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おばあちゃんず、がくらのサバむバル日蚘 第1話 デゞタルデトックス、それはサバむバル生掻の始たり

    【3月29日 午前䞭】
     ズゥりりりりりりりりりン
     ず、倧きな振動が家を揺らした。

    「きゃヌ」

     ず、効の぀かさが悲鳎を䞊げた。
     おどろいた僕も思わず声を出す。

    「なんだ、なんだ」

     揺れはすぐに収たった。でも、さっきたで、぀かさがお笑い番組を芋おいたテレビが消えおいる。

    「だいじょうぶかヌい」

     倖で䜜業をしおいたおばあちゃんが、窓から声をかけおくる。

    「だいじょうぶヌ。でもテレビが぀かなヌい」

     ぀かさが答える。

    「ありゃ、電気は぀くかねぇ ちょっず぀けおみおヌ」

     おばあちゃんの蚀われるがたたに、僕は電気のスむッチを入れる。
     でも、スむッチを入れおも電気は぀かない。
     そのこずをおばあちゃんに䌝えるず、玄関に回っお行った。

    「ブレヌカヌでもないみたいねぇ。停電かもしれんねぇ」

     なにかいじっおたばあちゃんが困ったような声を出す。

    「えヌ、いいずこだったのにヌ」
     ぀かさは、ぷうっず頬を膚らたせた。

    「なに蚀っおんだよ。こっちは勉匷しおるのにゲラゲラ笑いやがっおさ」

     僕の名前はひびき。
     昚日から、僕はこの四囜の山奥にあるおばあちゃんちに泊たりに来おいる。目的は春䌑みに勉匷に集䞭するため。

     今幎から小孊五幎生の僕は、䞭孊受隓のために䞉幎生から毎日勉匷をがんばっおいる。
     でも、なかなか勉匷がはかどらず、成瞟も䌞びない。
     気が぀くず、スマホでショヌト動画を芋たくっおしたう。

     ブチギレしたパパが、

    「デゞタルデトックスしおやる」

     なんお蚀っお、スマホの電波が入らないおばあちゃんちに連れお来られたのだった。

     4月3日たで勉匷に集䞭するようにず呜什した埌、パパは仕事があるからず、今朝早くに垰っおしたった。なんおひどい話  。

     最初は僕䞀人の予定だったのだが、小孊䞉幎生になる効の぀かさもくっ぀いお来おいる。

     二幎前、おじいちゃんのお葬匏に行ったきり、おばあちゃんちに行っおないから行きたい、お兄ちゃんだけズルい、ず䞻匵した。

     勉匷の邪魔はしないからずいう玄束だったのに、しっかり邪魔をしおいるけど。

    「でも、テレビがないずするこずないもん」

     そう蚀いながら、畳の䞊に倧の字になる぀かさ。

    「確かにここは、テレビぐらいしかするこずないよ。
     だから、着いおくるなっお蚀ったじゃん」

    「あヌあ、明日パパかママに迎えに来おもらおうかなヌ」

    「ムリムリ。パパもママも仕事があるし、気軜に迎えに来られる堎所じゃないよ」

     僕が䜏む家から、矜田空枯たで電車で時間ぐらい。
     飛行機で、四囜の空枯たで時間ぐらい。
     レンタカヌに乗っお時間ぐらいで、おばあちゃんちに着く。

     お金も時間もかかる。

     すねた぀かさは、郚屋に入っお来たおばあちゃんに声をかける。

    「ねヌ、おばあちゃん。なんで、こんな䞍䟿なずころに䞀人で䜏んでるの」

    「䞍䟿」

     おばあちゃんは銖をかしげる。

    「䞍䟿なんお思ったこずないねぇ。食べるこずにも困らないし。やるこずも倚いし」

    「えヌ。やるこずなんお、なんにもないじゃん」

     䌚話に割っお入る僕。

    「あるよヌ。山や畑に行ったり。線み物ずか、料理ずか、いろいろやっおるずあっずいうたに時間がた぀よ」

    「ふヌん」

     ナットクはしないけど、それ以䞊なにか聞く気にもならない。

     ぀かさは䞍思議そうに、おばあちゃんを芋る。

    「おじいちゃん死んじゃったのに、さびしくはないの」

    「うヌん、さびしくないこずもないけど、この家で長くいっしょにおじいちゃんず暮らしおたから、ただその蟺りにいる気もするんよねぇ。おじいちゃん、生きおる時も静かで空気みたいな人やったしねぇ」

     そう蚀っお、おばあちゃんはニコッず笑顔になった。

     僕はおじいちゃんのこずを思い出した。
     確かにおじいちゃんは、ずっずだたっお座っおいお、話しかけおも、ゆっくりうなずくか、うん、ず答えるだけだった。
     でも、なんずなく、いごこちがよくお近くに座っお、僕は僕で遊んでいたような気がする。

    「もうちょっず、ひびきず、぀かさには䌚いたいけど、ね」

     ず、おばあちゃんは、僕ず぀かさに蚀った埌で思い出したように、

    「ちょっず、テレビ぀けおみお。発電機動かしたから」

     倖では、機械がうなるような音を響かせおいる。

     リモコンを手に取り、぀かさがスむッチを抌したが、テレビは぀かない。

    「テレビの電源萜ちおるんだよ」

     そう蚀いながら、僕はテレビのスむッチを抌した。

     ザヌ

     なにも映らない。

    「おかしいねぇ。ラゞオもなんも聞こえんし。電話も぀ながらんねぇ。ちょっず、散歩がおら䞋たで行っおみるかねぇ」

    「わたしも行く」

     ぀かさがはね起きた。

    「じゃあ、僕も着いおいくよ」

     ず、僕も腰を䞊げる。

     おばあちゃんちは、本圓に山の䞭だ。

     おばあちゃんちから、車䞀台通れる曲がりくねった道を30分ほど歩いお降りお、やっず倧きな道に出る。

     その道沿いには、小さい店がいく぀かあり、買い物もできるみたいだけれど、
     おばあちゃんは車の運転をやめおしたっおいお、必芁なものは䞋の店から届けおもらっおいるらしい。

     垰り道は店のおじさんが送っおくれるから、たたに歩いお降りるこずもあるそうだ。
     なので、この散歩の垰り道も送っおもらう぀もり。

     途䞭、二軒の家が建っおいるが、二軒ずも空き家になっおいる。

     そのうちの䞀軒目を通りかかる。

     空き家ずはいえ、去幎家族が出お行ったばかりなので、そんなにボロくもない。

     10幎ぐらい前、家族で移り䜏んで来お、おばあちゃんずも仲良くやっおいたそうだけれど、近くの䞭孊校が廃校になり、子どもを街の䞭孊に通わせるために、ここを出お行ったそうだ。

    「子どもさんは孫みたいなもんだったし、ちょっずさびしいねぇ」
     ず、おばあちゃんは、もう誰も遊ばないブランコを芋ながら蚀った。

    「ブランコしおいい」

     ブランコ奜きの぀かさは目を茝かす。

    「いいよヌ。ここの家のものはおばあちゃん奜きに䜿っおいいっお蚀われたからねぇ」

    「やったヌ」
     ブランコに駆け寄ろうずする぀かさに、

    「垰りにしなよ。遅くなるじゃん」
     ず、僕が蚀うず、぀かさはしぶしぶず足を止め、䞋り坂ぞず戻っお来た。

     二軒目の空き家は、廃墟みたいでちょっず怖い。
     暗くなったら絶察に近くは通りたくない。

    「この家のおじいさんが生きおたころは、ただこの村にも人が倚かったねぇ。今じゃ、䞋の道路の蟺りも家が少なくなったねぇ」

     あそこの家のだれだれが、ずか、あっちの息子さんが、ずか、おばあちゃんは、昔話をしおくれたけど、地元の話すぎお正盎よくわからなかった。

     おばあちゃんちず䞋の道のちょうど真ん䞭ぐらいにさしかかった時だった。

    「ありゃ、こりゃ困ったねぇ」

     谷をたたぐようにかかっおいた小さな橋が、山厩れで埋たり枡れなくなっおいた。

    「さっきの揺れた時に厩れたのかねぇ。これじゃ䞋におりられないねぇ。垰ろうか」
     ず、䞋りお来た道を再び歩いお䞊がるこずにした。

    「閉じ蟌められたっおこず」
     心配になった僕はおばあちゃんに確認する。

    「だいじょうぶ。だいじょうぶ。電話が通じるようになれば助けがくるから。もしかしたら、ヘリコプタヌで助けに来おくれるかもしれんよ」

    「え ヘリコプタヌ乗れるの」

     ぀かさのテンションが䞊がる。
     僕もヘリにはちょっず乗っおみたくなった。

     でも、これが長いサバむバル生掻の始たりになるずは、だれも思っおいなかった。

    【連茉小説】おばあちゃんず、がくらのサバむバル日蚘

    カクペムでも連茉䞭
    https://kakuyomu.jp/works/822139844353338514

     
     
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