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R3HAB「Right Here, Right Now」:過去を刷新する新しい世代のEDMアプローチ

    冒頭から飛び出す♪Right here, right now♪のサンプリング・ボイス。繰り返されるボイスがエレクトロニック・サウンドを呼び込みます。オランダ出身のDJ/producerであるR3HABが「Right Here, Right Now」をカバーしました。Fatboy Slimを知る人にはお馴染みの曲です。

    オリジナルの発表は1998年、R3HABのバージョンは2025年。多くの人が耳にしたであろうヒット・ソングがR3HABの手によりEDMでアップデートされています。太くてもスピード感を備えたシンセサイザー・サウンドが咆哮します。2分半ほどの短いトラックながら、ハートに火を点けるかのようなサウンドがぎゅっと詰め込まれており、それは物足りなさではなく、もっと聴かせてほしいという飢餓感を煽ります。

    ♪Right here, right now♪のフレーズがない箇所だけを聴いたら、果たして「Right Here, Right Now」だと断定できるのか。オリジナルを知っている人でも難しいと思われます。Fatboy Slimを知っていればそれだけ驚き、あるいは戸惑うアレンジです。

    別物といってもよいくらいの再解釈。けれども♪Right here, right now♪のサンプリングがオリジナルの記憶を呼び起こすと、R3HABのEDMサウンドに接続して2025年の新しい記憶を描きます。R3HABのトラックを聴いてから久々にオリジナルを聴き、自分の中で過去と現在がマッシュアップする感覚を抱きました。


     
     

    FJK

     
     
    音楽体験と読書体験について書き、ときどき写真と語源とネコを載せるnoteです。「優れたパーカッショニストはいちばん大事な音を叩かない」(村上春樹)を目指して書き続けます。出身は長野県(信州)安曇野。

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