
【連載 #0】習字って、文字をきれいにするだけじゃない。【プロローグ】
お越し下さり、ありがとうございます。
この記事は、マガジン『子どもに必要なことは、すべて習字が教えてくれた』です。全8回、連載完結しております。
※この連載はnote創作大賞2026にエントリーしています。プロローグから最終章まで、全8回を公開中です。
プロローグ
「習字なんて古くさい!」
「やっぱり習い事なら、小1から学習塾じゃない?!」
そう思ってらっしゃるお母さま方は多いと思います。
今では、小1から中学受験を見据えて動き始めるご家庭も珍しくないでしょう。
そんな時代に、なぜ習字なのか。
実は、習字には文字をきれいにする以外の力が隠れていました。
しかもそれは、今の子どもたちに最も必要なものでした。
はじめまして、書家の龍文です。秋田市内で書道教室を20年、かれこれ700人以上の子どもたちを見てきました。

正直に言うと、指導を始めたころの私は子どもの相手が苦手でした。まだ結婚前で子どもも生まれていなかったからかもしれません。
無邪気に動き回る子どもたちを前にして、どう接すればいいのかわからない。そんな人間が、母のサポートという形で書道教室に立つことになりました。
自分には合わないかもと葛藤するなか、無我夢中で勉強し、指導し、いつの間にか20年が経ちました。
この20年で私は結婚し二児の父となり、
自分の子どもが生まれてからは教室の子どもたちも守るべき存在のように思えてきました。
まるで『親戚の叔父さん』のような目線で。
その目線で教室の子どもたちを見ていると、気づいたことがありました。私がやってきたのは、文字を教えることだけじゃなかったのかもしれない、と。
習字をすることで字がきれいになるのは、もちろん大事です。でもそれは、どちらかというと副産物。

私が発見した副産物はたった一つではなく、いくつかありました。
その中の1つは、上達のプロセスがシンプルで見えやすいことです。
「意識する」
「繰り返す」
「小さな成功を積み重ねる」
この3つが、習字ではとても分かりやすい。
おとなしい子は、筆を持つと自分のペースで輝きました。
元気すぎる子は、習字の時間だけ不思議と没頭していました。
コツコツ型の子は、繰り返しの中で自信をつけていきました。
どんな子にも習字は合います。それは今、自信を持って言えます。
習字とは、字をきれいに書くだけではなく、
この習い事の真の効果は、その裏に隠れていました。その正体を全8回でお伝えします。
さてどんな効果が隠れていたのでしょうか?
「習字がこんなにすごい習い事だったとは!」、読み終えたとき、きっとそう思っていただけるはずです。ぜひ最後までお付き合いください。
まずは第1章「『失敗してもいいからね』が、子どもを変えた」です。
↓引き続きご覧くださいm(_ _)m