
宅録声優と方向性の違いによりプロデュースを降りる話【宅録声優プロデュース編 #18】
こんにちは!副業が趣味になっちゃったひと、ヒッピーさんです。
前回は、これまでの実績に完全に味を占めて調子に乗りまくったおじさんプロデューサーが、声優界の最高峰「青二プロダクション」のオーディションに突撃しようとして、奥さんから過去最大級の「正論の雷」を落とされて猛省したお話をしました。
ハッタリの40種類バイリンガルから始まり、ココナラの最高峰プラチナランク獲得、地上波アニメ出演、そして有名小説のオーディオブック出演。 気がつけば、活動開始からわずか「半年」という猛スピードで、普通の主婦だった奥さんは信じられないほどの実績と経験を積み上げていました。
「さあ、次は何を仕掛けようか!」
鼻息を荒くする私とは裏腹に、最近の奥さんはどこか浮かない顔で、一人静かに思い悩むようになっていたのです。
そう、方向性の違いが明確化したのです。

この記事を読めば、「副業が軌道に乗った後に訪れる、本当の幸せのバランス」がわかり、最後はじんわりと温かい気持ちになっていただけるはずです。
それでは、プロデューサーの私が「その座を降りる」決意をした第18話、スタートです。


「少し、疲れてきたの」叶った夢の、その先で
「……ねえ、私、最近少し疲れちゃったみたい」
ある日の夜、リビングで静かに切り出された奥さんの言葉に、私はハッとしました。
「子供の頃の夢だった『声優』を、こんな形で叶えてくれたことには、本当に本当に感謝しているの。それは嘘じゃない」
奥さんは言葉を一つひとつ、確かめるように紡いでいきます。
「でも、これまでの私たちの生活があるでしょ。私がもし、10代の頃から本気でプロの声優だけを目指して上京してきた人間なら、どんなに過酷でも大舞台に挑戦し続けたと思う。でも、今の私には大切な家庭がある。私は、今の日常をちょっと豊かにするくらいの、手の届く範囲の楽しさで十分なんだよね」
その言葉が、私の胸に深く刺さりました。 プロデューサー気取りで「もっと上へ、もっと大きな実績を!」と数字やハク付けばかりを追い求め、一番近くにいる奥さんの心をおざなりにしていた自分に、猛烈な恥ずかしさが込み上げてきました。
思い出した原点 彼女が欲しかったのは「日常の延長にある生き甲斐」
私は大切な「原点」を完全に忘れていました。
半年前、奥さんが最初に「声を録ってみたい」と言い出したとき、彼女が求めていたのは何だったか。それは「毎日の生活の中に、何かひとつ自分の生き甲斐が欲しい」という、ささやかで純粋な願いでした。
決して今の日常や家庭に不満があったわけではなく、温かい家庭という土台の上で、自分の世界を少しだけ広げたい、ということだったのです。
プロデューサー(夫)の独りよがりな熱量で、その繊細なバランスを壊してしまっては本末転倒です。
「…そうか。本当にごめん。視野を広げすぎて、一番大事なことを見失っていたよ」
私は方針を180度転換することを決意しました。
プロデューサー廃業 私は「ひとりのファン」に戻る
私は、奥さんの「専属プロデューサー」を引退することにしました。
その代わりとして、この半年間で私が必死に学び、実践してきた「案件の獲得ノウハウ」や「スタジオの運用方法」のすべてを、丁寧にマニュアル化して奥さんに共有しました。 これからは私に手を引かれるのではなく、自分の心地いいペースで、自分の好きな案件を選んでいく「セルフプロデュース」の道へと送り出したのです。
プロデューサーを降りた今の私は、ただの夫であり、同時に「宅録声優・奥さんの世界で最初の、ひとりのファン」に戻りました。リビングから聞こえてくる彼女の楽しそうな声に、静かに耳を傾ける。それが一番心地いい距離感だと気づいたのです。
――そして、実はもう一つ、お話があります。
奥さんのプロデュースを引退した私ですが、実はこの半年間、彼女の背中を全力で押し続けているうちに、私自身の中にも熱い火が灯ってしまっていたのです。
「プロデューサー(裏方)だけじゃなくて、今度はプレイヤー(主役)として、自分自身の手で新しい何かを創り出してみたい……!」
その情熱が向かった先。それこそが、動画プラットフォームの王座――「YouTube」の世界でした。そう、ヒッピーさんの副業ロードは、ここから怒涛の「YouTube挑戦編」へと舞台を移すことになるのです!
…結果収益化停止されたけどね(てへぺろ)
💡 今回のプロデューサー(夫)の教訓
今回私が感じた教訓は以下の通りです。
「副業の『成功』の定義は、他人の物差しで決めるな」 「もっと稼げる」「もっと有名な仕事ができる」というのは、他人の価値観です。自分や家族にとっての適正サイズを見極め、「日常が一番楽しくなるバランス」でブレーキを踏めることこそが、副業を長く幸せに続けるための最高のスキルです。
「裏方として全力で応援した経験は、次の自分の武器になる」 誰かのために必死にスキルを学び、プロデュースした経験は、回り回ってすべて自分の血肉になります。人を輝かせることができたなら、次は自分自身を輝かせる番です。学んだ運用方法は、次の自分の打席で最大火力で活かしましょう。
次回予告
私の電撃引退により、専属から「セルフプロデュース」へと移行した我が家のスタジオ。
「もう少しだけ続くんじゃ」ということで、次回は、プロデューサーの私の手を離れた奥さんが、家庭を最優先に守りながら、今現在、どんなに素敵でマイペースな「宅録声優生活」を送っているのか、そのハッピーな現在地をお話しします。
次回、 「プロデューサー引退後の現在地。家庭を愛する宅録声優の、心地よすぎるセルフプロデュース生活編」とちょっとしたお知らせ(含み)
我が家のスタジオの第1章、堂々の完結へ! 次回も楽しみにね!ではでは!!

ヒッピーさん
社会人博士取得後、なぜか副業が趣味になってしまったサラリーマン。自らの失敗談から「楽しく副業を続けるコツ」や「副業に大切な考え方」などを自分なりに伝えられたならと思っている。本来はマイペースな性格で、最近はのんびりドライブするのがお気に入り。
わたしが副業で得たもの
・普段外で見せられないわたしを表現できる
・本業やプライベートで得られない体験ができる
・ほめられる機会が増えて自己肯定感が増える
・副業で得られたノウハウが本業やプライベートで活きる
・収入が増えて気持ちの上で余裕ができる
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