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【座談会企画】Skoop On Somebody『Discotique Nite 2025』を語る・その4

    Skoop On Somebodyが2025年10月3日から10月18日にかけて、ライブイベント『Discotique Nite2025』を開催した。「ディスコ」をテーマに、ほぼノンストップで踊れる楽曲を披露するライブイベントだ。

    Groovin' Fileではこのライブの座談会を実施し、aoi・hariがライブを観に行った感想を語り合った。公演日は別々ではあったものの、二人で熱い夜を思い出しながら2時間半も話に花を咲かせていた。

    今回はDiscotique Nite名物『AHO AHOメドレー』の話をしつつ、J-R&Bについても少し語り合った部分をお届けしたい。

    なお、前回の記事はこちら。


    『Discotique Nite 2025』を語る・その4

    「Celebration」ってJぺいさんがいるからできる曲

    hari:そろそろDiscotique Nite名物、往年の色褪せないディスコナンバーやソウルクラシックスのカバーを次々とやる『AHO AHOメドレー』に移りますが、最初にDJ SAWADAが登場して「AHO AHOメドレー!」って言ってから始まったけど「おおっ!」ってなった。

    aoi:あそこでSAWADAさんが出てくるのいいよなぁと思いながら見てた。

    hari:「なんかやるのかな?」思ってたらなんにもやらなかったけど、変わるよね。やっぱり言われると。

    aoi:うん。

    hari:「Celebration」でさ、Jぺいさんがびっくりするぐらいすんごいシャウトするじゃん。あんな高い声でできるのヤバすぎない?女性よりも声高いよ。

    aoi:うんうん。

    hari:でね、Jぺいさんみたいなシャウトをしてさらにソウルフルに歌うって、流石のTAKEさんでもしんどいでしょう。シャウトは余裕だと思うけどさ。

    aoi:たしかに。

    hari:だからこそ、「Celebration」ってJぺいさんがいるからできる曲だよなぁって思った。爽快感すごかったなぁ。

    aoi:うん。「Celebration」の次は「Ain't No Stoppin’ Us Now」やったけど、私、ずっと聴きながら「この曲なんやったっけ?めっちゃ知ってるんやけどさ、武田と哲也のジャケ写(註1)になってる……」なんて思いながら、ずっと名前が出てこなくて。

    hari:私はジャケ写のネタは気づいていないけど「なんかこれめっちゃ聴いたことある!Ain't Stoppin’ Us Nowって曲なんかあったような……」って慌ててめっちゃ走り書きしてたけど、Noが思いっきり抜けてるっていう(笑)



    踊らされてしまう空気感

    hari:「Ain't No Stoppin’ Us Now」のときに気持ちよさを感じながら、なんだろう……そこで一気に流れがひとつになっていくのを感じた。ミラーボールがキラキラしてて、皆が思いっきりノリノリになりまくってて。なんかちょっと空気が変わってくのはこの曲だったよね。

    aoi:あー!たしかに。なんかここでたしかに変わっていくものがあったよね。

    hari:この曲から空気が変わり始めてさ。AHO AHOメドレーの最初の方は「ひたすら上げていこうぜ!」って感じでぶち上がってく曲だったけど、ここからふっと空気が変わったと思う。結局、踊らされてここから。

    aoi:うんうん。

    hari:「Jungle Boogie」もすごかったよね。

    aoi:うん。これ個人的な話になるんやけど、私、学生時代にやってたバンドでコピーしたことがあって。なんか覚えてるもんやなあって思いながら聴いてた。

    hari:そうなんだ。てか、バンドの話は知ってるけど、それ初耳。昔やってたんだね。

    aoi:そうそう。TAKEさんって基本的にはマイクは有線一択の筈なんやけど、最近はライブ中に1曲だけワイヤレスマイクを使って客席で歌う、ということもしてはって。今回はこの曲がその位置。で、この曲は構成がシンプルなのね。だからもし、TAKEさんが戻ってくるまでの尺が決まっていたとして、それに間に合わなかったとしても柔軟に対応できるんやろうな、と思いながら聴いていて。実際、TAKEさんマジで戻ってこれるんかな?っていう心配するぐらいはっちゃけてたし。

    hari:あーなるほど。その視点は私には無いなぁ。すごい。

    aoi:最近のSkoopのライブって、ステージとフロアみたいな境目がパッとなくなる瞬間があるやん。フロアでTAKEさんが歌ってお客さんと一緒に盛り上がる感じは、DTNともすごく合ってるなあって思った。

    hari:たしかに。ステージから降りるって普通だとやらないし、DTNではそれやってほしいよね。間近で歌うからこその引っ張る力があるって思う。それとまじくんのサックスがかっこよかった!ホーンがあるか無いかで絶対変わるでしょう!

    aoi:うんうん。これはホーンいるよね。

    hari:こうやって考えると、本当にウル寿司ってなんでもできるね。Jぺいさんはこういうとき超ノリノリでステージを楽しんでるし。素敵な後輩だよね。

    aoi:TAKEさんがこうパーっと表に出て行っちゃうから、ステージが近い人とか「TAKEさん、どこ??」ぐらいの感じになっちゃうけど、ステージの方でずっとJぺいさんが煽ってたのはよかったなと思ってて。振りをやったりしてたのを見たような記憶がある。

    hari :そうだったんだ。あのときTAKEさんしか見てなかった。あと、これ言うの忘れてたけど、小松さんのベースめっちゃゴリゴリで堪らない。小松さんのベースとまじくんのサックスだけでご飯三杯いける音してた。

    aoi:あー!



    飛んでいいの?ビルボードだよ??

    hari:AHO AHOメドレーのラストは「Fantasy」でしたが、どうでした?

    aoi:これは、結局ライブ後に買いましたよ。ソニーミュージックが出してる『We ♥ Dance Classics』のコンピ。ジャケ写がピンクのめっちゃ派手なCD。

    hari:私も買いましたよ!新品未開封のものを。全く同じバージョンの音源がCDとして残ってるって情報を耳にしたときは、マッハで調べて即ポチった。それにしても参加アーティストがすごいね。久保田利伸、SOUL'd OUT、DOUBLE……しかも、Skoop On Somebodyは大トリ。

    aoi:このCDって、2005年リリースでディスコ、ダンスクラシックスを当時の国内アーティストがカバーするというのがテーマなんやけど、私は昔、Earth, Wind & Fireの原曲よりも先に『We ♥ Dance Classics』に収録されてるSkoop版でこの曲を知ったから、これが聴けるの……!って思って。

    hari:そうなんだ。私はあのとき初めてSkoopの「Fantasy」を聴いたから「なにこれ、うわすごい!!」ってなってて。しかもTAKEさん、Jぺいさん、まじくんの3人で指さしとかしてたからさ、めっちゃ盛り上がってたじゃん。

    aoi:うん。

    hari:そこからの、ジャンプ。あのノセられる感触、すごいなあと思った本当に。だってステージのメンバーでみんな飛んでたじゃん。そして、こっち(観客)も飛んでしまったじゃん。あれは「飛びたい」じゃなくて「飛ばされてしまう」だよね。

    aoi:うんうんうん。

    hari:飛びたいじゃなくて、「え、飛んでいいの?飛んでる?ビルボードだよ??ビルボードだよ???」って思いながら、飛んだらめっちゃ楽しいっていう。いい意味で「やらされてしまう」というあの感じはすごかった。今まで経験したことがない何かだった。で、今現在Discotique Niteに飢えているっていう感じになってて。

    aoi:あー(笑)

    hari:そこで『We ♥ Dance Classics』ですよ。本当に買ってよかった。「Fantasy」のクレジット部分見たら、ベースの小松秀行さんとギターの知念輝行さんの名前もあって。今回のライブはこのコンピみたいにフルバンドじゃないけど、でも熱気やグルーヴ感はおんなじだった。

    aoi:めっちゃわかる。ライブの記憶が鮮明に蘇るよね。

    hari:てかさ……あれを作っているのに、どうしてSkoop評価されないのっても思ったよ。

    aoi:いやぁ、あれは埋もれすぎやし、今新品があの価格で投げ売りされてる事自体……当時のSONYのSOUL/R&B路線の第一線を走るアーティストを取り揃えたアルバムやのに。

    hari:泣けてくるよね。



    なぜR&Bって表に出てこないんだろう?

    aoi:当時は今よりもJ-R&Bっていうのは結構聴かれてたとは思うんよね。私がSkoop On Somebodyやゴスペラーズ、それに久保田利伸さんの音楽を聴き始めたのは2004年頃。3組ともラジオの全国ネットでレギュラーを持っていた(註2)のがきっかけやったけど、それを抜きにしても当時ラジオで流れていたJ-POPってR&Bが多かったような気がするし、メインストリームっていう印象だった。体感やけどね。

    hari:なるほど。言われてみればたしかにそうかも。そのあとにUVERやRADWIMPS、ハイカラ(HIGH and MIGHTY COLOR)みたいなラップが入ってるロックが流行ったと思う。

    aoi:ハイカラかぁ……懐かしいな~。

    hari:でしょう?当時の私は吹奏楽部でミスチルの曲のドラム叩いたのがきっかけで、ロックばっかり聴いてたからさ。

    aoi:hariさんってほんまに何でも聴くよね。

    hari:ちょっと話が逸れたけど、J-R&Bが勢いついてきてたのに、結局ロックに持ってかれたっていうね。そうやって考えたら、なんでこんなにR&Bって表に出てこないんだろう?いつもメインストリームの一歩前ぐらいで止まっちゃうじゃん。

    aoi:ね。歌謡曲のはずやんね。

    hari:本当それがちょっと複雑。J-POPでブラックっぽいのは受けいいのに、がっつりブラックってなるとなんかシンと静まり返るよね。

    aoi:うんうんうん。今だって素敵なシンガーやアーティストがいっぱい居て、もちろん多くの人に聴かれてると思うんやけど、私はもっと聴かれてもええんちゃう?って思ってて。

    hari:わかる。SIRUPとか勢い出てきてるもんね。

    aoi:そう!この前観に行ったフェスのOvallもめっちゃよかったよ。



    ◆『Discotique Nite 2025』とは?

    Skoop On Somebodyが開催する、ディスコをテーマにした楽曲で構成されるライヴイベント。SOUL/R&Bをベースとした音楽を届ける彼らだが、自身の楽曲をディスコ仕様にアレンジしたり、往年のディスコクラシックスのカバーが披露されたりと、"踊れる"ナンバーに特化したライヴとなっている。
    2003年に全国ツアー形式で開催された一度きりのイベントだったが、2023年、20年ぶりに復活。その後は毎年秋の恒例イベントとして定着しつつあり、今年は東横阪のBillboard Liveにて各日2回公演で開催された。
    ・10月3日(金) at Billboard Live 大阪
    ・10月10日(金) at Billboard Live 東京
    ・10月18日(土) at Billboard Live 横浜

    Member

    TAKE (Vocal)
    KO-HEY (Drums)
    KO-ICHIRO (Keyboard)
    知念輝行 (Guitar) ※support
    小松秀行 (Bass) ※support
    斉藤アリア (Keyboard) ※support
    Jぺい (ウルトラ寿司ふぁいやー) (Vocal, Chorus) ※support
    まじくん (ウルトラ寿司ふぁいやー) (Sax, Chorus) ※support
    翼 (ウルトラ寿司ふぁいやー) (Percussion, Chorus) ※support

    Set List

    • NOTHING EVER CHANGES (Skoop On Somebody 『GOOD NEWS』/ 2024年)

    • A Streetcar Called Desire (Skoop On Somebody 『Save Our Souls』 / 2002年)

    • Through the Night (Skoop On Somebody 『HELLO MELLOW』 / 2004年)

    • Perfume Love (Skoop On Somebody 『Save Our Souls』 / 2002年)

    • きみには弱い (Skoop On Somebody 『Nice'n Slow Jam -beyond-』 / 2023年) ※1stのみ

    • On the Red Carpet (Skoop On Somebody 『Save Our Souls』 / 2002年) ※2ndのみ

    • みずいろの雨 (Skoop On Somebody 『アメウタep.』 / 2010年) ※cover

    • 実家暮らしのバンドマン (ウルトラ寿司ファイヤー 『NEW鰓』 / 2025年)

    • AHO AHO メドレー ※cover
      In The Stone (Earth, Wind & Fire 『I Am』 / 1979年)
      Celebration (Kool & The Gang 『Celebrate!』 / 1980年)
      Aint' No Stoppin' Us Now (McFadden & Whitehead 『McFadden & Whitehead』 / 1979年)
      I Like It (DeBarge 『All This Love』 / 1982年)
      Jungle Boogie (Kool & The Gang 『Wild And Peaceful』/ 1973年)
      Super Freak (Rick James 『Street Songs』 / 1981年)
      U Can't Touch This (MC Hammer 『Please Hammer Don't Hurt 'Em』 / 1990年)
      Fantasy (Earth, Wind & Fire 『All 'N All』 / 1977年)

    • Hooray Hooray (Skoop On Somebody 『1997』/ 2022年)

    • SPECIAL (Skoop On Somebody 『SPECIAL』/ 2025年)

    ※括弧内は収録アルバム



    註1) Skoop On SomebodyのTAKE(本名:武田雅治)と、ゴスペラーズの村上てつや(本名:村上哲也)によるユニット「武田と哲也」。彼らが2016年10月5日にリリースした1stミニアルバム『LOVE TRACKS』のジャケットと、「Ain't No Stoppin' Us Now」が収録されたMcFadden & Whiteheadの1979年作、その名も『McFadden & Whitehead』のジャケットを見比べてみてほしい。

    ちなみに「武田と哲也」は、2026年1月28日に3rdミニアルバム『LOVE SHOT』をリリース予定。そちらも是非チェックを。

    註2) 2004年頃に各アーティストが担当していたレギュラー番組は以下。全てJFN系の全国ネットで放送されていた。
    ・Skoop On Somebody:『魂予備校』(2005年終了)
    ・ゴスペラーズ:『feel'n soul』(後継番組を含めると2008年終了)
    ・久保田利伸:『PLANET FLAVA!』(後継番組を含めると2006年終了)
    特に『PLANET FLAVA!』は10年近く続いた長寿番組、読者の中にも「The Best R&B and Hip-Hop Radio」を謳うこの番組のリスナーだった方が居るのではないだろうか。


     
     
     
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