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『ここちびより』あの日蚀えなかった「奜き」をもう䞀床 第10話 四十幎越しの答え【短線恋愛小説】

新しく䜜成した無料マガゞンです。
これからドンドン増えおいく予定です。


のぶの短線恋愛小説集です。
300円で珟圚27䜜品が読み攟題です。


新䌁画『💓あなたの恋愛談を教えおください💓思い出の恋愛を短線恋愛小説にさせおいただきたす』に応募しおくださったthreads友達のここちさんの恋愛談をもずに䜜成した小説です。
今回は党12話のプチ連茉小説になりたす。


原案ここち
構成執筆のぶ
補助ちゃぎお

※この物語はフィクションです。
 のぶちゃぎおの劄想暎走がかなり入っおいるこずをご理解ください。



第10話 四十幎越しの答え


 達也くんが垰っおからも、私はしばらく玄関に立っおいた。

 閉じた扉を芋぀めながら、胞の奥に残っおいる蚀葉を䜕床も思い返す。

 ――ずっず心のどこかに、ずもちゃんがおったんかもしれぞんな。

「  そんなこず蚀われたら、期埅しちゃうよ」

 私は䞀人で呟いお、思わず笑っおしたった。

 五十䞉歳にもなっお。

 たるで少女みたいに胞が高鳎っおいる。

     

 翌朝。

 目を芚たしおからも、昚日のこずが頭から離れなかった。

 私は台所でコヌヒヌを淹れながら、がんやりず窓の倖を芋る。

 思えば、私の人生は決しお幞せなこずばかりではなかった。

 結婚した倫はギャンブルにのめり蟌み、家蚈はい぀も苊しかった。

 䜕床お願いしおも、倫はやめおくれない。

 生掻費たで䜿われおしたうこずもあった。

「どうしお、こんな人生になったんだろう  」

 そう思ったこずは、䞀床や二床ではない。

 子どもにも恵たれなかった。

 倫婊二人で穏やかに暮らせれば、それでもよかった。

 でも、珟実はそうならなかった。

 私は、倫に苊しめられ、そしお過去のこずを埌悔した。

 そしお奇跡が起こり過去に戻っお告癜する。

 しかし喜びも぀かの間、たた珟実䞖界舞い戻っおしたう。

 けれど――。

 この䞖界では、倫が亡くなっおいた。

 私が過去ぞ戻ったこずで、人生そのものが少しず぀倉わっおいる。

 その事実を考えるず、怖くもあった。

 もし、あのずき達也くんに告癜しなかったら。

 今の私は、どんな人生を歩んでいたのだろう。

     ◇

 兄倫婊ず母ず䞀緒に朝食を食べおいるず兄が声をかけおきた。

「智子、昚日は達也ずたくさん話できたみたいだな」

「え」

「垰っおきたの思ったより遅かったし」

「うん、そうね。たくさんお話しできたわ」

「そっか。それは良かった」

 兄は少し笑った。

「達也、垰るずき凄く嬉しそうだったぞ」

「そうなの」

「ああ」

「  お兄ちゃん」

「䜕だ」

「達也くんっお、本圓にずっず独身だったの」

「そうだよ」

「䞀床も結婚しなかった」

「聞いた限りじゃな」

 私は黙り蟌んだ。

「䜕でそんなこず気にするんだ」

「  別に」

「ふヌん」

「䜕よ」

「いや、昔ず同じだなず思っお」

「䜕が」

「達也の話になるず、智子は昔から分かりやすいんだよ」

「もう お兄ちゃん」

 兄は䜕ずも蚀えない笑顔で笑っおいた。

     ◇

 その日の倕方には私も自宅に垰っおきた。

 誰もいない静かな郚屋で私は昔のアルバムを開いた。

 ペヌゞをめくっおいく。

 小孊校の入孊匏。

 運動䌚。

 倏䌑み。

 家族旅行。

 そしお――。

「あ  」

 䞀枚の写真に目が止たった。

 兄ず、その友達たちが䞊んでいる。

 その端に、達也くんが写っおいた。

 ただ䞭孊生。

 背が高くお、少し照れたような笑顔。

 私は写真を指でそっず撫でた。

「  達也くん」

 あの頃は、こんな未来になるなんお誰も知らなかった。

 私も。

 達也くんも。

     ◇

 数日埌。

 達也くんから電話があった。

 固定電話のベルが鳎る。

 私は受話噚を取った。

「もしもし」

『ずもちゃん』

「達也くん」

 思わず声が匟んだ。

『今、倧䞈倫』

「うん」

『ちょっず話したいこずがあっお』

「䜕」

『今床、二人で䌚えぞんかな』

「  二人で」

『うん』

 胞が高鳎る。

「いいよ」

『ほんた』

「うん」

『じゃあ、来週の土曜日は』

「倧䞈倫」

『じゃあ、駅前で埅っおる』

「分かった」

『  楜しみにしおる』

「私も」

 電話を切る。

 私は受話噚を持ったたた、しばらく動けなかった。

 ――私も、楜しみにしおる。

 そんな蚀葉を達也くんに蚀える日が来るなんお。

 昔の私が知ったら、きっず信じられないだろう。

     ◇

 土曜日。

 私は玄束の堎所ぞ向かった。

 駅前で埅っおいるず、少し離れたずころから達也くんが歩いおくるのが芋えた。

「ずもちゃん」

「達也くん」

「埅った」

「ううん。今来たずころ」

 昔ず同じ䌚話。

 でも、私たちはもう子どもではない。

 五十代の男女だ。

「どこ行く」

「近くに倧きな公園があるからたずそこに行かぞん」

「うん、いいよ」

 二人で歩き出した。

     ◇

 公園に着くずたずはベンチに座り䌑憩するこずに。

 達也くんは私がベンチに腰掛ける前に自分のハンカチを敷いおくれた。

「あ、ありがずう」

 達也くんは笑顔でこたえる。

「どういたしたしお」

 私たちは䞊んで座った。

 しばらく、䜕も話さなかった。

 やがお達也くんが口を開く。

「この前、ずもちゃんに蚀ったこずな」

「うん」

「俺、ずっず考えおたんや」

「䜕を」

「ずもちゃんのこず」

 私は黙っお聞いた。

「俺な、高校を卒業しおからも、ずもちゃんのこずを䜕床か思い出しおた」

「  私を」

「うん」

「どうしお」

「分からぞん」

 達也くんは苊笑した。

「でも、誰かず付き合っおも、ずもちゃんず比べおしたうこずがあった」

「  」

「そのうち、結婚の話も䜕床かあったけど」

 達也くんは遠くを芋぀めた。

「結局、誰ずも結婚せんかった」

「達也くん  」

「別に、ずもちゃんを埅っおたわけやない」

「うん」

「でも、心のどこかに残っおたんやず思う」

 私は胞がいっぱいになった。

     ◇

「私もね」

 私はゆっくり話し始めた。

「結婚しおからも、達也くんのこずを思い出すこずがあった」

「  そうなん」

「うん」

「旊那さんがいるのに」

「もちろん、䜕かをする぀もりなんおなかったよ」

 私は苊笑した。

「ただ  昔のこずを思い出しおいただけ」

「そっか」

「達也くんず出䌚った頃のこずずか」

「うん」

「頭を撫でおもらったこずずか」

 達也くんが笑った。

「芚えおるんや」

「忘れるわけないよ」

「そんな昔のこずやのに」

「私には倧切な思い出だから」

 達也くんは黙った。

     ◇

 私は空を芋䞊げた。

「ねえ、達也くん」

「ん」

「私たち、もっず早く䌚えたらよかったね」

「  そうやな」

「そうしたら、人生が違っおいたかもしれない」

「うん」

「結婚する盞手も違っおいたかもしれない」

「  」

「もっず早く奜きっお蚀えおいたら」

 そこで私は蚀葉を止めた。

 もう䞀床、あの倏の蚘憶が蘇る。

 私は過去ぞ戻った。

 そしお達也くんに告癜した。

 その結果――。

 この未来では、二人ずも独身になった。

「でも」

 達也くんが蚀った。

「今こうしお䌚えたんやから」

「  うん」

「遅すぎたっおこずは、ないんちゃうかな」

 私は達也くんを芋る。

 優しい目だった。

 昔ず同じ。

 あの倏の日ず同じ目。  

 今日はそのあず氎族通に行き子䟛のように二人ではしゃいだ。

 こんなに楜しかったのはい぀以来だろう。

 その垰り道。

 達也くんが駅たで送っおくれた。

「今日はありがずう」

「こちらこそ」

「楜しかった」

「俺も」

 駅の入口で、私たちは立ち止たった。

「じゃあ、たた」

「うん。たたね」

 達也くんが歩き出す。

 私はその背䞭を芋぀めた。

 昔なら、ここで終わっおいた。

 䌚えなくなっお。

 それぞれ別の人生を歩んで。

 そしお四十幎近く経っお、ようやく再䌚した。

 でも、お互いに既婚者...


 そんな䞭でのタむムリヌプ

 そしお告癜を... 奜きっお蚀えた。

 なのにたた珟実䞖界に戻っおしたった。

 ただ今床は違う。

 お互いに独身...


 私達にはこれから䞀緒に歩める時間がある。

    

 第11話に続く



あなたの恋愛談を教えおください。
倧事な思い出を小説にしお残したせんか
詳しくは䞋蚘の蚘事をご芧ください。


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