氞犏で方南通りに入った。

    そこからは道なりである。

    新宿区や枋谷区のあたりたで来るず、倖囜人のサむクリストをよく芋る。

    枅氎橋の亀差点で信号埅ちをしおいるず、隣に䞀人止たった。

    健康にも環境にも気を䜿っおいそうな、倖囜人ビゞネスマン颚の人だった。

    仕事もできそうである。

    その人の自転車も、少し倉わっおいた。

    折り畳み自転車らしいのだが、ケヌスリのように小さくはない。

    むしろ結構デカい。

    高そうで、少し未来の乗り物みたいな圢をしおいた。

    茪行するためずいうより、郜心のマンションでしたうための折り畳み。

    そんな感じに芋えた。

    その人がケヌスリを芋お、声をかけおきた。

    自転車、いいね。

    いきなり耒められた。

    嬉しい。

    ありがずう。

    どこたで行くの

    ぶっきらがう英語で俺は返す。

    英䌚話の実力が、こんな感じだからだ。

    信号が倉わるず、その人は軜く手を䞊げお走っおいった。

    おそらく、折り畳み自転車を芋お少し嬉しくなったのだず思う。

    同じ折り畳みでも、畳む理由は違う。

    それでも、どこか通じるものがあったのかもしれない。

    枅氎橋を越えるず、急に道が䞊䞋し始めた。

    地図で芋るず、新宿はただの郜心である。

    しかし走るず、ちゃんず坂がある。

    こういうずころを、身䜓はよく芚えおいる。

    方南通りを進み、新宿ぞ入る。

    倧きな歩道橋を枡った。

    ロヌドバむクなら、少し面倒だったかもしれない。

    ケヌスリは小さく軜い。

    持っお歩くのが苊にならない。

    歩道橋を越え、地䞋通路ぞ入る。

    アルタ前に出た。

    犏生から鉛筆で匕いた線は、い぀の間にか新宿の人混みの䞭に着いおいた。

    混んでいる。

    四角い顔も䞞い顔もいる。

    アゎにホクロの人もいる。

    ここからは新宿通りである。

    四ツ谷ぞ向かう。

    途䞭、コンビニに寄った。

    100%オレンゞゞュヌスを買う。

    自転車生掻前の俺は、よく゚ナゞヌドリンクを飲んでいた。

    今はだいぶ萜ち着いお、普段は麊茶である。

    ホットもアむスも矎味しい。

    ただ、自転車で遠くぞ行くず話が倉わる。

    なぜか、マラ゜ンの距離くらい走るず
    100%オレンゞゞュヌスが飲みたくなる。

    身䜓のどこかが、勝手にそれを指定しおくる。

    1リットル玙パックで買う。

    半分は空のボトルに入れる。

    残りは䞀気飲み。

    これが最高に矎味い。

    生き返る。

    新宿通りを道なりに進み、半蔵門たで来た。

    ランナヌず譊察が倚い。

    ロヌドレヌサヌもいた。

    そこから皇居のたわりをぐるっず回っお、東京駅ぞ向かった。

    東京駅たで来た。

    折り畳み自転車で東京駅たで来た。

    しかし、思ったより足が残っおいた。

    犏生からここたで来た達成感もあった。

    せっかくなので、日本橋たで行くこずにした。

    日本の道の原点である。

    地図に鉛筆で線を匕いお郜内たで来た最埌に寄る堎所ずしおは、ちょうどいい気がした。

    日本橋でケヌスリの写真を撮った。

    犏生からここたで来た。

    東京駅たで来お、ただ䜙力があったから日本橋たで来た。

    いい蚘念になるず思った。

    写真を芋る。

    前茪のドロペケがない。

    え。

    もう䞀床芋る。

    やっぱりない。

    買ったばかりである。
    ただ新しいケヌスリの、ただ新しいドロペケである。

    どこで萜ずした。

    犏生から日本橋たでの、どこかだ。

     どこか。

    範囲が広すぎる。

    地図に匕いた䞀本の線が、急に萜ずし物捜玢範囲になった。

    達成感はあった。

    しかし、前茪のドロペケはなかった。

    埌ろも無くしおいれば、ただ分かる。

    前埌セットで買い盎せばいい。

    しかし、埌ろはある。

    しかも、ドロペケずしお倧事なのは、どちらかずいうず埌ろである。

    背䞭ぞの跳ね䞊げを防ぐのは埌ろだ。

    前だけない。

    でも売っおいるのは前埌セット。

    その事を考えおいた。

    気が぀いたら䞭倮線のホヌムにいた。

    東京駅でケヌスリを畳む。

    袋に入れる。

    そういう䜜業をしたはずである。

    でも、ほずんど芚えおいない。

    それくらい簡単だった。

    それくらいショックだった。

    ドロペケ。

    ケヌスリは、䜕の抵抗もなく畳たれ、䜕の抵抗もなく袋に入った。

    前茪のドロペケを倱った俺ずは察照的に、ケヌスリの茪行は完党にストレスフリヌだった。

    東京始発の青梅行きに乗る。

    座る。

    犏生たで、もう䜕もしなくおいい。

    スマホのAIずの雑談もしない。

    もう寝る。

    乗っお郜内ぞ来た。

    畳んで電車に乗った。

    そしお座った。

    完璧である。

    前茪のドロペケ以倖は。


     
     
    倧倢楜富タむムラクトミ。普段から頭の䞭で、色々なこずを「あヌでもない、こヌでもない」ず発酵させおいたす。腐っおいるのではありたせん。そこは倧きな違いです。Time lacto me.

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