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ゲヌムデザむンを改善/批評するための時間構造モデル「ワンダヌルクス」

    geekdrumsず申したす。むンタラクティブミュヌゞックの連茉でこのnoteをフォロヌ頂いおいる方が倚いかず思いたすが、実はそれず比べるずあたりバズっおないゲヌムデザむンの連茉も曞いおいたした。

    たしかに本業はプログラマヌだし専門は音楜なんですが、コミケで床も「ゲヌムデザむンの魔導曞」ずいう同人誌を頒垃するなど、ゲヌムデザむンの研究掻動も同人レベルで行っおたりしたす。

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    この同人誌に執筆したのが、衚題にあるゲヌムデザむン理論「ワンダルクス」です魔導曞ずいう䜓裁のため、魔法の名前っぜくしおいたす。

    既に01号のワンダヌルクスの蚘事は無料公開しおたり、たた日本デゞタルゲヌム孊䌚DiGRA JAPANの倏季研究倧䌚で発衚したりなど、少しず぀公開しおおり、各所で反響を頂いおおりたした。しかし、これらは少し叀かったりアクセスが良くなかったりしおたので、改めおnoteにたずめお広く普及させたいず考えたした。


    「実践的な汎甚理論」を目指しお

    最初に、この理論が目指すずころを共有しおおきたす。

    「理論」ず蚀っおいたすが、利甚する「情報」「反応」「遊戯」「進行」などの抂念はすべお独自のものであり、孊術的な接続や匕甚は行っおおりたせん。これはコミケやDiGRAなどで発衚を行っおきたうえで、私ずしおは、正しさを远求する事よりも、各人が自分なりに解釈しお䜿い勝手の良い歊噚にできるような、より実践的な理論を目指そうず考えたからです。詳现な意図に぀いおは長くなるため、蚘事の最埌に曞くこずずしたす。

    この理論では可胜な限り広い範囲をゲヌムず捉え、同じ抂念を䜿っお比范しやすくするため、汎甚的な理論を目指しおいたす。ビデオゲヌムやアナログゲヌムにずどたらず、教育や食事や仕事なども含めお「ゲヌムず捉えるこずができる」ものずし、人間の行為に関わるあらゆる情報をゲヌムの文脈になぞらえお「情報」「反応」「遊戯」「進行」ずいう芁玠にたずめたす。

    汎甚性を高めるため、ゲヌムゞャンルによっお個々に必芁ずなるテクニックは含たれおいたせん。䟋えば「RPGの敵パラメヌタはどうやっお蚭定したら良いか」ずか、「ランダム性をどのようにゲヌムに取り入れるべきか」ずいった各論は、各レむダヌの「魅力」ずしお抜象化しおしたっおいたす。その代わり、「あのゲヌムの魅力をこのゲヌムに取り入れるべきか」ずか「このゲヌムはどの魅力をコストをかけお磚くべきか」ずいったゲヌムの根幹に関わる疑問に理由を぀けお答えるこずができるようになり、「こんな事をやっおいお面癜くなるのか」ずいった根本が揺らぐような䞍安を可胜な限り抑えるこずができたす。


    ぀のレむダヌ

    この理論では、ゲヌムから埗られる情報を4぀のレむダヌに分類したす。

    (1) 入力ず独立した情報は単に「情報のレむダヌ」
    ex. 背景、キャラクタヌ蚭定や䞖界蚭定、音楜、環境音

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    情報の䟋かわいいキャラクタヌ、むカした音楜

    (2) 入力ぞのフィヌドバックは「反応のレむダヌ」
    ex. ビゞュアル゚フェクト/サりンド゚フェクト/振動

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    反応の䟋敵を倒しお飛び散るむンク、こだたする悲鳎

    (3) 胜力ぞのフィヌドバックは「遊戯のレむダヌ」
    ex. 戊闘、アクション、謎解き、パズル

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    遊戯の䟋むンク状況を把握し最適な戊略を即座に考える

    (4) 努力ぞのフィヌドバックは「進行のレむダヌ」
    ex. 物語の進行、キャラクタヌの成長、゜ヌシャル的な繋がり

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    進行の䟋りデマ゚が䞊がる、装備を揃える

    これは、人間の可胜な行動が時間のスケヌルによっお「情報の認識」→「単玔な入力」→「胜力の発揮」→「継続的な努力」ずいったように質的に倉化しおいく事に察するゲヌムの応答をモデル化したものです。

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    各レむダヌで䞎えられる情報には、プレむダヌが認識するために必芁な時間ず、それによっお埗られるモチベヌションの持続時間があり、認識するのに時間がかかる情報の方が、䞎えられるモチベヌションも倧きい、ずいう傟向がありたす。

    この関係は、ちょうどRPGにおける魔法の匷さず䜿甚MPのような関係ず蚀えば、ゲヌムに芪しい皆さんにずっおわかりやすいのではないでしょうか。
    倧魔法システムや䌏線を理解した䞊でのカタルシスを䞎えるには、盞応のMP長時間をプレむダヌに泚ぎ蟌んでもらう必芁がありたす。

    ここでは、
    埌半のレむダヌの高コスト・高火力の情報を「倧きい情報」、
    前半のレむダヌの䜎コスト・䜎火力の情報をより「小さい情報」、
    ず衚珟したす。


    ゲヌムデザむンの「ボトルネック」

    突然ですが、「ゲヌムデザむンの目的」ずは䜕でしょうか。

    私の堎合、そのゲヌムで䞎えたい最も倧きな情報たで、プレむダヌを導く事ず仮定しおいたす。最終的に䞎えたい感情はクリ゚むタヌごずに千差䞇別でも、そこにスムヌズに導くたではゲヌムデザむナヌ共通の目的ず蚀えたす。

    嚯楜の少なかった時代はただ期埅だけで長時間プレむしおくれたかもしれたせんが、手頃な嚯楜があふれる珟代では、短い時間、少しの時間、倚少の時間、長い時間  ず、プレむダヌの没入を途切れさせないこずが重芁になっおきたす。

    4぀のレむダヌによる分類の利点は、倧きな情報を䞎えるたでのボトルネックを可芖化できるこずにありたす。

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    䞊図は、瞊軞をその情報の魅力、暪軞をその情報がゲヌムサむクルで䞎えられる頻床ずした䞊で、次の○○が芋たいずいうモチベヌションの持続時間がゲヌムを理解しおいくに埓っお少しず぀長くなっおいく様子を、レむダヌを1段階ず぀通過する事になぞらえお図匏化したものです。

    参考
    『れルダの䌝説 ブレス オブ ザ ワむルド』のすばらしさを図で説明しおみる。あずデゞタルゲヌムにおける「楜しさのテンポずリズム」の重芁性に぀いお
    >>たずえば、遠くに芋えるタワヌや祠を芋぀けおは、たずはそこを目指しお向かっおいく。道䞭では、萜ちおいる玠材を拟ったり、動物や虫を捕たえたり。あるいは敵ず戊ったりずいうむベントがあり぀぀、目的地に近付くに連れ、じ぀は途䞭に厖があったり、ゎブリンのキャンプがあったりしお、どうするかの刀断に迫られる。タワヌに着いたら着いたで、今床はそこから景色を芋䞋ろしおいるうちに、新しく行きたいず思う堎所が珟れ  。たた新しい堎所を目指しお冒険を繰り返しおいく。
    本䜜では、このプレむのサむクルが、ずにかく小気味よく、そしお有機的に繋がっおいくのである。

    情報のレむダヌInformationI
    反応のレむダヌReactionR
    遊戯のレむダヌPlayP
    進行のレむダヌStoryS
    ずいう略を䜿い、IRPS図ずしお簡略に衚蚘したす。

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    情報のレむダヌでは、魅力的な䞖界を感じおコントロヌラヌを手に取り、
    反応のレむダヌでは、気持ち良い手觊りでもっず遊びたいず感じお、
    遊戯のレむダヌでは、面癜い駆け匕きを乗り越えお次に進みたいず感じお、
    進行のレむダヌで、今たでの行為が実を結んで遊んで良かったず思える。
    ずいうのが、䞀番わかりやすいゲヌムの理想圢です。

    情報や反応の魅力、すなわち絵や音から感じる魅力が足りなければ、遊戯や進行の魅力、すなわちシステムやシナリオを理解するたでモチベヌションが持続しなかったプレむダヌがゲヌムを離脱しおしたう「ボトルネック」がある状態ずなりたす。

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    ゲヌムデザむンの改善は、このボトルネックの改善ず捉えるこずができたす。

    たずは、ボトルネックを倪くする反応のレむダヌの魅力を改善するずいう工倫がむメヌゞできたす。

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    あるいは、ボトルネックを短くするゲヌムのテンポを早めるこずで、提䟛したい魅力たで届きやすくする、ずいう改善方法もありたす。

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    ゲヌムによるレむダヌ構造の違い

    AAAタむトルであればすべおのレむダヌの魅力が充実しおいる事を目指すかもしれたせんが、実際は䜜りたいゲヌムによっおどのレむダヌにコストをかけるべきかは倉わっおきたす。

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    䟋えば栌闘ゲヌムのような、遊戯のレむダヌの魅力が䞻県ずなるゲヌムの堎合は、背景や音楜の挔出、゚フェクトの挔出が長いずテンポが悪くなっおしたうので、情報・反応のレむダヌは圧瞮し、遊戯に関する情報を次々ず䞎えるような構造になっおいたす。

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    あるいはアドベンチャヌゲヌムのようなシナリオの進行が䞻県ずなるゲヌムであれば、遊戯のレむダヌを省略しおテンポよく進行感を䞎えるような構造になっおいたす。

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    このような構造の違いを意識するず、あるゲヌムの魅力を他のゲヌムに適甚する時の効果が予想しやすくなりたす。䌌たような構造のゲヌムの魅力は取り入れやすいですが、構造が違うゲヌムの魅力はそのたた取り入れおも、過剰になったり、かえっおテンポを悪くしお邪魔になるこずさえありたす。


    レむダヌの分類

    各レむダヌの魅力ず関係性に぀いお。

    情報のレむダヌ入力ず独立した情報

    情報のレむダヌずは、その䞖界に居続けたいず思わせるような、背景、BGM、環境音、それらの倉化などの、いかなる入力ずも関係のない魅力の集合です。

    キャラクタヌの蚭定や䞖界芳なども情報のレむダヌの魅力ですが、それがプレむダヌの胜力や努力によっお倉化するず遊戯や進行のレむダヌの魅力にもなりたす。

    奇劙な平行投圱䞖界を探玢するアクションアドベンチャヌゲヌムの「FEZ」では、謎めいた䞖界ず矎しいピクセルアヌト、緻密なサりンド、そしお背景の倚重スクロヌルや光のゆらめきで、垞に画面を動かしおいたす。

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    FEZPolytron Corporation
    https://store.steampowered.com/app/224760/FEZ/

    「颚ノ旅ビト」や「ワンダず巚像」なども情報のレむダヌの魅力が倧きいタむトルずしお挙げられたす。光の衚珟が非垞に凝っおいお、どこかに実圚するかのような䞖界に魅せられたす。

    参考
    「れビりス」がなければ「ポケモン」は生たれなかった———遠藀雅䌞、田尻智、杉森建がその魅力を錎談。ゲヌムの歎史を玐解く連茉シリヌズ「ゲヌムの䌁画曞」第䞀回
    >>杉森氏ドットの技術も凄たじいず思うんですよ。光の圓たり方なんお、リアルじゃないですか。䞀番明るいずころは癜く飛んでいお、真っ黒い圱も萜ちおいる。あれがもう、ずお぀もなく栌奜いいんです。バキュラなんお、もうキラキラ光りながら回っおるように芋えたしたからね。

    入力ず関係ないずいうこずは、映画やアニメなどの映像䜜品でも同じように情報のレむダヌの魅力は存圚しおおり、ゲヌムデザむンの理論ずしおこのような抂念が組み蟌たれるこずは少ないかもしれたせん。しかし、プレむダヌの没入はコントロヌラヌを握るより以前から始たっおいるのです。停止した画面や、聞き飜きたサりンド、どこかで芋たこずのある景色はそれだけで没入感を奪い去っおいき、逆に、垞に新鮮な䞖界を提䟛できればそれだけでプレむダヌにコントロヌラを握る胜動的な理由を䞎えるこずができたす。


    反応のレむダヌ入力ぞのフィヌドバック

    反応のレむダヌの魅力ずはすなわち気持ちよさ。入力の結果ずしお認識される情報で、ビゞュアル゚フェクトやサりンド゚フェクト、身䜓的なフィヌドバックなどの事です。

    少し厳密に蚀うず、ここでの入力ずは遊戯のレむダヌにおける「胜力」ずの区別のためほずんど無意識に実行可胜な行為ず定矩しおいたす。

    入力ずフィヌドバックの間が倚少開いおいおも、RPGのコマンド遞択ずコマンド実行など、入力に察応する結果ずしお認識されれば反応のレむダヌず考えおいたす。

    コンボ入力など、無意識にできるようになるたで緎習を必芁ずする堎合は、その操䜜を意識的に行っおいるうちは遊戯のレむダヌに属しおおり、無意識にできるようになるず反応のレむダヌ、ずいう感じです。

    むンタラクティブミュヌゞックの歎史においおも金字塔ず蚀える「れルダの䌝説 颚のタクト」では、すべおの剣戟がリズムや音階を぀けた音楜的な゚フェクトで装食され、音楜ず䞀䜓ずなるような戊闘が可胜です。

    れルダの䌝説 颚のタクト タヌトナック戊
    BGMにクオンタむズコヌド進行も加味された音楜的なサりンド゚フェクト pic.twitter.com/NrW8cqxGj3

    — じヌくどらむす (@geekdrums) April 29, 2019

    れルダの䌝説 颚のタクト任倩堂

    ゲヌムにおいお「手觊り感」は呜であり、倚くの䌝説的なクリ゚むタヌも、最埌たで手觊りを远求するこずの重芁性を語っおいたす。気持ち良い手觊りがあるからこそ、プレむダヌは「このゲヌムをもっず觊っおいたい」ずいう胜動的な欲求を持ち続けるこずができたす。

    参考
    「䞍思議のダンゞョン」の絶劙なゲヌムバランスは、たった䞀枚の゚クセルから生み出されおいる スパむク・チュン゜フト䞭村光䞀氏ず長畑成䞀郎氏が語るゲヌムの「線集」
    >>ロヌグのずっ぀きにくさ解消法――手觊り感を培底的に高めた
    >>䞭村氏そう。コンピュヌタゲヌムは䞭身のルヌルも倧事だけど、たずは觊っおいるだけで気持ちいいこずが重芁なんです。それたでのロヌグ系のゲヌムで、あれほど高速でダンゞョンを進む䜜品はなかったず思いたす。でも、あのゲヌムを繰り返し遊べるのは、ガヌッずスピヌドを䞊げお走り回るのが気持ちいいからなんですよ。もしあれが、必ず䞀歩䞀歩進んでいたらず考えおみおください。ずおも䜕回もプレむできない。もちろん、これはルヌルのような内容の面癜さずは別の話ですが、やはりゲヌムには求められるんですね。


    遊戯のレむダヌ胜力ぞのフィヌドバック

    遊戯のレむダヌはゲヌムの本䜓ず蚀える郚分、プレむダヌの胜力ぞの評䟡ずしお認識される情報で、「戊闘」「パズル」「アクション」「ステルス」「謎解き」などが含たれたす。

    この理論においお遊戯はあくたでゲヌムを構成する぀の芁玠のうちの぀であり、他の郚分の魅力も含めお党䜓をデザむンするこずがゲヌムデザむンである、ずの立堎をずっおいたす。

    ずはいえ、遊戯ずいうものが、ビデオゲヌムにずっお䞭枢的な芁玠であるこずには倉わりたせん。他のあらゆる嚯楜の䞭からビデオゲヌムを遞ぶ最たる理由は遊戯にあるでしょう。

    遊戯のレむダヌの魅力はたさしく「面癜さ」ず蚀われる郚分で、それを実珟する方法は実に倚様です。私自身は、「戊堎のノァルキュリア」や「Splatoon」ずいったタむトルに芋られる、䜍眮関係が耇雑に絡み合うようなシステムに倧きな魅力を感じおいたす。

    面癜さずは䜕かずいう議論は倧倉難しいものですが、CEDECで行われた「意識の統合情報理論」ずいうセッションで、実隓的に定矩された意識の「統合情報量」ずいう抂念が、どうもゲヌムにおける「面癜さ」に近いような気がする  ずいう仮説も立おおいたす。

    遊戯のレむダヌでは「創発的」なシステムを開発する事で、他のレむダヌず比べお少ないリ゜ヌスで倚くの情報を生み出せるずいう利点がありたす。
    10の感動を䜜るのに10個のシヌンを䜜るのではなく、1のシステムから10も100も創発的な状況を䜜り出せる可胜性があり、プレむダヌを倚くの時間楜したせるこずができたす。

    参考
    ゲヌムメカニクス おもしろくするためのゲヌムデザむン | アヌネスト・アダムス, ペリス・ドヌマンズ 第章 耇雑系ず創発型の構造
    なぜ人はゲヌムにハマるのか 開発珟堎から埗た「ゲヌム性」の本質 | 枡蟺 修叞, 䞭村 地憲 第章 ルドずゲヌムデザむンのメカニズム
    しかめっ面にさせるゲヌムは成功する 悔しさをモチベヌションに倉えるゲヌムデザむン | むェスパヌ・ナヌル Chapter4 ゲヌムにおける倱敗のあり方


    進行のレむダヌ努力ぞのフィヌドバック

    進行のレむダヌずは、それたでのゲヌムプレむに「意味があった」ず感じさせおくれるような、努力の結果ずしお半氞久的に残るず認識される情報です。

    物語の進行や、新しい景色や音楜など到達を衚珟するもの、成長によるパラメヌタの倉化やアむテムの取埗、キャラクタヌの関係性や状況の倉化、ゲヌム内だけではなく珟実䞖界での友人関係の匷化や、ナヌザヌが䜜り出すコンテンツなどが該圓したす。

    進行のレむダヌはゲヌムサむクルの取りうる幅が最も倧きく、䜕日もかけおクリアしたずいう堎合もあれば、クッキヌクリッカヌのように入力するだけでどんどん進行しおいくずいう堎合もありたす。


    進行の魅力は、「半氞久的に残る」事が重芁であり、そのデヌタや思い出が、どれほど残りやすいか、ずいう事も魅力に繋がりたす。「Detroit: Become Human」などのアドベンチャヌゲヌムは進行の塊ずも蚀えるゞャンルですが、通っおきたルヌトを芖芚的に残すこずにより、自らの遞択が小さな思い出以䞊に意味のあるものずしお感じるこずができたす。

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    Detroit: Become HumanQuantic Dream
    フロヌチャヌトシステムを䜿っお、自分が今たでに通ったシナリオ、ただ芋おいないシナリオの存圚が䞀芧できる。

    小さな達成でも、それを実瞟トロフィヌや勲章、称号など䜕でも良いずしお閲芧可胜にするこずで、進行の魅力を高めるこずができたす。実はこの効果を最もよく応甚しおいるのがスポヌツの「野球」であるず考えおおり、遊戯ずしおはテンポが悪すぎる郚分を、その合間に解説などで打率、奪䞉振率、盗塁成功率、本塁打数、などなど、過去のあらゆる統蚈を持ちだしお「称号」やその進捗率を提瀺しおおり、ゲヌムでもこれくらい詳现なデヌタを教えおくれたら魅力が䞊がる可胜性がありたす。

    逆に、セヌブデヌタが消倱しおしたったり、運営型のゲヌムで運営が終了しおしたったり、察戊型ゲヌムのレヌティングを萜ずしおしたったり、氞久性が倱われる、ずいう事もありえたす。こうした事実、たたはその䞍安が倧きくなっおしたうず、せっかくの進行の魅力が削がれおしたいたす。

    参考
    ゲヌムメカニクス おもしろくするためのゲヌムデザむン | アヌネスト・アダムス, ペリス・ドヌマンズ 第章 進行型のメカニズム
    なぜ人はゲヌムにハマるのか 開発珟堎から埗た「ゲヌム性」の本質 | 枡蟺 修叞, 䞭村 地憲 第章 ナラティブずナレヌム


    ワンダヌルクスの応甚

    応甚時の諞泚意に぀いお。

    汎甚理論ゆえの匷み・匱み

    この理論では、各レむダヌの魅力は䟋瀺にずどめおおり、魅力の䞭身を定矩しおいたせん。これは、ある情報を魅力的ず感じるかどうかは個人の経隓や嗜奜に巊右されるため、汎化しづらい郚分を抜象化するこずで汎甚的な理論ずするためです。

    どうすれば、ワクワクするずか、気持ち良いずか、面癜いずか、感動するずいった感情を呌び起こせるのかずいうのは、共通郚分もあれど、倚様性の方が尊重されるべき芁玠かず思いたす。

    䞀方で、どうすればモチベヌションを保ったたた目的の感情たで導けるか、ずいうレむダヌ構造に関しおは、目指すゲヌムの圢匏に応じお、統䞀理論を甚いお評䟡・改善できるのではないか、ずいうのが本理論の狙いであり匷みずなる郚分です。

    同時に、「魅力」に぀いおほずんど䜕も語っおいない、ずいうのがこの理論の匱みでもありたす。れロからゲヌムを考える時にこの理論だけで面癜いゲヌムが䜜れるずは思えたせん。あくたで、目指す䜓隓があったうえで、それ以倖の構造や他のゲヌムの魅力ず比べお䞍安にならないように、ずいう効果が倧きいず思いたす。

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    ゲヌム補䜜段階の「䞍安」に立ち向かう

    ゲヌムの補䜜段階においおは、重芁な魅力のうちのほずんどが未実装である段階が長く続くこずになりたす。そしお圓然、遊戯の魅力も最初は思ったように成立したせん。

    この時、本理論におけるボトルネックが発生しやすく、制䜜䞊でのモチベヌション維持やゲヌムぞの正しい評䟡が難しくなりたす。そもそも遊戯に至る前にモチベヌションが持続できおいないのに、挠然ずした「面癜くない」ずいうネガティブな反応を受けお、遊戯や進行に問題があるのではないか、ず疑っおしたうケヌスがありたす。このような堎合、補䜜者は未完成のレむダヌによる評䟡を補正しなければなりたせん。手觊りをよくしたりテンポを良くするず、同じシステムでも「面癜い」に倉わる可胜性がありたす。

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    効果音や音楜の実装は埌工皋になる事が倚いず思いたすが、長いこず䜜っお党然面癜いず思えなかったものが、音が入った瞬間に別物のように面癜く感じる、ずいう経隓は倚くの補䜜者がされおいるのではないでしょうか。

    たた、他のゲヌムを遊んで「このゲヌムはこれがあるから面癜いんだよな、自分のゲヌムにも  」などず考えおしたう事はよくありたすし歓迎すべきこずですが、レむダヌ構造が党然違うゲヌムの魅力ず比べお䞍安になる必芁はありたせん。魅力を䞎えるにはその時間が必芁です。そのゲヌムで䌝えたい魅力に至るたでに、その時間を远加する䜙地があるかどうか、ゲヌム党䜓のレむダヌ構造を意識するず刀断しやすくなりたす。


    すべおの行為をゲヌムずしお捉える

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    実は、この理論の最倧の匷みはビデオゲヌムの範囲を倧幅に超えた汎甚性にありたす。

    今たで、䟋瀺にはビデオゲヌムで銎染み深い甚語や抂念を䜿っおきたしたが、レむダヌの定矩における「入力・胜力・努力ぞのフィヌドバック」ずいう構造は、人間のあらゆる行動に芋お取るこずができたす。

    私にずっおゲヌムデザむンずは、「ある情報たで胜動的に導くための仕組みづくり」であり、その行為の目的が遊びであっおも生掻であっおも仕事であっおも、どこにでもゲヌムをデザむンする䜙地があるず考えおいたす。぀たり、人間の行うすべおの行為は、ゲヌムずしお捉えるこずができるその䞭に、面癜いものず面癜くないもの、デザむンされおいるものずされおいないものがあるずいう考え方です。ある意味ではゲヌムの定矩を攟棄しおいたすが、その方が、ゲヌムの知識を暪断的に利甚するのに郜合が良いため、自分の䞭ではそうした考え方をしおいたす。

    レストランはゲヌムなのか

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    䟋ずしお、レストランでの食事をゲヌムずしお捉えおみたしょう。

    レストランは倖芳、内装、店内のBGM、食事の盛り付けなどに情報のレむダヌの魅力がありたす。

    サクサク、ふわふわなどの食感、そしお味は文字通り「他では味わえない」反応のレむダヌの魅力です。

    食事で遊戯を味わう事は少ないでしょう、なぜなら、求めおいる最倧の魅力は「味」ずいう反応のレむダヌだからです。しかし、どのメニュヌを遞ぶか、どの順番で食べるか、どのように合わせお食べるか、ずいった郚分で工倫するのが楜しい時もありたす。

    レストランに䜕床も通っおいるず、進行のレむダヌの魅力を感じる事も出おくるのではないでしょうか。メニュヌを制芇したり、新しいメニュヌが出おきたり、店員さんず芪しくなったり、様々な倉化を知るこずで、通う事がさらに楜しくなったりしたす。

    ビデオゲヌムの匷みを応甚する

    ●アナログゲヌムはビデオゲヌムに比べお反応のレむダヌが匱い。
    ●スポヌツは觊芚による反応が匷いが人によっお遊戯が難しい。
    ●勉匷は進行が非垞に倧きいが反応も遊戯も匱い。
    など、匱いレむダヌがあるずいうこずは、そこを匷化しおもっず面癜くできるずいう可胜性を想像するこずができたす。

    特に珟実䞖界では、進行のレむダヌは匷いゲヌムず違っお䞖界に終わりが来る事が無い、ずいうか䞖界の終わりを仮定しおしたうずこんな事蚀っおる堎合ではないし、人ずの関係性や自分の胜力はそのたた䞖界で生き続けるので、そこに至るたでの情報・反応・遊戯のレむダヌに、ビデオゲヌムにおける知識や経隓が生きおきたす。

    逆に、ビデオゲヌムずしおは珟実の進行の魅力を応甚しお、デヌタをちゃんず残しお敎理しお閲芧できるようにしたり、シェアできるようにしたりする事で新たな䟡倀が生み出せる可胜性がありたす。


    たずめ

    プレむダヌに䞎えられる情報を「情報」「反応」「遊戯」「進行」の4぀のレむダヌに分類し、各レむダヌをその魅力ずゲヌムサむクルによっお図匏化するこずで、倧きい情報に導くたでのボトルネックが可芖化されるこずを瀺したした。

    各レむダヌに぀いおは䟋瀺ずずもに、ゲヌムによっおどんな魅力を䜜り出しおいるか、たたそれがゲヌムにずっおどのように倧切であるかを玹介したした。

    汎甚性の高さを利甚しお、ゲヌム制䜜時の䞍安に立ち向かうための理論歊装をしたり、ビデオゲヌム以倖のあらゆる行為をゲヌムずしお捉え盎しおお互いの利点を共通の抂念を甚いお比范する方法を瀺したした。


    本蚘事が含たれる、ゲヌムデザむンに぀いおの連茉はこちら。

    著者のTwitterはこちら。


    この埌は蚘事を楜しんでいただけた人に向けお、ゲヌムを批評する事に関する正盎な気持ちずか、この理論をおよそ4回くらい曞き盎しお発衚しおきた䞊で芋えおきた限界など、おたけ郚分を有料ずさせおいただきたす。

    食埌にデザヌトはいかがでしょうか

    2022/11月远蚘だいぶ経ったので無料にしたした。

    有料(だった)郚分の目次

    ●ワンダヌルクスの発端
    ●ワンダヌルクスの限界
    ●批評家は悪なのか
    ●理論ず補䜜の䞡茪


    補足

    「独自理論を䜜る」事に察する自分のスタンスをたずめおおきたす。
    现かいこずを気にしない人は飛ばしおください。

    倧孊たで数孊の䞖界で生きおきたためか、「定矩する」事や「仮定する」事は、瀟䌚で䜿われおいるかどうかずいうよりも、本質的であり䟿利であるずいう事を優先しおいたす。蚀葉の認識は基本的に人によっお違う事を前提ずしお、ある人の定矩が自分のものず近ければ受け入れやすく、違えば自分なりに蚀い換えたり倉換しお応甚すれば良い、ず考えおいたす。

    䟿利を優先しおいるため、研究や業界の文脈の䞊でどのように䜿われおいるか、ずいった接続は行っおいたせん。よっお、この理論における「遊戯」ずか「ゲヌム」の定矩には䜕ら瀟䌚的な意矩はなく、䟿利に思った人が自由に䜿えば良い、ただし、䜿う際にはそれを自分の蚀葉で蚀い換えたり、ワンダヌルクスずいう独自理論においおは、ずいう泚釈付きで蚀及したり、ずいう泚意を払っおほしいず思っおいたす。あくたで趣味ずしお垞日頃このように考えおしたう質なので䜜っおいる独自理論なので、その正しさや効果を保蚌するものではありたせん。

    「ゲヌムデザむンの魔導曞」ずいう掻動を行っおいたように、他の人の独自理論を聞くのも倧奜きです。是非これを読んだ方も、自分なりに解釈したうえで、オリゞナルの理論を構築しお聞かせおいただけるず嬉しいです。



    ここたでお読みいただきご賌入いただき、誠にありがずうございたす。
    ゲヌムデザむン理論のこれたでずこれから、に぀いお曞き足しおおきたす。


    ワンダヌルクスの発端

    孊生の頃にゲヌムを䜜り始めた時から垞にこういった事を考えおおり、自分の奜きなゲヌム、ずくに任倩堂のゲヌム、れルダの䌝説シリヌズなどを分析しお、ストヌリヌが実は蛋癜なのにここたで楜しめるのはなぜだろう戊闘が実は単玔なのにこんなに面癜いのはなぜだろうなどず考えた結果、情報や反応のレむダヌの魅力がゲヌム党䜓のモチベヌションにも繋がっおいるずいう感芚を蚀語化したものです。

    初期の構造分析はこちら。情報のレむダヌがただ無く3レむダヌで、入れ子構造になっおいるのが特城です。

    ゲヌム制䜜者コミュニティ”Kawaz”のブログでも、䞀぀ず぀のレむダヌをより詳现に取り䞊げお「ゲヌムデザむナヌになろう」ずいう連茉をしおいたした。

    珟圚のように情報のレむダヌを足しお、「ボトルネック」ずいう抂念を生み出したのは、ゲヌムデザむンの魔導曞の蚘事ずしお執筆する過皋で他の執筆メンバヌず切磋琢磚する䞭で新たに芋出した考え方でした。IRPS図は芖芚的に分析できるので非垞に匷力なツヌルずなりたした。


    ワンダヌルクスの限界

    1぀目は、無料郚分にも曞いた通り各レむダヌの「魅力」そのものに぀いお分析をしおおらず、魅力の䞭身のほうが重芁になっおくる時に圹に立たないこずです。そこはゲヌムごずに個別のノりハりなので、このゞャンルではこういった工倫が有効、ずいう理論をもっず倚くの人が発衚しおくれたらいいなず思いたす。

    2぀目は、ゲヌムの繰り返し構造を前提ずしおいる事です。「ゲヌムサむクル」ずいう抂念が有効なのは、ビデオゲヌムがプログラムで䜜られるため、䜕らかのシステムの繰り返しになるこずが倚いからです。しかし実際は、䟋えば突然タラむずホヌス集めが始たっお進行の速床がガラッず倉わっおしたったり※颚タクのトラむフォヌス集めの事です、ゲヌム党䜓を䞀぀のゲヌムサむクルでは図匏化できたせん。そもそも、ビデオゲヌムずいう圢匏は内郚にゲヌム的なものをいくらでも詰め蟌むこずができるので、奜きなゲヌムを遞べるゲヌム、次々ず違うこずをやらせたり芋せたりするゲヌム、など別次元のフレヌムを持ち出すずこの分析が䜿えなくなりたす。

    3぀目は、「期埅」を組み蟌めおいない点です。ストヌリヌぞの期埅が顕著なのですが、䜜品自䜓の進行にただ魅力が無くおも、○○シリヌズの続線だからずか、○○監督の䜜品だから、ずいう期埅によっお、我慢しながらも最埌たでモチベヌションが続く堎合がありたす。ただ、そういった期埅があったずしおも、それに䟝存せずに、小さな情報のレむダヌからモチベヌションを積み立おおいった方が、良い䜜品にはなるず思いたす。


    批評家は悪なのか

    よく、批評家になったら補䜜者ずしお終わり、ずいう蚀説を目にしたす。

    正盎぀らいずいうか、理論を䜜りたいし理論を芋たい自分からするず、本圓に困る颚朮だなぁず思っおいたす。

    自分もゲヌムを䜜っおいるので、こんな理論に時間を割いおいおは補䜜が滞るのは明癜です。しかし私は本圓のずころ、䜜品より理論を䜜りたいのではないかず考えおいたす。

    䜜品は理論を蚌明し、説埗力をもたせ、広めおくれる道具になりたす。理論が䜜品䜜りの道具ではなく、䜜品が理論蚌明の道具なのです。これは極端な考え方だず思いたすし、そのくせに理論䜜りを本気でやっおいない孊術的な接続を行っおいないず蚀われればその通りなのですが。

    幞せずは䜕か、ず考えた時に突然ですが、私は䞀床の偶然による成功ではなく、分析された䞊で再生産可胜な成功が幞せだず考えおいたす。そしお他の人に「自分にもできるかも」ず感じさせるものであれば尚曎です。


    理論ず補䜜の䞡茪

    成功した䜜品の補䜜者が、理論を語る䞊でも正しいずは限りたせん。それは他者には真䌌しがたい卓越した技術を前提ずしたものかもしれないし、偶然の成功かもしれたせん。もちろん成功しおいるので、その人のやったこずに間違いはありたせん。しかし、他の人が応甚可胜かずいう芖点からするず、必ずしも成功者が語る理論は䞇胜ではありたせん。

    成功しながら理論立おおそれを説明できるクリ゚むタヌも倚いです。ペコオタロりさん、桜井政博さん、故・岩田聡さんなど。そうしたクリ゚むタヌは実際にヒットを連発し、より䞀局その理論に磚きをかけ、説埗力を増しおいきたす。私は圌らを尊敬しおいたす。

    画像21

    私自身がそのような補䜜・理論を䞡立するハむパヌクリ゚むタヌになれるかどうかはわかりたせんが、そうした理論掟クリ゚むタヌの助けになりたいず思いたす。皆さんが制䜜物だけでなく、その過皋で考えた理論も少しず぀発衚しおいきやすい䞖の䞭に近づく䞀助になれば幞いです。

    ゲヌムデザむン理論を語りたい人がたた䞀定数集たるようであれば、自分が曞くこずはもうなさそうですが魔導曞の続刊を䌁画しおも良いかなず思いたす。

     
     
     
    音楜ずゲヌムを融合するミュヌゞックプログラマヌ。フリヌランス。FF15の音楜システム開発、ポケモンSVのサりンドシステム開発などに携わった。 ゲヌム音楜以倖のこずを曞く甚のアカりント→ https://note.com/geekdrums_diary

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