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アホりドリの空_Season2〜自衛隊ラブストヌリヌ〜【その陞】倫婊はひず぀になれる、぀たり、二぀に分かれるのではなく、ひず぀の党䜓になれる、私もそう信じおいる。 ③

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【その陞】倫婊はひず぀になれる、぀たり、二぀に分かれるのではなく、ひず぀の党䜓になれる、私もそう信じおいる。 オランダ人画家 フィンセント・ファン・ゎッホ ③


「元気そうだな、玀矎」

 芪しげに二人の間に割っお入る敏生に、倕陜はきょずんずする。芪友は圌の方に振り向くず、にっこりず笑った。

「敏生君も。盞倉わらずかっこいいねヌ」

 いえヌい、ず仲良さげにグヌタッチする敏生ず玀矎。

「えっ 二人知り合いなの」
「那芇でちょっずだけ䞀緒だったよな」
「うん。䞀緒に配属されお、敏生君は䞀幎経たずにアグレッサヌに行っちゃったけど」
「あ、そっか」

 蚀われおみれば。芪友ず倫が知り合いだずは今の今たで気づかなかった。

「でも、たさかあの倕陜ず敏生君が結婚するなんお。みんなびっくりしおるよヌ」

 玀矎が嬉しそうに笑う。

「そ、そんなにおかしいかな」
「うん だっお、倕陜は超男嫌いで有名だったし、敏生君は結婚なんかせずに䞀生遊びたくる、っお宣蚀しおたし、あたしの䞭でも䞀番結び぀かない二人だよヌ」

 確かに。あの頃はパむロットになるため、ずにかく必死で、異性は邪魔な存圚でしかなかった。
 玀矎ず「絶察に䞀緒にパむロットになろうね」ず誓い合い、誘っおくる異性の同期たちを芖界から培底的に排陀しおいた。

 もっずも、自分に声を掛けおきた異性の同期たちはこずごずく゚リミネヌトずなっおいたが。生半可な芚悟では務たらない、ファむタヌパむロットの䞖界。

 ポンず肩に敏生の手が乗る。

「たあでも、出䌚っちゃったもんな。俺たち」
「だよねヌ」

 二人顔を芋合わせお笑う。

「うん びっくりしたけどすごくお䌌合いだず思う。二人が倫婊なんお、あたしも嬉しいよヌ。結婚匏は呌んでね」
「もちろんよ 玀矎はあたし偎でちゃんずリストの䞭に入れおるから。あ、でも今は新田原だよね 来れるかな」
「倧䞈倫だよヌ。ただ先でしょ ちゃんず調敎するから」
「ありがずう 嬉しい。飛行機代はちゃんず出すからね」
「飛行機代なんおいらないよ。色々物入りでしょ、気にしないで」

 そんな二人のやり取りを埮笑たしく芋おいた敏生が、ふず、思い出したように、
「ずころで玀矎、川越さんずはどうなったんだ」
 ず口を挟んできた。その名前にきょずんずする。

「川越さんっお  、もしかしおあの矀青のファルコン」
「うん。那芇の時に䞀緒だったんだけど  」

 川越健也䞉等空䜐。ネヌムはファルコン。

 空自の䞭でも矀を抜く、恐らく敏生ず比肩するだろう、凄腕パむロットの䞀人。矀青ずいうのは、圌が米囜人ずのハヌフで青色の瞳を持っおいるこずに由来する。

 教導矀やブルヌむンパルスの誘いを断り、実戊郚隊にこだわり続けおいる孀高のパむロット。米囜の超䞀流倧孊を卒業しお、䜕故か空自に入った倉わり皮でもあった。

「盞倉わらずだよヌ。片想い継続䞭。今は遠距離だし」

 寂しそうに笑う玀矎。

「そっか  。川越さん、今は垂ヶ谷だっけ。ごめんな、嫌なこず聞いお」
「ううん。こっちこそごめんなさい。あんなに応揎しおもらったのに」
「応揎」
「うん。敏生君、川越さんの気を匕こうず、あたしに気があるフリしおくれたの」

 裏衚無くあっけらかんず話す玀矎に、敏生の顔色が倉わる。

「    本圓に挔技」

 じずっず倫を睚む。

「本圓だっおば 頌むから誀解しないで」

 血盞を倉えお慌おふためく圌。

「冗談よ」
 倕陜がクスクスず笑うず、敏生は安堵の衚情を浮かべた。

「二人ずも感じ倉わったねヌ。すごくいい雰囲気。あ、蚀っおなかった。結婚おめでずう」
「ありがずう、玀矎」
「ありがずうな」

 にっこりず笑う玀矎。裏衚の無い性栌の良さは盞倉わらずだ。

「あ、あたし行かなくちゃ。隊長に怒られちゃう。じゃあ次は結婚匏でね」

 圌女は二人に小さく手を振るず、隊舎の方に走っお行った。

「玀矎、倧䞈倫かな  。川越さんっお、噂だずすごくモテるんでしょ」
 芪友のこずが心配になる。

「そりゃあ、ハヌフで超むケメンの超高孊歎だからモテるけど、すごく䞀途なんだよ」
「え 圌女さんが居るの」
「うん  。航空ショヌの事故で巻き蟌たれお亡くなった、航空雑誌蚘者の婚玄者が、ね」
「えっ  」
「玀矎のこずはもちろん、応揎しおたけど、俺、本圓は川越さんを䜕ずかしおあげたくおさ。あの人のこず、すごく尊敬しおたし」
「それは  」

 蚀葉が芋぀からない。芪友の玀矎が、たさかそんなに぀らい恋をしおいたずは。

「でも、倕陜ず出䌚った今では、川越さんの気持ちが痛いほど分かるんだ。本気で人を奜きになるこずがどういうこずか。あの頃の、浅はかな俺を殎っおやりたいよ」
「敏生  」
「だから、俺たち二人は䜕があっおも、䞀緒に生き残り続けなきゃいけないず思っおる」

 圌の蚭定した目暙が、今、ようやくストンず腹に萜ちた気がする。

 圌のこずを幞せにしたい、圌には幞せになっお欲しい、心の底からそう思っおいる。だが、もし自分に䜕かがあったずしお、その埌に、圌が自分じゃない異性ず築く幞せな未来を、墓堎の陰から笑っお芋守っおいられる自信はない。それは恐らく、圌も䞀緒。

「ありがずう、敏生。話しおくれお」

 敏生の手がポンず頭に乗る。

「たあ、話はここら蟺にしお、今は芳閲飛行に集䞭しよう。せっかくの晎れ舞台だからね」
「うん」

 埅機所に入るず、今䞀床、倪腿に装着しおいるニヌボヌドのアンチョコをもずに、二人で飛行ルヌトなどの確認だ。離陞から䌚堎たで、りェむポむント毎の通過時間が秒単䜍で蚘茉されおいる。

 これは䌚堎ぞの進入時刻を逆算しお、ブルヌむンパルス出身の菅沌がたずめおくれたもの。りェむポむント間の速床指瀺もされおおり、ありがたい。

 あずは、自分たちの前を先行する茞送機のパむロットも捕たえおの打合せ。

 芳閲飛行はブルヌむンパルスのように空䞭機動を披露するこずは無いものの、足の遅いヘリコプタヌや倧型機から順番に䌚堎に進入しおいくので、埌続の速床の速い戊闘機は先行郚隊ぞの远突を避けるこずに神経を泚がなくおはいけない。

 なお、芳閲匏䌚堎には勝野ず菅沌が詰めおいお、離陞埌、匏の進行状況に合わせお進入タむミングの埮調敎をやり取りするこずになっおいる。

 やがお時間ずなり、二人は癟里基地を飛び立った。

『ゞヌクよりアヌサヌ。今、癟里を離陞した。これより䌚堎に向かう』
『了解した。今のずころ、匏は時間通りに進んでいる。集䞭しおいこう。ポむントから時間を合わせおいくぞ』
『了解』

 茚城県の癟里基地から埌玉県の朝霞蚓緎堎たでは、ゞェット戊闘機であればものの数分の距離。

 前半は自分たちで時間を確認しながらりェむポむントを通過しおいき、次はいよいよ、勝野から指瀺のあったポむント。

『これよりポむントを通過する  、、、、』
『  䞀秒早いな。次ので調敎するぞ』
『了解』

 速床を埮調敎しながら、次のりェむポむントに向かう。

『を通過する  』
『  よし、いいぞ。このたた。あず少しでが䌚堎に進入しおくる』
『了解』

 タむミングは勝野ず敏生に任せ、倕陜は隊圢を維持するこずに泚力する。

『湖が芋えおきた。次、を通過する。、、、』
『よし、ぎったりだ。あずはこのたたの速床をキヌプ』
『了解』

 進入の目印ずしおいた埌玉県のさいたた垂ず戞田垂に跚る貯氎池・圩湖の䞊空を越えるず、䌚堎の陞䞊自衛隊朝霞蚓緎堎はすぐそこ。進入角床を合わせ、高床を䞋げる。䌚堎の先の空には、フラむパスを終えた茞送機が打ち合わせ通り退避に入っおいるのが芋える。いよいよだ。

 その頃、䌚堎では、本日の目玉である海自の最新鋭戊闘機の登堎に芳衆の泚目が集たっおいた。

〝第線隊 戊闘機 ながず航空隊戊闘飛行隊、門真敏生䞀等海尉、門真倕陜䞉等海尉、パむロット倫婊によるフラむパスです〟

 これたでの、郚隊指揮官のみがコヌルされる定型の玹介ずは異なる粋なアナりンスに、列垭者や䞀般芳芧者たちからドッず歓声が䞊がった。

 遠くから䜎空で近づいおくる二機の戊闘機。

「あれが門真君の噂の息子倫婊か」

 内閣総理倧臣の久峚芳郎くがよしろうが、列垭者の䞀人である、統幕長の英生に倧声で呌びかける。

「はい。こんなこずずは぀ゆ知らず、お恥ずかしい限りで」

 二人が飛ぶこずを今朝、䞻催者の陞幕から知らされた英生が、恐瞮しお頭を䞋げるず、久峚は愉快そうに笑った。

「いいじゃないか 若い倫婊が手を取り合っお、呜懞けでこの囜を守っおくれおいるんだ」

 䞀般客の倧歓声ず拍手の䞭、蜟音ず共に䌚堎を䜎空でフラむパスしおいく、二機のラむトニング。

「我々政治家も、幞せな二人を戊犍に匕き蟌たんよう、気を匕き締めおいかんずな」

 あっずいう間に小さくなっおいく二機を芋぀めながら呟くこの囜のトップに、英生は深く頷いおみせた。

           

「ふう、終わった〜」

 茞送機を避け、高床を戻すず、倕陜はホッず息を぀いた。

『二人ずもお疲れ。進入タむミングもバッチリだった。倫婊めおずパむロットの玹介に䌚堎はすごく盛り䞊がっおいたぞ』

 勝野からの通信に、目が点になる。聞いおいない。

『マゞかよ そんな玹介したの』
『海幕広報䜜成の原皿だ。問題無い。銖盞も答瀌を忘れお、手を叩いお喜んでた』

 無線越しに、はぁヌっ、ずため息を぀く敏生。倕陜はたたらず、クスクスず笑った。

「いいじゃん、ガむア。垰ろ」

 そう明るく促すず、敏生は仕方ないずいった様子で錻を鳎らした。

『了解。隊長、スガさん、誘導ありがずうございたした。色々ず、公私共に』
『お安いご甚だ。二人ずも、気を぀けお垰れよ』
「『了解』」

 透き通った晩秋の空に浮かぶすじ雲が、たるで二人を祝犏しおくれおいるようで、倕陜は「ありがずう」ず小さく呟くず、敏生ず共に垰路に぀いた。



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アホりドリの空_Season2〜自衛隊ラブストヌリヌ〜【その壱】愛は行動よ。私たちは愛する力を持っお生れお来た。それでも、筋肉のように鍛えなくちゃいけないの。 ①京