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【「自己解凍」の進め方 #2】問う→気づく→見つめる→あっためる→取り戻す

    前回の記事で、『自己解凍』という言葉について書きました。

    公開してから、いろんな人から反応をもらいました。
    「自分のことだと思った」「言葉が見つかった気がした」と。

    でも、ここから先がいちばん難しい気がします。

    あるの調査によると、自分の仕事に熱意を持って取り組んでいる人は、日本でわずか6%だそうです。

    100人のオフィスに、6人。
    残りの94人は、たぶん、どこかが凍っています。

    ここで言う「凍っている」とは、自分の意思が、自分のものとして動かせなくなっている状態のこと。
    他人の言葉や期待を優先しているうちに、本当はどうしたいのかが、自分でも分からなくなっている。
    そういう状態です。

    そして、その多くは、自分が凍っていることに、気づいていません。

    気づいたあなたは、もう94人の側にはいません。

    でも、次の問題が、すぐに来ます。

    解かし方は、誰も教えてくれない。

    自己分析の本を、何冊か読んだことがあると思います。
    MBTIや、適性診断もやったかもしれません。

    それでも、しっくり来ないままでいる。
    やる前と、そんなに変わっていない気がする。

    私もそうでした。

    ツールが悪いわけではありません。

    ただ、順番が違った、ということなんです。

    凍ったままのところに、いくら情報を流し込んでも、染みません。
    冷蔵庫から出したばかりの肉に、調味料を揉み込もうとするようなものです。
    表面だけ濡れて、中までは入っていかない。

    解凍には、進む順番がある。 私はそう考えています。


    5つのステップ


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    私は、自己解凍を5つのステップで進めています。

    ひとつずつ、輪郭だけ紹介します。
    それぞれの中身は、次回以降の記事でゆっくり書いていきます。
    今日はまず、全体を見渡すつもりでシェアします。

    1. 問う

    最初にすることは、自分に問いかけることです。

    「これでいいのかな」を、放置しない。
    通勤電車のあの一瞬や、日曜の夜にふと止まる感覚を、なかったことにしない。

    問いを立てる、ということ自体が、解凍の入口です。
    ここを飛ばして、いきなり答えを探しに行く人が、たくさんいます。

    2. 気づく

    問いを持ったまま、自分を眺めていると、見えてきます。

    「あ、ここ、凍ってる」

    それは、いつも誰かの正解を探している自分かもしれません。
    本当は嫌なのに、笑って引き受けている自分かもしれません。
    あるいは、もう何年も、自分の意見を言っていない自分かもしれません。

    気づく、というのは、判定することではありません。
    責めることでもなく、 ただ、目を向ける。
    それだけです。

    3. 見つめる

    気づくと、見つめるは、似ているようで、別のステップです。
    気づくが、ある瞬間。見つめるが、続ける時間。

    「あ、凍ってる」と分かったあと、すぐに動きたくなる。
    そこをこらえて、もう少しだけ、その凍りを見続ける時間が、見つめるです。

    凍りには、正体があります。
    そして、ふと動く瞬間があります。

    その両方を、見続けます。

    「なぜ、ここが凍ったのか」 「どんなときに、自分は少しだけ動くのか」

    正体と動く瞬間を、両方見る。
    これが、見つめるということです。

    ここが、いちばん地味で、いちばん大事です。

    4. あっためる

    見つめたあと、すぐに「取り戻す」には行けません。

    見つめている間、自分の中には、断片がたくさん散らばっています。
    凍りの正体、動いた瞬間、嫌だったこと、嬉しかったこと、気になっている言葉。

    それらが、まだバラバラのままなんです。

    このバラバラを、ひとつにまとめる時間が要ります。
    ひと晩寝かせるような、温度をかける時間。
    私はこれを、あっためる、と呼んでいます。

    あっためると、ばらばらだった自分のかけらが、ひとつの輪郭になります。 「あ、自分ってこういう人だったんだ」と、自分に対して言えるようになる。

    5. 取り戻す

    ここまで来ると、もう、力みません。

    凍っていた「自分の中の自分」が、自然に出てきます。
    意識して頑張る、というよりは、出てくるのを許す、という感覚に近いです。

    そして不思議なことに、ここまで来た人は、まわりから選ばれ始めます。
    自分の輪郭がはっきりした人は、必要としてくれる場所のほうから、見つけてくれるからです。


    「あっためる」が、いちばん飛ばされる

    五つの中で、いちばん飛ばされやすいのが「あっためる」です。

    見つめたら、すぐ動きたくなる。 気づいたら、すぐ変えたくなる。

    その気持ちは、よく分かります。 私自身、何度もここで止まりました。

    でも、あっためる時間を抜かすと、解凍したつもりが、ただ表面が濡れただけになる。 また、すぐに凍ります。

    急がないでください。
    凍るのに時間がかかったぶん、解かすのにも時間が要ります。


    「進め方」のまとめ

    ここまで書いてきたことを、最後に整理しておきます。

    1. 解凍には、順番がある。
      凍ったままのところに、自己分析やMBTIを流し込んでも、染みない。

    2. 問うことから始まる。
      「これでいいのかな」を放置しないこと。それ自体が、解凍の入口。

    3. 気づくと、見つめるは、別もの。
      気づくは一瞬。見つめるは、その正体と、動く瞬間を、両方見続ける時間。

    4. 「あっためる」を、飛ばさない。
      見つめると取り戻すの間には、バラバラの自分をまとめる時間が要る。
      ここを抜かすと、また凍る。

    5. 取り戻すは、頑張ることじゃない。
      力んで出すのではなく、出てくるのを許す。
      輪郭がはっきりした人は、必要としてくれる場所から、見つけてくれる。


    次回からのこと

    ここから先は、ひとつずつ書いていきます。

    次回は、最初の入口、「問う」について。
    そのあとは、「気づく」と「見つめる」をセットで。
    そのあとに、「あっためる」。 最後に、「取り戻す」。

    全体を見渡したら、最初の一歩は、もう怖くないはずです。

    主人公として歩いていくのは、これからです。

    「自分も少し凍ってるかもしれない」「進め方を一緒に考えたい」と思ったら、感想でも、自分のエピソードでも、なんでも聞かせてください。

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    ──あなたの人生の主人公は、あなたです。 それでは、また!!!



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