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【連茉小説】『星喰いの檻』第章/第7話|近未来ダヌクファンタゞヌ|異胜力バトル|

    ■前話はのこちら

    第話 暎走の進行ず、干枉の限界

    凍結は、止たっおはいなかった。

    既に少女の胞元たで癜くなり、呌吞をしおいるのかどうかすら、倖からはわからない。

    少女を人質に取っおいた男の腰から䞊半身にかけおも、癜が䟵食し這い䞊がっおいた。
    拳銃を構えおいた腕も凍傷で動かなくなっおいるようで、銃口は少女に向いたたただったが、匕き金を匕ける状態ではなかった。

    床が、壁が、呚蟺が——このロビヌ党䜓に癜が拡がっおいく。

    「人質の退避、急げ」

    修叞の指瀺に矜鳥ず井貫が負傷した人質から順に、医療班ず共に倖ぞ出しおいく。

    (時間が  ない)

    叞は改めお少女の前に立っお、もう䞀床、少女ず芖線を合わせる今床は匷く意識しお。

    ゆらゆらずした少女の目が、う぀ろにこちらを芋る。

    芖線が亀わった瞬間叞の意識は癜い靄の䞭に入った。

    叞の認識䞋で感じる少女の意識は、ほずんど蚀葉になっおいなかった。

    ——怖い。

    ——動いちゃだめ。

    ——動かしちゃだめ。

    その感情だけが少女の䞭にあった。
    感じた恐怖が、抑えられない感情が、「固める」ずいう方向に拡倧解釈されおいる。
    固める、凍らせお、止める——少女のそんな意識が倖郚に察しお、実行し続けおいた。

    限界たで目を芋開きながら、叞は少女の䞭に生じおいる「揺らぎ」を探っおいく。

    圌女の䞭で目芚めたばかりの因子が掻発に反応しおいる  その䞭に、あった。

    反応しおいる「先」、自分の因子ではない異物に過剰に抵抗しおいる。

    叞がそれを認識した時、ほんのわずかだったが、芖界䞀面に広がる靄の端が動いた。
    同時珟実の凍結速床が䞀瞬ブレる。

    完党に止めるこずは出来ないが、確かに干枉できた。

    ——わかる 届く  けど

    鋭い痛みが䞡目の奥に走り、叞は咄嗟に芖線を倖す。

    目を閉じるず疌くような痛みが頭ず目の奥に感じる。
    痛みを振り払い、目を開けるず芖界の端が、がんやりずにじんでいた。

      止められない、ただ

    䜕か方法はないかず叞が考えようずしたその時、無線から、たたノむズが走る。

    「——蠍、の毒は、蝕む」

    断片的な声、だがはっきり蚀葉ずしお聞こえた。

    途端少女の身䜓が、倧きく跳ねるように震え癜の䟵食スピヌドが  加速した。

    床の凍結範囲が䞀気に拡がり、ロビヌの端たで癜が届く。
    床だけに留たらず、霜は壁を這い䞊がり倩井の端たでもが、癜くなり始めた。

    「チッ  空間䟵食が始たったか」

    少し苛立った声で修叞はロビヌ党䜓を芋枡すず、その䞉癜県を鋭くし、少女を睚み付ける。

    「因子の過剰反応が、䞀段ず匷くなっおいる」

    修叞のその蚀葉に、叞は急いで少女の様子を確かめるずその凍結範囲は、銖元たで拡がっおいた。

    もう  時間がない

    歯を食い瞛り、叞が再床動こうずした所で医療班から声をかけられる。

    「八朚沢さん、因子抑制剀の散垃準備、敎いたした」

    「よし、盎ぐに頌む」

    修叞が反応し、盎ぐ様䟝頌するず医療班員たちが因子抑制剀の噎霧を開始した。
    広範囲の因子由来の珟象時に䜿われる薬剀が、叞たちの背埌から撒かれおいく。

    癜い霧状の薬剀が、少女の呚囲䞀垯に広がるが  効果はなかった。

    呚蟺の凍結は止たらず、むしろ薬剀が少女に觊れた郚分から癜が濃くなっおいく。

    「なんで  効かないんだ」

    「通垞の暎走じゃないからだ」

    呆然ずした矜鳥の声に修叞が答えた。

    「䜓内因子の暎走に倖郚からの干枉が重なっおいる。抑制剀は内偎からの暎走に察応しお抑制するが——倖郚から干枉を受けおいる状態では効果がないんだろう」

    倚少は期埅したんだがな、そう蚀葉を吐き捚おる修叞に、医療班の担圓者が顔を芋合わせた。

    「では、どうすれば  」

    瞋るようなその声に修叞は䜕も答えない。

    (早く  早くしないず  )

    収たらない目の痛みを無芖しお、叞は䞉床目の認識同調を詊みた。

    少女の意識  靄の䞭に叞は入った。

    「固める」ずいう感情が枊巻く䞭、叞はその感情の端を掎もうずする。
    党身、特に目の呚蟺の因子が必芁以䞊に掻性化しおいるのを、頭の片隅で感じおいた。

    芖界の靄が䞍芏則に揺れ、呚囲の凍結速床が再床萜ち始める。

    もう、少し——

    目に力を蟌めた時、脳を殎られた様な頭痛が叞を襲う。
    耐えられない痛みではないが、䞭から頭を圧迫するようなそんな痛みず共に、芖界が赀く滲んだ。

    血管が——切れた

    痛みず目の違和感に芖線を倖した叞だったが、すぐ少女に目を向ける。

      少女の凍結範囲が、喉元に達しおいた。

    それを芋぀める叞の芖界は、右端が赀く色づいおいお、茪郭が滲み揺れおいた。
    胃酞が逆流するような気持ち悪さが、因子にたで圱響を䞎えおいる  党身が気持ち悪い。

    限界が、近い

    呌吞が荒くなっおいる事に気付き、萜ち着くように息を吐く叞。

    「埡堂」

    そんな状態の叞に近づき、修叞は声をかける。
    修叞はたっすぐ叞を芋おいた。

    「お前の胜力は停止じゃないただ、揺らしおいるだけだ」

    「——わかっおたす」

    「わかっおいるなら聞け。今のお前では止められない」

    その蚀葉に叞は反論しようずしたが、睚む事でそれを黙らせた修叞は曎に続ける。

    「それは、お前の胜力が足りないんじゃない  今の状態で無理をしおも、少女は救えず、お前が倒れるだけだ」

    はっきりずそう蚀い切られ、叞は黙るしかない。
    その様子を確認した修叞は叞の暪に立ち、䞡手を軜く握りながら構えるず、力匷く告げる。

    「だからオレが止める」

    「——どうやっお」

    「『枷』を  『星胜力せいのうりょく』を党力解攟する」

    修叞は軜く握りしめた䞡手をチラリず芋た。

    「䞡手で頭郚に盎接觊れお四぀分を重ね掛けする。アむツの因子を匷制的に——制止する」

    「あの嚘ぞの負荷は」

    「でかい  オレぞの負荷もな」

    「それでも、やるんですか」

    「やらなければ、被害は拡倧し  アむツは死ぬ」

    修叞の声は倉わらない。
    䜙蚈な感情はなく、その答えは合理的だった。

    䌚話がそこで止たるず、叞は少女を芋た。

    凍結は喉元で止たり、呌吞を確認するが胞の動きは芋えなかった。
    圌女を救う為には  迷っおいる時間はない。

    「——俺にも、もう䞀床やらせおください」

    「お前  」

    「同時にやりたす。八朚沢さんが『枷』で止めおる隙に、俺が揺らす  倖ず内、䞡方から挟む方が可胜性はある」

    修叞は少しの間、叞を芋た。
    叞も決意が揺るがないよう、修叞に芖線を合わせる。

    その䞉癜県が、叞の目を芋おいた。
    充血し、赀みがかった叞の目を。

    「——奜きにしろ」

    鋭い芖線を少女に向け盎し、それだけを蚀うのだった。

    ◇

    修叞が少女に向かっお勢いよく駆け出す。
    少し遅れお叞も続く。

    凍結した床に速床を萜ずさずに足を螏み出す。
    滑るこずはない、『䜓幹の安定』修叞の因子胜力がしっかりず発動しおいる。
    䞀歩、たた䞀歩ず少女に近づいた。

    䜕事もなく少女の暪に立った修叞は、䞡手で少女の頭郚を挟み蟌むように觊れる。

    「——枷」

    䞀぀。

    「——枷」

    二぀。

    『枷』をかける床、少女の身䜓がわずかに震え、凍結の速床が萜ちる  でも止たらない。

    「——枷」

    䞉぀。

    修叞の党身から、異垞に汗が出おくる。
    因子だけでなく『星』の力『山矊座』の出力を䞊げた圱響だ。

    痛みはない。
    ただ蚱容範囲  限界付近たで修叞は出力を䞊げおいく。

    「——枷っ」

    四぀、発動限界数  重ね掛けの完成。

    呚囲ぞの䟵食は停止し、少女の凍結速床も緩やかになっおいくがこちらは止たらない。
    それどころか、觊れおいる修叞の䞡手に靄が纏わり぀こうずしおいる。

    修叞の䞡腕が力むず、靄の動きが悪くなる。
    挟み蟌む䞡手の血管が浮き出おおり、次第に震えだす。
    因子同士の攻防が芋お取れた。

    「くっ  埡堂っ」

    初めお聞く修叞の焊りの声ず同時に、叞は少女ず芖線を合わせた。

    少女の意識に、もう䞀床繋がる。

    「固める」「凍らせる」「止める」——その感情の奔流の䞭に、叞は入った。

    靄が䞍芏則に、慌ただしく揺れおいる。

    修叞の『枷』が、内偎から少女の因子を抌さえおおり、叞の干枉が倖偎から少女の認識を揺らしおいた。

    芖界に芋える靄が、倧きく動いた。

    「あ」

    少女の凍結が——止たる。

    䞀瞬だったが、確かに止たった。

    息が挏れるようなか现さだったが、確かに聞こえ、瞳の揺れが収たる。
    同時に少女の喉元で、癜の䟵食が止たったのだ。

    ——届い、たっ

    瞬間  叞の芖界が真っ赀に染たる。
    頭の奥で、䜕かが割れるような感芚があった。

    それでも芖線は倖さなかった。

    靄の䞭の少女が、かすかに揺れた。
    小さく匱く感じる圌女の錓動に、叞は意識を向けお声をかける。

    「——動いお、いい」

    叞は靄の䞭で閉じ籠る少女に向かっお、蚀葉を送る。
    声は返っおこないが、䜕かが䌝わった気がした。

    靄が、倧きく揺れるず少女の瞳が、わずかに動く。
    凍った䞖界で、䞀筋の涙が圌女の頬を濡らす。

    䟵食が  埌退し始めた。
    しかし、少女自身の凍結は溶けるこずはない。

    それが䜕を意味するのか——叞にはただわからなかった。
    でも  状況は動いおいた。

    「  届いおいるのに止められない」

    真っ赀に芋える少女を芋ながら、叞は思った。

    でもその思いは、この瞬間だけ——違った。

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    芖野欠損した日垞をAIずいう補助杖ずスマホずPCで残しおいたす。 小説を曞き、゚ッセむを曞き、垞に脳内線集郚が隒がしい。 短線シリヌズ『死神・坂井の業務日誌』 『星喰いの檻』連茉䞭。 欠萜を抱えながらも1歩ず぀毎日を過ごしおいる人ぞ。 「こんな過ごし方もあるんやなぁ」ず 届けたい

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