
#13 新入社員になった、社会人のわたし| 17歳のあなたへ
※この作品は事実をベースにしていますが、プライバシー保護のため、一部の事実を変更・省略しています。
※この作品には、自傷・希死念慮・摂食障害など精神的に辛い内容が含まれています。読み進める際はご自身の状態に合わせてペースを調整してください。
大学を卒業して、遂に一人暮らしを始めた。
5.5畳の小さな部屋。初めての自分だけの空間。誰の声も、表情も気にしなくていい場所。
とても希望に満ち溢れていた。
仕事の研修が始まり、200名ほどの新卒の中で表彰された。
脳がよく動き、さまざまなアイデアが湧いた。
人生で一番輝いているような、ワクワクする日々だった。
なんて人生は明るいんだろう。これまでとは全く違う生き方になったと感じていた。
だが、この頃から体に変化が訪れた。
繰り返す扁桃炎と高熱。減り続ける体重。こけた頬。常に震える手。食べると痛くなる胃。
周りから心配され始めたが、見た目にコンプレックスを持っていたわたしは、むしろよかったとすら思っていた。
生活面でも、特徴が出始めた。
スーパーで一番安い材料で作る、同じ食事。
すぐ解約できるように整えられたWifiや電気、ガスの契約。
少ない荷物。自分のために使えず、貯め続けるお金。
「すぐに逃げられるように」「自分に贅沢は許されない」。
そんな気持ちがそのまま行動に出ていた。
この頃は、自分では元気になったと思っていた。
だから、元気な人として生きていた。
社会に出て気づいたことがあった。
「精神疾患」という言葉が、ネガティブな意味で多用されていること。
親からは「あんたが飲んでいる薬は大したことない」と言われていた。
だから本当に自分は「普通」なんだと思っていた。
そして、家に戻らなくていい経済力を確保するため、「普通」でいることを常に自分に強制するようになった。
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