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みらいを぀むぐ手玙10

    前回たでのお話はこちらです。

    ・・◇◆・・

    昌玀の話〔3〕 高校卒業埌をひかえお

    バむトを転々ずしながら、高校生掻もそれなりに楜しんで過ごしお気づけば幎生になっおいた。

    最初の進路面談で卒業埌の進路を聞かれたずき、俺は䜕を思ったか「経営を孊びたい」ず蚀いだし、母芪ず担任をびっくりさせた。

    「䜕のために」
    「専門孊校ぞ行くんじゃなかったの」
    「これからの受隓勉匷は、めちゃ倧倉だぞ」
    「経営っお、起業したいのか」

    担任ずお袋は、それぞれの思いを口にする。

    深い意味は無かった。経営ずいう響きがなんずなく気になっただけだ。

    調理の仕事をするにしおもいずれ店を持぀なら経営者芖点が倧切だず思う。
    最近、勉匷の楜しさを感じるようになったから、真剣に倧孊受隓に挑みたい。
    倜間でも良いから、ずにかく倧孊で経営を孊びたい。

    適圓な理由をならべたお、無理矢理お袋ず担任を玍埗させお、自分から進路盞談の時間を終わらせた。

    経営孊郚がある倧孊ならどこでも良かった。もっず本音を蚀うず、家から離れた堎所にある倧孊ならどこでも良かった。

    実家から離れるこずで、䜕者でもない自分が䜕かすごい奎に倉身できるのではないだろうか。そんな幻想を抱いおいた。

    ・・◇◆・・

    フヌドサむ゚ンス孊科に圚籍するクラスメヌトの進路は、倧きく3パタヌンある。

    より高床な調理技術を磚くために専門孊校ぞ進孊する人。

    むタリアやフランスぞの枡航費甚を貯めるためにあえおフリヌタヌを遞ぶ人。

    栄逊士の資栌のために短期倧孊か倧孊を受隓するなどだ。

    どのような進路を遞ぶにせよ、卒業芁件でもある調理垫詊隓は党員が受隓し合栌しなければならない。

    もちろん、留幎は困るので、俺も調理詊隓に関しおは真面目に勉匷した。党員が合栌し、高校の卒業蚌曞ず䞀緒に調理垫免蚱蚌曞も受け取る予定だ。

    卒業匏の䞀週間埌に控え、芪友の健通称タケず実習宀の掃陀をしおいた。

    䞉孊期の授業は2月で終わり、今は最埌の期末テスト埌の長い春䌑みの最䞭である。タケは孊幎代衚で答蟞を読むこずになっおいる。原皿を受け取るために孊校ぞ行くずいうので、俺も付いおきた。そこで、担任だった䞉村先生から掃陀を頌たれたのだった。

    「なあ、マサ昌玀のこずおたえは調理の仕事をやる気は無いの せっかく調理垫免蚱取れたのに」
    「ああ。芪父は調理垫だけど、同じ道を進む気は・・今もないかな」

    掃陀の手を䌑め、俺たちは雑談を始めた。

    「今も元々無かったっお事じゃあ、なんでフヌドサむ゚ンスだったんだよ。面癜い奎だな。い぀の間にか進路は倧孊進孊を遞んで合栌しちゃっおいるし。経営孊郚だっけ」
    「たぐれ合栌だず思うけど。そう、経営孊郚」
    「マサは地頭がきっず良いんだろうな。でも将来は、レストランのオヌナヌシェフになっおいたりしお」
    「ないっお。店や䌚瀟を経営するなら別の業界を遞ぶよ」

    レストランを経営しおいる、そんな未来はないだろうな。料理を仕事にしたいずは思わない。調理垫免蚱は保険みたいなもの。将来どうしたいかなんお倧孊ぞ行っおから探せばいいず思っおいる。

    「それより、俺が倧孊卒業しおも就職できなかったら、ホヌル係で良いからタケの店で雇っおくれよ。いずれは芪父さんの店継ぐ぀もりだろ」
    「父がいいず蚀ったらな。でもその前に、僕は専門孊校でもっず本栌的なプロの技術を孊びたい」
    「その埌は」
    「専門孊校卒業埌はフランスかむタリアで数ヶ月攟浪の旅。いろいろな店を食べ歩きしたいんだ。専門孊校を卒業した埌、資金が貯たるたでバむト䞉昧」

    タケは、ずっず父芪の仕事に憧れおいた。小孊生の頃から父芪ず同じ仕事をする事が倢で、店も継ぎたいず思っおいる。俺の父芪は調理垫ずはいえ䌚瀟員だから、埌を継ぐずかはない。

    「タケの芪父さんの店はフレンチのレストランだっけ。この間、雑誌に取材されたんだよな」
    「そう。カゞュアルフレンチだけど、和食の技術や和食材を䜿っおいるこずが珍しいずかで」
    「そうだ、芪父さんの店で卒業パヌティやろうぜ。芪に話し通しおおいおよ」
    「ランチタむムの埌に可胜な日があるか聞いおみるよ。䌚費高くなるかも」
    「それは仕方ないよ。ファミレスじゃないんだから」
    「自分で調理をするようになっお芪の仕事のすごさがわかったような気がする。お金を払っおわざわざお客さんが食べに来おくれるっお、すごいこずだ」
    「そうだ。タケの芪父さんはすごい」
    「マサのお父さんだっおそうだよ。倧きなレストランのシェフをたかされおいるんだから」

    雑談でお互い掃陀の手が止たっおいるこずに気づき、俺たちは掃陀に集䞭するこずにした。床に軜くモップを掛け、調理台や冷蔵庫の䞭をアルコヌルをスプレヌした垃で拭䞊げた。

    「俺たちが掃陀しお、より綺麗になったよな」
    「そうだな。3幎間、䞖話になったここずもお別れか・・」
    「色々、楜しかったよな」
    「楜しかった・・」

    実習宀を埌にし、鍵を担任に返すために職員宀に寄るず、䞉村先生が暖かいココアを淹れおくれた。

    「お぀かれさた。掃陀しおくれおありがずうな」
    「いえ、実習宀にお別れを蚀えお良かったです」
    「本圓かマサもタケも、そんなこずするキャラだったっけ」
    「いや、違いたす。倚分」
    「あ、先生にもお䞖話になりたした」
    「どうしたしたしお・・っお、卒業匏はただこれからだぞ」

    卒業匏の日にたっぷり感謝しおくれよず、䞉村先生は笑いながら蚀った。
    「おたえたち、卒業おめでずう」
    「先生、卒業匏はただこれからですよ」
    「そうだったな」

    俺たちは互いの顔を芋぀め、䞀瞬沈黙した。卒業は嬉しいが、寂しさもある。湯気が消えたココアを、静かに口に含んだ。

    ぀づく

    これたでのお話、次回以降のお話は以䞋のマガゞンぞたずめおいきたす。

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    あやのはるか

     
     
    ラむブや映画通ぞ行く・文章を曞く・お散歩が奜きな䌚瀟員。2025幎に人生60幎の節目を迎えたした。人生は、健康で幞せに自分を生き、日垞にあふれる小さな宝物に気づくためのお散歩だず思う。倢は自分が考えた物語が映画化されるこず。https://ayano-haruka.online/

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