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『何で占いを始めたの?』と聞かれて気づいたこと


    なぜ私は占いが好きなのだろう。

    最近、なぜ自分が占いを好きなのか考えていました。

    というのも、
    よく「何で占いを始めたの?」と聞かれることが多くなったからです。

    そのたびに私は、
    カード自体のアート性に心惹かれて始めたのだと、お話していました。

    もちろん、それは本当です。

    カードの世界観や絵柄に魅了され、
    そこから占いの世界へ足を踏み入れました。

    けれど改めて考えてみると、
    それだけでここまで続いているわけでもないな、と感じるようになりました。

    占星術を調べたり、
    カードを読んだり、
    誰かのお話を聞いたり。

    気がつけば長い時間をかけて向き合っているのに、
    改めて「なぜ好きなの?」と聞かれると、
    少し考えてしまいます。

    最初は、カードや星そのものが好きだからだと思っていました。

    けれど最近、
    もう少し違うところに理由があるのかもしれないと感じています。


    私にとって占いの面白さは、
    どこか数学や謎解きに近いのです。

    相談者さんのお話を聞きながら、
    カードに現れた象徴やメッセージと、
    その人が歩んできた人生の出来事を結びつけていく。

    最初はバラバラに見えていた点が、
    少しずつ線になっていく。

    「もしかして、こういうことでは?」

    そんな糸口が見つかる瞬間があります。

    それは問題を解く感覚にも似ていて、
    私の探究心を満たしてくれます。

    けれど、あるとき気づいたのです。

    私が本当に心を動かされるのは、
    答えが見つかった瞬間そのものではなく、

    その答えによって、
    その人自身の見ている景色が変わる瞬間なのかもしれない、と。

    そして、私が好きなのは、
    その人が自分自身の物語を理解する瞬間だということ。

    言葉にならなかった思いに名前がついたり、
    ずっと引っかかっていた出来事の意味が見えてきたり。

    「ああ、そういうことだったのか」

    その瞬間、
    相談者さんの表情がふっと柔らかくなることがあります。

    まるで二人の間に光が差し込むような、
    静かであたたかな空気。

    私はあの瞬間が好きです。

    不思議なのは、
    ときどきカードのほうが先にヒントを出してくること。

    「これは何を伝えようとしているのだろう」

    そう思いながらお話を聞いていると、
    思いもよらなかった深い話へと繋がっていくことがあります。

    カードが未来を当てているというより、

    その人自身もまだ気づいていない物語の入り口を、
    そっと照らしているように感じるのです。

    だから私は、
    占いそのものに惹かれているというより、

    カードや星を通して、
    誰かと一緒に物語を読み解く時間に惹かれているのかもしれません。

    カードを通して、
    星を通して、
    言葉を通して。

    ひとつひとつの点が繋がり、
    その人自身の物語が見えてくる。

    その瞬間に立ち会えることが、
    私にとっての喜びなのだと思います。

    カードが照らしているのは、
    未来そのものではなく、

    その人の中にある物語なのかもしれません。

    迷いや不安の中で見失ってしまったこと。

    言葉にならないまま胸の奥に残っていた想い。

    点のままだった出来事たち。

    それらにそっと光が当たり、
    ひとつの物語として繋がったとき、

    これまで歩いてきた道の意味が見えたり、
    次の一歩を踏み出す勇気が生まれたりすることがあります。

    カードは、

    そんな物語の入り口を照らす、
    小さなランタンなのかもしれません。


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    もし、この頁の続きを読みたくなったなら。

    カードを通して出会った物語を綴った
    「月灯りのリーディングノート」

    そして、

    脳トレだけではない、
    私が言葉をつむぎ続ける理由を綴った記録。

    どちらも、
    この頁の少し先で灯りをともしています。

    よろしければ、
    もう少し館内を巡ってみてください。

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