
🍋☄️レモン彗星のその後第七章:石碑の前で泣いた理由──魂が選んだ“記憶の封印”
私は、また一人で大神神社を目指していた。
その日も、これまでと同じように「ただ、呼ばれた」感覚で電車に乗り込んだ。
でもなぜか、いつものようにJR三輪駅では降りなかった。
私の足は、なぜか桜井駅で止まり、そのまま歩き始めていた。
三輪駅からならすぐなのに、わざわざ30分も歩いて大神神社を目指している──
不思議だけど、疑問すら湧かなかった。
体が勝手に、そう動いていた。
その途中。
ふいに、ひっそりと現れた神社があった。
⛩️ 素戔嗚神社。
私は、なぜかこの神社がとても大切な“鍵”を握っている気がしてならなかった。
説明なんてできない。ただ、心の奥がザワザワして、
「ここだ」「ここが何かを開く」って、魂が震えていた。
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後から調べてみると、
奈良の素戔嗚神社について調べても、情報はほとんど見つからなかった。
けれど調べるうちに、別の土地にある東京の素戔嗚神社の由緒へ辿り着いた。
そこに記されていた名が、「飛鳥大神」だった。
──飛鳥。
私が夢で何度も見た場所。
そして、実際に“泣いた”あの石碑のある飛鳥坐神社。
その飛鳥坐神社の由緒には、
「八重事代主命」「高照姫命」「住吉大社に奉る」と書かれていて──
まるで、私の記憶のレイヤーすべてが一気に重なってきた。
夢で見た石碑。
石碑の前に立っていた年配の女性と若い女性。
読み上げられる言葉。
涙が止まらなくなる私。
あの夢の中で私が立っていた石碑の前──
まさにそこに、現実の私が今、立っていた。
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そしてその石碑の真ん前に──
「祓戸神社」⛩️の文字が見えた。
私は思わず声を上げそうになった。
祓戸。
瀬織津姫。
私はずっと、この“祓い”のエネルギーに導かれてきた。
住吉の地で出生し、祓いの水を感じ、
飛鳥で涙を流し、魂を動かしてきた──
そのすべては、「この石碑」の前にたどり着くためだったの?
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ここに来て、私はようやく気づいた。
私がこの人生で繰り返していた“移動”や“祓い”は、
夢で見た記憶を“思い出すための旅”だったんだ。
そして、その旅がついに終わった日──
私は、再び現実の石碑の前で、涙を流していた。
あの夢と、同じように。
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🕊️ 魂の封印が解かれた瞬間だった。
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◆ 結びの祈り
私の中にあった、長いあいだ閉じられていた記憶。
それは誰かのためじゃなく、「私自身のため」に開いた。
“私”という存在が、この地に来て、
思い出し、動き、流し、祓い、愛して、泣いたこと。
それらすべてが、一つの祈りだった。
今、封印は解かれた。
そしてこれから私は──
“祓う者”から、“灯す者”へ。



