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【母の日】介護施設で迎える初めての母の日 〜認知機能との闘い?〜 | ゆず缶

    5月10日 母の日

    母のベッドの横にカレンダーを置いている
    毎日、日付に◯を付ける

    「今日は何日?」
    サインペンで◯を書く

    5月のカレンダーを見て
    「お休みがいっぱいあるね」と
    「仕事がお休みだから来てくれるかな?」と

    「連休は終わったよ」と話すと
    残念そうにする

    5月10日を指さす
    「来てくれるかな?」と小さな声で

    指が「自分は母だ」と訴える

    心声:だれも忘れてないよ
    カレンダー💮のシールを貼っておいた


    5月10日日曜日
    母の日当日

    母に会いに

    部屋に入った瞬間「あっ」と声が

    いつもと違う反応
    いつもと違って弟と一緒

    いつもは
    「来るのが遅かった」
    「寂しかった」など連打する

    今日は
    はにかんで微笑む母がいた

    私に対するのとは違う
    ゆっくりした時間

    気づいた事は
    母は記憶の間違いを起こさないよう
    言葉少なに弟と話しをしていた

    弟には
    知られたくなかったのかもしれない

    弟も
    認めたくなかったのかもしれない

    いつもの「帰りたい」ではなく
    「ごめん」を繰り返していた
    「迷惑を掛けてごめん」と

    弟は
    何も言わずそこに座っていた
    何も言えなかったのかも知れない

    私との時間とは明らかに違う時間

    母と息子
    母と娘

    親と子は変わらないのに
    違うのかも知れない

    母は本能的に「息子」に
    今を知られたくなかったのかもしれない

    「息子」も母の
    現実を知りたく無かったのかもしれない

    娘との日常では
    「今日は何日?」と聞くと
    カレンダーに5月10日に◯を付ける

    帰り際
    私には「今度はいつ来る」と聞く
    弟には聞かない
    「仕事忙しいよね」とだけ
    寂しそうに微笑みながら言う


    母は現実を受け入れている
    まだ大丈夫
    認知機能の大きな壁は越えていない
    坂道は下っていない
    緩やかな坂道を
    ゆっくり振り向きながら進んでいる

    自分の今を受け入れようとする
    母でありたいという意思を持つ
    母がそこにいた

    いつまでも「母」でありたいと
    いつまでも「母」で変わることはない


     
     
    日々の何気ない瞬間を大切に ITとアナログを大切に 創作活用できたらいいな AIは大切なパートナー ※画像は、AI(パートナー)との共同作業で作成しています

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