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「あんたなんか大っ嫌い!!」

今日もkzy文庫を訪れて下さり有難うございます
kzy(カジ―)です

ずいぶん昔の話になりますが、友達のA君の話を紹介します
よろしければお付き合い下さい
それでは、はじまり、はじまりぃ~


「あんたねぇ。。」

あいつはいつも呆れながら文句を言う
俺を嫌っていることは最初から判っていた

所謂、犬猿の仲
生まれた時から仲良くできない生き物同士だった
「俺が犬でお前は猿だな」
「うきっ!って言ってみろ」

きっかけは高2に上がった最初の席決め
それまでは話したこともなかったあいつが隣の席になった
高1からクラスメートだったはずだが、話した事は一度もなかった

当時、僕は勉強が苦手でスポーツは面倒臭くて、学校へ来る目的もなく、毎日をただ惰性で生きていた
進路指導の面接でなんど聞かれても人生の目標どころか、将来の夢の欠片すらなかった

何もしなくても、何も考えなくても、今日が終われば、また同じ明日が来る
無駄に過ごした今日は昨日となり、自動的に明日が今日になる
それでいいと思っていたし、それが精一杯の格好をつけた自分の生き方だと意固地になっていた
「努力する奴なんてダサいよな」
悪友達との合言葉

「あんたねぇ。。」
毎日、毎日、よくもまぁ、同じことが言えるものだ
隣の席からガミガミガミガミ、ほんと嫌になる

「うるせい、ブス」
幼稚で知性の欠片もない反論
怒らせれば、怒らせるほど、干渉してくる

「お前ってほんと、可愛くないよな」
「どうせ、彼氏なんかいないんだろ。きっと一生できないぞ」
「ブス、ブス、ブス」
「教科書も読めない俺が、こんな本、読むわけないだろ!」

気づけば、毎日、毎日、同じような下品な言葉を選んで困らせてやった

「あんたねぇ」



「あんたねぇ」




「あんたなんか大っ嫌い!!」

夏休みが明けて、最初のホームルームの時間
家庭の事情で彼女が転校した事を先生が話している

僕はずっと窓の外を眺めていた

こうして、僕の初恋は夏と共に終わりを告げた


「あの時、借りた本、返しそびれちゃったんだよなぁ」
飲むたびに同じ話をするA君は未だに独身である

最後まで読んで下さり、ありがとうございました(またね)

続編はこちら
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このシリーズは全5話で構成しております
最終話まで読んで頂けたら、なによりの喜びでございます
完走した方は是非、感想をお待ちしておりますね(笑)

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