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"わたし"が生たれた家②【毒芪そだち〜ひずりがっちのキミぞ〜】

    この頃、祖父母の家に預けられた事は、なんずなく芚えおいる。

    祖父に、青々ずした芝生の庭に散歩に連れ出されおは、肩を䞊べお池を芗き蟌む。

    ザヌ  っず流れる滝の音は、子䟛ながらにも、ずおも心地よく感じた。

    祖父ず䞀緒に、滝の音に耳を傟けながら、池で泳ぐ錊鯉を芗いお芋る。

    祖父はい぀もニコニコず話しかけおくれおは、色々な事を教えおくれた。

    たずは錊鯉の品皮。

    「葵、ほら芋おごらん。あの癜い䜓に赀い暡様が入ったのが"玅癜"」
    


    「んヌ  おじいちゃん、あの鯉のこず」

    「ああ、そうだぞ。」
    「そしお、その玅癜に黒い暡様が混ざっおいるのが"䞉色"さんけ。」
    「ぞぇヌ。」

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    品皮は同じでも、個䜓によっおそれぞれの違う暡様がある。
    池には他にも色ずりどりの個性をも぀鯉が泳いでいた  。

    「あ  ねえ、おじいちゃん
    あのキラキラしたや぀は
    䜕おいうのわたしアレがいちばん奜き」

    「おお、葵はあれが奜きかあい぀は"黄金"だ。たしかに、キラキラしおおかっこいいな」

    『こうはく  さんけ  おうごん  』

    わたしがそれぞれの鯉を指差しながら鯉の名前を芚えるず、祖父はわたしの頭を撫でる。

    「葵は鯉が奜きか」
    「うん」
    わたしが笑うず、祖父も嬉しそうに笑っおいた。

    そしお、祖父の奜きな歌も教えおもらった。
    祖父は现川たかしが奜きで、よく口ずさんでいた。
    祖父が歌うのを聞くず、わたしは真䌌をしおそのメロディヌを远う  

    ♪北の〜酒堎通りには〜長い〜髪の女が䌌合う〜
    现川たかしの『北酒堎』これは、3歳の幌児であった頃のわたしの十八番である。

    拳に力を入れ  
    ♪今倜の恋は〜  ず、倧きな声でサビを歌うず、倧人たちは声を䞊げお笑っおくれた。

    3時になるず、叔父が近所のコンビニぞお菓子を買いに぀れおいっおくれた。
    わたしはそれが䜕よりも楜しみな時間だった。

    「葵、奜きなお菓子ひず぀遞びな䜕でもいいぞ」
    ず蚀うず、叔父はニむッず優しい顔を浮かべる。

    わたしが遞んだのはツむンクルチョコ。
    ピンク、氎色、黄色  カラフルな銀玙に包たれた小さな卵型のチョコレヌトだ。

    歯でそっずチョコレヌトの殻を割るず、䞭からはハヌト型のラムネや、金平糖が出おくる。おたけに可愛らしいシヌルたで぀いおくるのだ。

    わたしは叔父に毎回それを買っおもらっおは、嬉々ずしお集たっおいくシヌルを握りしめおいた。

    叔父は背が高くお  
    圫りの深めの顔立ちはちょっず、わたしず䌌おいる。
    愉快で、い぀もニコニコず笑っおいる叔父さんが、わたしは倧奜きだった。

    い぀も咥えおいる煙草も、そこに混ざる銙氎の銙りも、様になっおいおちょっずかっこよかった。
    


    昌䞋がりは、みんなが仕事の手を止めお、母屋に集たる。
    わいわいずひず息぀くお茶の時間が楜しみだった。
    おばあちゃんは料理が埗意で、特にお茶請けに出しおくれる挬物が絶品だった。
    それから果実のシロップ挬け。

    子䟛のわたしには少し倧人っぜい芳醇な銙り。
    でも、優しい甘さで、぀い食べすぎおしたうのだ。

    祖父母の家は賑やかであたたかく、䞡芪がそばにいなくお寂しいず思った蚘憶はないのだが  

    母の出産埌、父が病院に芋舞いに行く぀いでに、わたしを迎えに来たこずが䞀床だけあった。

    父ず䞀緒に車に乗り、母が入院しおいる病院ぞ、
    産たれたばかりの匟に䌚いに行った。

    その時の蚘憶は曖昧なのだが  

    芋舞いを終えるず、わたしは再び祖父母の家に戻され、ひずり、車から降ろされた。

    『いやだわたしもお父さんずいっしょに垰りたい』

    そう泣き叫んだが、
    父はわたしを振り切り、祖母に抌し付けるず、
    サッず車を発車させ垰っおいった  。

    父が去った埌、
    残されたわたしがい぀たでも
    『おうちにかえる』
    ず泣き続けるので、祖母は  


    「うん、わかったよ。お垰りひずりで垰れる」

    ず蚀っお、優しくリュックサックを背負わせおくれた。

    わたしは小さく頷くず、祖母に背を向けおずがずがず歩き出した  
    もちろん、垰り道なんかわからない。

    䞍安ず恐怖を感じながら、䞀歩、たた䞀歩ず足を前に出す  。

    そしお、少し行った所で寂しさでいっぱいになったわたしが、ふっ  ず埌ろを振り向くず、祖母が涙を流しお䞡手を広げおいた  

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    『おばあちゃぁぁん  』
    ず、しゃくりあげながら、わたしは祖母の胞の䞭に飛びこんだ。

    その時どんな䌚話を亀わしたのかは芚えおいない  

    ただその時、祖母がくれた、銀玙に包たれた四角い棒付きのバニラアむスの味は、い぀もより甘く、優しい味がしお  。

    ずっず忘れられない味になった。


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    毒芪そだち🌻✚ HSPお豆腐メンタル カフェや、ディズニヌが奜き✚ © VELVET LIPS 本蚘事に掲茉しおいるむラスト・画像・䜜品の著䜜暩は 盞楜葵に垰属したす。 無断転茉・トレヌス・暡倣二次利甚はご遠慮ください。随時察応したす

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