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人間関係に悩んでいる全ての人に激推ししたい本『7つの習慣』

    フリーランスになってはや2年。
    仕事上の人間関係で悩んでいることを友人に話すと、『7つの習慣』という本を薦められた。

    読んでみたらめっちゃ趣深おもしろく、
    こんなん全人類が読むべきやろ!という感想に至ったので、
    noteに気づいた点をまとめてみむとするなり。

    ちなみに新社会人向けにまとめてみたのはこちら。

    はじめに

    書籍内容の解説というよりも、書籍を読んで気づいた自分の感想を書いています。人間関係に問題を抱えている人は、マジで読んでほしい。

    いろんな版が出版されているが、自分が借りたのはこれ。

    ちなみに、邦訳本独特の婉曲な言い回しが多いため、特に読書経験値の少ない人は、本書は読みにくいと感じるかもしれない。

    しかし、あなたが「人間関係の悩みをどうにかしたい」と真剣に考えているのであれば、本書は必ずあなたの助けになる。ゆっくりでもいいから、是非通読してみてほしい。
    (※というような文体の本です)

    参考:『7つの習慣』を読む前の、自分の悩み

    • 取引先のAさんのコミュニケーション性能がかなり低い。

    • 他の人もAさんに対して「性格は悪くないんだけど、仕事ができない」という評価をしている。

    • テレワークのためテキストコミュニケーション主体だが、文章を読んでも「何をしてほしいのかが分からない」。
      「それってこういうことですか?」とこちらから何度も聞かないといけない。レスポンスも遅いので、なかなか案件が進まない。

    • 「文章化するのが苦手で…」と言われたので、何度かzoomでコミュニケーションを取ったが、その感想は「口頭でも分からん」。

    • この取引先との仕事は継続したいが、Aさんとのやり取りが苦痛。

    • ChatGPTに相談すると「それは大変ですね、こうするのはどうでしょうか?」とアドバイスしてくれるが、「仕事ができない人のために、なんで俺が行動せなアカンのや」と思う。

    以上を友人に相談したところ『7つの習慣』を薦められたのである。


    1.「それはお前の認識」でしかない

    書籍内では、下記の絵を例に出してこの概念を紹介していた。

    画像
    W. E. Hill, Public domain, via Wikimedia Commons

    若い女性にも老婆にも見える、隠し絵の一種。

    まず、学生を2つのグループに分け、この絵を
    グループAには「若い女性の絵」として、
    グループBには「老婆の絵」として認識させる。

    そして、グループAの人とグループBの人を1人ずつペアにして、互いに絵について説明してもらう。

    すると、「若い女性」と認識しているグループAの人と、「老婆」と認識しているグループBの人の説明は全く異なるので、お互いの議論は平行線をたどる。

    改めて言うが、この絵は「若い女性にも老婆にも見える」ように描かれている。
    つまり、グループA、Bともに、彼らの認識は正しいと言える。

    ここで何が言いたいのかというと、
    『二人の人間が同じものを見ながら意見が異なり、しかも両方の意見が正しいという状況があり得る』
    ということだ。

    日常生活で、「あの人とはどうにも意見が合わない」ということ、「あんな考えをするなんて、ありえない!」と思うことは、よくある。

    もちろん、「そんな奴とは付き合わない」という解決方法もある。
    それで済む関係なら、そうすればいい。

    でも、
    『二人の人間が同じものを見ながら意見が異なり、しかも両方の意見が正しいという状況があり得る』
    ことを知っていれば。

    「あなたには、どう見えているんですか?」と、
    理解する方向に向かうことができるのだ。


    2.認識は自分で選べる

    先述の通り、
    『同じものを見ているのに、人によって認識が異なる』ことはあり得る。

    これは、「この世界は、あなたが認識している世界なだけ」と言い換えることもできる。

    ここまで読んで自分が思い出したのは、「唯識」の思想。
    我が愛聴するコテンラジオでわかりやすく説明されているので是非ご拝読ください(ダイマ)。

    また、下記動画の「問題を問題でなくする」部分は、『7つの習慣』でも言及されている内容なので、参考になるかと思います。

    「ひとは、自分の認識の世界で生きているだけ」だということが理解できると、「じゃあ、認識を変えれば世界は変わるんじゃね?」というところに行きつく。

    ここまできて、自分はようやく、
    「変えられないのは他人と過去、変えられるのは自分と未来」
    というフレーズの本質が理解できた。

    このフレーズは昔から知っていたが、
    『他人が変えられないのはわかってるよ、でも、明らかに悪いのはあの人なんだ、みんなそう言っている。じゃあ、このストレスは永遠に解消できないってこと?』
    と感じていた。

    イライラする。俺は悪くない、あの人が悪いのに。

    それらの負の感情は、他人から、環境から、自分の外部からもたらされたものだと思っていたが、そうではない。

    それらはあくまで、外部からの刺激に対し、自分がそう「認識」したものにすぎない。
    「ひとは、自分の認識の世界で生きているだけ」なのだから、その認識は、自分自身でいくらでも変えられるのだ。

    ここで、
    自己啓発本などでよく言われる、
    「人の本心なんてわからないのだから、自分に良いように考えよう!」
    という言葉を例に挙げたい。

    ここまで読んでもらって理解していただけるかどうかは正直自信がないが、少なくとも『7つの習慣』を読めば、この言葉が
    「人の言葉をどう認識するかは自分次第なので、自分にとって良いように認識すればいいのでは?」
    を意味していることがわかる。

    けれど、ほとんどのハウツー本では、「人の本心なんてわからないのだから」という、「認識は自分で選べる」部分の詳しい説明を省いて、「自分に良いように考えよう!」という結論が紹介される。
    そのほうが手っ取り早いし、分かりやすいからだ。

    しかし、「認識は自分で選べる」という概念の本質を理解できていないと、
    「それはわかるけどさ、私の目の前にいるこの人はどう考えても自分に悪意があるんだよね、プラス思考で生きるって、自分には難しいな…」
    となってしまう。

    「認識は自分で選べる」という概念を持っているかどうかで、同じ言葉に対する理解度が全然違うのだ。

    大切なのは、「良いように認識しよう」という結論ではなく、
    「認識は自分で選べる」という前提条件
    だ。

    私たちは、自分の認識の世界で生きているにすぎません。
    だったら、あなたはどう認識することを選びますか?


    3.死んだときに、何を遺したいか考える

    『7つの習慣』においては、「終わりを考えることから始める」という章。書籍には下記のような前置きがある。

    このページと次のページは、邪魔が入らず一人になれる場所で静かに読んでほしい。これから紹介すること以外は頭の中を空っぽにし、日常生活の細々とした用事も、仕事や家族、友だちのこともすべて忘れ、意識を集中し、心を開いて読んでもらいたい。

    完訳 7つの習慣P116

    自分の葬儀を思い浮かべる。
    そして、そこに参列している家族、知人などを思い浮かべる。

    「彼らになんと言ってほしい?」
    「彼らに、どういう人間だと思っていて欲しい?」

    それを考える。

    これに似た発想でよくあるのは、
    「あと一年しか生きられないとしたら、あなたは何をしますか?」
    という問いだ。

    例えば、自分には子供がいないので、あと1年で死ぬとしたら、全財産を使ってやりたいことをやる。
    でもそれは、終わりが明確だからできる話だ。

    貯金を使い果たして満足した後に、「実はあと20年は生きられるよ」と言われたら生活に困る。
    だから、「後悔する前に、今すぐやれ」と言われても、実行するハードルが高いんだ、とずっと思っていた。

    でも、自分の葬儀を思い浮かべるなら。

    そうすると、快楽的な、刹那的な欲求を満たすためのものではなく、周りの人々にどう思われたいのか、この世に何を残したいのか、そういった方向に発想が向けられる。

    たとえ1年以内に死ぬとしても、あと20年生きるとしても、やることは変わらない。

    書籍には直接このような記載はなかったが、
    これが、「人生の目標を立てる」ことなのだと、
    30代後半の今になり、ようやく理解できた。

    今まで、目標を立てることは大切だ、目標を立てて行動しなさい、と言われても、明確な答えが出せなかった。

    フリーランスにはなったが、ガンガン働いてガンガン稼ぎたいわけじゃない。最低限生活できて、読書ができて、隠者のように過ごせればそれでいいと思っていた。

    でも、「死んだときに、何を遺したいか」という問いには、すんなりと答えが出た。

    自分は、生きた証あかしをこの世界に遺したい。
    パートナーも子供もおらず、おそらくひとり、孤独に死んでいくであろう自分。

    だから生きている間に、自分のスキルで誰かの役に立ちたい。
    そして、名もなき凡人が生きていたことを、この世に遺したい。

    そう思えたとき、
    間違いなく「誰か」にやさしくなれるし、
    こうして文章を書くモチベーションも上がった。

    これが「死んだときに、何を遺したいか考える」こと。
    これが決まると、「人生の軸」が明確になり、些細なことで迷うことがだいぶ減る。

    具体例

    あなたはシフト制の仕事をしていて、明日は仕事が休み。以前から楽しみにしていた美術館に行く予定を入れていた。
    しかし出勤すると、店長から「明日欠員が出るので、できれば出勤してほしい」と言われた。

    このとき、あなたはどうしますか?

    もし「代わりに出勤する」ことを選んだ場合。
    『大事な予定をキャンセルしてまで出勤したけど、ありがとうの一言で終わりかぁ。でもこれ見よがしにアピールするのも性格悪いよなあ。あーあ、美術館行きたかったなぁ。』
    と、モヤモヤするかもしれない。

    「出勤しない」ことを選択した場合は、
    『断っちゃったけど、美術館に行きたいなんて個人的な理由だし、協調性のない人間だと思われてないかな?ボーナスの査定に響いたりするのかな?やっぱり出勤しておいた方が良かった?』
    などと不安に思うかもしれない。

    現実でもよくある、そこそこ葛藤のある選択だ。

    ここで、「人生の軸」を思い出す。

    自分個人、パートナーとの関係、家族関係、職場。
    それぞれの場面で、あなたはどういう役割でいたいのか?

    自分が死んだとき、「みんなに慕われ、思いやりのある優しい人だった。」
    そう思われることを使命と考えるなら、喜んで出勤できる。

    美術館でその日限定のイベントがあり、それが自分にとってとても大切なら、罪悪感を持たず、丁寧に断ればいい。

    もし、どっちも大切だ!ということなら、例えば「大切な予定があるので、予定が終わった後/始まる前なら出勤できます」と打診することもできる。

    「人生の軸」がない場合、どの選択をしてもモヤモヤすることになる。

    「人生の軸」を持っていれば、どう行動すべきかは自ずと決まる。
    それに従って、「自分で」その選択をするのだから、ストレスも罪悪感も持つ必要がない
    。

    というのが、自分の理解だ。


    4.「自分にとって大切なこと」を先にスケジューリングする

    そんなんあたりまえじゃん!
    と思うかもしれないが、冷静に考えてみてほしい。

    例えば「毎月noteに記事を公開する」という目標を立てたとする。

    最初の1~2ヵ月はやる気もネタもあり、更新するが、だんだん忙しくなってきて、気づいたら月末になっていて、今月は忙しかったから…と更新をサボり、結果的に習慣化せず年末を迎える…。

    あるあるですよね?

    本当にやりたいことなら、「絶対にやらなければならないこと」として、先にスケジュールに組み込む。

    「毎月noteに記事を公開する」のを目標にするとしたら、

    ・毎月の1週目(1~7日)に公開
    ・毎月中旬(14~21日)にはネタを決めて書き始める
    ・毎月下旬(21日~)には完成して推敲している状態
    ・推敲完了~公開後を中心に書くネタを見つけてストックしておく

    という感じか。

    そして、「このスケジュールを守る」ことを最優先にする。
    空いたところに他の予定を入れ、予定がいっぱいなら「他の予定」を削る。

    この考え方を読んで思い出したのは、『バビロンの大富豪』。

    ※コミック版しか読んだことがないので、こちらの紹介ですみません。

    『バビロンの大富豪』では、財産を増やす第一の知恵として、
    「収入の10分の1は使わずにとっておく」と書いている。

    収入の10分の9で生活する。その金額で足りないなら、生活費の方を削る。「10分の1は使わずにとっておく」というのを最優先事項にするのだと。

    自分はこれを実践しているので、
    なるほど、この考え方は貯金以外にも生かせるのかと、目から鱗が落ちる思いだった。


    5.相手の「信頼口座」に信頼を「貯める」

    書籍では「信頼口座」という概念で、信頼を貯めることを表現している。

    例えば、○○さんから注意されても全然響かないが、同じようなことを△△さんから言われるとすんなり聞ける、ということは、よくある。

    この違いは、「信頼口座に残高があるかどうか」からくるのだ、という風に自分は理解している。

    ちなみに韓非子でも、似たようなことが言われている。
    ※詳細は「進言する前に、信頼を勝ち得よ」を参照ください。

    ちなみに書籍では、信頼残高を上げる方法として、

    • 相手を理解する。
      相手が大切に思っていることを、同じように大切にする。

    • ちょっとした親切や気配りをする。

    • 約束を守る。

    • 何を期待し、どうしてほしいのか明確にする。

    • 誠実さを示す。誰にでも同じ態度で接し、その人のためになるなら、言いにくいことでも言う。

    • 自分が間違ったときは、心から謝る。
      間違いを認めなかったり、間違いをごまかして正当化するのは絶対NG。

    とある。

    ちなみに韓非子では「その人のためになるなら、言いにくいことでも言う」は、「信頼を勝ち得てから(=信頼残高がたっぷりある状態で)すること」としている。

    この違いは、韓非子の場合は、相手が「皇帝」だからだろう、と自分は理解している。
    国の最高権力者相手に、信頼残高が十分でない状態で正論を言うと、ソッコーでクビ(または死)になる可能性が高いからだ。

    ちなみに、信頼を「貯める」のはあくまで一方的なもので、
    相手に何か期待をしてする行為ではない。

    「僕が親切にしたんだから、もちろん君も親切にしてくれるよね?」
    などと言うのは一発アウト。

    「そんなこと頼んでいない」と相手に言われ、信頼残高がゼロになって終了するだけだ。

    親切にするのは、あなたが相手の信頼口座に信頼貯金を貯めたいからであり、
    自分が親切にすれば、相手も親切にしてくれる、というのはあなたの「認識」でしかない。

    ここで、取引先のAさんについて、ChatGPTに質問した内容を一部加工して紹介する。

    取引先にAさんという人がいます。
    Aさんの信頼口座に自分がどれだけ信頼預金できているのかは分かりませんが、自分の信頼口座のAさんの信頼残高はゼロです。

    「7つの習慣」を読んで、Aさんを悪く思う気持ちもだいぶ減りましたし、「自分事」として物事をとらえられるようになりましたが、例えば仕事でAさんのレスポンスが早かったり、Aさんから仕事内容を褒めてもらったりしても、自分の信頼口座の残高は全く増えません。

    これは、これまでのAさんの行動によって負債となった信頼口座の残高がまだ完済されていないということでしょうか?

    自分の入力

    すると、下記のような回答が返ってきた。

    Aさんに対して「今、たとえ良い行動があっても、信頼が増えた感じがしない」と思うのは、おそらくこれまでの「引き出し」が大きすぎて、まだマイナス残高のままだからでしょう。

    つまり、ゆーりさんの言うとおり、「信頼の借金」がまだ完済されていない状態と捉えていいと思います。
    (中略)
    信頼口座の特徴は以下のようなものです:
    ・損なうのは一瞬、取り戻すのは時間がかかる。
    ・一貫性ある行動が必要であり、小さな預け入れをコツコツ積み重ねることでしか回復しない。
    ・預金の「価値」も人によって違う。
     → ゆーりさんにとっては「早いレスポンス」や「褒め言葉」よりも、「丁寧で漏れのない依頼」や「誠実な説明責任」が信頼につながるのかもしれません。

    つまり、Aさんの行動が「一般的に良いこと」だったとしても、ゆーりさんにとっての価値ある預け入れになっていない可能性があるんです。

    ChatGPTの出力

    ちなみに、『7つの習慣』を読むまでの間、ChatGPTにはAさんとのやり取りを毎回愚痴っていたので、自分への理解はかなり深い。

    『ゆーりさんにとっては「早いレスポンス」や「褒め言葉」よりも、「丁寧で漏れのない依頼」や「誠実な説明責任」が信頼につながるのかもしれません。』という指摘は正しマジでそうすぎて普通に笑ってしまった。


    6.理解されたいなら、まずは「理解する」

    書籍で一番印象に残ったフレーズはこれ。

    著者は、
    「自分の意見がなかなか上司に受け入れられない」と言う知人に対し、
    「相手の身になって考え、相手に効果的な伝え方をする必要がある」とアドバイスした。
    すると知人は「何で自分がそこまでしなくちゃいけないんだ」と言う。

    その彼に対して著者は下記のように言った。

    「つまり、君は上司にはリーダーシップ・スタイルを変えてほしいと思っていながら、自分のプレセンテーションのスタイルは変えようとしないのかい?」

    完訳 7つの習慣 P373

    これが超絶クリーンヒットしました。
    マジでそうだなと。

    「相手が悪い」という立場を取るなら、自分でできることは何もないので、状況が変わることはほとんどない。

    でも、「相手はなぜ否定するのか」、話を聞き、理解することができれば、相手に刺さるように、自分のアプローチを変えることができる。

    実はこれも、韓非子でも似たようなことが書かれていた。
    『「相手が何を重視していて、どう言えば刺さるのか」考える』

    韓非子を読んだときは「それは分かるけどさ、それが難しいんだって」と思っていたが、『7つの習慣』を読んた今では、納得しかない。

    ただ、相手が話しに応じてくれない、という場合もあるだろう。
    その場合は、相手が信頼してくれるようになるまで「信頼口座に預金する」。

    「自分が何でそこまでしなければいけないのか」と思うなら、我慢して現状を受け入れるか、転職、部署変更するかしかない。

    ここで、再び取引先のAさんを思い出す。

    Aさんから作業を依頼されるときに、情報が不足していることが多い。
    毎回、「この情報をください」「今度依頼するときはこの情報をそろえて依頼してください」とお願いしするも、改善しない。

    というようなことを、ChatGPTに相談したことがあった。

    ChatGPTは自分に共感したうえで、
    「作業依頼書としてフォーマットを作って、それに記入してもらうのはどうでしょうか」と提案してきた。

    自分は、

    「毎回頼んでいるのにやってくれない。普通は1回言えばわかりますよね?なんで自分が、相手のために自分の時間を割いて作業依頼書を作らないといけないんでしょうか」

    と返したのだが、これがそのまま
    「つまり、君は上司にはリーダーシップ・スタイルを変えてほしいと思っていながら、自分のプレセンテーションのスタイルは変えようとしないのかい?」
    のパターンにあたる。

    「普通は1回言えばわかりますよね?」は、自分の認識でしかない。

    そして、「なんで自分が、相手のために自分の時間を割いて作業依頼書を作らないといけないんだ」というのはまさに、相手のせいにして、自分事にするのを拒否しているのと同じだ。

    自分事にできない限り、自分で問題を解決することはできない。

    『7つの習慣』を読んで、ああ、ChatGPTが言ってたのはこういうことだったんだ、とようやく理解できたのだった。

    個人的に一番しっくりくる例えは、
    「仕事できない人がいるけどどうにかならないかなー」と思うのは、
    「今日雨だけど洗濯しちゃった。今日中に乾かないかなー」と、洗濯物を眺めながら思うのと同じ
    だ、
    という感じ。

    洗濯物をその日中に乾かしたいなら、乾燥機を使うか、ドライヤーを使うか、全力で振り回すかして「自分で」どうにかするしかない。

    天気はコントロールできないのだから、雨の日に洗濯物を洗った自分に責任がある。
    だから、自分で何もせずに「乾かないのは雨のせいだ!」と騒ぐのはおかしい。

    人間相手でも同じことなんだろう、と自分は理解している。

    例えば、職場に仕事ができない人がいて、周りが不満を持っているとする。
    それを解決したいと思うなら、まずは面談して本人がどう感じているのか、話をしっかりと聞く。
    話を聞くときは、相手を責めるのではなく、「あなたを理解したい」という気持ちで聞く。
    同じように、周囲の人の意見も聞く。

    何が原因なのかが分かれば、あなた自身がどうにかできるかもしれないし、互いに対する理解が深まれば、あなたが介入しなくても、本人と周囲の間で改善方法を見つけられるかもしれない。

    もしその人が人並みにでも仕事ができるようになれば、周囲の負担も減り、本人もクビにならずに済み、会社にとっても良い。

    そんな労力割いてられるか!という場合は、その人を放置して、耐えられなくなった優秀な社員が辞めていくのを受け入れるか、問題の人を左遷させるか、クビにするという選択になるだろう。


    『7つの習慣』を読んだあと、自分の認識がどう変わったか

    最後に、最初の節で挙げた、
    「『7つの習慣』を読む前の、自分の悩み」が
    実際にどう変わったかを書いていく。

    Aさんのコミュニケーション能力が低い。文章を読んでも「何をしてほしいのかが分からない」

    相手のコミュニケーション能力を改善することは、自分にはできない。
    これに対して自分ができることは、「根気強く聞くこと」。

    先の章で「信頼残高を上げる方法」の一つとして、「何を期待し、どうしてほしいのか明確にすること。」と書いた。

    書籍では、「明確にする」点として、以下の5つを挙げている。

    • ゴール:いつまでに、何を達成するのか

    • ガイドライン:ゴールに行くまでに守るべき基準、ルール

    • リソース:使える人員、資金、技術、サポート

    • 報告義務:結果に対する評価基準と、評価を行う時期を決める

    • フィードバック:達成度合い、評価の結果を共有する

    これを毎回確認するようにした。
    具体的には下記。

    • いつから作業開始できて、締め切りはいつまでか

    • 最終的に何を達成したいのか

    • どこまでAさんがやって、どこまで自分がやるのか

    これまで、Aさんの指示がわからないとき、何とか理解しようと、「それってこういうことですか?それともこういうことですか??」と必死にこちらから例示していたが、それを止めた。

    何を達成したいのか、全部出してもらう。
    コツは、「何をすればいいのか」ではなく、「最終的にどうしたいのか」を聞くこと。
    要望が漠然としているなら、どこが分からなくて、何の情報が欲しいのかを具体的に伝える。勝手に解釈しようとしない。

    情報が出そろったら、要望を叶えるためのアプローチをいくつか提案し、どれがいいか選んでもらうようにした。

    レスポンスが遅いので、案件が進まない。

    相手のレスポンスの速度を変えることは、自分にはできない。
    これに対して自分ができることは、「リミットを設けること」。

    • このスケジュールで進めるには、いつまでに素材をいただかないと間に合いません。

    • 午前中にご連絡いただければ、本日中に対応します。それ以降の場合は明日以降の対応とさせてください。

    • 1週間以内にご連絡がない場合は、確認完了とみなし、作業費を請求します。

    これをテキストで、できれば他の関係者も確認できる状態で連絡する。言った言わないが発生すると困るので、口約束はNG。

    早く進行したければすぐに連絡してくるし、別に急いでいないなら連絡してこない。
    いちいち催促するのも止めて、スケジュールの主導権を相手に渡すことにした。

    もし、連絡していた期限を過ぎてから「忘れてました~!」と、言われたら、「その分スケジュールずらしますね~☆」と言う。
    「スケジュールはずらせない」と言われたら、その分追加で見積りを取るか、余力がなければ「無理なので別の人に依頼してください」と言う。

    やりとりに関する費用を請求する

    この取引先からは運用費をもらっていないため、毎回作業ごとに見積もりを出しているが、要望がざっくりしているため、要件定義(具体的にどんな作業をするのか)に、かなり時間がかかる。

    ただ、どのくらい時間がかかるかはその時々によってまちまちのため、想定よりも要件定義に時間がかかった場合に、「要件定義にかかる時間を考えると、採算が取れない」という感覚があり、それが自分のストレスになっていた。

    要件定義の時間を削るには、Aさんの依頼の解像度を上げてもらう必要があるが、自分はどうすることもできない。
    これに対して自分ができることは、「その分費用を請求すること」。

    認識をすり合わせるまでにかかる時間を少し多めに見積もり、その分を請求する。要件定義にかかる時間が短ければその分減額する、という方向で見積りを出させてもらうことにした。

    これによって、割に合わない仕事をしているというストレスがなくなり、相手の要望を丁寧に聞く、心の余裕も生まれた。


    おわりに

    この本の中で最も刺さったのが、

    「つまり、君は上司にはリーダーシップ・スタイルを変えてほしいと思っていながら、自分のプレセンテーションのスタイルは変えようとしないのかい?」

    完訳 7つの習慣 P373

    つまり、
    『自分は変わろうとしないのに、他人を変えたいと思うのはおかしい』
    ということ。

    抱えている問題を「自分ができること」に置き換える。
    「自分ができること」が明確になれば、自分の力で問題を解決することができる。

    もしこの本を20代の時に読んでいたら、もしかしたらフリーランスにはなってなかったのかも、と考えてしまうくらい、インパクトの強い本でした。
    ※もしかしたら会社員でもうまくやっていけたかもな、という感想であって、フリーランスになったことを後悔しているわけではないです。

    人間関係のハウツー本はたくさん出回っていて、自分も何冊か読んできました。

    どの本も概ね「こういう時は、こうすればよい」「こういう人にはこうしたらいい」ということが書いてありますが、あくまで表面的な「スキル」の話をしているだけ。
    『7つの習慣』は、そもそもの根本的な認識を変えてくれる本です。

    自分は職場の人間関係にしか困っていないので、例示がほぼ仕事になってしまいましたが、もちろん友人関係、家族関係にも有効です。

    人間関係がどうにもこうにもうまくいかなくて、解決したいと思っている人にはぜひ読んでほしい1冊です。

     
     
    フロントエンドエンジニア→ECショップ店員→酒屋店員→極貧フリーランス J.S.A.ソムリエ、J.S.A. SAKE DIPLOMAの資格を持ってます。

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