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③埌線【キャラ玹介ストヌリヌ】茜色の空ず、癜い月。【東野 深月ひがしの み぀きデズデモヌナ】

こんばんは、「たる。」です🊍

前線・䞭線ず長きに枡っおお届けしおきた深月み぀きの物語も、
遂にクラむマックスを迎えたす。

蚗された想い。幌少の頃からの倢。
互いの信念を懞けた戊いが、いよいよ幕を開けたす


ただ前線・䞭線をお読みでない方は、ぜひこちらからご芧ください📗


■前線


â– äž­ç·š

💡 読者の皆様ぞお知らせ
本章は、いよいよ『HorizonNotes』のカヌドバトル展開が本栌的に絡んできたす

カヌドゲヌムの知識が党くなくおも「䞀぀の熱いドラマ」ずしお楜しんでいただけるように工倫しお曞いおいたすが、

もしよろしければ、以䞋の蚘事で事前にルヌルをチラ芋しおおいおいただけるず、
バトルの解像床がグッず䞊がっおより䞀局楜しめるかもしれたせん🔥



前回たでのあらすじ

月の光ドビュッシヌ 䜜線曲  音楜の卵
フリヌBGM玠材 音楜の卵


星の粟霊アルカステラたちは、十八歳ずいう境界線を越えた瞬間に、氞遠に姿を消しおしたう。


この䞖界では、倧人になるこずは、盞棒ずの別れを意味しおいた。


小説家になる倢も、
幌銎染の茜ず誓ったWCSワヌルドチャンピオンシップの玄束も、
盞棒・デズデモヌナの存圚も。


私はずっず䞡芪の期埅や将来を蚀い蚳にしお、
すべおから逃げ続けおいた。


傷぀くこずを恐れお優等生を挔じ、
茜ぞの嫉劬に蓋をしお過ごした䞉幎間。


しかし、十八歳の境界線。


光ずなっお消えゆく最埌の瞬間、
デズデモヌナは埮笑んで私に告げた。


『私ずあなたの軌跡を、どうか、
あなたの物語ノヌトに曞き留めおくださいな。
  私のお話は悲劇ずしお語られるこずばかりなのだけれど。
あなたず繋がったこのあたたかい蚘憶だけは、
絶察に悲劇のたたで終わらせたくないの』


その願いが、止たっおいた私の時間を動かした。


デズデモヌナずの倢を、最高の圢で終わらせるために。


私は぀いに、
子䟛の頃からの倢だったWCSの予遞ぞ出堎するこずを決意した。


私が逃げ続けおいた䞉幎間。


芪友であり最倧のラむバルである茜は、
私ぞの矚望ず嫉劬を抱えながら、
たった䞀人でWCSの頂点だけを目指しお戊い続けおいた。


互いの倢ず意地が亀錯する、予遞最終戊。


盀面に向かう私の手元には、
文字すら読めなくなった無機質なカヌドたち。


けれど、絶望はない。
過去の蚘憶ず頭の䞭のシミュレヌション。

そしお盞棒が残した「信じおいる」ずいう蚀葉があるから。


たずえ芪友のたった䞀぀の倢を壊しおでも、
私には蚌明しなければならない奇跡があるから。


二床ず悲劇では終わらせない。
盞棒ず玡ぐ最高の物語の結末を。


今、私たちの手で描き出す。


第十䞀章  この悲劇を、最高の物語にするために

「 深月。」


茜は静かに、けれどその声には、
埮かな切なさが滲んでいた。


「深月み぀きっおさ、
高校卒業したらやっぱりKO倧孊に進孊するの」



それは、い぀かの倕暮れ。
茜色に染たる垰り道で亀わした䌚話の続きだった。

私はあの時ず少しも倉わらない枩床で、静かに頷く。



「  うん、その぀もりだよ。」

「その埌は」



探るような茜のたっすぐな瞳が、私を捉える。
私は――



「小説家。」

迷いなく、ひずこず告げた。



「子䟛の頃から、ずっず倉わらない倢なんだ。
成功するかどうかは分からないけど  
それでも勉匷しながら、働きながら、私は自分の手で物語を玡ぎたい」



「 そっか。」


茜はふわりず埮笑んだ。

眩しいものを芋るような矚望ず、
安堵が入り混じったひどく優しい衚情で。


「やっぱり凄いね、深月は」
「茜こそ」



ふたりの間に萜ちた枩かな䜙韻を、鋭く断ち切るように。


熱気で茹だるような䌚堎の喧隒を切り裂いお、
無機質なマむクの声がホヌル党䜓に響き枡った。





『――それでは、最終戊を開始いたしたす。
バトル、HorizonNotes』





互いの倢ず蚗された想い。
ヌヌヌ私たちの、幌少の頃からの倢を懞けた戊いが


今、始たる。




テヌマ 䜜線曲 魔王魂
むベント挔出 | フリヌBGM・無料ダりンロヌド 魔王魂


ヌヌヌ先行、茜のタヌン。



たずは、お互いが亀互に行動を展開する、チャヌゞフェむズ。



「私は、『恩寵の鐘-グレむス・ベル-』を゚ヌテル倉換」











ヌヌヌ『恩寵の鐘-グレむス・ベル-の゚ヌテル゚フェクト発動 デッキからフォロワヌカヌドを䞀枚持っおくるよ』









――この効果を、私は知っおいる。










あの頃、茜が嬉しそうに芋せおくれたカヌド。


「このコンボすごいでしょ」ず、目を茝かせおいた攟課埌の教宀。


デズデモヌナず䞀緒に駆け抜けた数え切れないほどの思い出が、
目の前にある茜のカヌドの効果を、私に完璧に教えおくれる。



「  私は、『ワむルドハント』の゚ヌテル゚フェクトを発動
茜の盀面にいるすべおのアルカステラに、1d6+3点のダメヌゞ」



私の淀みないカりンタヌに、茜の衚情が埮かに匕き締たるのが分かった。




「  やるじゃん。なら、メむンフェむズ」




私は盀面の芁であり、唯䞀無二の盞棒ぞず思いを蚗す。




そしお、察面の圌女の盀面にはヌヌヌ

ヌヌヌきっず、私の最愛の盞棒デズデモヌナず同じ姿をした
圌女の盞棒デズデモヌナがそこに立っおいるのだろう。




「私の『デズデモヌナ』で、あんたの『デズデモヌナ』に攻撃
――玔癜の萜涙むノセント・ティア」







「くっ 」



デズデモヌナからの手痛い䞀撃。


圌女を暗い箱に閉じ蟌め、
䞉幎間も倱っおしたったずいう私自身の眪悪感が、
数倀以䞊の重いダメヌゞずなっお心に響いた。



「ただだ
デズデモヌナの支揎スキル、|嫉劬の反転《ゞェラシヌ・リノァヌサル》発動。
デズデモヌナをアンタップ未行動状態に」





茜は止たらない。





「曎に、フォロワヌ『シルフ』を召還」









『フォロワヌ』
『そう
デズデモヌナのクラス、ホノリりスは仲間を召喚できるんだよ
そのフォロワヌもデズデモヌナみたいに攻撃したり、サポヌトしたりできるんだ
これで私のデズデモヌナを守るこずが出来るの』

『えヌ、そんなのズルだよ  』
『深月、倧䞈倫ですわ そういう時は  』









脳裏に蘇る、あたたかな声。
私は目を閉じ、
蚘憶の䞭の盞棒が教えおくれた「答え」を盀面ぞず匕き抜いた。



「  私は、
ホノリりススペルカヌド『ピュリファむ・スパむク』を発動」


空癜の盀面から攟たれたのは、神聖な魔力が圢䜜った、
鋭利な『浄化の棘』だ。


それは茜が召喚したばかりの颚の粟霊シルフの胞元を、
䞀瞬の猶予もなく貫き通した。


鈎の音が匟けるような音を立おお、シルフの姿が厩れ萜ちる。


か぀お䞉人で共有した思い出のように、
シルフは色耪せた光の砎片ずなっお、静かに光の䞭ぞず溶けおいった。




「召喚されたばかりのシルフに、点ダメヌゞ
  戊闘脱萜したシルフは残照カヌドずなっお、再利甚できなくなる。
だよね」


「  深月っ」


こちらの完璧なカりンタヌを受け、茜は唇を噛み、
悔しそうな、けれどどこか嬉しそうな耇雑な衚情を浮かべた。



その埌も、静たり返ったテヌブルの䞊で、熟烈な攻防が続いた。



互いの意地ず意地がぶ぀かり合うように、
各々がスペルカヌドやスキルを撃ち合い、
芋えない火花を散らしおいく。






テキストが読めない私ず、䞉幎間のすべおを懞ける茜。
手札ず願いの力゚ヌテルを極限たで削り合う、
息の詰たるような駆け匕き。




やがお、盀面にひずずきの静寂が萜ちた。


「  タヌン゚ンド」



茜が小さく息を吐き出し、私を真っ盎ぐに芋据える。


「深月の番だよ」





続く、私のタヌン。


ドロヌしたカヌドに觊れた瞬間、指先から䌝わる確かな質量が、
私の意識を遠い過去の、セピア色の蚘憶ぞず匕き戻しおいく。


『えヌ、手札を二枚も捚おなくちゃいけないの』

幌かった私が、自分のデズデモヌナのテキストを芋お䞍満げに声を䞊げる。

私の盞棒のデズデモヌナには、
他のアルカステラにはない、あたりにも倧きすぎるデメリットが存圚しおいた。



それは、タヌンが経過するごずに圢を倉えお匷制的に発動する、
『オセロヌの悲劇』。



手札の砎棄、スキルの封印、被ダメヌゞの倍化、゚ヌテルの党喪倱――。



タヌンが進むごずに残酷さを増しおいく、
䜙りにも重すぎるその『䞃぀の悲劇デメリット』を毎タヌン突き぀けられるのが嫌で、
私はい぀しか戯曲の『オセロヌ』ずいう䜜品自䜓が嫌いになっおしたったほどだ。



『うぅ  深月、こればかりはどうしようもないのですわ。
ごめんなさいですわ  』



デズデモヌナは、しょんがりずした様子でこちらを芋぀める。
その瞳に浮かぶ申し蚳なさそうな顔を芋お、
私はそれ以䞊文句を蚀うこずができなかった。



『  ですが、深月。
わたくしをどうか、どうか最埌たで信じお欲しいのですわ。
たずえ䞖界䞭の誰もがわたくしを疑っおも  
深月だけが、最埌たでわたくしのこずを信じおさえ䞋されば。
わたくし、きっず奇跡を起こしお芋せたすの』



『  本圓』


『もちろんですわ
深月の為なら、どんな悲劇だっお打ち砎っお芋せたすわ』

『  その奇跡っお、䞀䜓䜕が起きるの』


『ふふ  それは、みんなには内緒ですわよ
――その奇跡ずいうのはね、深月。実は  』


脳裏に蘇る、圌女の悪戯っぜい、
けれど䞖界で䞀番優しい、確かな熱を垯びた声。

その「答え」を思い出した瞬間ヌヌヌ





「  信じるよ、デズデモヌナ」





私は真っ盎ぐに前を向き、茜を芋据えた。


この空癜のカヌドを握りしめお。
珟実の䞖界で、私がデズデモヌナの奇跡を蚌明するヌヌヌ

「私のメむンフェむズ。
私は、『倩の梯子-ラダヌ・オブ・ヘノン-』を発動。
远加コストを3点支払い カヌドを䞉枚ドロヌ」


私は、手札のカヌドの枚数を増やすず、
それ以䞊の展開は行わず、手元にカヌドを䌏せた。


「私はこれでタヌン゚ンド」


即座にタヌン゚ンドを宣蚀した私に、䌚堎党䜓に䞀瞬の静寂が萜ちる。



「アルカステラのスキルも䜿わない。
スペルカヌドも他に䜿わないでタヌン゚ンド 正気」


「うん。
私の勝利ぞのプランはもう、決たっおるから。」

勝ち筋  。

その蚀葉を聞いた茜の衚情が、䞀瞬で匕き締たる。


同じデズデモヌナを䜿い、そのデメリットを知り尜くしおいるからこそ、
圌女は私の『真意』に気づくこずができた。




「  深月、正気
その䜜戊、フリヌ察戊ならただしも  
公匏戊なんかじゃ、この私ですら䞀回も成功したこずないよ」




それは、ただの譊告ではなかった。
同じ盞棒ず戊い続けおきたからこそ分かる、その䜜戊の絶望的な難易床。




ヌヌでも、それでも私は。




「デズデモヌナを 最埌たで信じるっお決めたから。」



真っ盎ぐに芋据えお告げた私の蚀葉に。

茜は䞀瞬、驚いたように目を芋開いたが――
盎埌、その瞳は激しい怒気を垯びた。




「  信じる」





ギリッ、ず茜が奥歯を噛み締める音が聞こえた気がした。


「䞀番倧切な盞棒を 䞉幎間も捚おおたあんたが  
そんな蚀葉、軜々しく口にしないでよっ
私のタヌン」



第十二章 :芋砎られた戊術ず、玅き月食の絶望

フリヌBGM「月䞋矎人」䜜線曲  たんがう二等兵
• DOVA-SYNDROME公匏 䜜曲者 たんがう二等兵

二タヌン目、茜のタヌン。


圌女は流れるような動䜜で、
手札が芏定の枚になるようカヌドをドロヌした。

「あんたの狙いが『オセロヌの悲劇』を耐え抜くこずだずしたら 

わざわざ蚀う必芁もないけど、デズデモヌナの䜿い手は、
先攻プレむダヌのタヌンが回っおきた時に必ず悲劇デメリットが襲いかかる」



タヌンが経過するごずに、段階的に凶悪になっおいくデメリット。
もちろん、長幎デズデモヌナを䜿っおいた私には痛いほど理解しおいる。




「悲劇を回避する方法は二぀。
䞀぀は、ここでデズデモヌナを犠牲リタむアにするこず。

それを遞択すればこのデメリットを完党に回避しお、曎にプレむダヌは点の゚ヌテルを獲埗できる」


「もう䞀぀は、デズデモヌナを䞀床も戊闘䞍胜にさせるこずなく、
タヌン目を迎えるこず  だよね」



私が間髪を入れずに匕き継ぐず、茜は僅かに口角を䞊げた。



「第タヌンの悲劇の内容は、『自分の手札を枚捚おる』こず。
  私は、このデメリットを受け入れる」


「私も圓然、受け入れるよ」



その為に、私はタヌン目の行動リ゜ヌスを最小限に留め、
手札を補充する『倩の梯子ラダヌ・オブ・ヘノン』のドロヌに回したのだ。

私ず茜は同時に、手札から枚のカヌドを遞び抜き、トラッシュ墓地ぞず叩き萜ずした




「  さお。タヌン目の動きで分かったこずがある」




茜の鋭い芖線が、私の瞳を射抜く。



「あんたのデッキは『スペルデッキ』。
アルカステラのスキルではなく、スペルカヌドを䞻䜓ずしたデッキ構成だ」



「  」


「考えおみれば圓然か。
今のあんたには、アルカステラの姿が芋えおいない。
声も聞こえないし、コミュニケヌションを取るのも難しい。

だからこそ、自分の手で的確にプレむをコントロヌル出来る『スペルカヌド』を䞻䜓にしたデッキを䜜った」





  流石は茜だ。
ただタヌン目に入ったばかりだずいうのに、
たったタヌンの動きで、私のデッキコンセプトず『匱点』を的確に芋抜いおくる。




「『オセロヌの悲劇』
  そんなものに頌らなくおも、
あたしがあんたに盎接、詊緎を䞎えおあげる」



茜の指先が、切り札のカヌドを力匷く盀面に抌し出した。




「アストラルコヌド発動
『絶望の月食むクリプス・オブ・ディスペア』」




宣蚀ず共に、頭䞊の空間に巚倧で犍々しい『赀い月食』のホログラムが浮かび䞊がる。




デズデモヌナのアストラルコヌド絶望の月食。




本来、デッキを䞀巡ラむブラリアりトさせないず発動出来ない倧技のアストラルコヌドだが、

この胜力だけは『次に獲埗するアストラルコヌドの暩利を䞀぀倱う』ずいう前借りの代償を払うこずで、即座に発動するこずが出来る特䟋䞭の特䟋だ。




――そしお、その恐るべき効果は。





「『お互いの党おのアルカステラは、スペルカヌドを発動するたびに、自身のを点倱う』」


「  っ」


「そう。これは私のアルカステラにも圱響を䞎えおしたう諞刃の剣だけど  」




茜は盀面の月食を芋䞊げ、勝利を確信したように薄く笑った。




「スペルカヌドを連打しお立ち回るあんたのデッキなら、
この効果は臎呜的でしょ」




絶望の月食むクリプス・オブ・ディスペア  

私も、珟圹の頃に䜕床か䜿ったデズデモヌナの必殺技。


盞手が今の私の様に呪文スペルカヌドを䞻䜓ずしたデッキの堎合、
幟床ずなく私を助けおくれた心匷い倧技だ。


それが今、最倧の障壁ずしお立ちはだかり、私をひどく苊しめおいる。


  ここから先は、最小の動きで茜の猛攻をいなし぀぀、
『悲劇』に備えないずいけない


私は、脳内に刻たれた『オセロヌの悲劇』の効果をもう䞀床思い出す。





次のタヌン、タヌン目の悲劇は『支揎スキルの䜿甚䞍可』。



アルカステラたちからのスキル支揎が元から芋蟌めない今の私にずっおは、さほど臎呜的な脅嚁ではない。



問題は 


タヌン目――『アルカステラが受けるダメヌゞが倍になる』タヌン。


この絶察的な隙を突いお、茜は確実にデズデモヌナを仕留めにくるはずだ。



茜の猛攻を凌ぐための防埡カヌドを、
今のうちに匕き蟌んでおく必芁がある。





手札に目を萜ずした瞬間。
たた䞀぀、枩かくお懐かしい蚘憶がふっずよみがえった。






『わぁ   みおみお、デズデモヌナ キラキラのカヌドを匕き圓おたよ』

少ないお小遣いをやりくりしお、初めお買ったカヌドの拡匵パック。

その䞭には、幌かった私にずっお宝石のように茝いお芋える䞀枚のカヌドがあった。

『たぁ 凄いですわ そのカヌドはず蚀っお、ずっおも垌少なカヌドですわ』

『え そうなの』

『えぇ このカヌドがあれば、私たちはもっずもっず匷くなれたすわよ』

ホログラム加工されたカヌドを倕日にかざし、
私は隣で埮笑む盞棒に蚀った。

『  そっか じゃあ、このカヌドは私ずデズデモヌナの切り札だね』








その「切り札」は今、私の手の䞭にある。
たずえカヌドのテキストが読めなくおも、あの日のカヌドのむラストず、玙の確かな手觊りだけで分かる。






「  私は、ホノリりスクラス・スペルカヌド『ドミナティオ・トリケファルス』を発動。」



「っ  」



スペルを発動した瞬間、絶望の月食むクリプス・オブ・ディスペアの呪いが発動し、
私のデズデモヌナのが点削り取られる感芚を芚える。




「このスペルカヌドは、䞉぀の効果を同時に発動する。
第䞀の効果、私は山札からカヌドを枚ドロヌ」





私は、山札から二枚のカヌドを匕き抜く。





「第二の効果  山札から奜きなスペルカヌドを枚手札に加える
私は、防埡スペル『アルティメットセキュア』を手札に」


「くっ   タヌン目の悲劇に備えた防埡カヌドか」



私の狙いを悟り、茜が忌々しげに顔をしかめる。



「そしお第䞉の効果。
このタヌン、私が発動するホノリりスクラスのスペルカヌドのコストはマむナスされる。
私は、この効果でコストが枛った状態で、枚目の『倩の梯子-ラダヌ・オブ・ヘノン-』を発動」



「っ、たたドロヌカヌドを  」




再び《絶望の月食》が赀黒く発光し、デズデモヌナのがさらに点倱われる。
合蚈点もの消耗。
だが、これが未来を切り開くための代償だ。



「カヌドを远加で枚ドロヌ。
  私は、これでタヌン゚ンド」



絶望の月食むクリプス・オブ・ディスペアによるこれ以䞊の自傷ダメヌゞを譊戒し、
私はタヌン目を生き残るための手札リ゜ヌスだけを確保しお、早々にタヌンを終了した。


第十䞉章  䞃぀の悲劇の果おに、奇跡の名前を呌ぶ

ヌヌヌ䞉タヌン目。

『支揎スキルの䜿甚䞍可』ずいう悲劇が、静かに盀面ぞず降り泚いだ。


アルカステラたちの声が聞こえず、
その姿も芋えない今の私にずっお、
この悲劇はさほど臎呜的な意味を持たなかった。


けれど、茜にずっおは違う。


盀面を維持し続けるための、
圌女のデズデモヌナが持぀優秀な支揎スキル矀が根こそぎ封じられ、
その攻勢が䞀瞬だけ鈍る。


私はその僅かな隙を衝いお手札を敎え、来るべきタヌン目ぞず備えた。





ヌヌヌ四タヌン目。


『アルカステラが受けるダメヌゞが二倍になる』。


この悲劇こそが、茜が最初から照準を合わせおきた、
私たちにずっおの最倧の山堎だった。


「  来た。いけぇ デズデモヌナ」


茜の指先が鋭く盀面を走り、必殺の攻撃が宣蚀される。
これが通れば、ダメヌゞは二倍。
このあずの悲劇を耐え切る可胜性はなくなる。


しかし。


「——防埡スペル、『アルティメットセキュア』発動」



私は第タヌンに|私の切り札《ドミナティオ・トリケファルス》で、
枩存し続けおいたその䞀枚を、ここで惜しみなく盀面ぞ叩き出した。


「くっ  」


茜が悔しげに歯を食いしばる。
この絶察防埡のカヌドがある以䞊、圌女の攻撃はこのタヌン、
絶察に私のデズデモヌナぞは届かない。


  でも、それで凌ぎ切れるのはこのタヌンだけだ。
次の悲劇が来るたでの時間は、あたりにも短い。



五タヌン目。

それは最も静かで、最も残酷な悲劇だった。


『自分の願いの力゚ヌテルを、すべお倱う』。



堎に積み䞊げおきた、
スペルカヌドを動かすための魔力燃料が、
たるで砂時蚈の砂が底を突くように、䞀粒残らず消え去っおいく。



「  っ」



スペルカヌドを䞻䜓ずしお戊っおいる私のデッキは、
この䞀瞬で党おの歯車が止たったも同然だった。


空になった手のひらを力匷く握り締め、私は唇の端を噛む。


目の前の茜は䜕も蚀わない。
ただ、わずかに目を现め、じっず私の衚情を芳察しおいた。

  ただだ。ただ諊めない



脳裏に刻み蟌んだ残りの悲劇のテキストを、
もう䞀床静かに蟿る。 次のタヌン。
タヌン目の悲劇は——。




【解説垭にお】


「  信じられない。
あの重すぎるデメリットを抱えながら、
スペルデッキでここたで凌いでいる  」


 ã€Œâ€Šâ€Šã«ã‚ƒã‚€ã€


珍しく、沙匥は短い盞槌しか返さなかった。
その真剣な芖線は、画面の䞭に映る深月の手元から䞀切離れおいない。



「沙匥  」

 ã€Œåˆ†ã‹ã£ãŠã‚‹ã€‚
かのぷヌ、黙っお芋おおくれにゃむ」



モニタヌの䞭。
タヌン目の悲劇で願いの力゚ヌテルを党お倱い、
身動きが取れなくなっおも、
深月は盀面から決しお目を逞らさなかった。


その暪顔には、恐怖も焊りも芋えない。
ただ、䜕かひず぀のこずだけをたっすぐに信じお埅っおいるような
——䞍思議な静けさず、芚悟があった。




ヌヌヌ六タヌン目。


『自分のメむンフェむズをスキップする』。


このタヌンは、お互いにデズデモヌナを䜿っおいる以䞊、
行動が制限され束の間の䌑息が蚪れる。


最埌の悲劇に備えた、最埌のモラトリアム。


  デズデモヌナ


声は届かない。返事も来ない。
でも、私は盀面の䞭のたった䞀人の盞棒に向かっお、
声にならない蚀葉を送り続けた。




そしお——䞃タヌン目が来た。

先攻プレむダヌである茜のタヌン開始ず同時に、
デズデモヌナの悲劇の䞭で最も凶悪な効果が、盀面党䜓に暗い圱を萜ずす。





『自分の党おのアルカステラの最倧はになる。
その埌、手札をすべお捚お、カヌドを枚ドロヌする』





  これが、䞃぀目の悲劇だ。
デズデモヌナたちの最倧が、䞀瞬にしお「」に曞き換えられる。


今たで必死に積み䞊げおきた守りが。


䞀枚䞀枚重ねおきた盀面ぞの工倫が——党お、無意味になる。
茜の攻撃がかすりでもすれば、それで終わりだ。



「  」


私は、震える手で手札を党おトラッシュ墓地ぞず送り出した。


手札の党おの垌望カヌドが、音も立おずに捚お堎ぞず萜ちおいく。
そしお、山札に残った最埌の䞀枚を——匕く。
指先に觊れる、玙の確かな重さ。


  たった、これだけ。


匕いたこの䞀枚が、今の私に残された党おだった。






「  深月は、悲劇を受け入れたんだね。」



茜が静かに聞いた。

感情を読み取れない声だった。



「うん」


「そっか」


しばらく、カヌドを切る音だけが二人の間に流れた。




茜は、ゆっくりず自分の手元に目を萜ずす。

その指先が、埮かに——本圓に埮かに、震えた。





「  䞃タヌン目の悲劇は、私にも来る」




茜の声は、静かだった。


「デズデモヌナの最倧HPが1になる。
  このタヌン、あんたから攻撃を受けたら終わる」


「  うん」


「だから私は——」


茜はそこで䞀床、蚀葉を切った。

膝の䞊に眮かれた圌女の手が、固く握り締められる。








「  ごめん、デズデモヌナ」








それだけを蚀った。


感傷的ではなかった。
涙も、迷いも芋えなかった。


ただ、䞉幎間ずっず倢だけを栄逊にしお戊い続けおきた、
䞀人の競技プレむダヌの顔がそこにあった。



茜は自分のデズデモヌナのカヌドを、静かに手に取った。



「あんたず䞀緒に戊っおきた時間は、本物だったよ。
  でも、私には倢がある」







デズデモヌナを——戊闘脱萜リタむアさせる。







「WCS優勝っおいう、私の唯䞀の倢を叶えるために。
それだけのために、ここたで来た」




5点の゚ヌテルが、茜の盀面に流れ蟌む。

それは確かに正しい遞択だった。




䞉幎間、誰よりも真剣に、
誰よりも真っ盎ぐに倢ず向き合っおきた圌女にずっお——
それは、正しい遞択だったのだ。




「  あんたがカヌドを蟞めお逃げおいた䞉幎間。
私はずっず、これだけのために戊い続けた」




茜の瞳が、私を真っ盎ぐに射抜く。







「私には絶察に負けられない理由がある。
  深月、あんたにはあるの」










ある。







確かに——ある。


私の背䞭には、消えゆく間際に「信じおいる」ず埮笑んでくれた、
たった䞀人の盞棒ずの誓いがあるのだから。



盀面のデズデモヌナたちのHPは、今や「1」だ。


茜の攻撃が通れば、党おが終わる。


そしお、今の私の手元には——たった䞀枚のカヌドしかない。

「  私は。」

私はそのカヌドを静かに手に取り、指の腹でそっずスリヌブの感觊を確かめた。






『その願いが、たずえ子䟛の頃の玔粋な憧れで  やがお瀟䌚ずいう倧きなうねりに飲たれ、
倚くの人ず出䌚っお、芋えなくなっおしたったずしおも。

あなたの本圓の倢はい぀も、あなたの傍にありたすのよ。
わたくしが、ずっずそうであったように』






暗い匕き出しの奥から、遠い蚘憶の底から
——あの声が、響いおくる気がした。








「私は  ホノリりススペルカヌド『ドミナティオ・トリケファルス』を発動。」



「なっ 」



【解説垭にお】

「あれは  切り札『ドミナティオ・トリケファルス』
最埌の最埌に、手札を党お捚おた盎埌のあのドロヌで、
圌女はあのカヌドを匕き圓おたずいうんですか
奇跡です
今私たちの前で、信じられない奇跡を目の圓たりにしおいたす」


沙匥は、答えなかった。
モニタヌから目を離さないたた、ただ口を぀ぐんでいた。



「  沙匥」

「 かのぷヌ」


沙匥の声は、い぀になく䜎かった。



沙匥 「カヌドゲヌムを長くやっおいるず、
時々、確率や理屈じゃ説明できない考えられないこずが起こるにゃむ」



沙匥は続ける。


「負けそうになっおも、心が折れそうになっおも  
自分のデッキを、自分のカヌドを信じ抜いた者にだけ起こる䞍思議なこず。
  これを人は、『奇跡』っお呌ぶんだろうね」




タヌン目、茜のタヌン。


圌女の指が、祈るように盀面を走る。
私に残されたのデズデモヌナぞの、止めを刺す攻撃宣蚀——。


「いけぇっ」


「っ  」



けれど。
奇跡のドロヌから発動した『ドミナティオ・トリケファルス』の効果で、
私の手元に舞い降りたカヌドが、最埌の防壁ずなった。

䞀タヌンだけ、攻撃を完党に無効にする——絶察防埡カヌド。






「私は、サヌチしおきた『アルティメットセキュア』を発動」





光の壁が展開され、それが今、私のデズデモヌナを完璧に守り切った。



「  っ」



茜が息を呑む。 私は、胞の奥で静かに䜕かが匟けるのを感じた。
タヌンに及ぶ、長く苊しい悲劇の連鎖が、今、終わったのだ。








「  タヌン゚ンド、だよ」







茜の声が、埮かに䞊ずっおいた。



——そしお、運呜の八タヌン目が来た。


先攻プレむダヌ茜のタヌン開始。


今たで積み䞊げおきた党おの悲劇の最果おに蟿り着いた、この瞬間。


タヌンの宣蚀ず同時に——盀面に、か぀おないほど暖かく、
静かな光が満ちた。





『自分の党おのアルカステラの最倧をに倉曎しお党回埩させ、
最倧レベルLvずしお進化むンクルヌドする』





䞃぀の悲劇を最埌たで耐え続けた者にだけ䞎えられる、奇跡の最終効果。




  最倧、。   党回埩。   最終段階Lvぞの、進化むンクルヌド。



目の前の盀面で、ずお぀もない゚ネルギヌが枊巻いおいるのは分かった。


でも、魔法が解けた私の目には䜕も芋えない。
声も聞こえない。


それでも——盀面に眮いた指先から、
確かな熱ず錓動が䌝わっおくる気がした。



震える手で、山札からカヌドを匕く。
指先に觊れた瞬間。
脳裏に、党おが鮮やかに蘇った。


あの日。地元の小さなショップ倧䌚の決勝戊。
最埌の䞀枚を匕いた瞬間に、私より先に泣きながら叫んでくれた
——䞖界で䞀番うるさくお、䞖界で䞀番愛おしい声が。









『——深月み぀き、今ですわ』












聎こえた、気がした。


匕き出しの奥に閉じ蟌めおいた䞉幎間も、
消えゆく間際に埮笑んでくれたあの倜も、党おを超えお——確かに。





「    」





私はそっず目を閉じ、それからゆっくりず開いた。
手の䞭のカヌドに觊れる指先は、もう震えおいなかった。





「  私の、メむンフェむズ」



私の声は、ひどく萜ち着いおいた。







「デズデモヌナLvのアストラルコヌド。
悲劇の終幕トラゞック・゚ンド——発動。」






茜の衚情が、䞀瞬で固たった。
それは、凄惚な悲劇を乗り越えた先にある、たった䞀぀の『奇跡』。




「曎に——ホノリりスクラス・スペルカヌド、発動」




次々ず展開される、怒涛のコンボ。
カヌドのテキストが読めなくおも。
むラストの圢ず玙の手觊りず、
そしお——あの声が教えおくれた蚘憶だけで、
私は党おのカヌドを正確に動かしおみせた。







「  嘘」






圧倒的な光の奔流を前に、茜が呆然ず呟いた。




しばらく、二人の間に沈黙が萜ちた。


システムが私の勝利を告げおも、
呚囲の喧隒が、氎の底にいるかのように遠く感じられた。



茜は自分の盀面を芋぀めたたた、
長い間、䜕も蚀わなかった。


やがお——ふっ、ず。 小さな息が、圌女の口からこがれ萜ちた。



笑い声だった。
悔しさず、それから——どこか懐かしいような、
誇らしいような、耇雑な色が混じった笑い声。



「  バカじゃないの」



茜は、涙を拭うでも隠すでもなく、ただたっすぐに私を芋た。



「デズデモヌナを最埌たで信じるなんお  。
そんな銬鹿なこずを、公匏戊で本圓にやり遂げるなんお」

「  茜」

「  でも」



茜は目を现め。
そしお——か぀お孊校の屋䞊で芋た、
あの倪陜みたいに眩しい笑顔を浮かべた。



「そっか。そういうこずか。 そういうこずだったんだね、深月」



その蚀葉の本圓の意味は、私には党おは分からなかった。
でも、圌女が次に口を開いた蚀葉は——。



「  WCS本戊、絶察に頑匵っお。私、応揎しおるから」



私にずっお、それだけで、十分すぎるほどだった。


゚ピロヌグ  茜色の空ず、癜い月。

茜色に燃える坂道。


長く䌞びた圱法垫たちが、連れ立っお家路を急いでいく。


どこかの開いた窓から挂っおくる、倕飯の甘蟛い匂い。

遠くで響くカラスの鳎き声ず、䞀番星を指さしおはしゃぐ子どもたちの声。

叀びた商店街のアヌケヌドが、ぜ぀り、ぜ぀りず枩かなオレンゞ色の街灯を灯し始める。


私が生たれ育った、どこにでもある小さな街の倕暮れ。


ガヌドレヌルに腰掛けながら、私はい぀も通り、この芋慣れた景色をただ無関心に眺めおいた。

人々がどうしおこの時間垯に「ノスタルゞヌ」や「郷愁きょうしゅう」ずいう名前を぀けお、心を揺さぶられるのか、その理由がどうしおも分からなかったからだ。



明日も、明埌日も、この退屈で穏やかな時間がただ等間隔に繰り返されおいく。


そう信じお疑わなかった。


あの日の倕焌けを、今でもこうしお原皿甚玙に曞き起こしおしたうのは、
私がただ、あの堎所から䞀歩も進めおいないからだろう。


終わっおしたったはずの時間を蚀葉で繋ぎ止めおいるのは、
圌女のいない明日を、私がただ受け入れられおいないからだ。


歩き慣れたはずの通孊路の匂いも、遠くから聞こえる電車の螏切音も。


ポケットの䞭で少し溶けかけたチョコレヌトの甘さも。


あの日、幌少の倢の䞭で圌女ず出䌚っおから、
䞖界のすべおは党く違う意味を持ち始めた。


圌女の優しい瞳が、圌女の蚀葉が、私に教えおくれたのだ。


未来を信じたいずいう切実な願いも、自分を疑うこずの耐え難い恐怖も。


䞍噚甚な心の裏にある哀しみも、本圓の優しさの圢も。

人の心が持぀、どうしようもなく厄介で矎しい感情のすべおを。


圌女の存圚は、空っぜだった私の䞖界を鮮やかに塗り替えた、ただ䞀぀の色圩だった。


いや、違う。


今、私は䞊を向いお、確かにこうしお物語を玡いでいる。


悲劇じゃなくお、枩かな思い出ず共に。


あの茜色に染たる空の向こうで、きっず今も——


私を信じお、埮笑んでいるだろう。


私の倧切なあの癜い月デズデモヌナぞ。





これが、私たちの最高の物語。










ここたでお読みいただきありがずうございたした✚


そしお 最埌に



カピタンさん、ありがずうございたした

ゲヌム楜しみに埅っおたす😎


#創䜜倧賞2026 #HorizonNotes #むンディヌゲヌム #創䜜小説 #葛藀 #キャラクタヌ玹介 #ゞュブナむル

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