
Steve Aoki「Freak On」:リズム・トラックが快感のゲージを上げ、バトルを煽るハウス・ミュージック
2026年2月にリリースされたSteve Aokiの「Freak On」は、ゲーム『餓狼伝説 City of the Wolves』で使われている曲です。このゲームでは、11名ものEDM系のDJ/producerが曲を提供しました。例えばAfrojack、Alan Walker、R3HABが名を連ねています。複数の曲を手掛けたアーティストもいて、Steve Aokiもそのひとり。すでにリリースされている「Legacy」や「Hokutomaru」に続いて配信された曲が「Freak On」です。
リズムが生み出す大きな快感。中毒性の高いハウス・ミュージックです。硬くて鋭いハイハットと丸みのある重いキックが効いて、ベースがまとわりつくリズム・トラックが身体を侵食します。同時に配信されているExtended Mixを聴くと、音に支配される時間が長くなり、抜け出せなくなることでしょう。エレクトロニック・ミュージックという名の合法的なドラッグをGet your freak on。
ループを重ねる音を泳ぐようにして響くのが、タイプの異なる二種類のボーカル・トラックです。男性の声は♪Get your freak on♪というワードを無機質に繰り返します。サウンドと一体化したボイスがプレーヤーを渦に巻き込もうとします。対して女性の声はラップの雰囲気を含み、ループする音に乱入して流れを変えるトリッキーな存在。悪戯好きで、相手を揶揄って煽るかのような声です。