#246 【私の中のASD】 246と286〜切り替えが苦手な発達特性と、ちょっとした思い出話と〜
この記事を30秒で言うと…(AI要約)
・変わらない脳内道路標識
横浜生活時代の大動脈は国道246号、仙台では286号。移住から2年半、未だについ「ニーヨンロク」と口から出ます。
・「切り替えの苦手さ」という特性
一度できたパターンを保ちやすく、新しいパターンへの切り替えに時間がかかる。こんなところにも私の中のASDが顔を出します。
・「情報」が「思い出」になるまで
246沿いの記憶は、もう「思い出」。286沿いの記憶は、まだ「情報」。いつか思い出と呼べる深さになるまで、仙台でイアンベを続けていきます。
ASDの特性は、定型発達者にもある
以前の記事で、「ASDの特性は、“定型発達”と言われる人の中にも何らかの形で存在している」という事を書きました。この【私の中のASD】というシリーズの中では、その名の通り“私(=佐藤仕展)の中にあるASD的な要素”を開示・例示する事で、「定型発達者と呼ばれる層とASD当事者の両者が共に、同一線上に立っているんだ」という事を実感して頂ける事を目指し、記事化しています。
今回は、246本目の記事にちなんで、東京・神奈川を横切る国道246号線のお話です。発達特性の話と、個人的な思い出話を、ちょっとずつ。
切り替えの苦手さとは
とりあえず、今回の「切り替えの苦手さ」という切り口から、発達特性との関連を簡単に解説します。
「切り替えの苦手さ」について
ASDの「同一性の保持」「繰り返しや再現の得意さ」「臨機応変な対応の苦手さ」などの特性は、それぞれ別々の特性に見えますが、「一度できたパターンから別のパターンへ切り替える難しさ」という視点から捉えることもできます。今回は、それらを「切り替えの苦手さ」と表現しています
という事で、私の中にあるこの「切り替えの苦手さ」が生活に影響を与えているちょっとした出来事について、今回はご紹介しようと思います。偶然気づいたのですが、今回の記事が246本目。という事で、246にまつわるちょっとした小話です。
「ニーヨンロク」と「ニーパーロク」
2年半前まで、横浜に住んでいました。
当時の生活圏の大動脈のひとつが、国道246号。いわゆる「ニーヨンロク」です。仕事でもプライベートでも、まあ頻繁に使っていました。
そして現在は仙台在住。こちらで頻繁に使う大動脈のひとつが、国道286号。いわゆる「ニーパーロク」です。
246から286へ。数字が一文字違うだけ。なのですが、仙台に来て以降、ご挨拶先などでイアンベの場所をご説明するとき、「ニーヨンロクを……」と、たぶん結構な確率で言っている気がします。もちろん本人は「ニーパーロク」と言っているつもりです。実際、口に出した直後に「あ、ニーヨンロクって言った」と気づいたことが何度かあります。自分の過去の経験や特性から考えると、気づいていないだけでもっと言っている気がします。
仙台に移住して、もう2年半。それでも、長年使い続けた「ニーヨンロク」が平気で口から出てくる。こういうところにも、私の中のASDが顔を出すのです。
切り替えるのが、苦手です
ASDの人は、一般に「切り替えが苦手」と言われます。状況に合わせて臨機応変に対応するのが難しい。行動がルーティン化しやすい。一方で、同じことを反復したり、覚えた手順を正確に再現したりすることには強かったりする。もちろん人によって現れ方はさまざまですが、これらはある意味、一度できあがったパターンから別のパターンへ切り替えることの難しさとして捉えることもできます。もちろん私も、切り替えが大の苦手。
私の場合、長年にわたって、「この大きな道路=ニーヨンロク」という回路を使い続けてきました。そこへ仙台に来て、「いや、今度はニーパーロクです」と言われても、どうやら私の脳内道路標識は、そんな簡単には掛け替わらないらしい(上手い事言いました)。
246の「思い出」
246と聞くと、道路そのものより、そこにくっついた記憶が次々に出てきます。
江田の246沿いのリサイクルショップ。利用者さんと一緒に謝りに行ったなぁ。
246から16号に入る南町田の交差点(当時は立体交差してなかった)。大渋滞が納得できない利用者さんに、車の中でガンガンに自傷行為をさせてしまったなぁ。
246から恩田川沿いの道に降りる側道。わかりづらくて、早逝した利用者さんのお墓があるお寺へ向かうときに何度か通り過ぎたなぁ。
・・・「246」という数字だけで、そんな景色や出来事がいくつも浮かんできます。道を覚えているというより、道に思い出がくっついているんでしょうね。
286の「情報」
一方、今の私が毎日のように使っている286。こちらにも、すでにいろいろ覚えています。クルーの送迎で、何度も行き来している道なので。
鈎取イオンの前の交差点はUターン禁止。
長町方面へ左折するT字路のところは、左車線が左折車で渋滞するから、直進するならそれ以外の車線にいるのがスマート。
オートバックスの交差点から広瀬川沿いの道には、右折はできないぞ。
・・・だいぶ詳しくなりました。でも、246沿いの記憶とは、まだちょっと違う。246沿いの記憶は「思い出」。
286沿いの記憶は、まだ「情報」。そんな感じがします。
286の記憶も、いつか「思い出」と呼べるくらいの深さになるといいな。「あそこでこんなことがあったな」「あの道を、あのクルーとよく通ったな」、そんな記憶が、286のあちこちにくっついていくくらい。
仙台の地で、長く長く、イアンベをやっていくぞ……という、246本目の記事でした。ASD特性とはほぼほぼ関係ない記事になっちゃった(笑)。
このnoteについて
このnoteは、
▶︎発達障がい者専門施設での支援員歴が20数年あって、
▶︎2026年に仙台市内で、
▶︎発達障がい者特化型の就労Bを立ち上げた、
▶︎佐藤仕展という人が、
その事業所に関する事や発達障がい界隈の話題をアレコレ書き連ねている場所です。
皆さま、どうぞご贔屓に!
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