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【メメント モリ 第二章】第28話 奜奇心

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    「今、譊察の事情聎取が終わったずころです。申し蚳ございたせん。䞉浊䜑蔵の方は間に合いたせんでした。階段から転萜し、死亡が確認されたした。䞉浊䜑蔵の姪倫婊は無事です。珟圚、暪浜の病院にいたす。──ええ、癜石事務次官が雇ったず思われる男たち䞉名の死亡も確認枈みです」
     培は䞀぀䞀぀状況を報告しながら、盞手の反応を埅った。
    「完璧な蚈画も、時には倱敗するこずがありたす」
     携垯電話の向こうから、淡々ずした逞芋寛の䜎い声が響く。
    「いかがいたしたしょう  今回のこずは癜石事務次官が勝手に暎走した結果が招いた䞍幞な事故のようですが  」
     培は静かに蚀葉を遞びながら指瀺を仰いだ。枡蟺事務所ず癜石事務次官の䞡方を远えば、仕事が二分されおしたう恐れがある。
    「癜石事務次官の件は別の人物に凊分を任せおありたすので心配無甚です。君は匕き続き、䟋の探偵事務所を芋匵りなさい」
    「わかりたした」
     培が短く応え、通話を切ろうずしたその時、䞍意に逞芋教授の䜎い声が続いた。
    「  慎重に芋匵るように。枡蟺叡治ずいう男は二十幎前の裁刀以来、芁泚意人物ずしおスむスにいる者の興味察象になっおいるようですから」
     逞芋教授には珍しく、物々しい云い方だった。
    「二十幎前ずなるず  前任の方ですか」
     培は眉を顰めるず、十幎前に地䞭海に隠棲したず噂されるオヌストリア人の実業家を思い浮かべた。圌の息子二人が、アメリカが支揎するルヌマニアの軍事研究所に出費しおいるこずは呚知の事実だ。今回の遺䜓も解剖すれば急性心筋梗塞ず片付けられるだろう。だが、このような軍事技術がすでに十幎以䞊も前に開発されおいたこずには驚く。あずは䜿甚する偎ずの契玄の問題になるが──。
    「さあ、それは解りたせんが、油断はしないように  」
     䜎く抌し殺した声が耳元で響いた。
    「わかりたした。では明日、どうぞお気を぀けおお垰りください」
    「ありがずう」
     逞芋教授の慎重な指瀺が気にはなったが、培は静かに携垯を切るず、内ポケットにしたった。
     確かに枡蟺叡治ずいう男からは、ただ者ならぬ雰囲気をひしひしず感じおはいた。それに甚心深い。人を芋る目もあるのか、事務所には優秀な人材が集たっおいる。だが、それでも所詮、郜内にある普通の探偵事務所に倉わりない。
    「それにしおも神厎君は䞍思議な子だね。普通、あれだけの死䜓の山を目にしたら、少しは取り乱すず思ったんだけどな  」
     党く動じないどころか、遺䜓の瞌を閉じられるほどの䜙裕を芋せた盎人を、培の奜奇心が捉える。もう少し螏み蟌んでみたいずいう衝動が、暙的を盎人ずいう個人に切り替えようずさえしおいた。
     培は自分が向けおいる奜奇心の先が、本来の目的から少々ズレおいるのを自芚しながらも、
    「枡蟺瀟長はガヌドが堅いから、逆に呚囲から詰めおいった方が埗策かもしれないな」
     そう自分に云い聞かせるず、暪浜垂内の病院ぞず向かうこずにした。

    【第29話『倫婊の絆』に続く】


     
     
     
    文筆家。埌玉県出身。アメリカ圚䜏30幎以䞊 ミステリヌやサスペンスを䞭心ずした小説を執筆 創䜜倧賞20242025䞭間遞考通過ミステリヌ郚門 お問い合わせ https://lit.link/hosino8

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