
【読書感想文】 #いちばんやさしい片づけの授業 #PR
むかし、わたしがうんと子どもだった頃
大人っていうのは、すごい生き物だと思っていた。
なんでも知っていて、なんでもできる。そんな気持ちにさせてくれた大人たちに、いまは感謝するばかりで。
そして、自分が大人と呼ばれる年齢になったいま、もちろん何にもすごくない。わたしはわたしのまま。
できることや知識、得意なことが増えたりもしたけれど、ゲームのレベルアップボーナスみたいに、強制付与してもらえるわけじゃないから。少しずつ積み重ねたり、失敗もたくさんして。変われたことも、変われないこともある。
つまり何が言いたいかといえば
わたしは今日も、「片づけ」ができない。
人生で何度も挑戦したけれど、どうしてもできるようにならなかったことのひとつで
今でも、諦められないことのひとつ。
「第2期サンクチュアリ出版正直レビュアー」となったわたしの元へ届いたこの本は、わたしが「本当に欲しい」と思えるタイトルだったのです!
著者は、「子どもの頃から片づけが苦手だった」と語る、かおるこ先生。
片づけは「大人になったら自然にできるようになる」ものではないという言葉に、激しく頷き
そして、「できない」のではなく、「やり方を知らなかった」だけという言葉を聞いて、「知りたい!」と叫びました。わたしも、変わりたい。
「片づけが苦手・できない」という同志へ、
この本を贈ります。
収納グッズを買い集めようとしたあなたへ
「片づけよう」と思うと、SNSの収納術を見ちゃいませんか?
やり方を学べて、テンションも上がる! 一石二鳥!と思って。
「片づけるぞ!」と意気込んだ私が最初にしていたこと。それは、収納用品を買いに走ることでした。SNSで見かけたおしゃれな収納に憧れて、マネしてみたのです。
わかる。
もう、泣きそうなくらいに。
百均の収納術とか、超見ちゃう。
オシャレな空間って、ゴチャゴチャしてない。
なんだかスマート、余白がある。
その空間を作るためには収納が必要で、そこに押し込んでいく。
わたしも片づけというのは、収納という名の「押し込む・見えなくする技術」だと思い込んでいました。
特にわたしは、引き出し類の片づけが超苦手。
手前のものしか使わず、奥には何が入っているかわからない。
それなのに、暮らしの中で目について邪魔なもの、使用頻度の低いものは、とりあえず引き出しに押し込む。
「そういえばアレってどこにあったっけ?」と思って引き出しをひっくり返すと、もう修復不能。そしてまた押し込む。
押し込めば見えなくなるので、また放置。
困ったら、収納を増やしてなんとかしようとする。そしてまた押し込む。
その繰り返しが「片づけのできないわたし」を生んでいたのです。
頭の整理→整理→収納→片づけ
この本では、片づけを4ステップで学んでいきます。
それが、【頭の整理→整理→収納→片づけ】
そしてわたしは、「収納」と「片づけ」の区別ができていないことに気がついたのです!
収納:必要なモノを選別して、使いやすいように収納場所を決める
片づけ:使ったものを、決まった収納場所に、モノを戻す
まず、必要なものを選別するための「頭の整理」もしていなかったわたし。とにかく「隠すこと」ばっかり考えていました。
いやでも正直ね、引き出しに収まってりゃいいじゃない。と思ってしまうわたしもいるのです。要るとか要らないとか、考えるのも疲れる。実際に捨てるのも大変で、もしかしたらまだ使うかもしれない
言い訳ばかりが、溢れ出してくるのに
でも、「このままじゃいけない」っていう気持ちと、「どうしていいかわからない」っていう本音と、ゴチャゴチャで。
もう何年も、自分の習慣を変えられていません。
整理のやり方
片づけが進まない・うまくいかない理由は、「収納」の前の「整理」ができていないから。ということに気がついたわたし。
何を、どこに収納したいのかを考える。
その前に、自分が何を持っているモノを知る作業。
それがもう大変に苦痛! 現実を見たくない!
そんなふうに逃げてばかりいましたが、基本の流れを知ったら「わたしにもできるかも」って、ちょっと思えて。
【全部出す→分ける→選ぶ】この3つのステップで考えていくこと。

言われてみれば、大変に当たり前のことかもしれない。
しかし、これができていなかった!
この図を見て、人生でようやく「片づけ」を理解できたような気持ちになれました。大袈裟かもしれないけれど、本当に。
「奥の方はいいや」と思って、ぜんぶ出さないからこそ、入っているものを把握できていない。
使うものを引きずり出して、また押し込む。その繰り返し。
たぶん手前は、最近使ったものだけど、奥の方は……何が入っているんだろう。
前に片づけたときに、「使わないから押し込んじゃえ」と思って、それ以来見ていない気がします。
全部出して、何を持っているか理解すること。
それができたら早い。とは言うものの、「モノを捨てるのが大変なんだよね……」と思った同志よ。ご覧ください!

この本は、「不要なモノを手放す」ところから、迷っちゃったときの心にも寄り添ってくれるんです!
不要なモノへの向き合い方
前々から気づいてはいたんですがね、
モノを買うより、捨てる方が大変だよね……
だから片づかないって、気づいてはいたんですけども。
気持ちの問題とか、可燃物以外を捨てる物理的な面倒さとか、
「気持ちの問題」について、わたしの中で大きかったのが「もらいモノ」
自分で買ったモノなら「使わなくなったから捨てよう」って思えるんだけど、もらいモノはそうもいかない……っていうのが大きくて。
気軽にあげるのに、気軽に捨てられない。
「迷ったモノは無理に手放さなくて大丈夫」
「思い出のモノというのは、整理の中で最難関」
この本では、そんなふうに書かれています。
これを読んで、捨てずに悩んでいる自分を肯定してもらえた気がして、すごく安心しました。そうだよね、みんな悩んでるんだよ。
でも、たぶんどこかで「捨てられない自分は片づけ下手なんだ」って決めつけていた部分もあった。そんな気持ちにも気づけました。
気づけたからこそ、「こんなわたしでも、片づけに向き合ってみようかな」「できるかもしれないな」って、前向きな気持ちになれたんだと思います。
今の自分にとって、必要なモノを選ぶ
片づけの前には、整理が必要なこと。
そして、思い出のモノは捨てづらいということ。
それはよくわかったうえで、次は「どうやってモノの選別をしたらいいんだろう?」と思うわけですが、答えが書いてあって
整理というと、「いらないモノを捨てる」というイメージが強いかもしれませんが、大切なのは「今の自分にとって必要なモノを選ぶ」こと。
たぶん、「いらないモノ」と断言できるモノは少ない。
だって、捨てなかったことには理由があるから。
使い古したハンカチも、チケットの半券も、可愛い空箱や缶も。
楽しかったことや嬉しかったことを、自分の中や、部屋の中に残しておきたい。そんな気持ちがありました。
でも、大切なものって少しずつ変わっていく。
良くも悪くも、絶対にそう。
痛みが回復していくように、トキメキって永久に持続しない。
人は、「手放すモノ」を選ぼうとすると、どうしても悩みます。手放す=失うというイメージがあるから。
(中略)
たとえば、「誰と縁を切るか」と考えると難しいですが、「誰と仲よくしたいか」と聞かれたら、すぐに思い浮かびますよね。服を選ぶ時も同じで、手にとるのは着心地のいい服や、お気に入りの1着。つまり、自分にとって必要なモノは自然と選べるものなのです
あのときのお気に入りの一着は、今のお気に入りではなくなることもある。それを、少し寂しく思ったりするけれど
「今のわたしが暮らしやすくなるように」
そう思ったら、手放せるモノがありました。

完全に左の気持ちでモノと向き合っていました。
これじゃあ、悲しくて寂しいばっかりだよね。
実践! 引き出し整理
「今のわたしに必要なものは何だろう」と思いながら、ハンカチの引き出しと向き合うことにしました。
ハンカチはいただきモノや、自分で買うことも多くありますが、なぜだか「あのときに買ったな〜」とか、「あの子からもらったな〜」と覚えていて……場所も取らないし、捨てるほどじゃないから。と思って、溜まりすぎているのが現状。
引き出しの手前には、最近手に入れた一軍
そして、一軍を避けてゆくと「昔もらって、捨てづらい+もう何年も使っていない(持っていたことも忘れたいた)ハンカチ」が大量に出てくるのです!
送り主の顔が浮かんで、それから「ありがとね」と言ってゴミ袋へ入れることができました。罪悪感じゃなくて、とっても感謝しながら!
まだ使えるけれど、きっと使わない。今ある一軍のハンカチではなく、古いハンカチを選ぶことは、きっとない。
余談ですが、先日会った友人に「いいハンカチだね」と声をかけたら、「君からもらったやつだよ」って言われました。
それが、全然覚えてなくて!
贈り物って、そういうところあるよなァと思って(大いに気づかされて)笑っちゃいました。
あげた方は、渡した時点で大満足なのです。
捨てて整理したら、スッと引き出しが閉まって。気持ちがすごくスッキリしました。そのときようやく「アー半開きなんとか片づけなきゃ」と思っていた自分が、小さなストレスを抱えていたことにも気がついたのです。
古いハンカチを捨てると同時に、ちょっと前まで一軍だったハンカチ(全然使う前に、新しいハンカチをもらって使えなかった)を発掘できて
片づけをしたことで、「わたしこんなに素敵なものを持っていたんだ!」って気づけたことは、超大発見なのでした。
本当に手前の一軍(2、3枚)のハンカチをローテーションして使っていただけなのに、何十枚もハンカチを持っていたんだなァ……
今、本当のお気に入りのハンカチだけが引き出しに入っている状態になったので、毎日のハンカチ選びがとっても楽しいです! 捨てたはずなのに、使えるハンカチが増えたんですよ。すごくないですか?
ハンカチの整理は、時間にして15分くらいでしたが、「短い時間で」「引き出しのひとつずつ」「やりやすいところから」でOK!(ハンカチは思い出的には捨てづらいけど、ぜんぶ可燃ゴミにできるっていう捨てやすさが良かったです)
そこから、少しずつ片づけをしようという気持ちになれたので、燃えるゴミの日に「ゴミ袋にもうちょっと入りそうだなあ」と思ったら、目を背けたモノと向き合うようにしています。何年も前から開いていないクリアファイルに入っている書類とか、本棚の本じゃない書類や紙袋など。
最初は、ハンカチ1枚でも、靴下のひとつでもいいのです。
ちょっとずつならできるし、スッキリする!
何より「片づけできた!」って思えるのが嬉しいので、今までより積極的に「モノ」と向き合えるようになりました。
どんな部屋で、どんなわたしで生きていく?
片づけが苦手なわたしではありますが、本の整理(断捨離)は定期的に行っています。
「今の本棚に収まるだけ」と決めているのに、本を買うことが好きだから。いつでも本が溢れている。横置きしたりして。
そして、本棚の整理もできない自分に、小さなストレスを溜めてゆく。
何年かに一度、本棚に問いかけるのです。
「今って、何が好きだっけ?」
いろいろなことに興味を持って、本を買いました。
アロマや花、星、コーヒーや紅茶。
デザインの勉強をしようと思ったり、インタビューの力を伸ばしたいと思って本を買い揃えたり。
どれも、今のわたしに大切な要素で、教科書的に一生持っていたい本もあります。
でも、現在進行形でわたしの「知りたい」や「欲しい」が、まだまだ溢れている! だから新しい本を買う。
その代わりに、今はちょっと違うかな。という本を手放していく。
本棚は、「今のわたしの鏡」になっているのが理想です。
そして、家や部屋も、本棚と同じだと気づきました。
どんなモノが好きで、どんな自分で生きていきたいのか。
最近は、コーヒーを淹れる頻度が上がったのに、あんまり飲まなかった頃と同じ場所(使いづらい場所)にコーヒー豆を置いていることに、ずっと違和感があるのを放置している……上の段に置けば、もっと取りやすいのに!
洗ったお皿を水切りに置きっぱなしのことが多くて、それは、しまいづらかったからだと気づきました。「お皿をしまう」なんて毎日のこと、頑張れないです。だから、出しっぱなしになる。
頑張れない自分が悪いんじゃない。頑張らなくてもよい導線が必要だった。
自分が大切にしていることに、最適に向き合う環境づくり。
いつも使うものが近くにあって、自分のお気に入りを知ること。
自分のお気に入りであふれるお部屋。
日々の動作に疲れなくてもいいお部屋。
「片づけができるようになりたい」という気持ちの裏側にあった、
「快適に暮らしたい」という本音に気づいて、そして寄り添ってもらった。
目指していたのは、オシャレでもミニマリストでもない。
自分の理想が、「ちょっとゴチャッとしていても、興味とお気に入りであふれる研究室みたいな自室」と、「面倒ごとが少ないキッチン」だということに気づけました。
モノを減らせない、片づけができない自分が悪いんじゃなかった。
もっと早く知りたかったよ!
最強の片づけ本に出会えたこと、嬉しいなんて言葉じゃ足りないです。

強い味方の一冊!に、ついに出会えました。
(イラスト:朝日奈愛コ)
あなたに伝えたいこと
今回、正直レビュアーとしてこの感想文を書かせていただいているわけですが、ここまで書くのにとても苦労しました。
というのも、伝えたいことが多すぎたから!
ページをめくるたびに「なるほど!」「そっか!」「まじかァ」の連続で、友達に話したいことや、過去の自分に聞かせてあげたいことばかり。
素敵な本の感想文を書くときには、「アーもうアタシの感想じゃ足りないから! 本を読んで!」と叫びたくなってしまう。まさしくそんな一冊でした。
気になるところや大事なところを箇条書きしていったら、本の目次とほとんど同じになっちゃうよ。みたいな。
▼他にもこんなことを学べます
やる気の出し方と、やる気に頼らずに行動する方法
「もったいない」「いつか使うかも」への向き合い方
収納方法の実例
クローゼット、キッチン、リビングなど場所ごとの収納術
家族と片づけの向き合い方
わたしは、「今の自分に興味がある本」をAmazonほしいものリストにまとめているんですが(これも定期的にアップデートしています。興味、変わっていくから)
いま見たところ、体調に関すること・考え方・生き方・働き方(お金)の話題が多い。
わたしは本屋さんで、「片づけの教科書」を見ても、買わなかったと思います。気になるけれど、「片づけ」の優先順位は高くないんだよな〜と、思うあなたにこそ、早めにこの本が届いて欲しい!
片づけの優先順位、高くならないままでいいです。
この本を読んで「片づけのやり方」を知って生きていくそれだけで、「ちょっとずつの片づけ」を実践できて、暮らしが快適に近づいていけると思うのです。
自分が子どもだった頃と比べて、情報もモノも手に入りやすくなったような気がしています。
ちょっと前にSNSで見た「あると便利だけどわざわざ買わないかなァ」っていう便利グッズは、しばらくすると当たり前の顔をして百均に並んでいたりする。「100円だと買うか」と思って買っちゃう。結局使わずに、持っていたことも忘れちゃう。
そして、忘れられたものたちの積み重ねで、「今ある大切なモノ」を見落としていく。限られた時間の中で、それはあまりに寂しい。と思うのです。
快適で楽しくて、優しい時間を!
それが一気に手に入ったら苦労しないぜ!と思っていたけれど、
「片づけ」を覚えて実践していくことで、けっこう手に入っちゃうんじゃないかなあって。
いま、かなり本気で思っています。
2025年10月1日

挿絵(サムネイルイラスト)と、似顔絵は朝日奈愛コ先生に描いていいただきました! ウルトラサンクス!
▼朝日奈先生への、イラストのご依頼やご相談は下記【総合窓口】か【skeb】からどうぞ!
▼朝日奈先生のnote。この情報量を無料なのすごい!
▼朝日奈先生のX。漫画を描いたことないわたしも「なるほど」と「わかる気がする…!」がたくさんある、頷きながら読んだオススメの一冊です。
ノリと勢いで新刊6冊計画した女の末路①
— 朝日奈愛コ (@asahic_) August 30, 2025
コミティア153の新刊サンプルです!
ツリーの最後に電子版/冊子版通販リンクあります〜 pic.twitter.com/6WjzLgMOyE
▼似顔絵と挿絵ができるまでを、わたし目線で書きました。
▼レビュアーとしての感想文、第2弾はコチラから
▼今まで書いた感想文、推し活などオススメのモノたち
▼家事に悩む方に、オススメの漫画
▼家事を頑張るあなたへ贈る物語
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▼本を読むことと、感想文を書くことが好きです! 感想文を書きたい本たくさんあるので、ご支援いただけると嬉しいです。感想文を書いて欲しい著者さまからのご相談もお待ちしております。
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