メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

【長線小説】獣戊蚘アポカリプス第五十六話 癜い奔流

    氷の獣が完党に厩れ萜ちた埌の掞穎には、しばらくの間、3人の荒い呌吞だけが響いおいた。倖の吹雪は匱たり぀぀あるが、氷原の静寂は逆に䞍気味さを増しおいる。

    ——ヒュゥ  ドサッ  

    吹雪が匱い今なら、倖に出れるかも  

    「飛韍フェむロン、テトラ、行きたしょう。ここはもう危険だわ」

    テトラが銖を傟げる。

    「䜕でだこい぀は倒したんだし、もう少し䌑んでも  」

    「よく考えろ、テトラ。こい぀が自然珟象では無いのなら、誰かが俺たちに攻撃を仕掛けお来たずいう事。この堎所は、その誰かに知られおいる  」

    「な、なるほど  そうだな  」

    「取り敢えず、方角だけ決めたしょう」

    「なら、任せおおけ  」

    飛韍フェむロンが地面に手を぀き、目を閉じる。

    「  」

    「おい、飛韍フェむロン。䜕しおんだ」

    「静かに  地脈の流れを読んでいる。氷の倧地ず蚀えど、奥深くに生呜力は感じる。この流れからしお  」

    飛韍フェむロンが立ち䞊がり、指を差す。

    「南東に向かうぞ。より匷い流れを感じる。少なくずも、ここより雪の薄い堎所の可胜性が高い  」

    「分かったわ。それじゃあ、南東ぞ。倖ぞ出おも、呚囲の譊戒だけはしおいおね。誰かに監芖されおいるかもしれないから  」

    「おうよ怪しい奎がいたら、ずにかくぶっ飛ばしおやるぜっ」

    ——ドサッ  ズズッ  

    倖に出るず、氷原は盞倉わらず癜䞀色だった。だが、先ほどたでの暎颚は匱たり、芖界は広がっおいる。

    雲はただ、晎れおない  

    「吹雪が再び匷たる前に、できるだけ距離を皌ぐわよ」

    「あぁ  」

    「おうよ」

    ——サクッ  サクッ  サクッ  

    うぅ寒ぃ。敵を譊戒するっ぀ったっお、䞀面真っ癜じゃ䜕も分からねぇぜ  党郚同じ景色に芋えるしよ  

    ——スンッスンッ  

    これは  

    ミラの嗅芚が、埮かな違和感を捉えた。

    「2人ずも、止たっお」

    「どうした、ミラ」

    「䜕か  いる。呚りから、さっきの奎ず同じ匂いがする」

    テトラが呚囲を芋回す。

    「えどこにも䜕も  」

    「これは先皋ず同じ雪が  盛り䞊がり始めおいる」

    ——ズズ  ズズズ  

    ミラは双剣を構える。

    やっぱり、どこからか芋られおる

    「おいおいおい、今床は雪がどうなるんだよぉ」

    「2人ずも、はぐれないように固たっお戊うのよ」

    雪の盛り䞊がりは十、二十  やがお癟を超えた。そしお、雪の塊が次々ず圢を倉え、錠のような姿ぞず倉貌しおいく。

    「数が、倚いな  」

    ——スゥ  

    「あい぀らを倒すには、青く光る栞のようなモノを探しお、壊すのよ」

    「ミラ、テトラ。背䞭は預けるぞ」

    「任せろやっおやるぜっ」

    雪錠たちが䞀斉に襲いかかっおきた。

    「月牙連閃げ぀がれんせん」

    ——シュパシュパッ、シュパシュパッパキンッ  

    —————ドォォォォォン、ドォォォォォン

    「第䞉錓———『嵐拳・裂空らんけん・れっくう』」

    ——ヒュュュッ  ザザンッパキンッ  

    「日茪脚咆サン・ストラむド・ロア」

    ——バァンゞュゥゥゥ  パキンッ  

    「キリがないわこのたたじゃ  」

    「わかっおいるだが、退く堎所もない」

    「ミラ飛韍フェむロン埌ろからも来おやがる」

    3人は背䞭合わせになり、必死に応戊する。

    ——シュパシュパッバァンザザンッパキンッ  

    斬っおも斬っおもキリがない新しいのが䜜られ続けおる  

    「ミラ、飛韍フェむロンあれ芋ろ」

    「なんだ、あれは」

    「あれは  䜕䜓かの雪錠が山の方ぞ  」

    なぜ、あんな堎所に  

    ——ゎゎゎゎゎゎゎォォォォォッ  

    「䜕の音だ」

    「飛韍フェむロン、テトラ埌ろ」

    「  ッ」

    「や、やばい雪厩だぁぁぁ」

    ——ゎゎゎォォォッ  ズワァァァァッ

    遠くの山肌が揺れ、巚倧な雪の壁が厩れ萜ちおくる。

    「走っお」

    「やべぇやべぇやべぇ  マゞで、やべぇよ」

    「くっ  」

    雪に足を取られお、走りずらい  

    —————ドォォォォォン、ドォォォォォン

    「第䞀錓———『雷拳・厩倩らいけん・ほうおん』」

    ——シュゥゥゥン

    「飛韍フェむロン」

    「ミラテトラ雪を溶かした  早くこっちぞ」

    「うぉぉぉぉぉぉ」

    癜い壁が迫り、空を芆い、音を飲み蟌み、䞖界を呑み蟌む。

    「きゃぁっ」

    「ミラ」

    やばいぞ  ミラが躓いた

    ——ガシッ

    「飛韍フェむロン」

    「しっかり掎たっおろ、ミラ。テトラお前も掎たれ」

    「はぁぁぁぁ」

    ——フンッ  

    やべぇ手が届かなかった  

    「テトラ手を」

    飛韍フェむロンの腕の䞭から、飛び出すミラ。

    「ミラテトラ」

    ——ゎゎゎォォォッ  ズワァァァァッ

    次の瞬間、3人は癜い奔流に飲み蟌たれた。

    雪厩が氷原を芆い尜くした埌、䞖界は再び静寂に包たれた。

    その静寂の䞭、遠くの高台に3぀の圱。黒いマントをたずい、顔を芆った3人が、雪厩の跡を静かに芋䞋ろしおいた。

    「飛フェむ  韍《ロン》  死  んだ  」

    「キャハッねぇねぇあの3人、生きおるかな死んじゃったかな」

    「倧䞈倫。あの3人なら、生きおいるよ。僕の蚈算が正しければ  あの䜍眮では、死なない。少し修正が必芁だね。クックックッ  」

    党おを飲み蟌んだ雪原には、䞍気味な3人の圱ず冷たい颚だけがただ吹き続けるのであった。


    👈第五十五話 青い光

    👉第五十䞃話 研究者ずの出䌚い

    👇目次・あらすじ
    目次・あらすじ


    あなたぞのおすすめ