
『恋×シンアイ彼女』で昔の恋愛を思い出した
※『恋×シンアイ彼女』終盤の内容に触れています。
先日、『恋×シンアイ彼女』を最後までプレイした。
プレイし終わったあと、しばらく画面を閉じることができなかった。
感動したからというより、昔の恋愛を思い出してしまったからだ。
特に印象に残ったのは終章の指輪のシーンだった。
あの場面を見ていて、20代後半の頃に付き合っていた彼女のことを思い出した。
僕は当時、5年ほど同棲していた彼女がいた。
色々あって一度別れたのだけど、その後も何度か会っていた。連絡も取り合っていたし、一緒にいる時間もあった。
仲は悪くなかった。
むしろ、また少しずつ距離が近づいているような気もしていた。
でも、その関係が何なのかは分からなかった。
もう一度付き合っているのか。
復縁に向かっているのか。
それとも、ただ情が残っていただけなのか。
お互いの気持ちをきちんと確認したことはなかった。
そんな曖昧な状態のまま、僕は指輪を買った。
今思えば、自分の気持ちすら整理できていなかったと思う。
本当に結婚したかったのか。
関係をやり直したかったのか。
それとも、ただ失いたくなかっただけなのか。
自分でもよく分かっていなかった。
結局、その後は少しずつギクシャクするようになり、最後は相手から「もう離れよう」と連絡が来た。
それ以来、一度も会っていない。
恋愛作品では、誰かが悪者になったり、決定的な出来事が起きたりすることが多い。
でも現実はそうじゃない。
嫌いになったわけではない。
大切じゃなくなったわけでもない。
それなのに終わってしまう関係がある。
だから厄介なのだと思う。
もし嫌いになって終わったなら、割り切れたかもしれない。
でも、そうではなかった。
『恋×シンアイ彼女』をプレイしていて感じたのは、その割り切れなさの描き方が本当に上手いということだった。
お互いに想いはある。
でも、その想いだけではどうにもならない。
少しずつすれ違い、気づけば同じ方向を向けなくなっている。
そんな現実の恋愛に近い苦さがあった。
ゲームをクリアしたあと、しばらく昔のことを考えていた。
あの時、もっとちゃんと話していたら何か変わっていたのだろうか。
そんなことを考えても答えは出ない。
それでも、忘れていた記憶を掘り起こされるくらいには、この作品は僕の心に残った。