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『ここちびより』あの日蚀えなかった「奜き」をもう䞀床 第11話 四十幎越しの告癜【短線恋愛小説】

    新しく䜜成した無料マガゞンです。
    これからドンドン増えおいく予定です。


    のぶの短線恋愛小説集です。
    300円で珟圚27䜜品が読み攟題です。


    新䌁画『💓あなたの恋愛談を教えおください💓思い出の恋愛を短線恋愛小説にさせおいただきたす』に応募しおくださったthreads友達のここちさんの恋愛談をもずに䜜成した小説です。
    今回は党12話のプチ連茉小説になりたす。


    原案ここち
    構成執筆のぶ
    補助ちゃぎお

    ※この物語はフィクションです。
     のぶちゃぎおの劄想暎走がかなり入っおいるこずをご理解ください。


    第11話 四十幎越しの告癜

     
     達也くんず再䌚しおから、少しず぀時間が流れおいった。

     電話で話すこずも増えた。

     昔のこずを思い出しお笑ったり、今の生掻に぀いお話したり。

     特別なこずをしおいるわけじゃない。

     それでも、達也くんず話しおいる時間は、私にずっお䜕よりも倧切なものになっおいた。

     そしお気づけば――。

     私は、達也くんからの電話を埅぀ようになっおいた。

         ◇

     ある日の倕方。

     電話が鳎った。

     私はすぐに受話噚を取った。

    「もしもし」

    『ずもちゃん』

    「達也くん」

    『今床の日曜日、空いおる』

    「うん。空いおるよ」

    『じゃあ、ちょっず付き合っおほしいずころがあるんや』

    「どこ」

    『行っおからのお楜しみ』

    「たた秘密」

    『うん』

     私は思わず笑った。

    「分かった」

    『じゃあ、日曜日な』

    「うん」

     電話を切ったあず、私は胞に手を圓おた。

     たただ。

     達也くんから電話が来ただけなのに、こんなに嬉しい。

     五十䞉歳にもなっお、私はすっかり少女みたいになっおいた。

         ◇

     日曜日。

     埅ち合わせ堎所に行くず、達也くんはすでに来おいた。

    「ずもちゃん」

    「埅った」

    「いや、俺も今来たずころや」

    「ふふっ」

    「䜕笑っおるん」

    「昔ず同じだなっお」

    「䜕が」

    「埅ち合わせのずきの䌚話」

    「ああ  」

     達也くんも笑った。

    「ほんたやな」

     二人で歩き出す。

    「今日はどこぞ行くの」

    「ちょっず遠いけど、倧䞈倫」

    「倧䞈倫」

    「じゃあ、行こか」

         ◇

     電車で数時間。

     それも車窓から芋える景色は芋芚えのあるものばかり。

     向かっおいるのは私の実家がある街。

     そしお実家に寄らずに達也くんず私が向かった先は。

    「  ここ」

     昔、達也くんず䞀緒に歩いた堎所だった。

     小孊生の頃、兄たちず遊んだ垰り道。

     私が䜕床も達也くんの姿を目で远っおいた堎所。

    「芚えおる」

    「忘れるわけないよ」

     私は笑った。

    「私、この蟺りを歩くず、い぀も達也くんのこず思い出しおた」

    「ほんたに」

    「本圓よ」

    「そうなんや... 」

     達也くんは少し照れながら答えた。   

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     しばらく歩いおいるず、達也くんが足を止めた。

    「ずもちゃん」

    「うん」

    「俺、ずっず考えおたこずがある」

    「䜕」

    「過去のこずや」

     私は黙っお達也くんを芋る。

    「俺たち、あの頃にちゃんず気持ちを䌝え合っおたら、どうなっおたんやろなっお... 」

    「  私も、ずっず考えおたよ」

    「ほんた」

    「うん」

    「でもな... 」

     達也くんは、ゆっくり銖を暪に振った。

    「今ずなっおは、答えは分からぞん」

    「  うん」

    「もし違う人生になっおたずしおも、それが幞せやったかどうかなんお誰にも分からん」

     私は頷いた。

     確かにそうだった。

     私はタむムリヌプする前の人生を知っおいる。

     達也くんが別の女性ず結婚し、䌚瀟の瀟長になったこずも。

     私自身がギャンブル奜きの倫ず暮らし、苊劎したこずも。

     でも、それが「間違った人生」だったず簡単に蚀えるわけではない。

     その人生の䞭にも、楜しかったこずや倧切な思い出はあった。

     そしお――。

     その人生を生きおきたからこそ、今の私がいる。

         ◇

    「だから俺は」

     達也くんが蚀った。

    「今からのこずを倧事にしたい」

    「今から  」

    「うん」

     私は息を呑んだ。

    「過去をやり盎すんやなくお」

     達也くんが私を芋る。

    「これからを、ずもちゃんず䞀緒に考えたい」

    「  」

     胞が熱くなった。

    「達也くん  」

    「俺、もう若くない」

    「私だっお若くないよ」

    「それでもええかな」

    「  え」

    「これからも俺ず䞀緒におっおくれる」

     私は䜕も蚀えなかった。

     ずっず埅っおいた蚀葉過ぎたから。

     過去に戻った小孊六幎生の時。

     私は達也くんに「奜き」ず䌝えた。

     でも、あの頃は子どもだった。

     あの告癜が未来を倉えたずしおも、私たちは䞀緒になるこずはなかった。

     それから四十幎近くが経ち、ようやく今。

     私がずっず欲しかった蚀葉をくれた。

    「  私でいいの」

    「ずもちゃんがええ」

    「本圓に」

    「うん」

    「五十䞉歳だよ」

    「俺は五十六や」

    「ふふっ」

     私は笑った。

     涙が出そうになった。

    「  遅かったね」

    「ほんたやな」

    「もっず早く蚀っおくれればよかったのに」

    「それは、ずもちゃんにも蚀いたいわ」

    「私は蚀ったよ」

    「小孊生のずもちゃんにな」

    「そうだったね」

     二人で笑った。

         ◇

     少しの沈黙。

     私は空を芋䞊げた。

     青空の向こうに、あの倏の日が芋えるようだった。

     庭で転んだ私。

     頭を撫でおくれた達也くん。

     あの日、蚀えなかった蚀葉。

     そしおタむムリヌプした私は、もう䞀床その蚀葉を䌝えた。

     でも――。

     今ここにいる私は、もう小孊生ではない。

    「達也くん」

    「うん」

    「私ね  」

     今床は、過去の私の代わりじゃない。

     五十䞉歳の私自身の蚀葉ずしお䌝える。

    「私、達也くんが奜き」

     達也くんは、優しく笑った。

    「  ありがずう。俺もずもちゃんが奜きや」

    「私のほうこそ、ありがずう」

    「これからも、よろしくな」

    「こちらこそ」

     

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     垰り道。

     私たちは䞊んで歩いた。

     昔ずは違う。

     私たちはもう、子どもではない。

     これたでに別々の人生を歩んできた。

     結婚もした。

     苊劎もした。

     別れも経隓した。

     だからこそ、今なら分かる。

     恋は若い人だけのものじゃない。

     䜕歳になっおも、誰かを倧切に思う気持ちは生たれる。

     そしお――。

     人生の途䞭から、新しい䞀歩を螏み出すこずだっおできる。

         ◇

     駅に着く。

    「じゃあ、たた電話するわ」

    「うん」

    「次はどこ行きたい」

    「考えおおく」

    「䜕でもええで」

    「じゃあ  」

     私は少し考えおから笑った。

    「子どもの頃に行けなかった堎所に行きたい」

    「どこ」

    「二人で考えようよ」

    「せやな」

     達也くんが笑う。

     その笑顔を芋ながら、私は思った。

     あの日、蚀えなかった「奜き」。

     私は䞀床、過去ぞ戻っお䌝えた。

     そしお未来が倉わった。

     でも、本圓に倉わったのは未来だけじゃない。

     私自身が、過去を埌悔するこずをやめられたこずだった。

     もう「あの時こうしおいたら」ず考えなくおもいい。

     だっお今。

     私は達也くんの隣にいる。

     そしお――。

     私たちの物語は、ここから始たるのだから。

     
     第12話最終話に続く。




    あなたの恋愛談を教えおください。
    倧事な思い出を小説にしお残したせんか
    詳しくは䞋蚘の蚘事をご芧ください。


     
     
     
    苊手なゞャンル以倖フォロバ100 倧阪圚䜏、3人の父「のぶ」ず申したす。 小説・䌁画・おもしろ蚘事などを投皿。 メンバヌシップ『の郚』メンバヌ募集 私の人ずなりは「はじめおのnote」で。 https://note.com/hanoa_0830/n/nfdad1dacbba9