
【座談会企画】Skoop On Somebody『Discotique Nite 2025』を語る・その5
Skoop On Somebodyが2025年10月3日から10月18日にかけて、ライブイベント『Discotique Nite2025』を開催した。「ディスコ」をテーマに、ほぼノンストップで踊れる楽曲を披露するライブイベントだ。
Groovin' Fileではこのライブの座談会を実施した。
大阪公演を観に行ったaoi、横浜公演を観に行ったhariの2人がリモートで行ったものだが、夜な夜な熱く盛り上がった2時間半の座談会だった。
今回は「こういうDiscotique Niteが観てみたい」という話をし、会場や構成について語り合ったものとなっている。
なお、前回の記事はこちら。
『Discotique Nite 2025』を語る・その4
Billboardは非現実的ラグジュアリー感があるけど……
hari:最後にいうだけタダなので「DTNでこんなの観てみたい?」とかあります?
aoi:やっぱり……Billboard Live以外の会場で観たいってのは、あるかな。
hari:めっちゃくちゃわかる。ちなみにSNSでもハッシュタグ見てると書かれてたりするよ。Billboard Liveは時間が限られていて短いとか、私はまだ大阪・横浜1回ずつしかBillboard Live行ったこと無いからわからないんだけど、音に当たりハズレがあるとか。
aoi:いや、めっちゃある。Billboardは場所によって音の当たりハズレがめっちゃあるよ。
hari:そうなんだ。でもさ……多分Billboard以外にできる場所がない気がする。Billboardのラグジュアリー感って、ちょっと非現実感があっていい意味で現代離れしてる感じは、あきらかに他のハコと違うじゃん。

aoi:そうなんよね。そのラグジュアリー感は今現在やと、先ず思いつくのはやっぱりBillboard系列やBlue Note系列。じゃあ、こうディスコ的なものが映えそうなとこっていうと……もうちょっとキャバレーっぽい作りの場所になってしまって。それはちゃうよなっていう。
hari:うんうん。
aoi:関西は結構そういうところ多くて。例えば、Skoopが全国ツアーをする時に神戸公演の会場になる、クラブ月世界。ああいうキャバレーみたいな場所は他にもある。

aoi:でも、それはちょっとちゃうよなっていう。だからラグジュアリーな感じやったら、もうBillboardしかないんじゃない?っていうのが現状かな。
hari:うん。'91年生まれの私達はディスコに通ってた世代ではないけど、ディスコに通ってた世代の人達の話とか聞いてると、そのイメージに合うものはBillboardぐらいしかしかないんだろうなっていうのはすごく感じる。
aoi:そう。
hari:だってラグジュアリー感とか、ミラーボールが映える雰囲気、存分にいい音を浴びれるっていうのは、もうBillboardだけしかないのかな?みたいな感じがすごくする。あと、観客とステージとの距離も近いから臨場感もあるし。
Skoopなら現代にジェネリックなディスコを作れそうだよね
aoi:あと、Billboard公演の良いのは、公演オリジナルカクテルが出せるところかな。DTNの場合は、選曲に合わせたカクテルが恒例になってるよね。まあ、曲のタイトルそのまんまやから、ライブが始まる前にネタバレ踏むことにもなるんやけども(笑)。




2024年11月に来日を控えていたLalah Hathawayが表紙だ。
aoi:そう思うと、DTNのコンセプトに合うところを探すのが難しいよね。ただ、やっぱりBillboardはちょっと自由きかんなっていうところもある。左右狭いし行き来しづらいし。これはちょっと本当のディスコとかクラブよりの考えになっちゃうかもやけど、要は立ったり座ったり自由にしてていいわけで。お酒とかも途中でふらっと勝手に頼みに行ったりとかしていいわけで。でも今は完全にライブという体でやってるから、そういう好き勝手はちょっとできないかな。
hari:まあ、ライブだからね。
aoi:だから、そこをゆるっとしたものがあっても面白そうよなぁ……って思うけれども。ただSkoopの客層的にはやっぱりライブを観たいって人が多いから、ちょっとそれは無理なんやろなとも思う。
hari:うん。まあ、ディスコではなくて、ディスコがテーマのライブだからね。多分楽しいと思うけど、DJか曲かけるのを聴きにきてるのではなく、ライブを観に行きているから。とはいえ、本当にSkoopなら現代にジェネリックなディスコを作れそうだよね。
aoi:うん。
SAWADAさんが繋ぐDiscotique Nite
hari:こうやって考えてると、もうちょっと自由がきいてほしいよねってマジで思うし、やっぱりもうちょっと長い方がいい。短い!
aoi:そうね!やっぱり短い。
hari:物足りなさがすごくあるよね。普通のSkoopのライブでTAKEさんやステージメンバーがハケる感じでもいいと思ってる。途中でSAWADAさんが入ってきて、ちょっと繋いでてもらうでもいいから、もうちょっと欲しい。
aoi:あー!そうね。たしかに。
hari:SAWADAさんが途中で入ってDJプレイでアゲるだけアゲて「じゃあ後半戦行ってみよう!」みたいな感じでやったら楽しいと思うんだよね。絶対。
aoi:なるほど。たしかにSAWADAさんで入れてメンバーを休憩してもらって……っていう時間はあってもいいかも。
hari:そうそうそう!ライブ始まって何曲か熱い曲をやって、そのあとにチークタイムっぽい曲をやって、SAWADAさんに一度バトンタッチしてちょっとステージメンバーは休んでさ。
aoi:うんうん。
hari:それから、例えばゴスペラーズのライヴでは「灼熱の後半戦」って呼ばれている、後半からラストスパートにかけてアゲていく、みたいな構成があるじゃん?あれじゃないけど、熱い曲からスタート……なら、1日2ステじゃなくて3Daysとかでやれると思うんだけどな。たしかにハイカロリー過ぎてしんどいかもしれないけど。
aoi:そうそうそう!
hari:それで、昔のDiscotique Niteみたいになんか横断してほしいよね。日本。
aoi:たしかに。
hari:北海道、仙台、東京、愛知、大阪、四国か中国どっちか、福岡の7都市コンプしたらそれでよくない?問題はそういう感じのある程度大きいハコがあるかだけど……無いならせめて5大都市でZeppでやるとかさ。2023年はZeppだったじゃん。

写真はZepp Shinjukuのビジョン。

aoi:そう、Zeppでもいいと思うねんな。ちょっとラグジュアリー感とかはアレかもしれないけど、Zeppの方が普通に音いいし。そういえば、2023年は指定席以外にスタンディングチケットがあったのも良かった。あれもライブハウスならではやんね。
Discotiqueなフェス
あとはZeppぐらい大きいところでやるんやったら、ちょっと話はずれるけど、フェス的にしてもいいと思ってて。後輩とか呼んで。
hari:あー!
aoi:もうこういうコンセプトで、結構長時間。5時間ぐらいぶっ通しで間はSAWADAさんが繋いで……となると東阪しかできへんかもしれんけど。でもそういうのも全然やってもいいと思うんよね。
hari:SAWADAさんが繋ぎながらめくるめく、東阪のでっかいハコでってことでしょう?
aoi:うん。
hari:いや、それはソルパワ(註1)だよ。私はソルパワ観に行ったことは無いけど。
aoi:でもソルパワはホールコンサートやったからな。それじゃないんだよなみたいな。
hari:ホールより、もうちょっと音を浴びる感じ?
aoi:そう!やっぱりライブハウス。せめてライブハウスでやってほしいよねと。
hari:5大都市Zeppぐらいでね。でも、多分ウル寿司以外を呼んだら、それはじゃあDTNというか、もうDiscotiqueなフェスになっちゃう。
aoi:うんうん。
hari:多分、ウル寿司以外の誰かを呼んだりすると、崩れてくる気がする。それならいっそDiscotiqueのなんか別バージョンじゃないけど、Discotiqueテイストのフェスみたいな感じでフェスっぽくしてガッツリやった方がいいと思う。
aoi:そうそうそう。そういうのをやってみたらいいんじゃないの?って話。
あえてBillboard以外で一度やってほしいよね。
aoi:あ、あとBillboardはステージが低いから、やっぱり観たい人にとってはお客さん皆がスタンディングになると、もう演者見えへんと思う。それがストレスになってる人もいる気がする。

hari:あ、私、それありました。ばっちりドラムセット見えてる席だったけど、スタンディングだからライブ中はKO-HEYさん全然見えなかった。
aoi:あー。そうやったんや。
hari:うん。こういった見えないとかも出てくるから、あえてBillboard以外で一度やってほしいよね。どうしてもラグジュアリー感は失ってしまうかもしれないけど、そのかわり時間も自由になるからちょっとロングセットで。
aoi:そうね。
hari:で、いったんもう全然SAWADAさんにお願いして入ってもらって。もし仮にDTNみたいなライブがあって、Mellowな雰囲気になって、「Between the Seats」や「Nice'n Slow」でとろける感じで暗転して、ステージメンバーが全員はけて一回拍手が止まらない状態でSAWADAさんが客席に話しかけたりしつつ20分ぐらい間をもたせる的な。「トイレ行かれる方、いまのうちにどうぞ」「そうじゃない方は僕とお話しましょう」って、しゃべってつないで20分ぐらい絶対できるでしょう。
aoi:うんうんうん。
hari:絶対ロングセットだったらお手洗い行きたい人も絶対いるじゃん。変な話、ちょっとDJタイム設けたら気軽に行けるじゃん。ディスコ自体全部聴くワケではないもんね。
aoi:そうそう。そのあたりの縛りもちょっとゆるい感じの時間があってもいいよなっていう。
hari:雰囲気を上手いことをキープしながら、そこからまたアガる感じの曲をかけていくってのは絶対SAWADAさんはできるでしょう!「Can't Take My Eyes Of You」みたいな曲かけて「それでは後半戦のスタートです」っていってスッと後ろにさがっていく感じでさ。もっと浴びたいよね。
aoi:うんうん。ちょっとやっぱりね……短いなぁ。
◆『Discotique Nite 2025』とは?
Skoop On Somebodyが開催する、ディスコをテーマにした楽曲で構成されるライヴイベント。SOUL/R&Bをベースとした音楽を届ける彼らだが、自身の楽曲をディスコ仕様にアレンジしたり、往年のディスコクラシックスのカバーが披露されたりと、"踊れる"ナンバーに特化したライヴとなっている。
2003年に全国ツアー形式で開催された一度きりのイベントだったが、2023年、20年ぶりに復活。その後は毎年秋の恒例イベントとして定着しつつあり、今年は東横阪のBillboard Liveにて各日2回公演で開催された。
・10月3日(金) at Billboard Live 大阪
・10月10日(金) at Billboard Live 東京
・10月18日(土) at Billboard Live 横浜
Member
TAKE (Vocal)
KO-HEY (Drums)
KO-ICHIRO (Keyboard)
知念輝行 (Guitar) ※support
小松秀行 (Bass) ※support
斉藤アリア (Keyboard) ※support
Jぺい (ウルトラ寿司ふぁいやー) (Vocal, Chorus) ※support
まじくん (ウルトラ寿司ふぁいやー) (Sax, Chorus) ※support
翼 (ウルトラ寿司ふぁいやー) (Percussion, Chorus) ※support
Set List
NOTHING EVER CHANGES (Skoop On Somebody 『GOOD NEWS』/ 2024年)
A Streetcar Called Desire (Skoop On Somebody 『Save Our Souls』 / 2002年)
Through the Night (Skoop On Somebody 『HELLO MELLOW』 / 2004年)
Perfume Love (Skoop On Somebody 『Save Our Souls』 / 2002年)
きみには弱い (Skoop On Somebody 『Nice'n Slow Jam -beyond-』 / 2023年) ※1stのみ
On the Red Carpet (Skoop On Somebody 『Save Our Souls』 / 2002年) ※2ndのみ
みずいろの雨 (Skoop On Somebody 『アメウタep.』 / 2010年) ※cover
実家暮らしのバンドマン (ウルトラ寿司ファイヤー 『NEW鰓』 / 2025年)
AHO AHO メドレー ※cover
In The Stone (Earth, Wind & Fire 『I Am』 / 1979年)
Celebration (Kool & The Gang 『Celebrate!』 / 1980年)
Aint' No Stoppin' Us Now (McFadden & Whitehead 『McFadden & Whitehead』 / 1979年)
I Like It (DeBarge 『All This Love』 / 1982年)
Jungle Boogie (Kool & The Gang 『Wild And Peaceful』/ 1973年)
Super Freak (Rick James 『Street Songs』 / 1981年)
U Can't Touch This (MC Hammer 『Please Hammer Don't Hurt 'Em』 / 1990年)
Fantasy (Earth, Wind & Fire 『All 'N All』 / 1977年)Hooray Hooray (Skoop On Somebody 『1997』/ 2022年)
SPECIAL (Skoop On Somebody 『SPECIAL』/ 2025年)
※括弧内は収録アルバム
註1) 鈴木雅之、ゴスペラーズ、Skoop On Somebodyによる通称「ソウル・トライアングル」がホストとなって、2006年から2022年にかけて開催していたSOUL MUSICの祭典『SOUL POWER SUMMIT』のこと。『TOKYO SUMMIT』と『なにわ SUMMIT』と称し東阪においてホール~アリーナ規模の公演を行う、夏の風物詩ともいえる一大イベントだった。多彩なゲストに加え、ホスト3組の中でのシャッフル・ユニットのようなグループもラインナップに名を連ねた(Skoop On SomebodyのTAKEが、ゴスペラーズの村上てつやと組んだユニット「武田と哲也」も同イベント由来である)。
また、2013年以降はイベント開催に合わせてホストメンバーの選曲によるコンピレーションアルバムもリリースされた。毎年違うコンセプトで選曲されていたが、映画『Saturday Night Fever』の日本公開40周年を記念して選曲された2018年作『SOUL Summit VI selected by SOUL POWER DISCO '78』を本記事のお供におすすめしたい。