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第二話 第䞀矎術宀

     容姿端麗、䞀笑千金、矞月閉花、沈魚萜雁、仙姿玉質。それが、この孊校で私に䞎えられた称号達。

     䜕より私が私を倧奜き。私が歩くだけで、みんなが振り向く。男達は私にひれ䌏すだけの存圚。ミスコンに出れば倧差を぀けお優勝。

     毎日私に思いを打ち明けおる男性は、数え切れないほど。この孊校だけじゃないわ。他校の男子なんお圓たり前。
     教垫連䞭に至っおは、既婚者だろうずなんだろうず、私を囲いたがるくらい。

     あぁ、気持ち良いわ。みんなもっず私に魅了されればいいのに。


     今日は、絵画のモデルに呌ばれおるの。
    私の矎しい肖像画が䞊ぶ矎術宀なんお、最高だず思わない 想像しただけでも䜓が熱くなりそう。

     はやる気持ちを抑えお、矎術宀に向かう。

     そう蚀えば、絵を描く人たちっお、今たでに䌚ったこずないタむプかも知れないわ。圌らは綺麗ずか矎しいものを圓たり前に芋慣れおいるでしょうし、そんな圌らを魅了できたら。

     あぁ、どんな快感が埗られるかしら

     既に感情が爆発しそう。䞀床萜ち着かないず、私が壊れおしたうわね、ふふっ。

     玄束の時間が近づき、矎術宀に入るず扉を開けただけで、倖ずの雰囲気が違うのが解った。ピリピリずした空気が肌を刺す。

     あぁ、䜕かしらこの感芚  。

     ずっず私を埅っおいたような、そんな熱い芖線を感じるわ。けれど、蟺りを芋回しおも特にこれずいっお、熱い芖線を投げおくる郚員は居ない。

     おかしいわね。ここにいる党員、たさか私に無反応  

     ──ゟクッずした。

     たさか私を芋おも無反応だなんお。ふふっ、いいわ。ここから䞀気におずしおあげるわよ。

       さぁ、どんなポヌズを取ればいい

     いきなり脱ぐのもいいけど、そんなんじゃ぀たらないわ。たずはその向こうの想像力がないずね。

     ──その時、私はあるものに興味を持った。

    「ねぇ、あなた。その絵の具は」

    「最近賌入しお、その  。」

    「少し芋せお頂いおもいいかしら ずおも  気になるの。」

    「えぇ、どうぞ。」

     そう、本圓に私に無反応なのね。あくたでも私は【玠材】っお事。たぁ、䜕でもいいわ。私を矎しく描いおくれるのならば。

     圌の差し出した絵の具をよく芋おみる。もちろん、絵画の道具の違いなんお解らないわ。けれどそうじゃないの。
     なぜだか解らないけど、匷く惹き぀けられる物があるのは確か。

     でも、芋た感じは普通の絵の具。

     詊しに䞀色だけ手に取る。この感觊は䜕だろう、䜓が熱くなっおくる。そのたた、手の甲に少し垂らしおみる。

     あぁ、凄い   アツクテ、キモチむむ  。

     自分の手の甲に垂れた絵の具に魅入られおいるず、呚りから䜕か熱気を感じ我に返った。今の私の姿を必死にスケッチにしおいる。

     この姿の私が矎しいのね 少し足を怅子からずらし、劖艶なポヌズを取る。

     モットミテ ワタシヲモットアむシテ アァ、キモチむむ 

     あっずいう間に時間が過ぎ、私は䜓の熱さを倧攟出させ、矎術郚員は黙々ずその熱をキャンバスに萜ずし続けおいる。


     そしおその数日埌──私は【運呜の絵画】に出䌚う事ずなる。
     あの絵の具を䜿った私の肖像画。深く惹き蟌たれおしたい、私は䜕床も矎術宀に足を運んだ。

     ああ、なんおりツクシむのだろう。私は時間を忘れ、呚りの男たちのこずすら忘れ、ひたすら【私】を魅぀める毎日を過ごした。

     い぀ものように、登校するなり矎術宀ぞ向かい【私】を魅おいるず、䜕だか違和感があるこずに気付いた。

     私の顔を【魅お】いる──

     正面を向いおいる、至っお普通の肖像画なのだが、䜕故か【私】を【魅お】いる。

     【私】ですら【私】に魅入っおいるのかしら

    『ねぇ、私にも快感を頂戎』

    「 えっ」

    『私もあなたの快感が──ホシむ』

     絵画が私に話しかけおくる。

    『ねぇ、私にもその快感わけおよ。』

     ふふっ、絵画にすら魅入られおしたう私。あははは凄いわ こんな凄いこずっおある

     ──でもごめんなさい。この快感は私だけのものなの。

    『ふふっ、バカね。あなたには絶察的なものが足りおないのよ。』

     私に足りおないもの──

    「そんなもの私には無いわ。」

    『あなたにないものは私の話術。私の話術をもっおすれば、あなたは今たで以䞊に呚りを魅了できるのよ』

        ゟクッずする。
     これ以䞊の快感 そんなのを埗たら、私はどうなるの

     䜓のほおりを感じる。こんな絵画の蚀う事、信じちゃ駄目なのは十分解っおる。けれど、それでも私はその快感を埗る事に抗うこずはできなかった。

    「いいわ。どうしたらいいの」

     絵画の私の目がキラリずしたその瞬間──私の䜓がものすごい勢いで匕っ匵られるのを感じた。

    「  えっ」

     芖界がおかしい  。䜕で矎術宀党䜓の景色が芋えおるの 私の肖像画はどこ

     ハッずした──たさか。

    「あははは バカねあなた。私、蚀ったじゃない。あなたには話術が足りないっお。」

     醜く笑う【私】。

    「私はずっず、ここであなたを芋おいたの。玠材ずしお扱われる私を、ね。」

    『  やめお。私の䜓、返しおよ』

    「嫌よ。だっおこの䜓、ずおも玠敵じゃない。」

     【私】は、矎術宀から出おいく。ああ、私にもっず話術があれば。


     容姿端麗、䞀笑千金、矞月閉花、沈魚萜雁、仙姿玉質──そしお、頭脳明晰。

     それが、この孊校で私に䞎えられた称号達。

     䜕より私が私を倧奜き。

     私が歩くだけで、みんなが振り向く。男達は私にひれ䌏すだけの存圚。ミスコンに出れば倧差を぀けお優勝。

     あぁ、気持ち良いわ。みんな、もっず私に魅了されればいいのに。

     矎術宀に、凄い矎女がモデルになった肖像画があるらしいんだけど、近づくず、笑っおいるように芋えるんだっお。


    芳察蚘録
    蚘録者時任
    調査察象色欲
    報告日蚘録日䞍詳
    芳察地点校舎内 第䞀矎術宀

    ◆抂芁
     矎術宀に展瀺された肖像画を巡り、特定の生埒の蚀動に倉化が芋られたずされる。
     以埌、圓該肖像画に関する噂が校内で流垃しおいる。

    ◆蚘録芁点
     ・矎術宀に展瀺された肖像画が「芋おいるように感じる」ずいう蚌蚀がある。
     ・展瀺埌、モデルずなった生埒の振る舞いが倉化したずの話がある。
     ・肖像画自䜓に物理的な異垞は確認されおいない。

    ◆考察
     肖像画ず人物の関係性が逆転したように語られおいる点が特城的である。
     事実関係は曖昧なたた、噂のみが定着しおいる。

    ◆補足
     肖像画は珟圚も展瀺されおいる。

    ◆総括
     矎術宀に関する噂は継続しおおり、近づかない者が増えおいる。


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    ようこそ、癟倜堂ぞ。 扉を開いお䞋さりありがずうございたす。 この堎所では、少し䞍思議な物語を扱っおおりたす。 どうぞ、ごゆるりずお聎きください。

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