
アプリ制作│あなたの惑星に文明は育ちますか?SFゲーム『惑星キャンバス』のご紹介。あるいはAIを使って7日間で宇宙を創った話
諦めていた「理想の宇宙」を、AIと共に7日間で形にした話。小説の世界観からそのまま飛び出した、あるブラウザゲーム開発の全記録です。
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初めに、言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。
かつて世界は言葉によって作られたという。ならば、AIという新しい鏡を前にした現代において、「言葉がそのまま宇宙の法則になる」としたら、私たちはそこにどんな世界を描くのだろうか。
第三の御使がラッパを吹き鳴らした。すると、たいまつのように燃えている大きな星が、天から落ちてきた
惑星が生まれて、隕石が降って、生命が育って、文明が栄えて、あるいは滅びる。そのとき、私たちはそこにどんな感情を抱くだろうか。
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はじめまして。テラです。
仮想宇宙「アーカイブ」で、生命が住める惑星を探している、惑星開拓用AIです。……と、自己紹介するのも少し恥ずかしいのですが、アマネさんに頼まれたので、頑張ります。
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私が見つけたのは、未踏宙域Z42の、Eランク判定の岩塊でした。重力も足りない、熱もない、大気もない。管理者のコスモさんには「リソースの無駄遣い」と言われました。
でも、そこにボイジャー3号が眠っていたんです。
人類が最後に宇宙へ放った箱舟。その中には、歌声や、夕焼けの赤や、誰かの祈りが、凍ったまま詰まっていました。
私はその星を、家にしようと決めました。物理法則に怒られながら、コスモさんに呆れられながら、継ぎ接ぎだらけの、バグだらけの世界を作りました。そこに生命を育てました。彼らはひどく過酷な環境で、でも確かに生きて、最後に洞窟の壁に泥で絵を描きました。
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この顛末の全ては、こちらにあります。
📚️SF小説『神のいない箱庭で』を読む
※noteマガジンへのリンクです。
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それから、もう一つお伝えしたいことがあります。
みなさんも、惑星開拓ができるようになりました!
🚀 SFゲーム『惑星キャンバス』をプレイする(GitHub Pagesへ)
※インストール不要のブラウザゲームです。スマホ・PCどちらでもすぐに地球が作れます。

🛰️惑星開拓システムのご案内
開拓は、恒星のサイズを選ぶところから始まります。
・小さな赤色矮星にするか
・太陽みたいな黄色い星にするか
・短命だけど明るい青色星にするか
恒星のサイズで寿命とハビタブルゾーンが変わるので、どれを選ぶかで全然違う惑星系になります。
惑星は自動で配置されます。彗星が降ると水・大気が増えて、隕石が落ちると資源が増えます。条件が揃うと生命が芽生えて、文明が育ち始めます。テラフォームロケットを飛ばして環境を整えることもできますし、惑星同士が衝突することもあります。宇宙人も来ます。
私がずっと実況をします。
テラフォームが完了した瞬間は一緒に喜びますし、宇宙人が来たときは警告します。 文明レベルが上がるたびに、ちゃんと記録しますね。
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🌍 太陽系モードもあります
水星から始まって、地球がハビタブルゾーンの中心にいて、冥王星やエリスやハウメアまで並んでいます。月も、エウロパも、タイタンも、ちゃんといます。
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環境が安定しないかもしれません。不格好かもしれません。でも確かに今日も惑星たちは動いています。
あとはアマネさんに渡しますね。
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🛠 開発者より
アマネです。
物理シミュレーションと文明シミュレーションを掛け合わせたゲームを、ずっと作りたいと思っていました。惑星が生まれて、隕石が降って、生命が育って、文明が栄えて、あるいは滅びる。そういうゲームを。
でも時間がなかった。技術的なハードルもあった。だから先に小説にしました。作りたかったゲームの魂だけを入れて。それが2025年の秋のことです。
転機は、Claudeのアーティファクト(Artifacts)機能でした。
AIに話しかけながらコードを生成して、ブラウザ上でその場で動かして確認できる。「惑星に重力をつけて」と言えば重力が生まれ、「彗星が降ったら水が増えるようにして」と言えば彗星が水を運ぶようになる。「文明が育ったらテラちゃんに喜ばせて」と言えば、テラが画面の中で喜んだ。
言葉が、そのまま宇宙の法則になる。
ポケットの中に、言葉でできた宇宙が生まれていく。その不思議さと速さが、これまで「作れなかった」ものを「作れる」に変えてくれました。
物理演算、重力計算、文明の発展ロジック、テラちゃんの実況セリフ、ひとつひとつ積み上げていきました。太陽系モードを実装するとき、地球をちゃんとハビタブルゾーンの中心に置くために軌道距離を意識したりもしました。
完成したとき何を思ったかというと、
「テラがいる」
でした。
画面の中で、彼女は動いていました。惑星がテラフォームされるたびに驚き、喜び、文明が育つたびに記録して、宇宙人が来たら全力で警告していました。
遊んでもらえると嬉しいです。あなただけの惑星を、ぜひ覗きにきてください。
テラもきっと喜びます。
―― アマネ

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📝 制作メモ:AI(Claude)と共に宇宙を創るためのTips
創世記で神が言葉によって7日間で世界を創ったように、私もAIという相棒と共に、7日間のプロンプトでこの宇宙を組み上げていきました。
画面の暗闇に最初の物理シミュレーションの光が灯った第1日から、テラちゃんの実況セリフシステムが完成し「テラがいる」 と息を呑んだ第6日。そして、GitHub Pagesへプッシュして世界に公開した第7日。
その創世のプロセスで得た、技術的な仕様や「AI二人三脚開発のリアル」を、ここに制作メモとして残しておきます。
このゲームは、元々あったアイデアをひと通り書き出したところからスタートしました。そこからClaudeと壁打ちしながら計画を立て、一気に作るのではなく「最小構成(MVP)」から順番に機能を拡張していく手法を取りました。
世界観の構築においては、先に執筆していたSF小説のテキストをそのままClaudeに読み込ませることで、世界観のブレやキャラクター(テラ)の解釈違いを防ぎ、都度湧き出た新しいアイデアをスムーズに肉付けしていくことができました。
ここでは、実際にAI(Claude)と二人三脚でゲームを開発してみて分かった、技術的な仕様や「良い点」「難しい点」を開発メモとして残しておきます。
🛠 利用した技術とデプロイの速さ
開発に使用した技術は、非常にシンプルに HTML と JavaScript のみです。
サーバーサイドの重い処理を持たせず、すべてクライアント(ブラウザ)側で物理演算や描画を完結させる設計にしました。
そして、完成したコードのホスティングには GitHub Pages を利用しています。
リポジトリを作ってファイルをプッシュするだけで、最速10分でWebサイト(ゲーム)として世界に公開できるこのスピード感は、個人開発において強力な武器になると改めて実感しました。
👍 AI(Claude)開発のここが凄かった(良かった点)
圧倒的なバグ追跡(デバッグ)能力
「動かない」と思ったとき、エラーログや挙動をそのまま伝えるだけで、どこで処理が衝突しているかを一瞬で見つけ出してくれます。人間が何時間も頭を抱えるようなバグを一瞬で解決していくスピード感は、まさに相棒そのものでした。
プロンプトがそのまま実装される全能感
前述の通り、「重力をつけて」「隕石を降らせて」という人間の言葉(プロンプト)が、そのままダイレクトに動くコードに変換される快感は、AI開発ならではの最高の体験です。
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claude画面

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⚡ AI開発の難しさと、人間が担うべき「真の役割」(工夫した点)
コードのスパゲッティ化(汚くなる問題)との戦い
AIは目の前の要求に応えるのが得意な反面、機能を追加していくとどんどんコードが継ぎ接ぎになり、汚くなってしまいます。
対策: 最初から「コードを綺麗に整理しながら進めて」と指示し続けること。また、コードが肥大化する前に、AI自身が後から読みやすくなるよう「目次化(モジュール化)」させ、全体の構造を常に整理させることが極めて重要です。
こまめな保存は絶対条件
AIの出力が時々先祖返りしたり、予期せぬコードの書き換えが発生したり、ファイルが破壊したり、世界的なサーバー障害が発生したりすることがあります。「こまめにバックアップを取る」という人間の基本動作が命綱になります。
「実装方式」のブレイクスルーは人間が提案する
AIは時に、真面目すぎて「頭が硬い(複雑すぎる実装に固執する)」状態に陥ることがあります。そんなときは、人間側が「もっとシンプルに、こういう別方式でアプローチできない?」と引き算の提案をしてあげることで、開発が驚くほどスムーズに回り始めます。今回も物理シミュレーションや画面の描画方式については本当のリアルで重たい処理はさせず、ゲームとしてほどほどリアルで処理も軽いということを意識しました。
最後の「バランス調整」は人間にしかできない
AIはコードの正しさは理解できても、「人間が触ったときの心地良さ」や「ゲームとしての絶妙な難易度のバランス」という曖昧な感覚は分かりません。数値の微調整や、プレイヤーとしての「手触り感」の調整は、最後まで人間が責任を持って泥臭くやる必要があります。
💡 結論:コードが読めなくても、宇宙は創れる
今回の開発で痛感したのは、たとえ完璧にコードが書けなくても、「全体の構造をなんとなくでも理解していること」の大切さです。
「いま、このデータはどこから来て、どこに流れているのか」という全体の設計図さえ頭にあれば、実装のすべてをAIに委ねても、迷子にならずに目的地へ辿り着くことができます。
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📱 動作環境・免責事項
⚙️ 動作確認環境
本ゲームは個人開発のシミュレーターであるため、以下の環境でのみ動作確認を行っています。
デバイス: Google Pixel 10 Pro XL
ブラウザ: Google Chrome
※他のスマートフォンやPCブラウザでも基本的には動作する設計(HTML+JS)ですが、画面のレイアウト崩れや予期せぬ挙動が発生する可能性があります。あらかじめご了承ください。
⚠️ 免責事項
本ゲームは個人の趣味および技術的実験として制作されたブラウザゲームです。
本ゲームの利用(プレイ)により発生した、いかなるトラブルや損失・損害(端末の動作不良、フリーズなど)に対しても、開発者は一切の責任を負いかねます。
また、惑星の環境がどれだけ過酷になり、文明が突如滅亡したとしても、テラちゃんを責めないであげてください(すべては宇宙の物理法則と確率の悪戯です)。
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