
私がタロットを使う理由
考えすぎて、何も決められなくなった時期があります。
やることは分かっているのに動けない。
不安ばかりが増えて、
頭の中がぐちゃぐちゃになる。
そんな状態でした。
もともと私は、絵画や物語のような「言葉だけでは表現しきれないもの」に惹かれるタイプでした。
だからタロットにも自然と興味を持ちました。
けれど本当に助けられたのは、
未来を知りたかった時ではありません。
自分の気持ちが分からなくなった時でした。
頭の中だけで考えていると、
事実も、
感情も、
まだ起きていない不安も、
全部が混ざってしまいます。
人は不安な時ほど、
まだ起きていない未来を、
まるで今の現実のように感じてしまうことがあります。
だから動けないのではなく、
どこから整理したらいいのか分からなくなっている。
そんな状態なのかもしれません。
タロットは、
未来を当てるためだけのものではなく、
自分の内側にあるものを、
一度外に出して見つめるための道具としても使えます。

カードを眺めていると、
頭の中で絡まっていた糸が少しずつほどけていく。
曖昧だった感覚が言葉になり、
不安の奥に隠れていた願いや、
本当の気持ちが見えてくることがあります。
たとえば、
「返信が来ない」
という出来事があった時。
事実なのは、
返信が来ていないということだけ。
けれど気づけば、
「嫌われたかもしれない」
「何か悪いことを言ったかもしれない」
そんな不安まで、
現実のように膨らんでしまうことがあります。
だから私は、
🌙 今、起きていること
🌙 今、感じていること
🌙 まだ起きていない不安
これを分けて見ていくことを大切にしています。
実はこの流れは、
作業療法士として学んできた
「評価」や「アセスメント」ともよく似ています。
まず今の状態を整理する。
何が起きているのかを見つめる。
その上で、
「今できること」を考えていく。
心の整理も、
同じなのだと思います。
そして最後に、
今やることを、
小さく一つだけ決める。
5分だけ片付ける。
白湯を飲む。
外の空気を吸う。
それくらいで十分です。
人は、
大きく変わろうとすると止まってしまうけれど、
小さく動こうとすると、
次の一歩が見えてくることがあります。

作業療法士として働く中で学んだことがあります。
人は、
誰かに答えを与えられることで変わるのではなく、
自分で選び、
自分で決められる時に力を取り戻していくということです。
だから私は、
占いは答えをもらうためのものではなく、
自分の内側にある声を見つけるための時間だと思っています。

本当は、
誰もが自分で自分の心の声を聴けるようになったらいい。
誰かに答えを決めてもらうのではなく、
自分の中にある小さな灯りを見つけられるようになったらいい。
そんな思いで、
私は今日もカードを開いています。
タロットは、
未来を決めるものではなく、
迷った時に立ち止まり、
今の自分がどこにいるのかを確かめるための灯り。
未来を当てるためではなく、
心の声を聴くために。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
📖関連図書のご案内
もし、この頁の続きを読みたくなったら
🌙『何で占いを始めたのか』
タロットとの出会いと、カードを開くようになった理由。
🌙『人生をデザインする仕事』
病院の作業療法士として働く中で見えてきた、「自分らしく生きる」ということ
どちらも、この頁の少し先で静かに灯りをともしています。
よろしければ、
もう少し館内を巡ってみてください。