
会議で精神論が出たら、まず何を確認するか
会議で、こんな言葉が出ることがあります。
もっと頑張ろう。
意識を変えよう。
自分から動こう。
考えればできるはず。
気合いが足りない。
想いを持とう。
どれも、完全に間違っているわけではありません。
でも、その言葉が出た瞬間に、そこで思考が止まってしまうことがあります。
「もっと頑張ろう」で終わると、何を変えるのかわからない。
「意識を変えよう」で終わると、誰が何をすればいいのかわからない。
「自分から動こう」で終わると、動けない理由が見えない。
「考えればできる」で終わると、考えるための情報があるのか確認されない。
だから私は、会議で精神論が出たら、まずこう考えるようにしています。
この言葉は、どの構造不足を指しているのか。
たとえば、「もっと頑張れ」は、工程の問題かもしれません。
「自分から動け」は、権限の問題かもしれません。
「もっと考えろ」は、情報の問題かもしれません。
「想いが大事」は、数字や判断基準がない状態を隠しているのかもしれません。
精神論の言葉を、そのまま否定する必要はありません。
ただ、精神論のまま終わらせない。
構造の言葉に翻訳する。
これが大事だと思っています。
私なら、まず次のように置き換えます。
もっと頑張れ
→ どの工程に時間がかかっているのか
自分から動け
→ どこまで現場で判断してよいのか
もっと考えろ
→ 判断に必要な情報は手元にあるのか
想いが大事
→ 原価、粗利、予実は見えているのか
営業が弱い
→ 価格、仕様、納期、訴求は分解できているのか
現場が黙る
→ 声が届く経路は設計されているのか
こうして言葉を置き換えると、会議の空気が少し変わります。
人を責める話から、仕組みを直す話に変わる。
気合いの話から、設計の話に変わる。
誰かの性格の話から、情報・権限・工程・数字の話に変わる。
もちろん、それだけですべて解決するわけではありません。
でも、精神論を構造に翻訳できれば、少なくとも次の一手は見えやすくなります。
今回の連載第7話では、この「精神論→構造」の翻訳表を載せています。
保存用の表として使えるように作りました。
会議で精神論が出たとき、いったん開いてもらえるような内容にしています。