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ep013:占いと成長の関係(物語編)


    ここ数年、春の期間が短く感じます。
    GWが終わってもまだ春を感じていましたが、汗ばむ日も増えてきました。
    二十四節気の立夏を過ぎたので、急いで夏になりつつあるのかもしれませんね。

    成長も同じかもしれません。
    気付いたときには、大きな成長をしていることもあります。
    でも、急ぎすぎるのは禁物。

    今宵はそんなお話が聞ける、、、そんな予感かもしれませんね。



    カランコロン♪

    女性A
    マスター、こんばんは♪

    マスターM
    いらっしゃいませ(にこ)
    今日は少し混んでいまして、こちらの席でも大丈夫ですか?

    (マスターMは、カウンターの真ん中の席に誘導する)

    女性A
    はい、こちらで。
    今日は少し暑いし、濃いめのハイボールもらいたいな。

    マスターM
    はい、かしこまりました。

    (女性Aはハイボールの泡が上に消えていくさまを見ながら、ゆっくり香りを楽しむ)

    ・
    ・
    ・

    女性B
    だからさ、その占いにはもう行ってないの。

    (入口に近いカウンターでカップルが話している)

    男性
    ふーん・・・

    女性B
    あの人、2回も行ったのに私のこと当てられなかったんだよ!

    女性A
    (ん?昔の私みたい?)

    (女性Aは思わず聞き耳を立ててしまった)

    男性
    …。
    で、どうしたいの?

    女性B
    次はね!
    友達が仕事のことバッチリ当てられたんだよってすすめてくれたところに行こうと思うの♪

    男性
    ・・・

    女性B
    次は当たると良いなぁ♪

    男性
    だからって言われたことなにもせずに、他の人のところに行っても同じじゃないか?

    女性B
    でも、当てられなかったんだもん…

    (男性は空になりかけたグラスをぐいっと飲み干した)

    ガタッ
    (男性の椅子が悲しい悲鳴をあげた)

    男性
    でも、じゃないんだよ。
    なんのために占いに行ってるの?
    毎月占いに行って…
    どうしたいのか、わっかんないよ。

    女性B
    え・・・

    (男性は財布から一番大きなお札をテーブルに置いて、羅針盤から立ち去った)

    女性B
    ・・・

    (羅針盤は少し冷えた空気で満たされた。
     マスターMは女性にそっとお水を差し出した。)

    女性B
    …、私どうしちゃったんだろう…

    女性A
    …、お隣、良いですか?

    (女性Aは静かで安心する口調で、女性Bの隣に移動した)

    女性B
    …

    女性A
    私もね、前はよく占いに行っては、当たらないなぁって言ってた。
    当たるまで、占いに行かなきゃって思ってたんだよね。

    (女性Aはそう言いながら、恥ずかしそうにマスターMの方に顔を向けた。
     マスターMはそれに気付いているのか、微笑ましい顔をしている。
     女性Bはその様子に気が付いていない。)

    女性B
    え?

    (女性Bは少し驚いて、少し引き気味だった腰を女性Aの方に向けた)

    女性B
    どうやって占いから抜け出せたんですか?

    女性A
    ある人がね、
     占いは当たる、当たらないじゃない。
     占いの言葉はすっごく大切で、行動に移さないと意味がない。
    そう教えてくれたんだよね。

    女性B
    言葉と行動…

    女性A
    うん、言葉、そして行動なの。
    それを教えてくれた人に、本当に感謝してる。

    (女性AはまたマスターMのことを見つめる)

    女性A
    もちろん、今まで付き合ってくれた占い師さんたちにもね。

    (そう言いながら、女性Bの目を見つめる)

    女性B
    …。

    (羅針盤内に静かな空気が流れる中、マスターMは静かに語り始める)

    マスターM
    この方はこのように仰っていますが、変わられたのは、ご自分で行動したからなんです。
    変わるのは、とても怖いことかもしれません。
    勇気が必要です。
    だから大事なのは、最初の一歩の勇気。
    その勇気ある一歩、次はあなたが踏み出す番なのかもしれませんね。

    (羅針盤の静かな空気が少し暖かくなってきた)

    女性B
    私、占いに沼ってたのかな。

    女性A
    占いってさ、迷った時に次の方向を示してくれるものなんだよね。
    だから、占いに行った後は、マスターが言ってくれたみたいに、自分の足で歩くことが大切。
    早く変わりたいからって、急いで走っちゃうと大きな怪我しちゃうけどね(笑)

    女性B
    はい(笑)

    (2人は柔らかい笑顔になった)

    マスターM
    おふたり楽しそうにお話していますが、喉は渇いていませんか?

    女性A
    あ、なに飲みますか?

    女性B
    え、ご一緒して良いんですか?

    女性A
    もちろん!

    女性B
    あ、その前にお名前聞かせてもらってもいいですか?

    女性A
    橘 咲よ。

    女性B
    咲さんはなにが好きですか?


    画像
    大きくはないけど
    次の一歩へ


    おふたりはこの後、楽しそうにおしゃべりしていました。

    人の成長を間近で見れる。
    こんなに素晴らしい体験をさせていただいたのは、本当に幸せです。

    この日ふたりは、それぞれの道に歩き出したのかもしれないですね。






    ここまでご覧いただき、ありがとうございます!
    バー心の羅針盤の裏方です。

    今回は「占いに依存しないために」がテーマでした。

    お気づきの方もいらっしゃると思いますが、前回・前々回の女性の成長も、女性Bの成長も感じられる物語にしてみました。

    そして、占いの活用についても軽く。

    解説編では、占いに依存しないために、ジプシーにならないために、どうしたら良いのかを、詳しくお伝えしたいと思います。

    そのヒントは実は今回にも、その前にも書いてるんです。
    まだお読みじゃない方はぜひ!


    ということで、「ep013:占いと成長の関係」の解説編はこちら!




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    元サラリーマンのバーテンダー、マスターM。 疲れた羽を休め、心の羅針盤となる道しるべを灯します。 物語と解説を通して、自分の足で歩くためのヒントをお届けします。 疲れた時、困った時には羽を休め、また歩き出す。 そんな止まり木のような場所を目指しています。

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