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「読むつもりがなかったのに、最後まで読んでいた」

テスト前日。

「勉強しなさい」と言われて、部屋に戻る。

机の上には、教科書。
その横に、なぜか置いてある

「バガボンド」

……気づいたら、2時間経っている。

教科書は1ページも進んでいないのに、
宮本武蔵には、やたら詳しくなっている。

そういった心当たりのある人は、
おそらく1人ではないはず。

進研ゼミのダイレクトメールもそう。

肝心の教材案内は読まなかったのに、
同封されていたマンガだけは最後まで読んだ

しかも
「部活と両立して成績上がってたな」
というところまで覚えている。

これがマンガの威力です。

この凄いところは、

読まされたのではなく
読んでしまった

ということ。

この視点をビジネスに落とし込まない理由がありません。

まあ、マンガスゲーぞ、という話です。

前回、ロゴの記事を書きました。
人は3秒で「ちゃんとしてそうか」を判断している、と。

では、
その3秒を突破したあと、
誰が読者を引き止めるのか?

文章は階段、マンガはエスカレーター

文章は、読者に労力を求めます。

文字を目で追って
意味に変換して
頭の中で映像を組み立てる

読者は、自分の足で一段ずつ登らないといけない。

でもマンガは違います。

映像が、もう出来上がった状態で置いてある。
読者は、乗っているだけでいい。

文章は階段
マンガはエスカレーター

MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究で、
13ミリ秒しか映さなかった画像でも、
人は意味をつかめた
、という結果が出ています。

参照記事

0.013秒。
まばたきより速い。

いっぽうで、日本語を読む速度は
1分間に400〜600字ほどと言われます。

同じ内容を伝えるのに、
文章は「読んでもらう」必要があり、
マンガは「見えてしまう」。

この差がバカにできないほど大きいんです。

保険の約款を、最後まで読んだことありますか?

でも、待合室に置いてある
「マンガでわかる保険」の冊子は、
順番が来るまでに読み切る可能性が高い。

書いてある中身は、ほとんど同じです。
違うのは、入口の形だけ。

家電の取扱説明書もそう。
市役所から届く制度のお知らせもそう。

読まれないのは、
内容がつまらないからではありません。

「読む」という作業を、
読者に要求しているからです。

マンガは「説明」ではなく「同行」

商品説明を読みたい人は、この世にほぼいません。

けれど、
他人の失敗談は読みたい。

「2年やって、総収支500円でした」

そう言っている人がいたら、
つい、そのあとが気になる。

マンガの主人公は、
読者の代わりに失敗してくれます。

読者の代わりに悩んで
読者の代わりに迷って
読者の代わりに一歩踏み出す

そのとき読者は、
もう「説明されている人」ではありません。

隣を一緒に歩いている人になっている。

プロが最初に見ているところ

では、絵が上手ければいいのか。

私たちがネームや原稿を確認するとき、
最初に見るのは、

1コマ目で、誰の話かわかるか
↓
主人公は、読者と同じ失敗をしているか
↓
商品が出てくるのが、早すぎないか
↓
吹き出しにセリフが多すぎないか
↓
スマホの画面で、1コマずつちゃんと入るか
↓
表情だけで、感情が伝わるか

最後のひとつが、いちばん難しい。

たとえば「悔しい」を描くとき。

泣かせるのか
笑わせるのか
無表情にするのか

正解は、場面によって変わります。

拳を握らせて、口だけ笑わせる。
そのほうが悔しさが出る場面もある。

画力の話ではありません。
感情を出す順番の話です。

順番を間違えると、

「絵はうまいのに、なぜか心が動かないマンガ」

ができあがります。

AIは絵を出せるけど「間」は出せない

いま、AIでマンガ風の絵は簡単に出せます。
私自身、仕事では毎日AIを使っています。

それでも、うちのマンガはプロの漫画家が描いています。

理由はシンプルで、
AIが出せるのは「絵」だからです。

マンガに必要なのは、絵だけではありません。

コマとコマのあいだにある、
何も描かれていない余白。

そこで時間が流れ
そこで読者が息を吸い
そこで「次どうなるの」が生まれる。

漫画家が本当に描いているのは、
その「間」のほうです。

そして、もっと現実的な話をすると。

AIは、同じキャラクターの顔を保てません。

3コマ目と8コマ目で、別人になる。
5分の物語には、まず耐えられない。

読者は、そこで冷めます。

主人公が別人になった瞬間、
「これは作り物だ」と気づいてしまうからです。

事例として、
弊社で運営するビジネススクール・SUImeの
マンガ動画を制作しました。

主人公は、副業でブログを2年続けてきた女性(生徒がモデル)。

絵をタップすると視聴できます

筆は、絵も描ける

弊社の社名「筆」には、
書く道具という意味を込めています。

筆は、文字を書く道具であり、
絵を描く道具でもあります。

言葉で足りないところは、線で描く。
線で足りないところは、言葉で書く。

事業の魅力を、
どちらの形にも変換できる。

それが、私たちの仕事です。

コピー、LP、広告、そしてマンガ。

入口は違っても、
やっていることは1つです。

伝わっていないものを、伝わる形にする。

いい商品なのに、説明が長くなってしまう。
会って話せば伝わるのに、文章にすると読まれない。

それはマンガの出番かもしれません。

一度、お話を聞かせてください。

読むつもりのなかった人に、
最後まで読ませる。

そういう入口を、一緒に作らせていただきます。

株式会社筆

お問い合わせ
Mail: info@hitsu.co.jp
Web: https://hitsu.co.jp/

ご相談はメールでも、noteのコメントでも構いません。

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