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#09 国を変えても、何も変わらなかった、大学生のわたし | 17歳のあなたへ

    ※この作品は事実をベースにしていますが、プライバシー保護のため、一部の事実を変更・省略しています。
    ※この作品には、自傷・希死念慮・摂食障害など精神的に辛い内容が含まれています。読み進める際はご自身の状態に合わせてペースを調整してください。


    大学に入った。

    周りとテンション感が合わなかった。友達を作ろうとも思わなかった。
    それよりも、体が勝手に動くような感覚があった。

    子どもの頃から、自分の人生は20歳までだと思っていた。
    でも実際に20歳になったこの時、そんなことは微塵も考えていなかった。
    実際に20歳になったら異様にテンションが高かった。あの確信はどこへ行ったのか、自分でもわからなかった。

    片道1時間以上かけて大学に通い、夕方からインターンに行き、朝まで開いているレストランでバイトをして、始発で家に帰る。そんな生活を続けた。授業はいったり行かなかったり、単位もよく落とした。深夜に一人で新宿を徘徊していたこともある。

    なんでもできる気がしていた。
    知識欲に溢れて、一日中活動できた。
    元気になったのだと思って、薬を飲まなくなり、病院にも行かなくなった。

    でも、それは長く続かなかった。

    疲れ切ると、活動力は突然なくなった。
    電車に乗る前に、いつ飛び降りようか考えるようになった。
    家でも酷く落ち込み、また後ろから声が聞こえ始めた。

    上がって、落ちる。上がって、落ちる。
    高校時代とは違う波が、始まっていた。

    そんな中で、海外に行くようになった。

    昔から、遠いところに行きたいという気持ちが強かった。
    きっとあれは、家から逃げたいという気持ちだったのだと今では思う。
    日本以外の場所に行けば、何かが変わると信じていた。
    日本人がほとんど行かない土地に、3ヶ月ほど滞在したこともある。
    人種、貧困、危険を、自分の体で感じた。

    でも、何も変わらなかった。

    消えてなくなりたいという気持ちは、国を変えても消えなかった。
    どこに行っても、わたしはわたしのままだった。
    そのことに、強くショックを受けた。

    上がり方も落ち方も、極端だった。
    自分でも何が起きているのかわからなかった。


    シリーズ全34話の一覧はこちら

    #複雑性PTSD #双極性障害#障がい者雇用#インクルーシブ#創作大賞2026#オールカテゴリ部門

     
     
    障害者雇用で総合職を目指す30代です。 働き方、夫との生活、障害との向き合い方を中心に書いてます。 ▼「17歳のあなたへ」 小学生から30代までの複雑性PTSD・双極性障害の記録を飾らず、素のままで書いたシリーズを公開中です。

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