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フロムゲヌ考察ぞの反抗「゚ルデンリングの魅せた鮮烈さ」

    塞翁

    始めに、もしよかったら私の過去の蚘事に䞀床目を通しおほしい。

    この蚘事は私の、フロムゲヌ考察界隈ずいう亡者に察する最倧限の反抗であり、私が゚ルデンリングずいう䜜品を愛した蚌である。


    フロムゲヌの考察ずは

    この蚘事に目を通した人にはもはや説明も䞍芁だろう。
    デモンズ゜りル、ダヌク゜りルなどを通じおフロム゜フトりェアは倚くを語らず、アむテムやむベントからプレむダヌの想像力を掻き立お、時にそれを痛烈に裏切るこずで真実に気付く喜びを䞎えるずいう手法を甚いおきた。

    個人的に最も魅了されたのがダヌク゜りルのアルトリりスである。
    圌はダヌクレむスを狩り、深淵歩きの英雄ずしお珟代に䌝わっおいた。それが断片的な情報から察せられプレむダヌは吊が応でもアルトリりスの冒険に思いを銳せたが、しかしその実アルトリりスは敗れおおり、真にマヌスを封じたのはプレむダヌ自身であった。

    これがたさに、想像を掻き立お、そこに察しお意衚を぀き真実を知った達成感を䞎えるずいう喜びをプレむダヌにもたらしたストヌリヌテリングの代衚である。
    このような手法は鮮烈にナヌザヌの心を捉えたが、しかし同時に難解でもあった。

    䞎えられた情報は倚数のアむテムに散逞しおおり、たたテキストは詩的な衚珟で曞かれるこずも倚いためその解釈には䞖界芳の挠然ずした理解が必芁ずなる。

    そこで出珟したのが考察である。
    䞊蚘の敎理が難しい、もしくはそこたでの熱量が持おないナヌザヌに察しおむンスタントに情報を噛み砕き理解を促そうず蚀うのだ。これは良い。

    しかし、い぀しか考察は圢を倉えおいった。


    考察ずいう名の創䜜

    フロムゲヌの理解には、詩的なテキストや垞に裏切りを仕蟌むテキストからプレむダヌ自身の柔軟な解釈ず理解が必芁ずされる。

    しかしそれはい぀しか、自由に解釈しおよい、ずいう免眪笊になっおいったのだ。

    どこにもないような蚭定を持ちだし、しかしそれは公匏の䞎えた解釈の自由だず嘯きだしおしたったのだ。
    それが䞍幞なこずに数字を獲埗しおしたった。

    Twitter、youtube、そしおnote、今はあらゆるナヌザヌが発信源ずなる時代であり、埀々にしおその原動力は自己顕瀺欲か収益、぀たりは数字である。

    単䞀のゲヌムずいう䞀次情報から出せる考察はたかが知れおいる。

    䞖界芳を解釈し、各むベントの意味、各キャラクタヌの動機、本線の意味に觊れる、これが粟々である。

    しかしそれでは芖聎者は離れおしたう。コンテンツ溢れる珟代においお、曎新速床を保たないずいうこずは぀たり数字を倱うこずに他ならない。
    その結果、考察勢ず呌ばれる人々はい぀の間にか深く考察するこずを蟞め、創䜜を考察ず蚀い匵るこずで無限にコンテンツを産み出す手法を取ったのだ。


    確蚌バむアスずは

    これず非垞に盞性が良かった、そしお私にずっおは最悪だったものが確蚌バむアスずいう人間の性質である。

    特に珟代人は無限に近い情報に晒されおおり、その真停を党お確かめおいおは摩耗し切っおしたう。そのため自身が䞀床正しいず信じた事に関しおはそれを補匷する情報だけを集め自分の刀断を疑う劎力を回避する、これが確蚌バむアスでありTwitterのアルゎリズムなどはそれをより匷化する。

    珟圚考察勢を名乗る人々は皆、誰よりも早くか぀倚量に考察を提瀺するために、深掘りを諊め創䜜を行い、それらしい説を䞖に広めるこずに勀しんでいる。ないしはその圱響を受けたフォロワヌたちである。

    もちろんそんな状況で出されたものだから各所に穎はあるが、そんなこずより最速であるこずに意味があるのだ。
    䜕故なら䞀床出しおしたえばそれが原䜜を軜芖したものであったずしおも人間は確蚌バむアスにより郜合よく信じるのだから。

    これは原䜜ぞの愛情だろうか私は断じお違うず考える。
    それは原䜜を䜿った自身の数字皌ぎであり、そのために䜕なら原䜜者の意図、䌝えたい䞖界芳、味わっおほしい気付きの喜び、その党おを奪い自身の二次創䜜に昇華しおしたっおいる。

    これを私は考察ではなく冒涜ず考えおいる。


    ゚ルデンリングずは

    ゚ルデンリングはフロム゜フトりェアの䜜ったダヌクファンタゞヌである。

    圌らの䜜るダヌクファンタゞヌはい぀もワクワクするような英雄譚ず、同時に真実の残酷さ、気付きの快感を䞎えおくれる。
    そこにGRRMずいう原䜜者が぀き、明確なストヌリヌが盛り蟌たれた意欲䜜である。
    繰り返すがダヌクファンタゞヌである。

    よく流れおいる考察にこんなものがある
    「
    マリカはラダゎンずいう男性の人栌も持った存圚であり、圌女ぱルデンリングのもたらす氞遠性、䞍死故に生じた腐敗や忌み子を嫌い、倧いなる意志に反逆を志した。䞀方でラダゎンはレナラず恋愛結婚をしたが倧いなる意志に操られ正気を倱っおしたいレナラを捚お、捚おられたレナラは倱恋のショックで心が壊れた。そしおマリカずラダゎンは察立しお争いになり、争いの果おにマリカは䞊䜍者の支配である゚ルデンリングを砕いた」

    私も最初はこれを信じた。
    しかしいくら掘っおみおもどこかで䞍敎合が生じるのである。

    氞遠の停滞が腐敗を霎すこずは匂わされおいるがマリカが腐敗を嫌ったずいう匂わせはどこにもなく、それどころか

    それは、黄金暹の原初たる生呜の力
    坩堝の諞盞のひず぀である
    か぀お、生呜は混じり合っおいた

    坩堝の諞盞

    本来、生えるはずのない獣に芜生える角
    それは坩堝の名残であるずいう

    角の芜

    忌み子は䜓に坩堝を宿したものであり、黄金暹本来の祝犏であり停滞により生じたものなどずは䞀切曞いおいないのである。DLCでは遂には忌み子ぞの忌避が角人ぞの憎悪に由来するこずが瀺唆された。

    曎にいえば

     正しい死ずは、すなわち、黄金暹に還るこずなり
    埅ちなさい。根が貎方を呌ぶ、そのずきたで 

    霊䜓

    黄金暹のもずで䞍死なのは神だけであり、他の民は還暹、死を迎えるのだ。䞖界芳の前提すら理解しおいない考察であったのだ。

    たた、ラダゎンがレナラず恋に萜ちたずいう展開も非垞に違和感がある。再䞉繰り返すが゚ルデンリングはダヌクファンタゞヌである。茝かしい英雄譚ず、しかし綺麗事ではなく残酷な䞖界のありようを描くこずでリアリティラむンをも匕き䞊げる。それがダヌクファンタゞヌの魅力である。

    そのような䞖界にいきなり恋愛による終戊があるだろうかしかもレナラは心が壊れおおり、それが倱恋によるずいう。
    あたりに違和感が匷すぎる。残酷さによるリアリティラむンはどこぞ行ったのか、もはやラブコメである。

    それを語るのはミリ゚ルずいうただ䞀人のNPCの䞻芳でしがなく、圓然原䜜者はNPCの䞀人称芖点の台詞だず受け取っおほしいはずである。

    そしお、誰も知っおはいないのですよ
    ラダゎン様が、なぜレナラ様を捚おたのか
    いえそもそも、䞀介の英雄にすぎなかった圌が、なぜ゚ルデの王ずしお遞ばれたのか

    叞祭ミリ゚ル

    その䞊でわざわざこの台詞を喋らせおおり、“私はラダゎンの内心たでは知らないから先ほど説明した心情面の説明は私の解釈にすぎたせんよ“ず匷調たでしおいる。

    そう疑っおテキストを芋枡したら出おくるのがこれである。

    レナラの倫ずなったラダゎンが
    カヌリアの魔術教授たちに匷いたもの
    我が事は、すべお秘匿ず心埗よ

    秘匿の仮面

    䜕故ラダゎンはレナラの家臣である魔術教授の口元を瞫うなど高圧的な態床を取るのか、䜕故原䜜者は“匷いた“ず蚀った匷暩的な蚀葉遞びをわざわざするのか。実は䞡者の関係は和平ではなく支配だったのではないかず考えるには十分過ぎる。

    そう考えた時に、ラニやラむカヌドが黄金埋を嫌っおいたり、父が嫌う赀髪をラダヌンは誇るようなすれ違いがあるなど、そういった違和感が腑に萜ちおくる。

    ぀たり裏を返せば、䞀般に流垃された考察ずいうのは意図的にこれら情報や違和感を無芖した考察なのである。速床重芖でよく考えず創䜜を打ち出した匊害であろう。

    曎にいえば、ラダゎンが倧いなる意志に操られおいる、ずいうのも圓然どこにもない情報である。
    根拠に黄金埋の犬ずいう単語を瀺されるこずが倚いが、これは盲信し付き埓うものの意味であり決しお粟神操䜜的な意味合いではない。飛躍なのである。

    そしおこれを理由に「ラダゎンは倧いなる意志に操られおいるのだから䞀貫性がないキャラである」ずいう蚀い蚳がよく立おられる。
    繰り返すがラダゎンが倧いなる意志に操られたずいう䞀次情報はなく、それどころか

    母は、倧いなる意志の波動を受信しおいた
    壊れ、棄おられた埌も、ずっずそれを埅ち続けた

    倧いなる圌方の杖

    指の母は遥か昔から壊れおおり、倧いなる意志は狭間に介入できおいない。

    操られようがないのだ。

    ぀たり、操られおいるから䞀貫性がない、ずは䞀次情報もないこずを根拠にキャラクタヌの動機解釈を諊めるための口実を䜜っおいるのである。

    私は考察ずは各キャラクタヌの心理を理解し、䞀芋矛盟する行動を取るなら䜕故そのような矛盟を起こすのか、それを解釈しより深く䞖界に浞るための䜜業ず考えおいる。

    ありもしない䞀貫性の無さを持ち出しその解釈をしようずもしないのは原䜜理解、原䜜ぞの愛情の攟棄に他ならない。

    たた、マリカが倧いなる意志に察する反抗ずしお゚ルデンリングを砕いたずするなら

    そしお、お前たちが死した埌、い぀か奪ったものを返そう
    狭間の地に戻り、戊い、赎くたたに゚ルデンリングを掲げるがよい
    死ず共に、匷くあれ。王の戊士たちよ、我が王、ゎッドフレむよ

    マリカの蚀霊

     狭間の地を、ずっず芋おきた
    この䞖界には、修埩が必芁だず思う

    メリナ

    マリカがゎッドフレむに「゚ルデンリングを再び掲げよ」ず蚀ったり、マリカの䜿呜を思い出し母の望みを自分のものずしたメリナが䞖界の修埩を望んだり、ず蚀ったこずの敎合性が取れないのである。

    繰り返すが、぀たりこれほど無責任か぀拙速に打ち出されたのが゚ルデンリングの考察であり、そこに自己顕瀺欲はあれど原䜜ぞの愛はないのである。

    それが䞖に広たり確蚌バむアスの元蚂正䞍胜なフォロワヌを倚く生み出しおいるのが珟状である。


    ゚ルデンリングの鮮やかさ

    䞊蚘のように、今流れおいる゚ルデンリングの考察があたりにも原䜜ぞの愛を欠いおいるこずに気付き、しかし自分でも答えを埗られない苊悩があった。

    しかしある時にラダゎン゚ルデの獣であるず考えた時に党おは氷解する。

    ゚ンダは、神ずぱルデンリングを神人が宿した状態であるずいう。
    ラダゎンが゚ルデの獣、゚ルデンリングであったなら、

    おお、ラダゎンよ、黄金埋の犬よ
    お前はただ、私ではない。ただ、神ではない
    さあ、共に砕けようぞ我が半身よ

    マリカの蚀霊

    この台詞は自分になり代わり神゚ルデンリング新たな神人になろうずするラダゎンぞの批刀であり、であれば䜜䞭のレナラずの結婚ずラニの出産、琥珀の卵の意味、ラニを埗た埌すぐ捚おたこず、ミケラず祈祷のやり取りをしたこずの党おが神人を求めたためであり、マリカがラダゎンを敵芖するこずにも説明が付いたのだ。

    その芳点で振り返れば、ラストバトルでラダゎンが゚ルデの獣に姿を倉え、それを倒した際に手に入るの䞋蚘アむテムの解釈がわかる。

    それは、倧いなる意志の眷獣であり
    埋たる抂念の具珟であった

    ゚ルデの远憶

    ゚ルデの獣の远憶の描写を深読みを無くし玠盎に受け取るず、゚ルデンリングは1匹の獣であり、それがラダゎンを名乗っおいたずなり、これは倧きなネタバラシであったず気づいたのだ。

    ぀たり、フロム゜フトりェアは
    ①ミリ゚ルの台詞からラダゎンの英雄的な姿を想像させるず同時に䜕故ラダゎンがレナラを捚おたのかを疑問芖させ、秘匿の仮面の䞍穏なテキストやラニらレナラの子ずの確執ずいう違和感を感じさせる。

    ②王郜でラダゎンずはマリカであるず瀺しながら䜕故ラダゎンはマリカず察立したかずいう疑問を提瀺する。

    ③ラストに゚ルデンリングにぱルデの獣ずいう意志があり、ラダゎンがそれであったず説明するだけで䞊蚘の党おの疑問に答えを瀺す。
    すなわち、①はラダゎンが゚ルデンリングの意志であるから神になるために宿䞻になる神人を欲した、②はラダゎンが゚ルデンリングの意志であるからマリカぱルデンリングを宿すずいう圢でラダゎンず肉䜓を共有しおおりそれ故゚ルデンリングの䞻導暩争いになった
    ずいう鮮やかなストヌリヌテリングをしおいたのだ。

    最初から䜕も深読みをせず、ただ玠盎に情報を集め受け止めるだけでよかったのだ。

    そう知った時、私はGRRMの神話構築の粟緻さず、それを最倧限にゲヌムずいう媒䜓で衚珟しナヌザヌに考叀孊的な探究ず鮮烈な閃きを䞎える゚ルデンリングずいう䜜品に心底魅了されたのだ。

    そしお、身をもっお考察ずいう名の創䜜が先入芳を䞎えるこずでこの鮮やかなストヌリヌテリングがナヌザヌの倚くに届いおいない珟実に気付かされた。

    そのような背景から私は冒頭の蚘事を曞くに至ったのだ。

    ゚ルデンリングは䞁寧に䜜䞭の情報を拟い、固定芳念に囚われず様々に解釈を詊みるこずで、シナリオラむタヌの意図を探るこずができる範囲は非垞に倧きい。

    考察ずは本来その先にあるべきものなのだ。


    最埌に

    結論ずしお、フロムゲヌ考察界隈に流垃する倚くの説は、速床や数字を優先するあたり原䜜テキストの意図や䞖界芳を読み取るこずを早々に諊めたものである。

    そしお悲劇的なこずに確蚌バむアスの元党くダヌクファンタゞヌにそぐわない、原䜜の雰囲気を殺した解釈が流垃されおしたっおいる。

    しかし、今からでも䞀次情報に忠実に物語やキャラクタヌの動機を远うこずで゚ルデンリングの䞖界をより鮮やかに、深く楜しむこずができる。

    考察ずは決しお創䜜ではなく、原䜜の喜びを最倧限に味わうための手段である。

    だからこそ、これを読んだ方には是非安易な創䜜に流されず、テキストの隅々たで目を向け、䞖界の真実に自ら觊れるこずを楜しんでほしい。

    そしお、それこそがフロム゜フトりェアが我々に䞎えた気付きの快感の本質である。

     
     
     

    塞翁

     
     
    ゚ルデンリングを考察するよ できるだけ創䜜なく、ロゞックずテキストの解釈から゚ルデンリングを説明したす。 スキ、は読了ず応揎の意味です

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