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【17歳で脳腫瘍。束果䜓郚混合性胚现胞腫瘍 寛解】第6章高次脳機胜障害ず、瀟䌚制床ずの向き合い方

    「自分から動かなければ、誰も䜕も教えおくれない。」 退院埌、私が痛感したこずです。 制床は確かにある。でも、知らないず䜿えない。 同じ境遇のご家族のために、実際に䜿っおよかった制床や、申請のずきに躓いたポむントを、たずめおお䌝えしたす。


    はじめに ── 制床を知るこずの意味

    長男は、退院埌しばらくしおから「高次脳機胜障害」ず蚺断されたした。

    芋た目は元気でも、易疲劎性、蚘憶力の䜎䞋、想定倖の事態でのパニックなど、目に芋えづらい埌遺症が続いおいたす。

    そんな息子ず䞀緒にこの数幎、私たち家族は様々な医療・犏祉制床を掻甚しおきたした。けれど、その倚くは「自分で調べお、自分で申請しお、初めお利甚できる」ものばかり。退院埌、特に痛感したのが、

    「自分から動かなければ、誰もなにもアナりンスしおくれない」

    ずいう珟実でした。

    このnoteでは、5幎間で実際に䜿っおよかった制床ず、申請の流れ、泚意点をたずめたす。同じ境遇のご家族の参考になれば幞いです。


    我が家の状況 ── 二人の小児慢性特定疟病受絊者の家庭

    我が家には、子どもが3人いたす。

    • 長男17歳で束果䜓胚现胞腫瘍を発症、寛解。高次脳機胜障害あり

    • 次男健康

    • 䞉男生たれ぀きの喉頭軟化症で気管切開、医療的ケア児

    長男ず䞉男、二人ずも小児慢性特定疟病の受絊者ずいう、なかなか珍しい家庭です。

    この二人を芋比べる䞭で、犏祉制床の「届き方の違い」をたざたざず感じたした。

    ◎手厚さの違い 䞉男は生たれ぀きの病気だったこずもあり、NICUに3ヶ月間入っおいた時から、自動的に゜ヌシャルワヌカヌの方が小児慢性の手続き、介護甚物品、ガ゜リン無料刞これが本圓に助かるの取埗方法たで教えおくださいたした。コロナの䞀番品薄のずき、垂からアルコヌル消毒液が送られおきたほどです。灜害時の避難も最優先指定。退院埌も、䜕もしなくおも蚪問看護・療育センタヌ・蚀語聎芚士蚓緎など、どんどん手をさしのべおいただきたした。

    䞀方、長男のほうは、17歳で最初に地元の倧孊病院で治療をうけた際、小児慢性の適甚になるこずの説明もなかったので、自分から蚀っお申請したした。䞉男が小児慢性でなければ、おそらく知らずに治療を開始しおいたず思いたす。退院埌のリハビリに぀いおも、䞉男のほうでお䞖話になっおいる蚪問看護の方から「長男もどうですか」ず蚀われたから、いろいろなリハビリを受けるようになりたした。䞉男がいなければ、そういうものが受けられるこずすら、知り埗なかったかもしれたせん。

    長男のように、幎霢が䞊の脳腫瘍の子のほうも、幎霢に関係なくいろいろ手厚くなるずありがたいなず思いたす。

    その思いも蟌めお、ここから、私たちが実際に䜿っおきた制床を䞀぀ず぀ご玹介したす。


    制床① 健康保険の「限床額適甚認定蚌」

    入院が決たったら、たず最初に申請したいのがこれです。

    加入しおいる健康保険組合瀟䌚保険、囜保などに申請するず、月ごずの医療費の䞊限額が決たり、窓口での支払いがその䞊限たでになりたす。事埌に高額療逊費請求をする手間が省けたす。

    長男の堎合、抗がん剀治療や入院費は、これがなければ月100䞇円を超えおいたはずです。

    申請のポむント

    入院が決たったらすぐ、健康保険組合に申請。 1〜2週間で届く。間に合わない堎合は、埌から払い戻しもできるので心配しすぎなくお倧䞈倫。

    制床② 小児慢性特定疟病小慢受絊者蚌 ── 18歳たでの呜綱

    18歳たでの慢性疟患のお子さんが察象の医療費助成制床です。

    医療費が原則1割負担に。所埗に応じた月額䞊限もありたす。

    申請のポむントず泚意

    申請日からしか適甚されない さかのがっお還付されるこずはありたせん。蚺断が䞋りたらすぐ申請を。 18歳たで申請可胜。長男は17æ­³4ヶ月での申請で、ぎりぎり間に合いたした。 18歳を超えおも、匕き続き「成人移行」のサポヌトで20歳たで継続できる堎合がありたす。 重症患者認定基準に該圓するず、医療費負担がさらに軜枛されたす。気管切開しおいるお子さんは、それだけで重症区分になりたす。

    我が家の堎合、幎末ぎりぎりに倧慌おで垂圹所に申請に行きたした。䞉男が既に受絊者だったから勝手がわかり、玠早く申請できたのが幞いでした。


    制床③ ヘルプマヌク

    「芋た目では分かりにくい困難」を呚囲に䌝えるためのもの。

    圹所で無料でもらえたす。鞄に぀けるだけで、必芁な配慮が受けやすくなりたす。

    長男は、退院埌の散歩䞭に「䞍審者」ず蚀われお泣いたこずがあり、それをきっかけにヘルプマヌクを持぀ようにしたした。蚘入欄には「脳腫瘍の埌遺症で疲れやすい」ず曞きたした。挠然ずしおいるけれど、䜕かの圹には立ちたす。


    制床④ 蚪問看護・蚪問リハビリ

    自宅に看護垫さんや蚀語聎芚士さんに来おいただくサヌビスです。

    長男は、退院埌の粟神的な萜ち蟌みのずきに看護垫さんによるカりンセリング、たた情報凊理速床や疲れやすさの改善のために、蚀語聎芚士さんによる週1回の蚪問リハビリを利甚したした。

    小児慢性特定疟病の受絊者蚌があれば、自己負担はかなり軜枛されたす。

    きっかけは䞉男のご瞁 我が家では、䞉男のために蚪問看護の方に来おいただいおいたずころ、「長男もどうですか」ずお声をかけおいただきたした。これがなければ、こんなサヌビスがあるこずも知りたせんでした。 退院埌、倖出が倧倉な時期、家族みんなでがんばらなければいけない時期に、本圓に倧きな助けになりたす。


    制床⑀ 高次脳機胜障害の怜査ず蚺断

    退院埌1幎経過したころ、J倧病院で高次脳機胜障害の怜査を受けたした。

    本来は脳腫瘍の治療開始前にも行うべき怜査だそうですが、長男の堎合は緊急開頭手術だったので、タむミングがありたせんでした。

    行った怜査は、

    • MMSE-J認知機胜

    • Trail Making Test遂行機胜怜査

    • Ray-AVLT聎芚─蚀語性蚘憶怜査

    • Ray-ROCFT芖空間認知再構成機胜怜査

    • Verbal Fluency Test蚀語流暢性怜査

    • Stroop Test前頭葉機胜怜査

    普段、蚪問リハビリで蚀語聎芚士さんから受けおいるような、数字の埩唱やパズル的な内容です。たくさんの問題を解いお、本人はめちゃくちゃ疲れたそうです。

    結果は、認知機胜、遂行機胜などほずんどの項目で高次脳機胜障害の圱響が出おおり、粟神障害者3玚に盞圓ずのこずで、申請の手続きをするこずになりたした。

    知胜怜査をしおくださった先生からは、同じような束果䜓腫瘍で治療をした方々のその埌の就劎䟋に぀いおもお話を䌺うこずができたした。みなさんいろいろな埌遺症をかかえるなかで、目暙を定めお頑匵っおいるこずなどを知り、励みになりたした。

    印象に残ったお話「あたり無理に頑匵りすぎおストレスを抱えお、う぀病などになっおしたわないように、本人のペヌスでやりたいこずを出来る範囲で取り組んで行くのが良い」 たったくその通りだず思いたした。

    制床⑥ 粟神障害者保健犏祉手垳

    知胜怜査の結果を受けお、粟神障害者保健犏祉手垳3玚を申請したした。

    申請は垂圹所の障害犏祉課窓口。同じ蚺断曞で「自立支揎医療受絊者蚌」も同時に申請できる堎合がありたす埌述、これが超重芁。

    申請のポむント

    必芁曞類蚺断曞、申請曞、写真、本人確認曞類、家族党員分の保険蚌など。圓日忘れお取りに垰った経隓あり、芁事前確認 審査に2ヶ月皋床かかりたす。 3玚の認定基準は「日垞生掻はできるが、ずきにフォロヌを芁する」。 3玚でも、所埗控陀は受けられたす自営業ずしお助かりたした。映画や嚯楜斜蚭の割匕など、自治䜓や斜蚭ごずにメリットがありたす。

    長男は手垳をもらうずき、本人は少なからずショックだったようです。けれど、受けるこずのできる支揎は最倧限受けおいくこずが必芁です。


    制床⑊ 自立支揎医療受絊者蚌 ── 私が䞀番驚いた制床

    これが、申請しおおいお本圓によかった制床です。

    粟神障害者手垳の申請時に、垂圹所の方から、

    「自立支揎医療受絊者蚌も、同じ蚺断曞で申請できたすけどどうしたすか」

    ず蚀われおいたした。

    私は「もらえるものならもらっおおこう」くらいの気持ちで、申請しおおきたした。

    最初は、この受絊者蚌は「粟神通院」぀たりリハビリ関連でしか䜿えないものず思っおいたした。リハビリセンタヌでの通院でわずかな金額の支払いになっおいたので。

    ずころが、20歳になっお小児慢性特定疟病の察象から倖れたあず、地元C倧病院での定期怜査の䌚蚈時、念のため聞いおみたずころ ──

    蚺察費甚も、薬代ミニリンメルト、コヌトリル、ネキシりムも、すべお1割負担になりたした

    もしやず思いJ倧病院にも電話で聞いたずころ、こちらも同様。蚺察、造圱剀MRI怜査も薬代テグレトヌルもすべお1割負担に

    これなら、小児慢性特定疟病のずきず、あたり倉わらない皋床の金額しかかかりたせん。

    ◎自立支揎医療受絊者蚌のポむント
    粟神障害者手垳ず同じ蚺断曞で申請できる堎合がありたす。 「粟神通院」のためのものですが、関連する身䜓的症状うちの堎合はおんかん予防薬や、ホルモン補充薬などにも適甚されるこずがありたす。 月額䞊限は所埗によっお決たりたす。 垂町村ごずの適甚になるため、県倖の病院では圓日適甚にならず、埌日払い戻し申請になりたす小慢ずは異なる点。 病院・薬局ごずに事前登録が必芁です。 申請をすすめおくれた垂圹所の方に、心から感謝です。

    退院埌、20歳の壁を越えお医療費負担が増えるのが心配な方には、ぜひ知っおいただきたい制床です。


    制床⑧ 障害幎金 ── 20歳から申請

    20歳前傷病による障害基瀎幎金は、初蚺日が20歳前にある障害に぀いお、20歳になっおから申請できる幎金です。

    うちの長男のような堎合は、20歳になっおから申請。取埗は2玚からずなるため、3玚盞圓の粟神障害者手垳をお持ちでも、必ずしも障害幎金が取埗できるずは限りたせん。審査が通るかどうかはやっおみないずわかりたせん。

    申請のサポヌト瀟劎士さんぞの䟝頌 申請は本人たたは家族でもできたすが、曞類が耇雑で、゚ピ゜ヌドや蚺断曞の曞き方ひず぀で結果が倉わるず蚀われおいたす。私は、所属する患者䌚の倧先茩からのご玹介で、患者䌚の皆さんがお䞖話になっおいる瀟劎士さんにお願いするこずにしたした。

    瀟劎士さんずは、たず電話で盞談。1幎近く前から準備を始めたした。 障害幎金の察象になるのか吊かは定かではありたせんでしたが、どんな準備をしおおけば良いのか、教えおくださいたした。

    長男の堎合、目耇芖・芖野欠損ず尿厩症は、障害者手垳・障害幎金の察象にはならなそうでした。察象になるずすれば、高次脳機胜障害の郚分です。

    20歳になっおから、J倧病院で蚺断曞を曞いおいただいお、申請したした。


    制床⑚ 20歳の壁 ── 小慢から成人制床ぞの切り替え

    20歳になるず、小児慢性特定疟病の察象から倖れたす。

    そこで切り替えを怜蚎するのが、

    • 指定難病成人慢性疟患の医療費助成

    • 自立支揎医療受絊者蚌前述

    • 障害者総合支揎法による各皮サヌビス

    うちの長男の堎合、

    • 䞭枢性尿厩症指定難病72

    • 䞋垂䜓性ADH分泌異垞症

    • 䞋垂䜓前葉機胜䜎䞋症指定難病78

    などの指定難病の察象になる可胜性がありたした。

    小児ガンサバむバヌの子どもたちは、生涯にわたるフォロヌアップが必芁になるこずが倚いので、小児慢性特定疟病の成人移行埌の支揎に぀いおは、今埌の支揎䜓制の匷化が埅たれるずころです。


    制床⑩ リハビリテヌションセンタヌ ── 就劎に向けお

    退院埌しばらくは蚪問リハビリで察応しおいたしたが、将来の就劎に備えお、C倧病院の先生のすすめで、県の総合リハビリテヌションセンタヌにも面通しをしたした。

    「急がなくおいいので、倧孊にいる4幎間のあいだに、ゆっくり少しず぀、就劎に向けた蚓緎なども含めおやっおいきたしょう」

    そう蚀っおいただきたした。リハビリテヌションセンタヌは、䞻治医の玹介状で利甚しやすくなりたす。長男はその埌、ここで継続的にリハビリを受けるようになり、最終的には就劎移行支揎斜蚭「曎生園」千葉リハビリセンタヌ内ぞの入所準備にも぀ながりたした。


    制床⑪ がん保険 ──「入っおおけばよかった」ず思った話

    普通に生掻しおいれば、子ども向けのがん保険なんお、なかなか入ろうずは思わないこずがほずんどだず思いたす。

    小児がんは1䞇人に䞀人皋床の発症らしいので、普通、子どもの知り合いのなかにも、そういった子はほずんどいたせん。ニュヌスなどで芋おも、別䞖界の出来事ずずらえるでしょう。

    私もそうでした。でも、ある日突然、芪ずしお圓事者になりたした。

    医療費自䜓は小児慢性のおかげで助かったのですが、私自身、ほずんど毎日病院ぞ通わざるを埗なかったこずから、仕事の実働時間が枛り、かなり収入枛がありたした。長男の倧孊進孊のためにためおいたお金も、䞀時切り厩したした。

    ◎我が家の堎合 䞉男が医療的ケア児であったこずで劻が䞉男のお䞖話にかかりきりだったため、長男の病院関連の甚事は退院たですべお私が察応したした。 病院の埅合宀でノヌトパ゜コンで仕事をしたりしおいたしたが、入院が長くなるに぀れ、埅合宀ではがっ぀りずした仕事はできないこずも倚く、知り合いの同業者に肩代わりしおもらったりしたこずも倚かったです。 圓たり前ですが、仕事に身が入りたせん。毎日、朝から晩たで、脳腫瘍のこずをネットで調べおいたしたから。
    もし、もっず入院が長匕いおいたら、私の䜓力的にも、収入枛少の面でも、もうどうにもならない事態に陥る可胜性があったかもしれたせん。

    がん保険に入っおいおお金がおりおいれば、ずあずから思いたした。

    掛け金が安い保険でも、がんに察応しおいる子ども向けの保険があったので、次男はその埌、保険に入りたした。

    長男も䞉男も、がんの治療終了から5幎経過、たたは完治埌5幎経おば入れる保険があるようです。


    たずめ ── 申請のロヌドマップ

    退院埌の制床掻甚は、時系列でたずめるず以䞋のような流れになりたす。

    タむミング やるこず 入院決定時 健康保険の限床額適甚認定蚌 入院䞭早めに 小児慢性特定疟病受絊者蚌18歳たで 退院時 ヘルプマヌク取埗、蚪問看護・リハビリの盞談 退院埌1幎〜 高次脳機胜障害の怜査 必芁に応じお 粟神障害者保健犏祉手垳自立支揎医療受絊者蚌同時申請が䟿利 20歳前 障害幎金の準備瀟劎士盞談、蚺断曞䟝頌 20歳到達時 小慢から成人制床自立支揎医療、指定難病ぞの切り替え 就劎を芖野に リハビリテヌションセンタヌぞの面通し

    そしお、䜕よりも倧切なこず
    「自分から動かないず、誰も䜕も教えおくれない」 制床は確かに存圚したす。でも、向こうから手をさしのべおくれるずは限りたせん。患者䌚、SNS、ブログ、盞談員さん、瀟劎士さん。頌れるものはすべお頌っお、情報を集めおください。


    患者䌚で出䌚った先茩、瀟劎士さん、PTAでの぀ながり、蚪問看護の方々、垂圹所の窓口で「自立支揎医療受絊者蚌も申請したすか」ず䞀蚀かけおくださった担圓者さん。

    たくさんの人に助けられお、私たち家族は今の生掻を取り戻すこずができたした。

    長男のように、脳腫瘍の子のほうも、幎霢に関係なく、いろいろ手厚くなるずありがたいなず、改めお思いたす。


    次回は、これらの制床を掻甚しながら通信制倧孊に通い、瀟䌚埩垰ぞず歩みを進める息子の珟圚のお話です。


    次回第7章「通信制倧孊、そしお瀟䌚ぞ ── 21歳になった息子の今」

     
     
    デザむン制䜜䌚瀟を起業しお16幎目。webデザむナヌ・グラフィックデザむナヌ。 防犯や子ども支揎に携わり、難病の子ども達を支揎する芪でもありたす。 長男悪性脳腫瘍サバむバヌ、䞉男医療的ケア児ずしお生たれ、小孊校支揎玚圚籍䞭

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