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CNAプロジェクト - season 2 - Episode 53

    CNA運営

    【青の洞窟と美ら海】

    沖縄遠征三日目。

    午前八時。
    四人はレクー沖縄北谷スパ&リゾートをチェックアウトし、荷物をハマーへ積み込んだ。

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    アンナ
    「ニ泊じゃ足りなかったね」

    カナ
    「次は一週間泊まろう」

    橘
    「時間とお金に余裕ができたらだな」

    四人を乗せたハマーは、青の洞窟ツアーの集合場所へ向かった。
    青の洞窟がある真栄田岬までは、北谷から一時間もかからない。


    受付を済ませた四人は、ウェットスーツに着替え、インストラクターからシュノーケリングの説明を受けた。

    カナ
    「これ、めっちゃ暑い」

    ユイ
    「海に入ったら、ちょうどよくなるんじゃない?」

    アンナ
    「もう入りたい……」

    準備を整え、四人はインストラクターのあとについて海へ向かった。
    しかし、その前に待っていたのは、海岸まで続く約百段の階段だった。

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    カナ
    「海、遠くない?」

    橘
    「下りだから、まだいいだろ」

    ユイ
    「帰りは上りだけどね」

    橘
    「今それを言うな」

    階段を下りると、目の前に透き通った青い海が広がっていた。

    マスクとシュノーケルを装着し、足ひれを履いて、一人ずつ海へ入る。

    アンナ
    「冷たくない!」

    カナ
    「ちょうどいい! 気持ちいい!」

    ユイ
    「アンナ、ゆっくり呼吸して」

    アンナは最初こそインストラクターの持つ浮き具につかまっていたが、水に慣れると少しずつ顔を海へつけた。

    アンナ
    「んー!」

    顔を上げたアンナが、興奮した様子で三人を見る。

    アンナ
    「魚いる!」

    カナ
    「そりゃ、海だからね」

    アンナ
    「そうだけど……海の中で見るの初めて!」

    四人は水面を進み、岩場の奥にある洞窟へ入った。
    中へ進むにつれて、周囲は次第に暗くなっていく。

    インストラクターに促され、四人は入ってきた方向を振り返った。
    洞窟の入口から差し込む光が海中を通り、水面を鮮やかな青色に染めていた。

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    アンナ
    「すごい……」

    ユイ
    「本当に青い」

    カナ
    「きれい!」

    暗い洞窟の中に浮かぶ、青い光。
    四人は声を失い、しばらくその景色を眺めていた。

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    洞窟を出たあとは、魚の餌付けが始まった。
    インストラクターから餌の入った袋を受け取ると、たくさんの魚が一斉に集まってくる。

    アンナ
    「近い! 近い!」

    ユイ
    「手まで食べられそう」

    カナは餌を少しずつ出すのではなく、一気に振りまいた。

    その瞬間、色鮮やかな魚の群れがカナの周りを取り囲んだ。

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    「ちょっと待って! 前見えない!」

    しばらく魚たちと泳いだあと、四人は海から上がった。

    足ひれを外し、マスクを取る。

    アンナ
    「楽しかった!」

    カナ
    「もう一回入りたい!」

    ユイ
    「その前に、帰りの階段だね」

    四人は揃って、目の前にそびえる階段を見上げた。

    カナ
    「……百段」

    橘
    「さっきまでの元気はどうした」

    濡れたウェットスーツのまま、四人は一段ずつ階段を上り始めた。


    着替えを済ませた四人は、再びハマーに乗り込み、名護へ向かった。
    海で泳ぎ、約百段の階段を上ったあとの車内は、いつもより静かだった。

    カナ
    「お腹すいた……」

    橘
    「さっきまで、もう一回泳ぐって言ってなかったか?」

    カナ
    「泳ぐのと、お腹すくのは別」

    ユイ
    「むしろ泳いだからでしょ」

    正午前。

    四人は、我部祖河食堂名護店に到着した。
    ソーキそば発祥の店として知られる、沖縄そばの老舗だ。
    店内に入ると、出汁の香りが空腹の四人を迎えた。

    アンナ
    「いい匂い……」

    ユイ
    「これはお腹すくね」

    四人は、それぞれソーキそばを注文した。
    しばらくして、甘辛く煮込まれた大きなソーキが載った沖縄そばが運ばれてくる。

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    アンナはスープを一口飲んだ。

    アンナ
    「おいしい!」

    ユイ
    「見た目より、あっさりしてる」

    箸で持ち上げたソーキは、簡単に骨から外れるほど柔らかい。

    そして、カナの前には特大のソーキそばが置かれていた。

    橘
    「……朝、あれだけ食べたよな?」

    カナ
    「階段で全部なくなった」

    ユイ
    「燃費悪すぎない?(笑)」

    カナ
    「今日はまだ動くから、補給しとかないと」

    橘
    「それ、朝も聞いたぞ」

    四人は温かい沖縄そばで身体を満たし、次の目的地、美ら海水族館へ向かった。


    午後一時過ぎ。

    四人を乗せたハマーは、海洋博公園の中央ゲートに到着した。
    駐車場に車を停め、公園へ入る。
    目の前には広大な敷地が広がり、美ら海水族館はまだ遠くに見えた。

    アンナ
    「水族館、どこ?」

    橘
    「あの先だな」

    カナが、中央ゲート近くの停留所に停まっている遊覧車を見つけた。

    カナ
    「あれ乗ろう!」

    ユイ
    「歩けない距離ではなさそうだけど」

    カナ
    「でも、乗った方が楽しいじゃん」

    橘
    「階段で体力使い切っただけだろ」

    四人は一日周遊券を購入し、遊覧車へ乗り込んだ。
    遊覧車は、色鮮やかな花や南国の木々が並ぶ園内を、ゆっくりと走っていく。
    心地よい風が車内を通り抜け、その向こうには青い海が見えていた。

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    アンナ
    「これ、いいね」

    ユイ
    「移動しながら景色も見られる」

    カナ
    「もう一周してもいい?」

    橘
    「先に水族館を見ろ」

    水族館近くの停留所で遊覧車を降り、入口へ向かう。
    下りのエスカレーターに乗ると、四人の前に、エメラルドグリーンの海が一気に広がった。

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    青い空。
    遠くまで続く水平線。
    その間に浮かぶ島々。

    アンナ
    「うわあ……!」

    カナ
    「絶景!」

    ユイ
    「水族館へ入る前から、これはすごいね」

    エスカレーターは、美しい海へ向かって下りていくようだった。

    館内では、沖縄の浅い海から深海へと、海の世界が少しずつ変わっていく。
    色鮮やかなサンゴ礁。
    その周りを泳ぐ、小さな魚たち。

    青の洞窟で見た魚を見つけるたび、アンナとカナが足を止めた。

    アンナ
    「この魚、さっきいた!」

    カナ
    「こっちもいたよね?」

    ユイ
    「水族館へ来る前に、本物の海で見てきたんだもんね」

    やがて四人は、巨大水槽『黒潮の海』へたどり着いた。
    目の前いっぱいに広がる青い水の中を、無数の魚たちが泳いでいる。

    その奥から、巨大な影がゆっくりと近づいてきた。

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    アンナ
    「うわぁ! ジンベエザメ……!」

    大きな口を開けたジンベエザメが、四人の目の前を悠然と通り過ぎていく。

    カナ
    「でかっ!」

    ユイ
    「想像してたより、ずっと大きい」

    マンタが翼を広げるように泳ぎ、その下を魚の群れが流れていく。
    四人は水槽の前から動かず、しばらく青い世界を見上げていた。

    橘
    「そろそろ行かないと、オキちゃん劇場に間に合わないぞ」

    アンナ
    「もうそんな時間?」

    カナ
    「急ごう!」

    さっきまで巨大水槽を見上げていた三人は、今度はイルカショーを見るため、足早に出口へ向かった。

    水族館を出た四人は、海沿いにあるオキちゃん劇場へ向かった。
    客席の向こうには、青い海が広がっている。

    アンナ
    「イルカショーの後ろが海!」

    カナ
    「ここも絶景!」

    やがて音楽が流れ、ショーが始まった。
    バンドウイルカたちが水面を勢いよく泳ぎ、一斉に空中へ飛び上がる。

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    アンナ
    「高い!」

    ユイ
    「きれいに揃ってる」

    続いて、黒く大きな頭を持つ一頭が姿を見せた。
    バンドウイルカと並ぶと、その身体の大きさは一目瞭然だった。

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    アンナ
    「こ、これはイルカ? 大きさが全然違うけど……」

    カナ
    「イルカ……? いや、クジラだ!」

    ユイ
    「オキゴンドウだってさ」

    アンナ
    「名前を聞いても、どっちかわからない」

    橘がスマートフォンで調べる。

    橘
    「クジラだ。でも、イルカも生物学的にはクジラの仲間で、厳密な違いはないようだ」

    カナ
    「大きいからクジラ!」

    橘
    「あながち間違いではない」

    オキゴンドウが客席の前まで来ると、大きな身体を水面へ叩きつけた。

    次の瞬間。

    壁のような水しぶきが、最前列の三人へ襲いかかる。

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    アンナ
    「きゃあっ!」

    ユイ
    「ちょ、すご……!」

    カナ
    「最高!」

    頭からずぶ濡れになった三人を見て、橘は少し離れた席で笑っていた。

    続いてバンドウイルカたちも飛び上がり、青い海を背景にショーは続いていく。
    最後にイルカとオキゴンドウが並んで挨拶すると、四人も大きな拍手を送った。

    カナ
    「イルカもクジラも最高!」

    ユイ
    「どっちでも最高!(笑)」

    ショーを見終えた四人は、再び遊覧車に乗り、中央ゲートへ戻った。


    午後三時四十五分。
    四人はハマーに乗り込んだ。

    橘
    「帰りは国道五十八号線を南下する。那覇まで三時間くらいかかるぞ」

    カナ
    「高速使わないの?」

    橘
    「ああ。せっかくだから、五十八号線で西海岸をサンセットドライブだ」

    ユイ
    「時間はあるし、そっちの方が最高だね」

    アンナ
    「もう最後のサンセットなんだ。あっという間だね」

    四人を乗せたハマーは、美ら海水族館をあとにした。
    沖縄の空は、午後の日差しが少し和らぎ始めていた。

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    season1

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